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F・スコット・フィッツジェラルド

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
F・スコット・フィッツジェラルド
F. Scott Fitzgerald
1921年ねん
誕生たんじょう フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド
Francis Scott Key Fitzgerald
1896年ねん9月24日にち
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
ミネソタ州しゅうセントポール
死没しぼつ (1940-12-21) 1940年ねん12月21日にち（44歳さい没ぼつ）
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
カリフォルニア州しゅうハリウッド
職業しょくぎょう 小説しょうせつ家か、脚本きゃくほん家か
国籍こくせき アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
活動かつどう期間きかん 1920年ねん - 1940年ねん
ジャンル モダニズム文学ぶんがく
文学ぶんがく活動かつどう 失うしなわれた世代せだい
代表だいひょう作さく 『グレート・ギャツビー』（1925年ねん）
デビュー作さく 『楽園らくえんのこちら側がわ』（1920年ねん）
配偶はいぐう者しゃ ゼルダ・セイヤー
パートナー シーラ・グレアム（ - 1940年ねん）
子供こども フランシス・スコット・フィッツジェラルド
署名しょめい
ウィキポータル 文学ぶんがく
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フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド（Francis Scott Key Fitzgerald, 1896年ねん9月24日にち - 1940年ねん12月21日にち）は、アメリカの小説しょうせつ家か。一般いっぱんには筆名ひつめいのF・スコット・フィッツジェラルドとして知しられる。1920年代ねんだいの「失うしなわれた世代せだい」の作家さっかの一人ひとりとみなされ、狂騒きょうそうの「ジャズ・エイジ」を描えがいたその作品さくひんは後世こうせいの多おおくの作家さっかに影響えいきょうを与あたえた。生前せいぜんに発表はっぴょうした長編ちょうへん小説しょうせつは4作品さくひんにすぎないものの、今日きょうでは20世紀せいきのアメリカ文学ぶんがくを代表だいひょうする小説しょうせつ家かの一人ひとりとしてその名なを残のこしている。

来歴らいれき

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誕生たんじょうから

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フィッツジェラルドは1896年ねん9月24日にち、北西ほくせい部ぶミネソタ州しゅうのセントポール市しローレル街がいに生うまれた。カトリックを信仰しんこうする両親りょうしんは共ともにアイルランド系けいの家系かけいであり、父ちちエドワードはメリーランド州しゅうモンゴメリー郡ぐんロックヴィルの出身しゅっしんで家具かぐ工場こうじょうを経営けいえいしていた。母ははメアリー（通称つうしょうモリー）はセントポールの著名ちょめいな実業じつぎょう家かフィリップ・フランシス・マッキラン（Philip Francis McQuillan）の長女ちょうじょ[1]であった。名前なまえの由来ゆらいとなったアメリカ国歌こっかの作詞さくし者しゃフランシス・スコット・キーは父方ちちかたの遠縁とおえんにあたる。エドワードとメアリーはフィッツジェラルドが生うまれる3か月げつ前まえに二に人にんの女児じょじを流行りゅうこう病びょうで失うしなっていたため、フィッツジェラルドは一人ひとり息子むすことして育そだてられることとなる。また、1900年ねんに妹いもうとが出生しゅっしょうするもすぐに死亡しぼうしている[2]。

1898年ねんに経営けいえいしていた家具かぐ工場こうじょうが倒産とうさんしたため、エドワードはP&G社しゃのセールスマンとなり、一家いっかはニューヨーク州しゅうバッファローに移うつり住すむ。1901年ねん、のちにクリフトン・スプレイグの妻つまとなる妹いもうとアナベルが出生しゅっしょう[2]。 1902年ねん、ミス・グッドイヤーズ・スクールに入学にゅうがくするも、仕事しごとの都合つごうにより一家いっかがニューヨーク州しゅうの各地かくちを転々てんてんとしたため、1903年ねんホウリー・エンジェル・コンヴェント、1905年ねんミス・ナーディンズ・アカデミーと転校てんこうを繰くり返かえした[2]。 1908年ねん、P&G社しゃを解雇かいこされると、エドワードはセントポールで食料しょくりょう品ひん卸おろしのブローカーを始はじめる。一家いっかはミネソタ州しゅうへと戻もどり、祖母そぼ宅たくで同居どうきょを始はじめた。フィッツジェラルドは地元じもとの学校がっこうセントポール・アカデミーに入学にゅうがくした。1909年ねんから校内こうない誌し「ナウ・アンド・ゼン」に『レイモンド家か証書しょうしょの謎なぞ』『右みぎハーフバック補欠ほけつ選手せんしゅリード』『名誉めいよの借かり』『緑色みどりいろのブラインドのある部屋へや』といった作品さくひんの発表はっぴょうを始はじめ、1911年ねん、15歳さいの時ときに書かいた脚本きゃくほん『レイディJの女おんな』がミス・エリザベス・マゴフィン主宰しゅさいの演劇えんげきグループより公演こうえんされた[3]。その後ごニュージャージー州しゅうのプレップ・スクール、ニューマン・スクールへと入学にゅうがくし1913年ねん、プリンストン大学ぷりんすとんだいがくを受験じゅけんし、補欠ほけつ入学にゅうがくした[3]。

大学だいがくでは、終生しゅうせいの友人ゆうじんであり後のちに自身じしんの編集へんしゅう者しゃを務つとめることになるエドマンド・ウィルソンと出会であっている。ウィルソンはフィッツジェラルドの1学年がくねん上級じょうきゅうであった。フィッツジェラルドは大学だいがくで引ひき続つづき詩作しさくや演劇えんげきの脚本きゃくほんを書かくなどしていたが、アカデミックな雰囲気ふんいきに居心地いごこちの悪わるさを感かんじていたといわれ、1915年ねんには単位たんい不足ふそくと病気びょうきのため一いち時じ大学だいがくを休学きゅうがくし、ミネソタへと帰省きせいしている。さらに1917年ねんにアメリカが第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんに参戦さんせんすると大学だいがくを中退ちゅうたいし、陸軍りくぐんへと入隊にゅうたいした。

陸軍りくぐん時代じだい

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予備よび将校しょうこう訓練くんれん学校がっこうでの訓練くんれんの中なかで創作そうさくへの情熱じょうねつと戦争せんそうに対たいする不安ふあんに苛さいなまれたフィッツジェラルドは、アラバマ州しゅうモントゴメリー付近ふきんのキャンプ・シェリダン滞在たいざい中ちゅうに小説しょうせつ『ロマンティック・エゴティスト』の執筆しっぴつを開始かいしした。

フィッツジェラルドはこの作品さくひんを、大手おおて出版しゅっぱん社しゃスクリブナーズへと持もち込こんだ。編集へんしゅう者しゃは作品さくひんを評価ひょうかしたものの、出版しゅっぱんは認みとめられなかった。第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんは1918年ねんに終結しゅうけつし、内地ないち勤務きんむのまま戦地せんちのヨーロッパへと渡わたることなく、フィッツジェラルドは陸軍りくぐんを除隊じょたいした。

ゼルダとの出会であい

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A profile drawing a woman with short wavy hair
ゼルダ・セイヤー（1922年ねん）

キャンプ・シェリダンでの訓練くんれん中ちゅう、フィッツジェラルドはモントゴメリー・カントリー・クラブにおいてゼルダ・セイヤーと出会であった。フィッツジェラルド曰いわく、ゼルダは「アラバマ・ジョージアの2州しゅうに並ならぶ者もの無なき美女びじょ」で、2人ふたりはすぐに恋こいに落おちた。

1919年ねん2月がつフィッツジェラルドが陸軍りくぐんを除隊じょたいすると2人にんは婚約こんやくし、彼かれはニューヨークで広告こうこく代理だいり店てんに務つとめコピーライターとして勤務きんむした。しかし彼かれの生活せいかつ力りょくに疑問ぎもんを抱だいたゼルダは婚約こんやくを解消かいしょうしてしまい、フィツジェラルドは7月がつに勤務きんむ先さきを退職たいしょくし、セントポールの両親りょうしんの家いえへと戻もどることになった。

セントポールでフィッツジェラルドは家いえの一室いっしつにこもり、『ロマンティック・エゴティスト』の推敲すいこうに心血しんけつを注そそいだ。書かき上あげられた作品さくひんは前回ぜんかいと同様どうようにスクリブナーズへと送おくられ、その価値かちを認みとめられた。翌よく1920年ねん3月がつに『楽園らくえんのこちら側がわ』と改題かいだいされ出版しゅっぱんされると、この作品さくひんは高たかく評価ひょうかされると同時どうじにベストセラー入いりした。4月には再ふたたび婚約こんやくしていたゼルダとニューヨークのセント・パトリック大だい聖堂せいどうで結婚けっこんした。1921年ねんには娘むすめのフランセス（愛称あいしょうスコティー）が誕生たんじょうした。

F・スコット・フィッツジェラルド著ちょ、ノーマン・ロックウェル絵え『バーニスボブス彼女かのじょの髪かみ（英語えいご版ばん）』の(1920年ねん)登場とうじょう人物じんぶつがウィジャボードで遊あそぶ様子ようす

ジャズ・エイジ

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フラッパーのファッション女優じょゆうクララ・ボウ

1920年代ねんだいは間違まちがいなくフィッツジェラルドが最もっとも輝かがやいたときだった。1922年ねんに出版しゅっぱんされた2作さく目めの長編ちょうへん小説しょうせつ『美うつくしく呪のろわれし者しゃ（英語えいご版ばん）』は未熟みじゅくな部分ぶぶんもあった前作ぜんさくに比くらべ格段かくだんの進歩しんぽを遂とげていた。そして1925年ねんには3作さく目めの長編ちょうへん小説しょうせつ『グレート・ギャツビー』が出版しゅっぱんされている。後世こうせい、この作品さくひんによってフィッツジェラルドは、1920年代ねんだいアメリカのいわゆる「ジャズ・エイジ」や「フラッパー」の象徴しょうちょうとしてのみならず、20世紀せいきアメリカ文学ぶんがく全体ぜんたいを代表だいひょうする作家さっかの仲間入なかまいりを果はたした。

しかし発表はっぴょう当時とうじは、批評ひひょう家かの受うけは良よくても、流行りゅうこう作家さっかが背伸せのびして書かいた文学ぶんがく寄よりの作品さくひんという程度ていどの受うけ取とられ方かたで、内容ないようが明快めいかいで多おおくがハッピーエンドであったこれまでの短編たんぺんと大おおきく違ちがった重厚じゅうこうなストーリーは、支持しじ層そうであった若わかい読者どくしゃにはあまり歓迎かんげいされず、フィッツジェラルドが期待きたいしたほどの売上うりあげにはならず、彼かれは落おち込こんだという。『グレート・ギャツビー』は、1930年代ねんだいには絶版ぜっぱんになった時期じきすらあり、名作めいさくとして不動ふどうの評価ひょうかを受うけることになったのは、フィッツジェラルドの死後しご10年ねん以上いじょう経たってからであった。この頃ころ、執筆しっぴつの合間あいまをぬってヨーロッパへ旅行りょこうしている。パリや南仏なんふつのリヴィエラでは、アメリカを抜ぬけ出だしてきたアーネスト・ヘミングウェイらと出会であっている。

フィッツジェラルドは小説しょうせつを書かくことに関かんしては真面目まじめな人間にんげんであったが、ニューヨークの社交しゃこう界かいにおけるゼルダとの奔放ほんぽうな生活せいかつを満みたすほどの収入しゅうにゅうは得えられなかった。そこで彼かれは、日刊にっかん紙しや雑誌ざっしに短編たんぺん小説しょうせつを書かきまくり、自身じしんの小説しょうせつの映画えいが化か権けんを売うって生活せいかつ費ひを稼かせぎ出だしていた。彼かれは生涯しょうがいにわたって金銭きんせん的てきなトラブルに悩なやまされており、しばしばマクスウェル・パーキンスなどの編集へんしゅう者しゃから原稿げんこう料りょうを前借まえがりしていた。

大だい恐慌きょうこう以降いこう

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フィッツジェラルドは1920年代ねんだいの終おわり頃ころから4本ほん目めとなる長編ちょうへんに取とり組くみ始はじめたが、生活せいかつ費ひを稼かせぐために収入しゅうにゅうの良よい短編たんぺんを書かかざるを得えず、執筆しっぴつは遅滞ちたいした。1929年ねんのウォうぉール街るがいでの株価かぶか大だい暴落ぼうらくに端はしを発はっする世界せかい恐慌きょうこう、さらに1930年ねんにはパリでゼルダが統合とうごう失調しっちょう症しょうの発作ほっさを起おこしスイスの精神せいしん病院びょういんで療養りょうようすることになり、彼かれの生活せいかつに暗くらい影かげが差さし始はじめた。翌よく1931年ねんに父ちちエドワードが死去しきょしたことで妻つまを残のこして先さきに帰国きこくする。

1932年ねんにゼルダはボルチモアの病院びょういんに転院てんいんし、フィッツジェラルドは一人ひとりで家いえを借かりて長編ちょうへん小説しょうせつに取とり組くみ始はじめた。この作品さくひんの主人公しゅじんこうである、若わかく将来しょうらいを約束やくそくされた精神せいしん科か医いディック・ダイバーは彼かれの患者かんじゃであった富豪ふごうの娘むすめニコルと恋こいに落おちる。不安定ふあんていな妻つまに翻弄ほんろうされ転落てんらくしていく主人公しゅじんこうを美うつくしい文章ぶんしょうで描えがいたこの作品さくひんは、『夜よるはやさし（英語えいご版ばん）』と題だいして1934年ねんに出版しゅっぱんされた。しかし恐慌きょうこう下かのアメリカでフィッツジェラルドは既すでに過去かこの人ひととなっており、作品さくひんの売うり上あげは芳かんばしいものではなかった。絶望ぜつぼうから次第しだいに彼かれはアルコールに溺おぼれるようになっていった。

ハリウッド時代じだい

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ハリウッドにて（1937年ねん）

1930年代ねんだい後半こうはんのフィッツジェラルドは、借金しゃっきんの返済へんさいとスコティーの学費がくひを稼かせぐためにシナリオライターとして映画えいが会社かいしゃと契約けいやくし、ハリウッドに居住きょじゅうした。ただ、これは脚本きゃくほん書がきとしての腕うでを見込みこまれたというより、ちょうど映画えいが界かいが無声むせい映画えいがからトーキーへの移行いこう期きで脚本きゃくほん家かを大量たいりょうに必要ひつようとしていたことに加くわえ、ベストセラー作家さっかとしてのかつての名声めいせいを買かわれた部分ぶぶんが大おおきかったという。彼かれは仕事しごとの合間あいまをぬって短編たんぺん小説しょうせつそしてハリウッドを舞台ぶたいとする長編ちょうへん小説しょうせつを書かきためていった。

東海岸ひがしかいがんの療法りょうほう施設しせつで生活せいかつするゼルダとはすでに疎遠そえんになっており、フィッツジェラルドは愛人あいじんシーラ・グレアムと生活せいかつしていた。この時期じき、彼かれは自身じしんのことを「ハリウッドの雇やとわれ脚本きゃくほん家かだ」と自嘲じちょうしていたという。一方いっぽうユダヤ系けいイギリス人じんのシーラは、名家めいか育そだちのゼルダと対照たいしょう的てきに孤児こじ院いんで育そだちながらも、美貌びぼうと才能さいのうを武器ぶきにして無一文むいちもんから成なり上のぼり、渡米とべい後ごはハリウッドスターのゴシップを新聞しんぶんに執筆しっぴつしていた売うれっ子こゴシップコラムニストだった。ゆえにフィッツジェラルドの晩年ばんねんは、かつてはアメリカの頂点ちょうてんにいたベストセラー作家さっかが、金銭きんせん的てきには恵めぐまれてはいるものの物書ものかきとしてのポジションは底辺ていへんであるゴシップコラムニストの愛人あいじんシーラに経済けいざい的てきに養やしなわれるという情なさけない状況じょうきょうであった。

死去しきょ

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フィッツジェラルドと妻つまゼルダの墓はか。手前てまえには『グレート・ギャツビー』の一節いっせつが刻きざまれている[4]。

アルコールが手放てばなせず、健康けんこう状態じょうたいが悪化あっかしていたフィッツジェラルドは心臓しんぞう発作ほっさを何なん度どか起おこした。最後さいごの小説しょうせつを執筆しっぴつ中ちゅうの1940年ねん12月21日にち、再ふたたび心臓しんぞう発作ほっさをおこし、グレアムのアパートで死亡しぼうした[5]。

その葬儀そうぎは少しょう人数にんずうでおこなわれた。参列さんれつした詩人しじんのドロシー・パーカーは『グレート・ギャツビー』中ちゅうのセリフ「The poor son of a bitch（かわいそうな奴やつだ）」を泣なきながら呟つぶやいていたといわれる。なおゼルダは参列さんれつすることはなかった。

フィッツジェラルドの最後さいごの長編ちょうへんは未み完成かんせいのままに終おわった。ウィルソンは彼かれが書かきためていたプロットを整理せいりし、1941年ねんに『ラスト・タイクーン』として出版しゅっぱんした。

ゼルダはノースカロライナ州しゅうアシュビルの療養りょうよう施設しせつに入所にゅうしょしていたが、1948年ねんに起おきた施設しせつの火事かじによって亡なくなった。ふたりの遺体いたいは現在げんざいメリーランド州しゅうロックビルの墓地ぼちに埋葬まいそうされている。

娘むすめスコティーは作家さっかのほか、ジャーナリストとして『ワシントン・ポスト』や『ザ・ニューヨーカー』等とうで活動かつどうし、1986年ねんに64歳さいで死去しきょした。

作品さくひん

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長編ちょうへん

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『楽園らくえんのこちら側がわ』朝比奈あさひな武たけし訳わけ　花泉はないずみ社しゃ 2016
『楽園らくえんのこちら側がわ』高村たかむら勝治かつじ訳やく　グーテンベルク21・電子でんし書籍しょせき（2022）、初刊しょかんは荒地あれち出版しゅっぱん社しゃ「現代げんだいアメリカ文学ぶんがく全集ぜんしゅう」1957
『美うつくしく呪のろわれた人ひとたち』上岡うえおか伸雄のぶお訳わけ　作品社さくひんしゃ 2019
『偉大いだいなるギャツビー』野崎のさき孝たかし訳わけ　研究けんきゅう社しゃ出版しゅっぱん 1957
『グレート・ギャツビー』新潮しんちょう文庫ぶんこ[6]（改版かいはん1989、新装しんそう改版かいはん2010）ISBN 978-4102063019
『偉大いだいなギャツビー』集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ（1994、改版かいはん2013） ISBN 978-4087606652
『夢ゆめ淡あわき青春せいしゅん　グレート ギャツビィ』大貫おおぬき三郎さぶろう訳やく　角川かどかわ文庫ぶんこ 1957
『華麗かれいなるギャツビィ』角川かどかわ文庫ぶんこ（改版かいはん1991、新版しんぱん2013）
『グレート・ギャツビー』角川かどかわ文庫ぶんこ（改版かいはん2022） ISBN 978-4041126523
『華麗かれいなるギャツビー』佐藤さとう亮一りょういち訳わけ　講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ 1974。のちグーテンベルク21
『華麗かれいなるギャツビー』橋本はしもと福夫ふくお訳わけ　ハヤカワ文庫ぶんこ 1974。電子でんし書籍しょせき 2013
『華麗かれいなるギャツビー』守屋もりや陽一よういち訳わけ　旺文社おうぶんしゃ文庫ぶんこ 1978
『グレート・ギャツビー』村上むらかみ春樹はるき訳わけ　中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ（2006）、下記かき参照さんしょう
『グレート・ギャッツビー』小川おがわ高義たかよし訳わけ　光文社こうぶんしゃ古典こてん新訳しんやく文庫ぶんこ（2009） ISBN 978-4334751890
谷口たにぐち陸男むつお訳わけ　角川かどかわ文庫ぶんこ（上下じょうげ、1960、復刊ふっかん1989、改版かいはん2008）
森もり慎一郎しんいちろう訳わけ　ホーム社しゃ（2008）、作品社さくひんしゃ（増補ぞうほ版ばん・2014） ISBN 978-4861824807
岡本おかもと紀元きげん訳わけ　大阪おおさか教育きょういく図書としょ（2008）
龍口りゅうぐち直太郎なおたろう訳わけ　グーテンベルク21・電子でんし出版しゅっぱん 2022。初刊しょかんは荒地あれち出版しゅっぱん社しゃ「現代げんだいアメリカ文学ぶんがく全集ぜんしゅう」1957
大貫おおぬき三郎さぶろう訳わけ　角川かどかわ文庫ぶんこ 1977、新装しんそう再版さいはん1989、改版かいはん2008
米田よねだ敏さとし範はん訳やく　三笠みかさ書房しょぼう 1977
乾いぬい信一郎しんいちろう訳わけ　ハヤカワ文庫ぶんこ 1977
「最後さいごの大君おおきみ」 沼沢ぬまさわ洽治こうじ訳わけ 「世界せかい文学ぶんがく全集ぜんしゅう76」集英社しゅうえいしゃ 1979
　他たは沼沢しょうたく訳やく「皐月さつき祭さい・富豪ふごう青年せいねん・バビロン再訪さいほう」、野崎のさき孝たかし訳やく「偉大いだいなギャツビー」。各かく・集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこで再刊さいかん
上岡うえおか伸雄のぶお編へん訳やく　作品社さくひんしゃ 2020。他たは短編たんぺん4作品さくひんと関連かんれん書簡しょかん

短たん編集へんしゅう

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フィッツジェラルドの肖像しょうぞう画が（1921年ねん）
飯島いいじま淳あつし秀しゅう 訳やく『雨あめの朝あさ巴里ぱりに死しす 他ほか二に篇へん』角川かどかわ文庫ぶんこ、1955年ねん。 NCID BA35637675。 改版かいはん「雨あめの朝あさパリに死しす」1989年ねん
清水しみず光ひかり 訳やく『雨あめの朝あさ巴里ぱりに死しす』三笠みかさ新書しんしょ、1955年ねん。 NCID BN13396431。 
佐藤さとう亮一りょういち、山屋やまや三郎さぶろう、刈田かりた元もと司つかさ 編へん訳やく『雨あめの朝あさ巴里ぱりに死しす』荒地あれち出版しゅっぱん社しゃ〈現代げんだいアメリカ文学ぶんがく全集ぜんしゅう 第だい3〉、1955年ねん。 NCID BN05205050。 
佐藤さとう亮一りょういち 訳やく『雨あめの朝あさ、パリに死しす ほか五ご編へん』講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ、1973年ねん。 
守屋もりや陽一よういち 訳やく『雨あめの朝あさパリに死しす ほか』旺文社おうぶんしゃ文庫ぶんこ、1979年ねん。 のちグーテンベルク21・電子でんし出版しゅっぱん、以上いじょうは旧訳きゅうやく
井伊いい順彦よしひこ、今村いまむら楯だて夫おっと 訳やく『パット・ホビー物語ものがたり』風ふう濤社、2016年ねん。ISBN 9784892194269。 NCID BB22632803。 

日本語にほんご訳やく（作品さくひん集しゅう）

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都甲とこう幸治こうじ訳わけ　イースト・プレス、2009年ねん
永山ながやま篤あつし一いち編へん訳やく、角川かどかわ文庫ぶんこ、2009年ねん

その他たの作品さくひん

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大橋おおはし千秋ちあき 訳やく『植物しょくぶつ : 大統領だいとうりょうから郵便ゆうびん配達はいたつ人じんへ : 戯曲ぎきょく』大阪おおさか教育きょういく図書としょ、2001年ねん。ISBN 4271114480。 NCID BA53686694。 
  • The Crack-Up （随筆ずいひつ集しゅう、1945年ねん）
宮本みやもと陽吉ようきち、渥美あつみ昭夫あきお、井上いのうえ謙治けんじ 編へん訳やく『崩壊ほうかい フィッツジェラルド作品さくひん集しゅう 3』荒地あれち出版しゅっぱん社しゃ、1993年ねん。ISBN 4752100401。 NCID BN02295330。OCLC 54705659。 

脚本きゃくほん

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村上むらかみ春樹はるき訳やく・作品さくひんエッセイ

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伝記でんき・研究けんきゅう

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  • アンドルー・ターンブル 『完訳かんやくフィッツジェラルド伝でん』 永岡ながおか定夫さだお・坪井つぼい清彦きよひこ訳やく こびあん書房しょぼう 2000年ねん ISBN 978-4-87558-210-6
  • Mizener, Arthur, The Far Side of Paradise, Houghton Mifflin, 1964 ISBN 978-0-395-08395-6
  • Bruccoli, Matthew Joseph and Smith, Scottie Fitzgerald, Some Sort of Epic Grandeur University of South Carolina Press, 2002 ISBN 978-1-57003-455-8
  • 宮脇みやわき俊文としふみ『『グレート・ギャツビー』の世界せかい　ダークブルーの夢ゆめ』青土おうづち社しゃ 2013年ねん
    • 『ジャズ・エイジは終おわらない　『夜よるはやさし』の世界せかい』青土おうづち社しゃ 2019年ねん
  • 森川もりかわ展てん男おとこ 『フィッツジェラルド 愛あいと彷徨ほうこうの青春せいしゅん』 丸善まるぜんブックス 1995年ねん
  • 小堀こぼり用よう一いち朗ろう 『スコット・フィッツジェラルド 人じんと作品さくひん』 鷹たか書房しょぼう弓ゆみプレス 1994年ねん

手紙てがみ

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  • 『フィッツジェラルドの手紙てがみ 愛あいと挫折ざせつの生涯しょうがいから』 永岡ながおか定夫さだお・坪井つぼい清彦きよひこ編へん訳やく 荒地あれち出版しゅっぱん社しゃ 1982年ねん
  • 『フィッツジェラルド／ヘミングウェイ往復おうふく書簡しょかん集しゅう』 宮内みやうち華代はなよ子こ編へん訳やく、増ぞう訂てい版ばんは佐藤さとう美知子みちこ校閲こうえつ
    ダイナミックセラーズ出版しゅっぱん 2006年ねん。文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう企画きかく出版しゅっぱん部ぶ、2009年ねん。増ぞう訂てい版ばん・英光ひでみつ社しゃ 2018年ねん ISBN 978-4-87097-175-2

参考さんこう書籍しょせき

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 伝記でんき類るいに見みられる正誤せいごについて（永岡ながおか定夫さだお）
  2. ^ a b c 集英社しゅうえいしゃ版ばん『偉大いだいなギャツビー他た』沼澤ぬまさわ洽治こうじ解説かいせつp.453
  3. ^ a b 集英社しゅうえいしゃ版ばん『偉大いだいなギャツビー他た』沼澤ぬまさわ洽治こうじ解説かいせつp.454
  4. ^ 「なればこそ我々われわれは、前まえへ前まえへと進すすみ続つづけるのだ。流ながれに立たち向むかうボートのごとく、絶たえ間まなく過去かこへと押おし流ながされながらも」（「私わたしが死しんだときには」村上むらかみ春樹はるき『サラダ好すきのライオン 村上むらかみラヂオ3』マガジンハウス2012年ねん）。
  5. ^ バーグ, A・スコット 著しる、鈴木すずき主税ちから 訳わけ『名めい編集へんしゅう者しゃパーキンズ 作家さっかの才能さいのうを引ひき出だす』 下か（初版しょはん）、草くさ思おもえ社しゃ、1987年ねん7月がつ6日にち、245頁ぺーじ。ISBN 4-7942-0282-2。 NCID BN01626217。OCLC 835282731。 
  6. ^ 表紙ひょうしカヴァー・題名だいめいは新装しんそう改版かいはんされるまで、レッドフォード主演しゅえんの映画えいが『華麗かれいなるギャツビー』を用もちいた

外部がいぶリンク

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