IO.SYS

IO.SYS は、MS-DOSのカーネルのうち、機種きしゅ依存いぞんする部分ぶぶん（のファイル名めい）である。デフォルト（カーネル内蔵ないぞう）のデバイスドライバ等ひとしの他ほか、初期しょき化かプログラムも含ふくむため、MS-DOSのカーネルのうちで最初さいしょに動作どうさする部分ぶぶんのコードも含ふくむ。なお、Windows 9x系けいではMSDOS.SYSはコードを含ふくまないものとなっており、全すべてのコードがIO.SYSに移動いどうされている。通常つうじょう、「隠かくし」「読よみ取とり専用せんよう」「システム」の属性ぞくせいがオンにされている。

PC/AT互換ごかん機きはブートされると、セルフチェック等とうの後のち、最後さいごにブートセクタをメモリに読よみ込こみ、実行じっこうする。それがDOSのブートセクタだった場合ばあい、IO.SYS の最初さいしょの3セクタをメモリにロードし、それに制御せいぎょを移うつす。以下いかは次つぎのような流ながれになる。

1. 自分じぶん自身じしんの残のこりの部分ぶぶんをメモリにロードする。
2. デフォルトのデバイスドライバ群ぐんを1つずつ初期しょき化かする（コンソール、ディスク、シリアルポートなど）。この時点じてんでこれらのデバイスを利用りよう可能かのうになる。
3. DOSカーネルをロードし、その初期しょき化かルーチンを呼よび出だす。カーネルは MS-DOS の場合ばあいは MSDOS.SYS にあり、Windows 9x系けいでは IO.SYS 内ないにある。この時点じてんで、通常つうじょうのファイルアクセスが可能かのうになる。
4. Windows 9x系けいの場合ばあい、MSDOS.SYS ファイルの処理しょりをする。
5. MS-DOS 2.0以降いこうおよび Windows 9x系けいの場合ばあい、CONFIG.SYS ファイルの処理しょりをする。
6. COMMAND.COM をロードする（他たのシェルが指定していされている場合ばあいはそれをロードする）。
7. Windows 9x系けいでは、ブートスプラッシュを表示ひょうじする。Logo.sys がある場合ばあい、それをブートスプラッシュとして使つかう。ない場合ばあいは IO.SYS 内ないのブートスプラッシュを使つかう。

PC DOSおよびDR-DOSでは IBMBIO.COM という名前なまえである。

外部がいぶリンク

• MS-DOS Device Driver Names Cannot be Used As File Names — IO.SYS内ないのデフォルトのデバイスドライバの一覧いちらんがある。
• SYS.COM Requirements in MS-DOS Versions 2.0-6.0 — ロードすべき IO.SYS の要求ようきゅう仕様しようがある。