MSDOS.SYS

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MSDOS.SYSは、MS-DOSカーネルのうち、とく機種きしゅ依存いぞんしない部分ぶぶん(のファイルめい)である。起動きどうには、機種きしゅ依存いぞんする部分ぶぶんであるIO.SYSのち動作どうさする(くわしいながれはIO.SYS記事きじ参照さんしょう)。ただし、Windows 9xけいではコードはすべてIO.SYSのなか移行いこうされており、MSDOS.SYSは設定せってい情報じょうほうかれたテキストファイルになっている[1]

起動きどうディスクのルートディレクトリ必要ひつようである。FORMAT /Sなどで起動きどうディスクを作成さくせいした場合ばあい、「かくし」「専用せんよう」「システム」の属性ぞくせいがオンにされている。

PC DOSDR-DOSではIBMDOS.COMという名前なまえである。

NTけい Windowsでは、ブート方法ほうほうからことなっており(NTLDRなど)、起動きどうには関与かんよしない。

ブートセクタにあるMS-DOSのブートローダが、MSDOS.SYSの存在そんざいをチェックするかかには、ちがいのあるブートローダがあり、IO.SYSとMSDOS.SYSの両方りょうほう存在そんざい確認かくにんしてから、ロードしたIO.SYSに制御せいぎょうつすものと、MSDOS.SYSの存在そんざいをチェックしないものがあった[2]。またブートローダによってはファイルの属性ぞくせいをチェックするものもある。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Windows の Msdos.sys ファイルの内容ないよう”. サポート技術ぎじゅつ情報じょうほう. マイクロソフト (2004ねん12月27にち). 2009ねん5がつ27にち閲覧えつらん
  2. ^ 通常つうじょうはわからないちがいだが、IO.SYSを単体たんたい動作どうさする簡単かんたんなプログラムとう差替さしかえるなどした場合ばあい、それでも(ダミーでいが)MSDOS.SYSが必要ひつようか、というちがいになる。