龐林

龐 林りん（ほう りん、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、中国ちゅうごく後こう漢かん末期まっきから三さん国こく時代じだいにかけての人物じんぶつ。本ほん貫ぬきは荊州南みなみ郡ぐん襄じょう陽ひ県けん。『三国志さんごくし』蜀しょく書しょに伝つてのある龐統の弟おとうと。

事績じせき

蜀しょく漢かんの荊州治ち中ちゅう従事じゅうじとして、黄き権けんの配下はいかで夷えびす陵りょうの戦たたかいに従軍じゅうぐんしていたが、敗戦はいせんの後のち、黄き権けんと共ともに魏たかしに降伏ごうぶくした。魏ぎでは列侯れっこうに封ふうじられ、官位かんいは鉅鹿太守たいしゅに昇のぼった。

妻つまは習禎の妹いもうと。建たて安やすし13年ねん（208年ねん）、曹操そうそうが荊州を制圧せいあつした時ときに離はなれ離ばなれとなった。彼女かのじょは十じゅう有余ゆうよ年ねんに渡わたり、娘むすめを幼少ようしょう時じから守まもり育そだてて、龐林が魏ぎに降ふった後のちにようやく再会さいかいを果はたした。文ぶん帝みかど（曹丕）は龐林の妻つまを賢婦けんぷと称となえ、寝台しんだいや衣服いふくを下賜かしした。

出典しゅってん

• 陳ちん寿ひさし撰えらべ、裴松之の注ちゅう『三国志さんごくし』蜀しょく書しょ 龐統伝でん　s:zh:三國志さんごくし/卷まき37#龐統