EGS-zs8-1

EGS-zs8-1
ハッブル宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうが撮影さつえいしたEGS-zs8-1
星座せいざ	うしかい座ざ
見みかけの等級とうきゅう (mv)	25.3
分類ぶんるい	ライマンブレーク銀河ぎんが
位置いち 元もと期き:J2000.0
赤あか経けい (RA, αあるふぁ)	14h 20m 34.89s
赤あか緯ぬき (Dec, δでるた)	+53° 00′ 15.4″
赤あか方偏かたへん移うつり	7.7302 ± 0.0006
視線しせん速度そくど (Rv)	2,098,548 km/s
距離きょり	130億おく 光年こうねん （見みかけの距離きょり） 295億おく 光年こうねん（実際じっさいの距離きょり）
物理ぶつり的てき性質せいしつ
半径はんけい	7500 光年こうねん
質量しつりょう	1.5×1010 M☉
他たのカタログでの名称めいしょう
GCF2012 8053
■Template （■ノート ■解説かいせつ） ■Project

EGS-zs8-1はうしかい座ざの方向ほうこうにある高こう赤あか方偏かたへん移うつりを示しめすライマンブレーク銀河ぎんがである。2015年ねん5月、この銀河ぎんがは当時とうじ知しられていた中なかで最もっとも高たかい分光ぶんこう学がく的てきな赤あか方偏かたへん移うつりの値ねを示しめし、最さい遠とおの銀河ぎんがと報告ほうこくされた。この記録きろくは同年どうねん7月がつに発見はっけんされたEGSY8p7に破やぶられた。

概要がいよう

EGS-zs8-1の赤あか方偏かたへん移うつりの値ねはおよそz=7.730であり、地球ちきゅうからの見みかけの距離きょり（光ひかりの移動いどう距離きょり）は130億おく4000万まん光年こうねんである。宇宙うちゅうの膨張ぼうちょうも考慮こうりょに入いれたこの銀河ぎんがの地球ちきゅうからの実際じっさいの距離きょりは295億おく光年こうねんとされている。この銀河ぎんがには活発かっぱつな星ほしの生成せいせいが見みられ、若わかく青あおい恒星こうせいからの放射ほうしゃで紫むらさき外がい域いきの121.567nmとライマンα線あるふぁせん付近ふきんにピークを持もつことから、ライマンブレーク銀河ぎんがに分類ぶんるいされている。なお、宇宙うちゅうの膨張ぼうちょうによる赤あか方偏かたへん移うつりの影響えいきょうを受うけて、この銀河ぎんがからの光ひかりは赤外線せきがいせん領域りょういきまでシフトしている。EGS-zs8-1はビッグバンの6億おく7000万まん年ねん後ご、宇宙うちゅうの再さい電離でんりの時代じだいに生うまれた。この銀河ぎんがは、まだ宇宙うちゅうが若わかかった当時とうじにしては他たの銀河ぎんがに比くらべて大おおきな銀河ぎんがであったことが分わかっており、その質量しつりょうは現在げんざいの銀河系ぎんがけいの15%程度ていどであると推定すいていされている。また、観測かんそく当時とうじこの銀河ぎんがは現在げんざいの銀河系ぎんがけいの80倍ばいの早はやさで新あたらしい恒星こうせいを生うみだしていたことが分わかっている。

発見はっけん

2013年ねん、EGS-zs8-1はイェール大学だいがくの研究けんきゅうでハッブル宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうによる画像がぞうの中なかから発見はっけんされ、後のちにスピッツァー宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうの観測かんそくでこの天体てんたいの存在そんざいが確認かくにんされた。赤あか方偏かたへん移うつりの値ねはハワイのW・M・ケック天文台てんもんだいの観測かんそく装置そうちを用もちいて割わり出だされた。2015年ねん5月がつにこの銀河ぎんがの発見はっけんが公表こうひょうされ、当時とうじの銀河ぎんがの最さい遠とお記録きろくを上回うわまわっていることが報告ほうこくされた。

関連かんれん項目こうもく

• 最もっとも近ちかい・遠とおい天体てんたいの一覧いちらん

記録きろく
先代せんだい z8 GND 5296	最さい遠とおの銀河ぎんが 2015	次代じだい EGSY8p7