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CryoSat-2

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
CryoSat-2
A group of people looking at a gold spacecraft on a stand in the middle of a room
ドイツで試験しけんけるCryoSat-2
所属しょぞく ESA
しゅ製造せいぞう業者ぎょうしゃ EADS アストリアム
公式こうしきページ CryoSat
国際こくさい標識ひょうしき番号ばんごう 2010-013A
カタログ番号ばんごう 36508
状態じょうたい 運用うんようちゅう
目的もくてき こおりゆかうみごおり計測けいそく
設計せっけい寿命じゅみょう 3ねんはん
打上うちあ場所ばしょ バイコヌール宇宙うちゅう基地きち
打上うちあ Dnepr-1
打上うちあ日時にちじ 2010ねん4がつ8にち
物理ぶつりてき特長とくちょう
本体ほんたい寸法すんぽう 4.6m x 2.34m x 2.2m
質量しつりょう 720kg(
発生はっせい電力でんりょく 850W
おも推進すいしん スラスター(40mN) × 4
姿勢しせい制御せいぎょ方式ほうしき 3じく姿勢しせい制御せいぎょ
軌道きどう要素ようそ
周回しゅうかい対象たいしょう 地球ちきゅう
高度こうど (h) 717km
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 92
回帰かいき日数にっすう 369にち
サブサイクル 30にち
観測かんそく機器きき
SIRAL-2 干渉かんしょう合成ごうせい開口かいこうレーダー高度こうどけい
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CryoSat-2極地きょくちこおり観測かんそく対象たいしょうとする欧州おうしゅう宇宙うちゅう機関きかん(ESA)の地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせい搭載とうさいしたレーダー高度こうどけいによってきょくけんこおりゆかうみごおり計測けいそくし、地球ちきゅう温暖おんだん両極りょうきょくこおり縮小しゅくしょうさせつつある現状げんじょう調査ちょうさ将来しょうらい予測よそくのためデータを収集しゅうしゅうする。2005ねん失敗しっぱいによってうしなわれたCryoSat代替だいたいとして製造せいぞうされ、2010ねんげられたのがこのCryoSat-2である。

概要がいよう

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Cryosatは先進せんしんてき衛星えいせいセンサーで地球ちきゅう環境かんきょう研究けんきゅうするESAの計画けいかく「Living Planet Programme」の最初さいしょのミッションとして、地球ちきゅう温暖おんだん重要じゅうよう指標しひょうとなる南北なんぼく両極りょうきょくこおりかんむり観測かんそくすべく2005ねん10がつ8にちげられたが、3だんロケットの点火てんか失敗しっぱいにより予定よてい周回しゅうかい軌道きどうとどかず墜落ついらくした。Cryosat-2は北極ほっきょくかいしずんだCryosatをほぼどう設計せっけいさい製造せいぞうした衛星えいせいであり、ISCコスモトラスしゃドニエプルロケットによって、2010ねん4がつ8にちバイコヌール宇宙うちゅう基地きち地下ちかサイロから発射はっしゃされ、所期しょき軌道きどう投入とうにゅう成功せいこうした。

おも観測かんそく機器ききこおりゆかうみごおりあつさと分布ぶんぷ計測けいそくするために設計せっけいされた干渉かんしょう合成ごうせい開口かいこうレーダー高度こうどけい(SIRAL-2)であり、南北なんぼく両極りょうきょくおおこおりぶし変化へんか経年けいねん変化へんかたか分解能ぶんかいのう観測かんそくする。このミッションの性質せいしつじょう衛星えいせい自身じしん位置いち姿勢しせい精密せいみつ把握はあく必要ひつようであることからDORIS衛星えいせい測位そくいシステム受信じゅしんリトロリフレクター(レーザー反射はんしゃ)および3つのスタートラッカーがあわせて搭載とうさいされる。またCryoSat-2はオリジナルの設計せっけい改良かいりょうくわえられており、SIRALのシステム冗長じょうちょうせい太陽たいよう電池でんちパネルとバッテリーの増設ぞうせつ放熱ほうねつパネルの追加ついかおこなわれている。

観測かんそくプランの立案りつあんはイタリアの欧州おうしゅう宇宙うちゅう研究所けんきゅうじょ(ESRIN)、衛星えいせい運用うんようはドイツの欧州おうしゅう宇宙うちゅう運用うんようセンター(ESOC)がそれぞれ担当たんとう観測かんそくデータは1にちあたり11かい、CryoSat-2の上空じょうくう通過つうかにスウェーデンのキルナ地上ちじょうきょくにダウンリンクされ、フランスのトゥールーズ宇宙うちゅうセンター転送てんそうして記録きろく保管ほかんされる。

観測かんそく機器きき

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  • 干渉かんしょう合成ごうせい開口かいこうレーダー高度こうどけい SIRAL-2 (Synthetic Aperture Interferometric Radar Altimeter - 2)
Kuバンド(13.575GHz)のマイクロこおりたかさおよび分布ぶんぷ計測けいそくするレーダー高度こうどけい楕円だえんがた開口かいこうめん(1.2m×1.1m)のカセグレンアンテナを2ならべて搭載とうさい。LRM(てい解像度かいぞうど)モード、SARモード、SAR干渉かんしょうモードの3種類しゅるい観測かんそくモードをち、SAR干渉かんしょうモードではこの2のアンテナで基線きせんちょう1.2mの干渉かんしょうけい構成こうせいする。衛星えいせい進行しんこう方向ほうこう沿った水平すいへい分解能ぶんかいのうは250m。こおりあつ測定そくてい精度せいどは、300km四方しほううみごおりについての平均へいきんとして年間ねんかん1.6cmの変化へんか検出けんしゅつする。装置そうち重量じゅうりょうは70kg。設計せっけい製造せいぞうタレス・アレーニア・スペース

関連かんれん項目こうもく

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参考さんこう文献ぶんけん外部がいぶリンク

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