ELO2

『ELO2』
エレクトリック・ライト・オーケストラ の スタジオ・アルバム
リリース	1973年ねん1月がつ
録音ろくおん	1972年ねん5月がつ-10月
ジャンル	シンフォニック・ロック/プログレッシブ・ロック
時間じかん	41分ふん48秒びょう
レーベル	ハーヴェスト・レコード (UK)/ ユナイテッド・アーティスツ (US)
プロデュース	ジェフ・リン
専門せんもん評論ひょうろん家かによるレビュー
Allmusic link
チャート最高さいこう順位じゅんい
53位い（米国べいこく） 35位い（英国えいこく）
エレクトリック・ライト・オーケストラ アルバム 年表ねんぴょう
エレクトリック・ライト・オーケストラ (1971年ねん) ELO2 (1973年ねん) 第だい三さん世界せかいの曙あけぼの (1973年ねん)

『ELO2』は、1973年ねんに発表はっぴょうされたエレクトリック・ライト・オーケストラのアルバム。

タイトルにブレがあり、アメリカでは「Electric Light Orchestra II」という名前なまえで発売はつばいされた他ほか、「ELO II」とする事こともある。

概要がいよう

演奏えんそう時間じかんが長ながく、プログレッシブ・ロックを意識いしきした作品さくひんが収録しゅうろくされている。特とくに「クイアマ」は彼かれらのキャリアの中なかでも最長さいちょうの曲きょくである。

このアルバムの録音ろくおん中ちゅうにロイ・ウッドがバンドを脱退だったいし、ウィザードを結成けっせいした。しかし「イン・オールド・イングランド・タウン」「フロム・ザ・サン・トゥ・ザ・ワールド」のチェロとベースは彼かれの演奏えんそうである（クレジットはされていない）。

録音ろくおん当初とうしょのタイトルは「The Lost Planet」であった。これは後のちに発売はつばいされた30周年しゅうねん記念きねん盤ばんのディスク2のタイトルに転用てんようされた。

収録しゅうろく曲きょく

特筆とくひつのない曲きょくは全すべてジェフ・リンの作品さくひん。

A面めん

1. イン・オールド・イングランド・タウン（ブギーNo.2) - "In Old England Town (Boogie No. 2)" – 6:56

   ロイ・ウッドがチェロとベースを弾ひいている。

2. ママ - "Momma" – 7:03

   イギリス盤ばんではタイトルが「Mama」となっている。

3. ロール・オーヴァー・ベートーヴェン - "Roll Over Beethoven"– 8:10

   チャック・ベリーのカヴァー。シングルカットされ、ELOの名なを広ひろく知しらしめたヒット曲きょくとなった。このアルバムの録音ろくおん以前いぜんにもコンサートのレパートリーであった。
   

   大胆だいたんにもベートーヴェンの交響こうきょう曲きょく第だい5番ばんハ短調たんちょう作品さくひん67をそのままイントロとして流用りゅうようしたり、間奏かんそうに弦楽げんがく三さん重奏じゅうそうの多重たじゅう録音ろくおんを多用たようしたアレンジを施ほどこすなど、初期しょきELOの目指めざす方向ほうこう性せいが強つよく打うち出だされている。

   この曲きょくのレコーディング現場げんばに訪おとずれたジョージ・マーティンが微笑ほほえんで首くびを振ふったという逸話いつわがある。

B面めん

1. フロム・ザ・サン・トゥ・ザ・ワールド（ブギーNo.1) - "From the Sun to the World (Boogie No. 1)" – 8:20

   バラードパートとロックパート、ブギウギパートからなる楽曲がっきょく。ロイ・ウッドがチェロとベースを弾ひいている。このアルバムで唯一ゆいいつベスト盤ばん「Afterglow」に収録しゅうろくされていない曲きょく。

2. クイアマ - "Kuiama" – 11:19

   ELOの楽曲がっきょくでは最長さいちょうの演奏えんそう時間じかん。
   

   歌詞かしは「一人ひとりの兵隊へいたいが、戦場せんじょうで親おやを亡なくした少女しょうじょと話はなす。少女しょうじょの親おやを殺ころしたのはその兵隊へいたいである。」という物語ものがたりとなっており、ジェフの楽曲がっきょくには珍めずらしい社会しゃかい的てきメッセージを含ふくんでいる。シングルカットはなかったが、多おおくのベスト盤ばんに収録しゅうろくされている。

リマスター盤ばんのボーナストラック

1. "In Old England Town (Instrumental)" – 2:43
2. "Baby, I Apologise" – 3:43
3. "In Old England Town (Take 1, Alternate mix)" – 6:56
4. "Roll Over Beethoven (Take 1)"– 8:15

演奏えんそう者しゃ

• ジェフ・リン - ヴォーカル、ギター、モーグ
• ベヴ・ベヴァン - ドラム、パーカッション
• リチャード・タンディー - ピアノ、ハーモニウム、モーグ、ギター、コーラス
• マイク・デ・アルバカーキ - ベース、コーラス
• マイク・エドワーズ - チェロ
• ウィル・ギブソン - バイオリン
• コリン・ウォーカー - チェロ