(Translated by https://www.hiragana.jp/)
.edu - Wikipedia コンテンツにスキップ

.edu

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
.edu
施行しこう 1985年ねん1月がつ1日にち (39年ねん前まえ) (1985-01-01)
TLDの種類しゅるい スポンサー付つきトップレベルドメイン[1]
現在げんざいの状態じょうたい Active
管理かんり団体だんたい Educause（英語えいご版ばん）（運営うんえいはベリサイン）
利用りよう地域ちいき 教育きょういく機関きかん
使用しよう状じょう況きょう 公認こうにんされた高等こうとう教育きょういく機関きかん。ほとんどがアメリカ国内こくないにある。
登録とうろくの制限せいげん アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく教育きょういく省しょうのリスト"Nationally recognized accrediting agencies"で公認こうにんされている機関きかんから認定にんていを受うける。
階層かいそう構造こうぞう 第だい2レベルの登録とうろくが認みとめられている
関連かんれん文書ぶんしょ RFC 920; RFC 1591
ウェブサイト edu Home Page
DNSSEC 利用りよう可能かのう
テンプレートを表示ひょうじ

.edu（エデュ、ドットエデュ）とは、スポンサー付つきトップレベルドメイン(sTLD)の一ひとつである。「教育きょういく」を意味いみする英語えいご education に由来ゆらいし、教育きょういく機関きかんに割わり当あてられることを意図いとしている。2001年ねん以降いこう、このドメインへの新規しんき登録とうろく者しゃはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくに所在しょざいする高等こうとう教育きょういく機関きかんに限定げんていされている。それ以前いぜんは米国べいこく外がいや教育きょういく機関きかん以外いがいの組織そしきにも割わり当あてられており、既得きとく権けんとして2001年ねん以降いこうも剥奪はくだつされずに保持ほじされている。

歴史れきし

[編集へんしゅう]
「現存げんそんする最古さいこのドメイン名めいの一覧いちらん#.edu」も参照さんしょう

.eduは1985年ねん1月がつにジェネリックトップレベルドメインの一ひとつとして実装じっそうされた[2][3]。最初さいしょに登録とうろくされたのは同年どうねん4月がつで、6つの大学だいがくだった[2]。

2001年ねんまでは、ネットワーク・ソリューションズが米国べいこく商務省しょうむしょうとの契約けいやくに基もとづいて.eduのレジストラを務つとめていた。ドメイン登録とうろくは教育きょういく機関きかんに対たいしては無料むりょうで行おこなわれた[4]。2001年ねん、商務省しょうむしょうはEducauseと5年間ねんかんの契約けいやくを結むすび、.eduのレジストラとした[5]。2006年ねんにEducauseとの契約けいやくはさらに5年間ねんかん延長えんちょうされた。当時とうじ、Educauseは登録とうろく者しゃに対たいし年間ねんかん管理かんり料りょうの請求せいきゅうを開始かいしする権限けんげんを与あたえられていた[6]。

.eduは元々もともと世界中せかいじゅうの教育きょういく機関きかんを対象たいしょうとしていた。ただし、.eduのドメインを取得しゅとくした機関きかんのほとんどは米国べいこくにあり、米国べいこく以外いがいの教育きょういく機関きかんは通常つうじょう、国くに別べつコードトップレベルドメイン(ccTLD)配下はいかのドメインを使用しようしていた[7]。1993年ねん、ジョン・ポステルの決定けっていにより、.eduの新規しんきドメインの登録とうろくは4年ねん制せいの高等こうとう教育きょういく機関きかんに限定げんていされた[4][8]。これにより、コミュニティ・カレッジを始はじめとする4年ねん未満みまんの高等こうとう教育きょういく機関きかんは新規しんきに.eduドメインを取得しゅとくすることができなくなった[4]。

1990年代ねんだいのこの制限せいげんは、完全かんぜんに効果こうか的てきなものではなかった。サンフランシスコの科学かがく博物館はくぶつかんであるエクスプロラトリアムは、1990年代ねんだいに.eduドメインを取得しゅとくしている。当時とうじ、.eduドメインを保有ほゆうしていた組織そしきは約やく600あったが、博物館はくぶつかんは1つだけだった[9]。博物館はくぶつかんは、当時とうじ存在そんざいしていたドメイン命名めいめい規則きそくを回避かいひし、学術がくじゅつ機関きかんではないにもかかわらず.eduドメインを使用しようすることと、12文字もじを超こえる名前なまえを使用しようすることができた[9]。1993年ねん以降いこう、いくつかのコミュニティ・カレッジが.eduドメインを取得しゅとくしたと報告ほうこくされている[4]。1999年ねん、『マザーアースニュース』の記事きじで、遠隔えんかく教育きょういくに関かんする権威けんいが 「70ドルを持もっている人ひとなら誰だれでも、.eduドメインを取得しゅとくして、インターネット上じょうのあらゆる種類しゅるいの企業きぎょうをアーカイブするのに使つかうことができる」と述のべている[10]。

2001年ねん、.eduドメインの取得しゅとくは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくが認定にんていする高等こうとう教育きょういく機関きかんに限定げんていされた[3]。その後ごの変更へんこうにより、.eduドメインの取得しゅとく資格しかくは拡大かくだいされ、認定にんていされたコミュニティカレッジや大学だいがくシステム、コミュニティカレッジ地区ちく、および同様どうようの団体だんたいによる登録とうろくが可能かのうになった[5]。

2004年ねんから2011年ねんの間あいだ、.eduドメインの登録とうろく数すうは7,000から8,000の間あいだで比較的ひかくてき一定いっていのままであった[11]。

取得しゅとく資格しかく

[編集へんしゅう]

2001年ねん10月がつ29日にち以降いこう、米国べいこく教育きょういく省しょうの"Nationally Recognized Accrediting Agencies"（全国ぜんこく的てきに認みとめられた認定にんてい機関きかん）という一覧いちらんに載のっている機関きかんから公認こうにんされた高等こうとう教育きょういく（中等ちゅうとう後ご教育きょういく）を行おこなう学校がっこうのみが、.eduドメインの登録とうろくを申請しんせいする資格しかくを有ゆうする[12]。公認こうにんを受うけるためには、機関きかんが米国べいこく内ないに所在しょざいするか、合法ごうほう的てきに米国べいこく内ないに組織そしきされるか、あるいは米国べいこくの州しゅう、地域ちいき、連邦れんぽう機関きかんによって承認しょうにんされなければならない[12]。大学だいがくシステムの事務所じむしょ、コミュニティカレッジ地区ちくの事務所じむしょ、および認定にんていを受うけた複数ふくすうの高等こうとう教育きょういく機関きかんを管理かんりおよび統括とうかつするために組織そしきされた米国べいこく内ないの他ほかの団体だんたいも、.eduドメインを登録とうろくすることができる[12]。1つの機関きかんが登録とうろくできる.eduドメインは1つに制限せいげんされているが、他たのトップレベルドメインのドメイン名めいを使用しようすることもできる[13]。

既得きとく権けん

[編集へんしゅう]

2001年ねん10月がつ29日にちよりも以前いぜんに取得しゅとくされていた.eduドメインは、既得きとく権けんとして2001年ねん10月がつ29日にち以降いこうも有効ゆうこうであり、現在げんざいの取得しゅとく基準きじゅんに関係かんけいなく.eduドメイン名めいを保持ほじできる[12][14]。アメリカ国内こくないにおけるこのような例れいには、以下いかのようなものがある。

アメリカ国外こくがいでは、京都きょうと情報じょうほう大学院だいがくいん大学だいがく（取得しゅとく当時とうじは京都きょうとコンピュータ学院がくいん）が1995年ねんにkcg.eduを取得しゅとくしており、これは日本にっぽんの高等こうとう教育きょういく機関きかんでは唯一ゆいいつのものである[15]。この他ほかのアメリカ国外こくがいでの.eduドメインの使用しよう例れいには、以下いかのようなものがある。

2003年ねん、Educauseは、登録とうろく者しゃがレジストリにログインしてwhoisエントリを確認かくにんするという要求ようきゅうに応おうじなかったドメイン名めいを削除さくじょすることにより、正まさしく登録とうろくされていないドメイン名めいの.eduレジストリを排除はいじょするイニシアチブを取とった[16][17]。これにより、Educauseは、oracle.edu、geraldine.edu、jedi.eduなど、.eduドメインへの登録とうろくに適格てきかくでないと思おもわれる多数たすうのドメインを排除はいじょすることを期待きたいしていた[16]。2006年ねん以降いこう、Educauseには、.eduドメイン名めいの所有しょゆう権けんを他たの事業じぎょう体たいに移転いてんすることを防ふせぐ対策たいさくを実施じっしする権限けんげんを与あたえられている。これらの措置そちは、登録とうろく料りょうの徴収ちょうしゅうとともに、無効むこうまたは不ふ適格てきかくな.eduドメイン名めいの数かずを減へらすことを目的もくてきとしていた[6]。

米国べいこく教育きょういく省しょうは、「疑うたがわしい」または「違法いほうな」教育きょういく機関きかんの一部いちぶは、2001年ねんに厳格げんかくな基準きじゅんが適用てきようされる前まえに登録とうろくされた.eduアドレスを引ひき続つづき使用しようしていることを指摘してきしている[18]。

関連かんれんするドメイン

[編集へんしゅう]

多おおくの国くにでは、.eduと同おなじ目的もくてきのセカンドレベルドメインとして.eduや.acを運用うんようしている（例たとえば、メキシコは .edu.mx、オーストラリアは .edu.au、イギリスは .ac.uk、sch.uk）。ただし、その適用てきようルールは国くにによって異ことなり、例たとえばイギリスのセカンドレベルドメイン.ac.ukは、4年ねん制せい高等こうとう教育きょういく機関きかんのほか、継続けいぞく教育きょういくカレッジ、博物館はくぶつかん、学会がっかい、UCAS（Universities & Colleges Admissions Service）にも適用てきようされる。また、ドイツでは.acや.eduに相当そうとうするセカンドレベルドメインはなく、セカンドレベルドメインの接頭せっとう辞じで機関きかんの種類しゅるいを示しめしたり（uni は Universität, fh は Fachhochschule。www.uni-erfurt.deやwww.fh-erfurt.deなど）、いくつかの同おなじ種別しゅべつの団体だんたいがある場合ばあいは、その団体だんたいの略称りゃくしょうを使用しようしている（例れい：3つのベルリン大学だいがくの場合ばあい、www.fu-berlin.de、www.tu-berlin.de、www.hu-berlin.deとなっている）。

米国べいこくでは、コミュニティカレッジや専門せんもん学校がっこう(technical and vocational school)のためのドメインとして、州しゅうごとのセカンドレベルドメイン（.州しゅう名めい.us）の下したに.ccや.tecを運用うんようしている。また、小中学校しょうちゅうがっこうや学区がっくは州しゅうごとのセカンドレベルドメインの下したの.k12ドメインの下したに登録とうろくされる。

2015年ねん9月がつ、認定にんていされていない機関きかんや米国べいこく外がいの機関きかんなど、.eduの厳格げんかくな基準きじゅんを満みたしていない組織そしきのための.college（英語えいご版ばん）トップレベルドメインが創設そうせつされた。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ “Delegation Record for .EDU”. Root Zone Database. Internet Assigned Numbers Authority. November 23, 2011閲覧えつらん。
  2. ^ a b Rooksby, Jacob H. (2015). “Defining Domain: Higher Education's Battles for Cyberspace”. Brooklyn Law Review 80 (3): 857–942. http://brooklynworks.brooklaw.edu/blr/vol80/iss3/5 2015年ねん10月がつ27日にち閲覧えつらん。.  at p. 869
  3. ^ a b “.edu General FAQ”. EduCause.edu. June 1, 2012時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。April 15, 2011閲覧えつらん。
  4. ^ a b c d Cooper, Kenneth J. (November 28, 2000). “Community colleges want use of dot-edu Web names”. Amarillo Globe News. The Washington Post. オリジナルのFebruary 25, 2012時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120225045839/http://amarillo.com/stories/112800/usn_community.shtml November 25, 2011閲覧えつらん。 
  5. ^ a b “EDUCAUSE Announces Expansion of Eligibility for .edu Internet Names to Nationally Accredited Institutions”. Educause.edu (February 11, 2003). December 4, 2011時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。November 24, 2011閲覧えつらん。
  6. ^ a b “.edu Internet Domain to Continue Under EDUCAUSE Management”. Educause.edu (March 28, 2006). February 25, 2012時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。November 25, 2011閲覧えつらん。
  7. ^ Cooper, A. (June 1993). “The US domain; Request for comments: 1480”. Marina del Rey, CA: Information Sciences Institute, University of Southern California. November 23, 2011閲覧えつらん。
  8. ^ Postel, J. (March 1994). “Domain Name System Structure and Delegation; Request for Comments: 1591”. Marina del Rey, CA: Information Sciences Institute, University of Southern California. November 25, 2011閲覧えつらん。
  9. ^ a b Gnatek, Tim (March 29, 2006). “Taking the Rough-and-Tumble Approach to Science”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2006/03/29/arts/artsspecial/29sanfran.html November 25, 2011閲覧えつらん。 
  10. ^ Lamb, Marguerite (April–May 1999). “A Long-Distance Diploma”. Mother Earth News: p. 3. http://www.motherearthnews.com/Nature-Community/1999-04-01/Con-Artists-In-Education.aspx?page=3 November 25, 2011閲覧えつらん。 
  11. ^ “Average Counts of .EDU Domains by Status and Month”. Educause.edu. February 25, 2012時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。November 24, 2011閲覧えつらん。
  12. ^ a b c d “FAQs on Eligibility for the .edu Domain”. EduCause.edu. March 19, 2008時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。November 23, 2011閲覧えつらん。
  13. ^ “FAQs on Current Holders of Names in the .edu Domain”. EduCause.edu. January 11, 2012時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。November 23, 2011閲覧えつらん。
  14. ^ “.edu Policy Information”. .edu. April 20, 2013時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。November 23, 2011閲覧えつらん。
  15. ^ “KCGグループの徽章きしょう”. 京都きょうとコンピュータ学院がくいん. 2019年ねん4月がつ10日とおか閲覧えつらん。
  16. ^ a b Mehus, Doug (October 9, 2003). “EDUCAUSE Prepares Mass Purge of .EDU Domains”. CircleID. http://www.circleid.com/posts/educause_prepares_mass_purge_of_edu_domains November 25, 2011閲覧えつらん。 
  17. ^ “Accuracy of Whois Data for .edu”. Educause.edu. February 25, 2012時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。November 24, 2011閲覧えつらん。
  18. ^ “Diploma Mills and Accreditation – Diploma Mills”. U.S. Department of Education (December 23, 2009). November 23, 2011閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]
 
現行げんこう   （この他ほかにも1000以上いじょうのドメインが存在そんざいする。一部いちぶのみを掲載けいさいしている。）
一般いっぱん
スポンサー付つき
地理ちり的てき
インフラ
削除さくじょ・廃止はいし
特殊とくしゅ用途ようと
 
言語げんご・国籍こくせき
技術ぎじゅつ的てき
その他た
国くに別べつコードトップレベルドメイン
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=.edu&oldid=97726986」から取得しゅとく