CONFIG.SYS
CONFIG.SYS(コンフィグ シス)はMS-DOSやOS/2などのOSにおいて
CONFIGとはConfiguration(コンフィギュレーション。「
概要
[このファイルはOSが
CONFIG.SYSは
構文
[- DEVICE=(デバイスドライバのパス、パラメータ) - コンベンショナルメモリにデバイスドライバを
組 み込 む。 - BUFFERS=(
数値 ) - ディスクアクセス(読 み書 き)のためのバッファ領域 数 。 - FILES=(
数値 ) - ファイルハンドル(OSを通 して開 くファイルに付与 される識別 番号 )の最大 数 。つまり同時 に開 くことのできるファイルの最大 数 。 - FCBS=(
数値 ) - FCB(ファイルコントロールブロック、MS-DOSバージョン2.0以前 で使 われていたファイル管理 方法 )で同時 に開 くことのできるファイルの最大 数 。 - SHELL=(シェルのパス、パラメータ) - シェルプログラムの
指定 。省略 すると "\COMMAND.COM" が仮定 される。 - LASTDRIVE=(A-Z) -
最後 に使用 するドライブ識別 文字 。省略 すると "P" が仮定 される。
- DOS/Vのみ
- MS-DOSバージョン5.0
以降
- DEVICEHIGH=(デバイスドライバのパス、パラメータ) - UMBにデバイスドライバを
組 み込 む(UMBが使用 不可 、または入 りきらない場合 はコンベンショナルメモリに組 み込 む)。 - DOS=(HIGH/LOW),(UMB|NOUMB) - MS-DOSのシステム
本体 をHMAに組 み込 むか否 かの選択 (HIGHでHMAに組 み込 む)と、UMBを使用 可 にするか使用 不可 にするかの選択 ("UMB"で有効 、"NOUMB"で無効 )。省略 するとLOW, NOUMBが仮定 される。
- MS-DOSバージョン 6.2
以降
- INSTALL=(
常駐 コマンドのパス、パラメータ) - デバイスドライバ以外 の常駐 プログラムを実行 する。 - SET (
変数 名 )=(文字 列 ) -環境 変数 を設定 する。 - BREAK (ON/OFF) - CTRL+C(STOP または BREAK)
割 り込 みの有効 /無効 指定 。 行頭 の REM または ";" -注釈 文 の行 とみなされ、OSでは読 み飛 ばされる。行頭 の "?" - コマンド実行 前 に都度 確認 する。
CONFIG.SYSの例
[イギリスで稼働 しているPC/AT互換 機 における例
[device = c:\dos\himem.sys device = c:\dos\emm386.exe umb dos = high,umb devicehigh = c:\windows\mouse.sys devicehigh = c:\dos\setver.exe devicehigh = c:\dos\smartdrv.exe country = 044,437,c:\dos\country.sys shell = c:\dos\command.com c:\dos /e:512 /p
この
- コンベンショナルメモリ
上 でhimem.sysを実行 する。これによりXMS方式 による拡張 メモリへのアクセスが可能 になる。 - コンベンショナルメモリ
上 でemm386.exeを実行 する。EMS方式 によるメモリアクセスの他 、UMBも使用 可能 になる。- なお、この
行 におけるemm386.exeの引数 には、このほかに "ram"(EMS使用 )や "noems"(UMBのみ)などが存在 する。
- なお、この
- MS-DOS
本体 をHMAに組 み込 み、UMBを使用 可能 にする。 - UMB
上 でmouse.sysを実行 する。 - UMB
上 でsetver.exeを実行 する。 - UMB
上 でsmartdrv.exeを実行 する。 地域 をイギリス、コードページを437(英語 )にする。- シェルとしてCOMMAND.COMを
使用 する。この際 に常駐 部分 を完全 に常駐 させる(EXITコマンドで終了 しない)とともに、環境 変数 領域 を512バイト確保 する。
日本 で稼働 しているNEC PC-9800シリーズにおける例 (バージョン5.0以上 の場合 )
[PC-9800シリーズでは、コンソール
DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE /UMB DEVICEHIGH=A:\DOS\NECCD.SYS /D:CD_101 SHELL=A:\COMMAND.COM /P /E:2000 LASTDRIVE=Q DOS=HIGH,UMB
- コンベンショナルメモリ
上 でHIMEM.SYSを実行 し、XMS方式 による拡張 メモリの利用 を可能 にする。 - コンベンショナルメモリ
上 でEMM386.EXEを実行 し、EMS方式 によるメモリアクセスおよびUMBを使用 可能 にする。 - UMBにNECCD.SYS(CD-ROM ドライブを
使用 可能 にするデバイスドライバ)を読 み込 み、そのドライブの内部 名 を"CD_101"にする。 - シェルコマンドにA:\COMMAND.COMを
使用 し、環境 変数 領域 を2000バイト確保 する。 - ドライブQ:までを
使用 可能 にする。 - MS-DOS
本体 でHMAおよびUMBを利用 する。
外部 リンク
[- Microsoftサポート
技術 情報