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Candidatus

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

Candidatus は、培養ばいよう成功せいこうしていない原核げんかく生物せいぶつあたえられる、分類ぶんるいがくうえ暫定ざんていてき地位ちい[1]ラテン語らてんごで「候補こうほ」(えい: candidate)を意味いみする。1996ねん国際こくさい細菌さいきん命名めいめい規約きやく附録ふろく採用さいようされた[1]

ある原核げんかく生物せいぶつあたらしいタクソンとして発表はっぴょうするには、形態けいたいDNA-DNA分子ぶんし交雑こうざつほう16S rRNA塩基えんき配列はいれつ生化学せいかがく性状せいじょうなど、一連いちれん生物せいぶつがくてきデータを記載きさいすることが要求ようきゅうされる[1]。このためには対象たいしょうとなる原核げんかく生物せいぶつたんはなれ培養ばいようすることがほぼ不可欠ふかけつであるが、生物せいぶつ寄生きせいまたは共生きょうせいする原核げんかく生物せいぶつなかには培養ばいようきわめてむずかしいものがあり、厳密げんみつ規則きそく適用てきようすると、これらのたね発表はっぴょうすることができなくなる。[1]

Candidatus は、現在げんざいまでに培養ばいよう成功せいこうしていないため完全かんぜんなデータはそろっていないものの、証拠しょうこから新種しんしゅであることが想定そうていされる場合ばあいあたえられる暫定ざんていてき地位ちいである。Candidatus Liberibacter americanusカンキツグリーニングびょう病原菌びょうげんきん)のように、Candidatusイタリックたい先頭せんとうにつけ、そのかり学名がくめい立体りったいく。りゃく場合ばあい先頭せんとうの2文字もじ使つかって Ca. とする。培養ばいよう成功せいこうし、あたらしいタクソンであることが確実かくじつになったさいには、Candidatus からはずされる。

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d 河村かわむら好章よしあき医学いがく細菌さいきん分類ぶんるい命名めいめい情報じょうほう15.Candidatus―培養ばいよう成功せいこうしていない原核げんかく生物せいぶつ暫定ざんていてき地位ちい」『感染かんせんしょうがく雑誌ざっしだい76かんだい12ごう日本にっぽん感染かんせんしょう学会がっかい、985-987ぺーじ、2002ねん12月20にちdoi:10.11150/kansenshogakuzasshi1970.76.985NAID 10010110721国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん書誌しょしID:6426825オリジナルの2016ねん3がつ4にち時点じてんにおけるアーカイブhttps://web.archive.org/20160304130519/journal.kansensho.or.jp/Disp?style=abst&vol=76&mag=0&number=12&start=985  閲覧は自由