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Etherpad

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Etherpad
Etherpad 1.8.4 with two plugins enabled
開発元かいはつもと Etherpad Foundation
初版しょはん 2008ねん11月 (15ねんまえ) (2008-11)
最新さいしんばん
1.9.2 / 2023ねん8がつ17にち (13かげつまえ) (2023-08-17)[1]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語げんご
JavaScript (node.js)
対応たいおうOS クロスプラットフォーム
対応たいおう言語げんご 英語えいご
種別しゅべつ コラボレーションがたリアルタイムエディタ英語えいごばん
ライセンス Apache License 2.0
公式こうしきサイト 公式こうしきウェブサイト
テンプレートを表示ひょうじ

Etherpad旧称きゅうしょう:EtherPad[2][3])はウェブベースコラボレーションがたリアルタイムエディタ英語えいごばんであり、オープンソースソフトウェアである。

複数ふくすうじんでテキストを同時どうじ編集へんしゅうすることが可能かのうであり、各々おのおの編集へんしゅうした部分ぶぶん対応たいおうするいろしめすことが可能かのうである。またサイドバーにはチャット機能きのう存在そんざいし、コミュニケーションをりながらテキストを編集へんしゅうすることが可能かのうとなっている。2008ねんプロプライエタリソフトウェアとして発売はつばいされたが、2009ねん12月Googleによって買収ばいしゅうされ、Apache Licenseしたオープンソースソフトウェアとなった。2020ねん現在げんざいはEtherpad Foundationが開発かいはつおこなっている。

特徴とくちょう

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すべてのユーザーが「Pad」と呼称こしょうされるドキュメントを作成さくせい可能かのうであり、これをそれぞれのPadに固有こゆうてられるURLとおしてほかのユーザーも同時どうじ編集へんしゅうすることが可能かのうである。すなわちそのPadのURLをっているものであればだれでもそのPadにアクセスし編集へんしゅうすることが可能かのうであるが、パスワードもちいて意図いとしないユーザーによるアクセスをふせぐことも可能かのうである。変更へんこうのマージについては操作そうさ変換へんかん(OT)によっておこなわれる。

Etherpadは一定いっていみじか間隔かんかくでドキュメントを自動的じどうてき保存ほぞんするが、編集へんしゅう参加さんかしたユーザーは特定とくてい保存ほぞんされた状態じょうたい各々おのおののデバイスに保存ほぞんすることが可能かのうである。また、タイムスライダーをもちいることによって参加さんかしたすべてのユーザーは過去かこにどのような編集へんしゅうおこなわれたかを閲覧えつらんすることが可能かのうである。このようにして作成さくせいされたドキュメントはプレーンテキストHTMLOpenDocumentOffice Open XMLPDFなどのフォーマットで保存ほぞんすることが可能かのうである。

EtherpadはAppJet英語えいごばんプラットフォームじょう構築こうちくされており、Cometによって共同きょうどう作業さぎょう機能きのう実装じっそうされている[4][5]

歴史れきし

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公開こうかい

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2008ねん11月19にちに、David Greenspan・アーロン・イヴァ英語えいごばん・J.D. Zamfirescuによってetherpad.comうえにおいて公開こうかいされた。かれらのうちDavid Greenspanをのぞ人物じんぶつGoogle従業じゅうぎょういんであった[6]。そのもとGoogle従業じゅうぎょういんのDaniel ClemensとデザイナーのDavid Coleが参加さんかした[7]

同年どうねん11月21にちにはスラッシュドットにおいて紹介しょうかいされた[8]。このため多数たすうのアクセスをけ、サイトがいちじるしく低速ていそくとなってしまった(スラッシュドット効果こうか)。EtherPad(当時とうじ)はアクセスじょうきょう改善かいぜんするまでのあいだ、クローズドベータばんもどすことによって新規しんきPadを作成さくせいできないように制限せいげんくわえたが、既存きそんのPadにたいしてはとく制限せいげんおこなわなかった[9]。ソフトウェアのえが完了かんりょうしたのち2009ねん1がつ29にちにはしんバージョンが公開こうかいされ[10]同年どうねん2がつ3にちにはふたただれにでも使用しよう可能かのうとなった[11]

Googleによる買収ばいしゅう

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Google Wave発表はっぴょうされたさい、EtherPad開発かいはつチームはEtherPadが機能きのうはシンプルであるため、EtherPadのほうが便利べんりであると発表はっぴょうした[12]。しかしながら2009ねん12月4にちに、Google Waveへの統合とうごうのためGoogleに買収ばいしゅうされ、EtherPadユーザーにたいしてはGoogle Waveへの招待しょうたいじょうおくられた[13]

オープンソース

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Googleは2009ねん12月17にちに、EtherpadのソースコードをApache License 2.0において公開こうかいした[14]。これにともなってJSMin英語えいごばんがライセンスの関係かんけいじょう排除はいじょされた[15]

オープンソースで公開こうかいされたため、おおくの人々ひとびとがEtherpadサーバーをげた[16]。このようにEtherpadをインストールした人々ひとびとfreenodeの #etherpad チャネルにおいてミーティングをおこなった[17]、Etherpad Foundationをげた。この組織そしきは2020ねん現在げんざい開発かいはつおこなっている[18]

Etherpad Lite

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Etherpad Liteは、オリジナルのEtherPadがJavaScalaもちいて構築こうちくされていたのにたいして、JavaScriptNode.jsもちいてなおされたソフトウェアである[19]。しかしオリジナルの同期どうきライブラリである「Easysync」はそのまま利用りようされている。

Etherpad Liteは以下いかのオリジナルには存在そんざいしなかった機能きのうそなえている。

またLaTeXMarkdown出力しゅつりょく[29]対応たいおうしたほか、translatewiki.netにおいてローカライズおこなわれている。

脚注きゃくちゅう

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出典しゅってん

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  1. ^ Releases - ether/etherpad-lite”. GitHub. 2020ねん9がつ18にち閲覧えつらん
  2. ^ Archived copy”. January 2, 2010てんオリジナルよりアーカイブ。September 23, 2016閲覧えつらん
  3. ^ EtherPad Open Source Release, Google Code”. Code.google.com. February 14, 2013閲覧えつらん
  4. ^ Michael Arrington (2008ねん11月19にち). “Etherpad Shows Google Docs How It’s Done”. TechCrunch. https://techcrunch.com/2008/11/19/etherpad-shows-google-docs-how-its-done/  2020ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん 
  5. ^ John Resig (2008ねん11月19にち). “EtherPad: Real-time Editing with JavaScript”. 2020ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん
  6. ^ Philip Lenssen (2008ねん11月20にち). “EtherPad”. Google Blogoscoped英語えいごばん. 2020ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん
  7. ^ AppJet Company Overview”. EtherPad. January 2, 2010てんオリジナルよりアーカイブ。February 14, 2013閲覧えつらん
  8. ^ “A Web App For Real-Time Collaborative Writing”. スラッシュドット. (2008ねん11月21にち). http://tech.slashdot.org/article.pl?sid=08/11/21/1626208 
  9. ^ EtherPad Temporarily Reverts to Closed Beta”. The Etherpad Blog (2008ねん11月21にち). 2010ねん1がつ2にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん
  10. ^ Aaron Iba (January 29, 2009). “Beta Update: Now running new EtherPad software”. EtherPad Blog. 2009ねん3がつ27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん
  11. ^ Aaron Iba (2009ねん2がつ3にち). “EtherPad Now Open to All!”. EtherPad Blog. 2009ねん2がつ6にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん
  12. ^ Daniel Clemens (June 3, 2009). “Google Wave Joins EtherPad in Real-time Collaboration”. EtherPad Blog. January 2, 2010てんオリジナルよりアーカイブ。September 23, 2016閲覧えつらん
  13. ^ Google Acquires AppJet”. EtherPad Blog (2009ねん12月4にち). December 6, 2009てんオリジナルよりアーカイブ。September 23, 2016閲覧えつらん
  14. ^ Aaron Iba (2009ねん12月17にち). “EtherPad Open Source Release”. EtherPad Blog. 2009ねん12月21にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん
  15. ^ Ryan Grove (2009ねん12月18にち). “Etherpad source includes JSMin, which Google Code doesn't allow”. Wonko.com. 2020ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん
  16. ^ Thomas Nybergh (2009ねん12月19にち). “Swedish Pirate Party hosts EtherPad.”. スラッシュドット. http://tech.slashdot.org/article.pl?sid=09/12/19/0059221 2020ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん 
  17. ^ Archived copy”. July 26, 2011てんオリジナルよりアーカイブ。October 7, 2010閲覧えつらん
  18. ^ etherpad.org”. etherpad.org. December 11, 2013閲覧えつらん
  19. ^ Etherpad on Github”. GitHub. 4 April 2019閲覧えつらん
  20. ^ ether/etherpad-lite-jquery-plugin ¡ GitHub”. Github.com. December 11, 2013閲覧えつらん
  21. ^ TomNomNom/etherpad-lite-client · GitHub”. Github.com. February 14, 2013閲覧えつらん
  22. ^ devjones/PyEtherpadLite · GitHub”. Github.com. February 14, 2013閲覧えつらん
  23. ^ jhollinger/ruby-etherpad-lite · GitHub”. Github.com. February 14, 2013閲覧えつらん
  24. ^ README.markdown. “tomassedovic/etherpad-lite-client-js · GitHub”. Github.com. February 14, 2013閲覧えつらん
  25. ^ jhollinger/java-etherpad-lite · GitHub”. Github.com (January 20, 2013). February 14, 2013閲覧えつらん
  26. ^ alexzautke/etherpad-lite-objc · GitHub”. Github.com. February 14, 2013閲覧えつらん
  27. ^ Luc Didry / Etherpad-1.2.12.0 · MetaCPAN”. metacpan.org. July 18, 2015閲覧えつらん
  28. ^ Etherpad Available-Plugins · GitHub”. Github.com. July 22, 2014閲覧えつらん
  29. ^ Markdown support. ep_markdown is abandoned — Issue #3503”. etherpad-lite (24 October 2018). 2019ねん1がつ21にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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