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IEC 61508

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

IEC 61508は、IEC(国際電気こくさいでんき標準ひょうじゅん会議かいぎ)が制定せいていした基本きほん安全あんぜん規格きかく(basic safety publication)であり、プロセス産業さんぎょうにおける電気でんき電子でんし・プログラマブル電子でんし(Electrical・Electronic・Programmable Electronic)(以下いか、E/E/PE)機能きのう安全あんぜんかんする国際こくさい規格きかくである。E/E/PEの機能きのうまたは故障こしょう障害しょうがいによって人命じんめい環境かんきょう財産ざいさんおおきな影響えいきょうあたえるものなどを対象たいしょうとする。機械きかいだけで構成こうせいする装置そうちはIEC 61508の対象たいしょうがいである。IEC 61508は、プラント発電はつでんしょ機械きかい鉄道てつどう医療いりょう機器きき家電かでんやシステムのリスク軽減けいげんするために使用しようするコンピュータ・ソフトウェアをふくむE/E/PEによる安全あんぜんせいたかめるための機能きのう安全あんぜん規格きかくである。また、これらの設計せっけい製造せいぞう運用うんよう保守ほしゅ改修かいしゅうはい却にいたぜん製品せいひん生存せいぞん期間きかん(ライフサイクル)における安全あんぜん評価ひょうか要求ようきゅうや、組織そしき機能きのう安全あんぜん能力のうりょく審査しんさ安全あんぜん評価ひょうかしゃ独立どくりつせいおよ従事じゅうじしゃ資質ししつ(competency)を記述きじゅつしている。また,確率かくりつろんてき危険きけん(リスク)解析かいせきなどによって,全体ぜんたいシステムのリスクが許容きょようリスクを下回したまわるようにするために,当該とうがい安全あんぜん装置そうち安全あんぜん水準すいじゅん(SIL)を決定けっていする。安全あんぜんかかわる故障こしょう障害しょうがいを,システマティック故障こしょう決定けっていろんてき原因げんいん故障こしょう)と、確率かくりつろんてき無作為むさくいなランダムハードウェア故障こしょう分類ぶんるいし、安全あんぜん水準すいじゅん(SIL:Safety Integrity Level)におうじたリスク低減ていげんさく対策たいさく)をおこなう。

2000ねんにIEC61508のだい1.0はん制定せいていされた。また,2010ねんにIEC61508のだい2.0はん制定せいていされた。 国内こくないではJIS C 0508「電気でんき電子でんし・プログラマブル電子でんし安全あんぜん関連かんれんけい機能きのう安全あんぜん」として、IEC61508のFDIS、CDV段階だんかいのものを1999ねん制定せいていしている。2012ねんにJIS C 0508のだい2.0はん制定せいていされた。

規格きかく概要がいよう

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IEC 61508規格きかくしょは、Part1からPart7で構成こうせいされ、IEC61508-1,IEC61508-2,IEC61508-3,IEC61508-4が規定きてい、IEC61508-5,IEC61508-6,IEC61508-7が参考さんこうとなっている[1]

  • IEC61508-1:一般いっぱん要求ようきゅう事項じこう

  マネジメントと文書ぶんしょ規定きてい

  • IEC61508-2:電気でんき電子でんし・プログラマブル電子でんし安全あんぜん関連かんれんけいたいする要求ようきゅう事項じこう

  ハードウェア(一部いちぶ、システムやソフトウェア関連かんれんふくむ)

  • IEC61508-3:ソフトウェア要求ようきゅう事項じこう
  • IEC61508-4:用語ようご定義ていぎおよ略語りゃくご
  • IEC61508-5:安全あんぜん水準すいじゅん決定けってい方法ほうほう事例じれい
  • IEC61508-6:Part 2およびPart 3の適用てきよう指針ししん
  • IEC61508-7:技術ぎじゅつおよ手法しゅほう概観がいかん

機械きかい電気でんき、ソフトウェアの分野ぶんやにまたがるため、規格きかくくには多様たよう専門せんもん分野ぶんや知識ちしき必要ひつようである。また、規格きかくしょなか紹介しょうかいされる技法ぎほう参考さんこう文献ぶんけんふるかったり、入手にゅうしゅ困難こんなん場合ばあいがあるのは国際こくさい規格きかく同様どうよう審議しんぎ日本にっぽんからどれくらい意見いけんしたかによる。規格きかくしょ理解りかいたすける日本語にほんご文献ぶんけんはある[2]。しかし、機械きかい電気でんき、ソフトウェアのそれぞれべつ視点してんからである[3][4]。これは日本語にほんご固有こゆう問題もんだいでなく、原子力げんしりょく化学かがくプラント、ロボット、自動車じどうしゃなど、安全あんぜんまったことなる基準きじゅんった対象たいしょう電気でんき・ソフトウェアだけ同一どういつ基準きじゅん適用てきようするのは困難こんなんだからである[5]

IEC 61508は、グループ安全あんぜん規格きかくであるとする日本にっぽん国内こくない解説かいせつしょがあるが、IEC61508-1,IEC61508-2,IEC61508-3,IEC61508-4はIEC GUIDE 104にもとづく基本きほん安全あんぜん規格きかく(basic safety publication(s))である[6]。 また、IEC 61508は、A規格きかくではない。ISO/IEC GUIDE 51の規格きかく体系たいけいなかで、A規格きかく、B規格きかく、C規格きかくという定義ていぎがされているが、IEC 61508はIEC GUIDE 104の規格きかく体系たいけいもとづく。

IEC 61508は、「state of the art」の技術ぎじゅつ製品せいひん適用てきようし、ランダムなハードウェア故障こしょう検知けんちして安全あんぜん状態じょうたいにすることによって安全あんぜんせいたかめることを基本きほんてきかんがえとしている。


安全あんぜんせい目標もくひょうとして、安全あんぜん水準すいじゅん(SIL)が定義ていぎされており、以下いかのように規定きていされている。

  • てい頻度ひんどモードにおける安全あんぜん水準すいじゅん(SIL)
SIL 作動さどう要求ようきゅうたりの設計せっけいじょう機能きのう失敗しっぱい平均へいきんかくりつ [単位たんいなし]
SIL 1 10−1 まん 10−2 以上いじょう
SIL 2 10−2 まん 10−3 以上いじょう
SIL 3 10−3 まん 10−4 以上いじょう
SIL 4 10−4 まん 10−5 以上いじょう
  • こう頻度ひんどモードにおける安全あんぜん水準すいじゅん(SIL)
SIL 安全あんぜん機能きのう危険きけんがわ失敗しっぱい平均へいきん頻度ひんど(PFH)[1/h]
SIL 1 10−5 まん 10−6 以上いじょう
SIL 2 10−6 まん 10−7 以上いじょう
SIL 3 10−7 まん 10−8 以上いじょう
SIL 4 10−8 まん 10−9 以上いじょう

規格きかく定義ていぎする原因げんいんべつ故障こしょう種類しゅるい

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規格きかく定義ていぎする原因げんいんべつ故障こしょう種類しゅるい以下いかふたつである。また、原因げんいんべつ分類ぶんるい以外いがいに、共通きょうつう原因げんいん故障こしょう従属じゅうぞく故障こしょう安全あんぜんがわ故障こしょう危険きけんがわ故障こしょうなどが定義ていぎされている[7]

システマティック故障こしょう決定けっていろんてき原因げんいん故障こしょう

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ソフトウェアおよびハードウェアの設計せっけい開発かいはつなかで、仕様しよう曖昧あいまいさ、設計せっけい想定そうていがい、テストれを原因げんいんとしたフォールト不具合ふぐあいバグ対象たいしょうとした故障こしょうである。 JIS規格きかくでは、「ただしい知識ちしき認識にんしき対策たいさく欠如けつじょなどの原因げんいん決定的けっていてき関連かんれんする想定そうていがい故障こしょうまた失敗しっぱい。この原因げんいんは,設計せっけい部分ぶぶん改修かいしゅう製造せいぞう過程かてい運転うんてん手順てじゅん文書ぶんしょまたはその関係かんけいする要因よういん修正しゅうせいによってだけのぞくことができる[IEV 191(IEC 60050-191)-04-19]」と定義ていぎされている。 システマティック故障こしょう対策たいさくは、故障こしょう回避かいひと、故障こしょうコントロール(管理かんりまたは制御せいぎょ)からなる。システマティック故障こしょうは,設計せっけいあやまりや製造せいぞうあやまり(ミス)など、おも人間にんげん失敗しっぱい(エラー)によるもので,これにたいしてはぜん安全あんぜん循環じゅんかん(ライフサイクル)の16段階だんかい(フェーズ)における安全あんぜん評価ひょうか対策たいさくによりふせぎ、再発さいはつ防止ぼうしのための文書ぶんしょ要求ようきゅうしている。

ハードウェアの故障こしょうりつ曲線きょくせんなかで、ランダム故障こしょう期間きかん(コンスタント故障こしょう期間きかん)を対象たいしょうとした故障こしょうである。JIS規格きかくでは、ランダムハードウェア故障こしょうは「時間じかんかんして無秩序むちつじょ発生はっせいし,ハードウェアの多様たよう劣化れっかメカニズムからしょうじる故障こしょう」と定義ていぎされている。おもにハードウェアにかんし,部品ぶひん材料ざいりょう劣化れっか製品せいひんのばらつきなどによりこるものであり,これにたいしては,冗長じょうちょう多様たようによるシステムの信頼しんらいせい向上こうじょう自己じこ診断しんだん機能きのう設置せっちなどの対策たいさく必要ひつようである。 ソフトウェアの故障こしょうはすべてシステマティック故障こしょうであり、ランダム故障こしょう存在そんざいしないというのが規格きかくかんがえである。 ランダムハードウェア故障こしょう回避かいひできないため、ランダムハードウェア故障こしょう対策たいさくは、故障こしょうコントロール(管理かんりまたは制御せいぎょ)からなる。ランダムハードウェア故障こしょうを「安全あんぜんがわ故障こしょう」と「危険きけんがわ故障こしょう」、さらに「検知けんちできない故障こしょう」と「検知けんちできる故障こしょう」で分類ぶんるいし、もっと危険きけんである「危険きけんがわ故障こしょう、かつ検知けんちできない故障こしょう」が目標もくひょうとする安全あんぜん水準すいじゅん規定きていするPFD、PFH未満みまんであることを証明しょうめいするエビデンスをのこす。

規格きかく要求ようきゅう

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規格きかく要求ようきゅうは、安全あんぜん機能きのう定義ていぎ実装じっそうとトレーサビリティ、安全あんぜん(安全あんぜん完全かんぜんせい)の定量ていりょう目標もくひょう達成たっせいのエビデンス、責任せきにん明確めいかく検証けんしょう可能かのうせいとうのための文書ぶんしょの3つである。 安全あんぜん目標もくひょう達成たっせいをするためには、定性的ていせいてき故障こしょう対策たいさく定量ていりょうてき故障こしょう対策たいさく必要ひつようであり、故障こしょう回避かいひ故障こしょうコントロール(管理かんりまたは制御せいぎょ)からなる。 システマティック故障こしょう決定けっていろんてき原因げんいん故障こしょう)およびランダム故障こしょう対策たいさくとして規格きかく要求ようきゅうする内容ないようおおまかに6つである。 さらに上記じょうき対策たいさく確実かくじつにするために,組織そしき機能きのう安全あんぜん評価ひょうか能力のうりょく診断しんだんや,組織そしき構成こうせいする個人こじん資質ししつあるいは行動こうどう特性とくせい(compitency)を包含ほうがんするかたちとなっている。

  • 安全あんぜんライフサイクル(プロセス)
  • マネジメント
  • 文書ぶんしょ
  • 検知けんちできない危険きけんがわ故障こしょうりつおよ安全あんぜん水準すいじゅん(SIL)の算出さんしゅつ目標もくひょう達成たっせい
  • 機能きのう試験しけん
  • 技法ぎほう適切てきせつ適用てきよう構造こうぞう設計せっけい、モジュール故障こしょう検出けんしゅつ技法ぎほう故障こしょう挿入そうにゅう試験しけん故障こしょう解析かいせき技法ぎほう、コーディング基準きじゅんなど)

IEC 61508では,安全あんぜん関連かんれんけいのハードウェア設計せっけいあたって,自己じこ診断しんだん技法ぎほうや,各種かくしゅ故障こしょう抑制よくせいする技法ぎほう,さらに,共通きょうつう原因げんいん故障こしょうへの対策たいさくなど多数たすう具体ぐたいてき最良さいりょう経験けいけんベストプラクティス)を提示ていじしていて,各々おのおのをSILにおうじて採用さいようするとよいとしている。 ソフトウェアの故障こしょう不具合ふぐあい)は決定けっていろんてき原因げんいん故障こしょうである。ソフトウェアでは故障こしょう不具合ふぐあい)は製作せいさくまれており,一般いっぱんのランダムハードウェア故障こしょうたいする確率かくりつろんてきなアプローチを採用さいようできない。

IEC61508では,ソフトウェアにたいして,安全あんぜんライフサイクルにおいてSILにおうじて指定していするソフトウェア技法ぎほう採用さいよう推奨すいしょうまたはつよ推奨すいしょうしている。

機能きのう安全あんぜんマネジメント

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機能きのう安全あんぜんマネジメントは、ISO9001類似るいじしているが、以下いかのようなちがいがある。

責任せきにん権限けんげん

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機能きのう安全あんぜんマネジメントにかんする規格きかく要求ようきゅう整理せいりすると、以下いか責任せきにん権限けんげん分担ぶんたん必要ひつようである[8]

  • 責任せきにん(responsible)

  組織そしき組織そしき全体ぜんたい責任せきにんしゃ、プロジェクト全体ぜんたい責任せきにんしゃと、かくフェーズの責任せきにんしゃ決定けっていする。兼務けんむしてもよい。責任せきにんしゃは、機能きのう安全あんぜん管理かんりについては専門せんもん知識ちしきゆうする人員じんいん委任いにん付託ふたくすることがのぞましい。

  • 機能きのう安全あんぜん管理かんり(functional safety management)

  責任せきにんしゃ機能きのう安全あんぜん専門せんもん知識ちしきゆうする機能きのう安全あんぜん管理かんりしゃ任命にんめいする。規格きかくでは責任せきにんしゃ機能きのう安全あんぜん管理かんりしゃ兼務けんむすることを禁止きんししていないが、機能きのう安全あんぜん管理かんりしゃすくなくともプロジェクト責任せきにんしゃ同格どうかく地位ちいゆうする別人べつじんとするほうのぞましい。機能きのう安全あんぜん管理かんりしゃは、機能きのう安全あんぜんアセッサーと機能きのう安全あんぜん監査かんさしゃ任命にんめいする。

  • 機能きのう安全あんぜんアセスメント(functional safety assessment)

  機能きのう安全あんぜん管理かんりしゃ機能きのう安全あんぜん専門せんもん知識ちしきゆうし、目標もくひょうSILにおうじて独立どくりつせい要求ようきゅうされる機能きのう安全あんぜんアセッサーを任命にんめいする。通常つうじょう責任せきにんしゃ機能きのう安全あんぜん管理かんりしゃ設計せっけい開発かいはつ人員じんいんは、機能きのう安全あんぜんアセッサーを担当たんとうしない。すくなくともしなしょう管理かんりしょく機能きのう安全あんぜん専門せんもん組織そしき管理かんりしょく機能きのう安全あんぜん認証にんしょう機関きかん担当たんとうする。対象たいしょう製品せいひん機能きのう安全あんぜん達成たっせいをアセスメント(評価ひょうか)する。

  • 機能きのう安全あんぜん監査かんさ(functional safety audit)

  機能きのう安全あんぜん管理かんりしゃ機能きのう安全あんぜんのプロセスを理解りかいし、プロセスでの不備ふび指摘してきする機能きのう安全あんぜん監査かんさしゃ任命にんめいする。組織そしき内部ないぶのプロジェクト関係かんけいしゃ以外いがい人員じんいん担当たんとうしてもよいし、認証にんしょう機関きかん機能きのう安全あんぜんアセッサーが担当たんとうしてもよい。

  • 担当たんとう妥当だとうせい確認かくにん担当たんとうふくむ)および、検証けんしょう妥当だとうせい確認かくにん検証けんしょうふくむ)

  プロジェクト責任せきにんしゃ機能きのう安全あんぜんライフサイクルにおけるかくフェーズの責任せきにんしゃ担当たんとうしゃおよび検証けんしょうしゃ任命にんめいする。担当たんとうしゃ検証けんしょうしゃ別人べつじんである必要ひつようがある。機能きのう安全あんぜん精通せいつうしているほうがのぞましい。

コンピテンシー(人員じんいん能力のうりょく証明しょうめい

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機能きのう安全あんぜんマネジメントにかかわる人員じんいんは、その役割やくわりおうじて機能きのう安全あんぜん精通せいつうしていることを証明しょうめいしなければならない。一般いっぱんには、認証にんしょう機関きかん団体だんたいおこなわれる。トレーニングコースを受講じゅこうして証明しょうめいする。日本にっぽんでは、一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん 日本にっぽん規格きかく協会きょうかい[9]やTÜV Rheinlandしゃ、TÜV SÜDしゃで、トレーニングがおこなわれている。

検知けんちできない危険きけんがわ故障こしょうりつおよ安全あんぜん水準すいじゅん(SIL)の算出さんしゅつ目標もくひょう達成たっせい

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機能きのう試験しけん

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技法ぎほう適切てきせつ適用てきよう

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認証にんしょう機関きかんによる規格きかく適合てきごう認証にんしょうプロセス

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認証にんしょう機関きかんによる機能きのう安全あんぜん規格きかく適合てきごう認証にんしょうは、製品せいひん認証にんしょうやプロセス認証にんしょうなどがある。 対象たいしょう製品せいひん目標もくひょうSILがSIL3以上いじょうにおいては、認証にんしょう機関きかんよる審査しんさおこなう。

製品せいひん認証にんしょう

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製品せいひん認証にんしょうは、認証にんしょう機関きかんによって多少たしょうちがいがあるとおもわれるが、いちれい以下いかしめ[10] [11] [12]

コンセプト審査しんさフェーズとメインインスペクションフェーズ、認証にんしょうフェーズにかれる。

コンセプト審査しんさフェーズ

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コンセプト審査しんさフェーズでは、安全あんぜん計画けいかくしょ、V&V計画けいかくしょ安全あんぜん要求ようきゅう仕様しようしょ安全あんぜんコンセプト説明せつめいしょの4文書ぶんしょ提出ていしゅつする。

  • 安全あんぜん計画けいかくしょ(Safety Plan)

  プロジェクトの機能きのう安全あんぜんマネジメント(組織そしき担当たんとう責任せきにんしゃ適正てきせい能力のうりょく安全あんぜん設計せっけい での導入どうにゅう方策ほうさく技法ぎほう)を具体ぐたいてき記述きじゅつしたもの

  • V&V計画けいかくしょ(Verification and Validation Plan)

  設計せっけいプロセスのかくフェーズで、どんなツールで、どのような検証けんしょう妥当だとうせい確認かくにん実施じっしし、その結果けっかをどのように文書ぶんしょするのかを記述きじゅつしたもの

  • 安全あんぜん要求ようきゅう仕様しようしょ(SRS: Safety Requirement Specification)

  どんな安全あんぜん状態じょうたい・システム・動作どうさ環境かんきょう想定そうていしているかなど、必要ひつよう安全あんぜん要求ようきゅうつかまつ さま具体ぐたいてき記述きじゅつしたもの

  • 安全あんぜんコンセプト説明せつめいしょ(SC: Safety Concept)

  SRSをもとにどのように安全あんぜん機能きのう実現じつげんするか(とくにタイミング、安全あんぜん関連かんれんから 安全あんぜん関連かんれんへの影響えいきょう回避かいひ方策ほうさくなど)を具体ぐたいてき記述きじゅつしたもの

メインインスペクションフェーズ

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認証にんしょうフェーズ

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プロセス認証にんしょう

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ JIS C 0508:2012(IEC 61508)
  2. ^ 機能きのう安全あんぜんを ごぞんじですか !? https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000117706.pdf
  3. ^ 機能きのう安全あんぜんのバカ https://embeddedsoftwaremanufactory.blogspot.com/2015/10/blog-post.html
  4. ^ ETSSを利用りようした機能きのう安全あんぜん対応たいおうスキル判定はんてい教育きょういく訓練くんれん https://jglobal.jst.go.jp/detail?from=API&JGLOBAL_ID=200902276174097507
  5. ^ 組込くみこみシステムの安全あんぜんせい向上こうじょうすすめ(機能きのう安全あんぜんへんhttps://www.ipa.go.jp/sec/publish/tn05-011.html
  6. ^ 表紙ひょうしおよびIEC61508-1の1.4せつやIEC61508-2,3,4に記載きさい
  7. ^ JIS C 0508-4:2012(IEC 61508-4)
  8. ^ JIS C 0508-1:2012(IEC 61508-1)
  9. ^ 一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん 日本にっぽん規格きかく協会きょうかい 機能きのう安全あんぜん教育きょういく
  10. ^ IEC 61508 認証にんしょうについて 機能きのう安全あんぜん認証にんしょうプロセス だい 1 かい
  11. ^ IEC 61508 認証にんしょうについて 機能きのう安全あんぜん認証にんしょうプロセス だい 2 かい
  12. ^ IEC 61508 認証にんしょうについて 機能きのう安全あんぜん認証にんしょうプロセス だい 3 かい

文書ぶんしょ一覧いちらん

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  • IEC/TR 61508-0 ed1.0 (2005-01) Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems - Part 0: Functional safety and IEC 61508
  • IEC 61508-1 ed2.0 (2010-04) Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems - Part 1: General requirements
  • IEC 61508-2 ed2.0 (2010-04) Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems - Part 2: Requirements for electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems
  • IEC 61508-3 ed2.0 (2010-04) Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems - Part 3: Software requirements
  • IEC 61508-4 ed2.0 (2010-04) Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems - Part 4: Definitions and abbreviations
  • IEC 61508-5 ed2.0 (2010-04) Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems - Part 5: Examples of methods for the determination of safety integrity levels
  • IEC 61508-6 ed2.0 (2010-04) Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems - Part 6: Guidelines on the application of IEC 61508-2 and IEC 61508-3
  • IEC 61508-7 ed2.0 (2010-04) Functional safety of electrical/electronic/programmable electronic safety-related systems - Part 7: Overview of techniques and measures

関連かんれん項目こうもく

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