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IPS方式ほうしき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
IPSのロゴ。ジャパンディスプレイしゃ登録とうろく商標しょうひょうであり、同社どうしゃおよLGディスプレイしゃせい液晶えきしょうパネルで使用しよう許可きょかされている。

IPS方式ほうしき(IPSほうしき)とは In Plane Switching のりゃく液晶えきしょうディスプレイいち形式けいしき

概要がいよう[編集へんしゅう]

液晶えきしょう分子ぶんし基板きばん平行へいこうめんない(in-plane)で回転かいてんさせ、ふく屈折くっせつ変化へんかひかりをスイッチングする液晶えきしょう駆動くどう方式ほうしきのこと。液晶えきしょうのガラス基板きばんめん方向ほうこう電界でんかいくわえて液晶えきしょう分子ぶんし駆動くどうし、電界でんかい存在そんざいしない電圧でんあつ状態じょうたいひかり遮蔽しゃへいする。

TN方式ほうしきではへんこういたはさまれた液晶えきしょう分子ぶんしを「ねじれ」させてへんひからし、またVA方式ほうしきでは液晶えきしょう分子ぶんしをガラスめん垂直すいちょく方向ほうこう回転かいてんさせてへんこうするため、ななめから液晶えきしょう画面がめんると、液晶えきしょう分子ぶんし邪魔じゃまされて映像えいぞうえなくなる。そのため、視野しやかくがせいぜい上下じょうげ160左右さゆう170程度ていどしかない。それにたいし、IPS液晶えきしょうでは液晶えきしょう分子ぶんしをガラスめん平行へいこう方向ほうこう回転かいてんさせるため、上下じょうげ左右さゆう178ひろ視野しやかくをもち、どの位置いちてもいろ変化へんかがほとんどない。そのため、家族かぞくみんなでだい画面がめんテレビや、高級こうきゅうかんのあるテレビにいている。

欠点けってんとしては、バックライトのひかりれやすく、純粋じゅんすいな「くろ」を表現ひょうげんしにくいため、一人ひとりでムーディな映画えいがなどをるにはVA方式ほうしきほうてきしている。また、コントラストたかめることがむずかしく、応答おうとう時間じかんながいため、うごきのはげしい動画どうが対戦たいせんがた格闘かくとうゲームにはTN方式ほうしきほうてきしている。

日本にっぽんにおける「IPS」の商標しょうひょうは、IPS方式ほうしき開発かいはつした日立製作所ひたちせいさくしょのディスプレイ部門ぶもん継承けいしょうしたジャパンディスプレイ所有しょゆうしている(日本にっぽんだい5059259ごうほか)が、2003ねんごろ液晶えきしょう覇権はけんをめぐって「VAグループ」と対抗たいこうするため、日立ひたちやLGフィリップスなどを中心ちゅうしんとする「IPSグループ」を結成けっせいしクロスライセンスをむすんだ経緯けいいから、IPSグループ各社かくしゃ製品せいひんで「IPS」の特許とっきょおよ商標しょうひょう使用しようすることができ、またIPSの「ロゴ」を製品せいひん表示ひょうじすることもできる。2021ねん現在げんざい現存げんそんするパネルの大手おおてメーカーでは、ジャパンディスプレイ(小型こがたパネル大手おおて)と、LGフィリップスの権利けんり継承けいしょうしたLGディスプレイ大型おおがたパネル大手おおて)が「IPS」の商標しょうひょう使用しようすることができる。また、現存げんそんするテレビ・モニタのメーカーでは、LG以外いがい撤退てったいしたので、LGエレクトロニクスのみがIPSの「ロゴ」をテレビに表示ひょうじすることができる(スリムベゼルモニタの普及ふきゅうまえは、LGのモニタの下部かぶにはLGのでかいロゴとIPSのロゴが2つ同時どうじ存在そんざいした)。

最終さいしゅうてきにVA方式ほうしきとIPS方式ほうしき共存きょうぞんしたので、2003ねん当時とうじに「IPSグループ」に所属しょぞくしなかったメーカーからも、2010ねんごろよりIPSに相当そうとうするパネルが出荷しゅっかされているが、「IPS」の名称めいしょう使用しようすることができないので、IPS方式ほうしき独自どくじ改善かいぜんした方式ほうしきとして独自どくじ名称めいしょう(ブランド)を採用さいようし、その方式ほうしきちがいにより様々さまざま名称めいしょうけられている。

ケータイ・スマホよう、テレビ・モニタよう、ゲームようなど、用途ようとわせて各社かくしゃ改良かいりょうおこない、次第しだい高画質こうがしつになっている。最新さいしん世代せだいのIPSパネルの名称めいしょう(ブランド)を具体ぐたいてきげると、LGエレクトロニクスが「IPS Quantum」で商標しょうひょうっており、ジャパンディスプレイが「IPS-NEO」で商標しょうひょうっている。また、日立ひたちからIPSの技術ぎじゅつ供与きょうよされた台湾たいわんのハンスターしゃ一応いちおう日本にっぽんで「HS-IPS」の名称めいしょう商標しょうひょうっており、2010ねんごろにハンスターのHS-IPSパネルを使つかった製品せいひん日本にっぽん発売はつばいされたことがあった。

歴史れきし[編集へんしゅう]

1990年代ねんだいごろまでは液晶えきしょうパネルとえばTN液晶えきしょうしか存在そんざいしなかったが、「応答おうとう時間じかんながい」「視野しやかくせまい」などのTN液晶えきしょう欠点けってん改善かいぜんするために1990年代ねんだいごろより様々さまざま方式ほうしき考案こうあんされた。そのひとつがIPS方式ほうしきである。

最初さいしょにTN方式ほうしきくらべて有利ゆうり分子ぶんし配列はいれつ提唱ていしょうしたのは、ドイツのフラウンホーファー研究けんきゅう機構きこうつとめるGuenter Baurで、1990ねん1がつ9にち最初さいしょ特許とっきょ米国べいこく取得しゅとくした。ドイツにおけるIPS方式ほうしき特許とっきょメルクしゃ供与きょうよされた。

その日立ひたち研究所けんきゅうじょ近藤こんどう克己かつみひきいるチームがこの技術ぎじゅつ改善かいぜんんだ。1992ねん日立ひたち薄膜はくまくトランジスタアレイをマトリックスとして相互そうご接続せつぞくすることでピクセルあいだ分子ぶんし制御せいぎょする方式ほうしき考案こうあんし、IPS液晶えきしょう実用じつよう成功せいこう日本にっぽんにおいて特許とっきょ申請しんせいし、日立製作所ひたちせいさくしょ茂原もはら工場こうじょうにおいて1996ねん世界せかいはつのIPS方式ほうしきのディスプレイを製品せいひんした。日立ひたちは1998ねんにIPS液晶えきしょう視野しやかくをさらに改善かいぜんした「スーパーIPS」方式ほうしき実用じつようし、液晶えきしょうパネルをだい画面がめんテレビやだい画面がめんディスプレイに利用りようするみちけた。

1990年代ねんだい後半こうはんにおいて、日立ひたち日本にっぽんIBMとNECはIPSパネルを最初さいしょ実用じつようしたパネルメーカーとして、さかんに性能せいのう向上こうじょうすすめた(NECでは、IPS方式ほうしきかくとして高画質こうがしつ実現じつげんする「SFT方式ほうしき」とっていた)。1996ねんには韓国かんこくサムスン電子でんしもIPS液晶えきしょう実用じつよう成功せいこうした(ただし、サムスンはVA方式ほうしき支持しじした)。また、LGエレクトロニクス実用じつよう成功せいこうした。

2000年代ねんだい前半ぜんはんから後半こうはんにかけて、FPD(フラットパネルディスプレイ)の覇権はけんをめぐってはげしいあらそいがこった。当時とうじ主流しゅりゅうだったブラウン管ぶらうんかん次世代じせだい想定そうていされたFPDの主流しゅりゅうなにになるか、当時とうじはまだ混沌こんとんとしており、液晶えきしょう陣営じんえいなかですら、VA方式ほうしき支持しじする陣営じんえいとIPS方式ほうしき支持しじする陣営じんえいあらそいがこった。日立製作所ひたちせいさくしょから2002ねんにIPSの特許とっきょ継承けいしょうした日立ひたちディスプレイズは、茂原しげはら工場こうじょう生産せいさん能力のうりょくだけでは富士通ふじつう・シャープ・サムスンを盟主めいしゅとする「VAグループ」に対抗たいこうできないため、台湾たいわんHannstarなどにIPSの技術ぎじゅつ供与きょうよし、日立ひたちディスプレイズとLGフィリップスを盟主めいしゅとする「IPSグループ」を形成けいせいした。

2003ねんにフラットパネルディスプレイの最新さいしん技術ぎじゅつ展示てんじかいとして東京とうきょうビッグサイトでひらかれた「EDEX2003 電子でんしディスプレイてん」において、「IPS方式ほうしき」の知名度ちめいど向上こうじょうのために「IPS」のロゴがお披露目ひろめされ、当時とうじ世界せかい最大さいだいだったLGフィリップスの52がた液晶えきしょうパネルのディスプレイにもこのロゴがおどった[1]。2003ねん当時とうじ液晶えきしょうはようやく「1インチ1まんえん」を実現じつげんしたところであり、40がた以上いじょう大型おおがたテレビになると100まんえんえてしまうため普及ふきゅうむずかしいとおもわれており、とくにIPS方式ほうしき高価こうかだった。しかし、その韓国かんこく日本にっぽん、および台湾たいわん様々さまざまなLCDメーカーがIPSパネルの製造せいぞう開始かいししたことにより、製品せいひん単価たんか値下ねさがりが加速かそくした。

液晶えきしょうテレビは2003ねん時点じてんで300まんだい市場いちば規模きぼがあり、2005ねんには1500まんだいえるほど普及ふきゅうするとかんがえられていた。そんななか競合きょうごうする陣営じんえいたいして「画質がしつ」と「価格かかく」による差別さべつによって競争きょうそうりょくをつけるため、日本にっぽんのIPSグループの各社かくしゃこう品質ひんしつなパネルをてい価格かかく調達ちょうたつする目的もくてきで、2005ねん日立ひたちディスプレイズのIPS液晶えきしょう部門ぶもんはなし、松下電器産業まつしたでんきさんぎょう東芝とうしば出資しゅっしけてIPSアルファテクノロジが設立せつりつされた。2005ねん当時とうじはまだパナソニック・東芝とうしば日立ひたちのテレビの世界せかいシェアはかなりあり、薄型うすがたテレビの普及ふきゅううことで、32がた換算かんさん年間ねんかん500まんだい規模きぼ製造せいぞう能力のうりょくつアモルファスG6ラインのIPSアルファテクノロジ茂原もはら工場こうじょう製造せいぞうされたIPSパネルをもちいたかく日本にっぽんメーカーの液晶えきしょうテレビ(パナソニックVIERA、東芝とうしばREGZA、日立ひたちWooo)が欧州おうしゅう中心ちゅうしんによくれていた。しかしその、2000年代ねんだい後半こうはんには日本にっぽん韓国かんこく台湾たいわんメーカーのはげしい市場いちば競争きょうそうによって、IPSグループはLG以外いがい総崩そうくずれになった。

また、2000年代ねんだい前半ぜんはんであるが、日本にっぽんIBMから電子でんし傘下さんかはいったIDTechが、IPS方式ほうしきのフラットパネルディスプレイを医療いりょうけに開発かいはつすることに成功せいこうしている。とくにマンモグラフィーの読影用途ようと開発かいはつされたモノクロだか解像度かいぞうどディスプレイは、のちにデファクトスタンダードとなるにいたった。IDTechはその、IPS方式ほうしき製品せいひんぐん台湾たいわん電子でんし(Chimei)に製造せいぞう移管いかんした。Chimeiは2010ねんにInnolux(ぐんそうひかりでん)に買収ばいしゅうされた。

韓国かんこくメーカーとの競争きょうそう規模きぼかおうとしたパナソニックは2008ねんにIPSアルファテクノロジの経営けいえいけん掌握しょうあくし、パナソニック液晶えきしょうディスプレイ株式会社かぶしきがいしゃ商号しょうごう変更へんこう同時どうじに、3000おくえん出資しゅっししてG8.5のパナソニック液晶えきしょうディスプレイ姫路ひめじ工場こうじょう増設ぞうせつするが、当時とうじリーマンショックの影響えいきょう稼働かどう開始かいし半年はんとし以上いじょう遅延ちえんすで日本にっぽんのテレビメーカーが韓国かんこくメーカーに圧倒あっとうされていた2010ねん時点じてんでも、松下まつしたのテレビの世界せかいシェアは8%(サムスン、LG、ソニーに世界せかい4)もあり、2011ねん2がつをめどに32がた換算かんさんで1700まんだい規模きぼ製造せいぞう能力のうりょくにまでげるべく投資とうしつづける姫路ひめじ工場こうじょう当時とうじシャープさかい工場こうじょう世界せかい2規模きぼ液晶えきしょうパネル工場こうじょう)と、2010ねん時点じてんで720まんだい規模きぼ茂原しげはら工場こうじょうわせて巨大きょだいなIPS液晶えきしょう製造せいぞう能力のうりょくつにいたった。しかし、テレビ大型おおがた液晶えきしょうパネルのメーカーが韓国かんこくのLGとSamsung、台湾たいわんのAUOとChimei Innolux、日本にっぽんのシャープに集約しゅうやくされるなか、2011年度ねんどのパナソニック液晶えきしょうディスプレイしゃ大型おおがたパネルの市場いちばシェアはやく2.1%となり、過剰かじょう投資とうしとなった。2011ねん3がつ11にち東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい外壁がいへき破壊はかいされクリーンルームが使つかえなくなるほど被害ひがいけたパナソニック液晶えきしょうディスプレイ茂原もはら工場こうじょう減産げんさんわせるため、日立ひたちディスプレイズは2011ねん4がつにはChimei InnoluxにスマホけIPSパネルの生産せいさん委託いたくをするなどして生産せいさん拡大かくだいおこなっていたが[2]、パナソニックは同年どうねん10がつ茂原しげはら工場こうじょう休止きゅうし姫路ひめじ工場こうじょう減損げんそん処理しょり発表はっぴょう。パナソニックは2012ねん茂原しげはら工場こうじょう日立ひたちディスプレイズの後継こうけい会社かいしゃであるジャパンディスプレイしゃ売却ばいきゃくし、2016ねんにはテレビけパネルから撤退てったいした。撤退てったい時点じてんでパナソニックのテレビに自社じしゃ生産せいさんのパネルを使つかったものはなく[3]、IPSパネルはLGから供給きょうきゅうけていた。そのパナソニックは、姫路ひめじ工場こうじょう生産せいさんされたIPSパネルをカーナビなどの車載しゃさいよう医療いりょうようモニターなどの産業さんぎょうよう供給きょうきゅうし、パナソニック液晶えきしょうディスプレイは2015ねん黒字くろじする。しかしそれ以後いご赤字あかじつづき、パナソニックは2021ねん液晶えきしょうパネルの生産せいさんから撤退てったいし、パナソニック姫路ひめじ工場こうじょうはEVようのバッテリー工場こうじょうとなった。

2010ねん時点じてんでLGは大型おおがた液晶えきしょうパネル市場いちばにおいてサムスンに世界せかい2であり、IPS液晶えきしょうパネルを主力しゅりょくとするLGは世界せかい液晶えきしょうパネル市場いちばやく25%のシェアがあった。

2010ねんごろよりスマートフォンやタブレットPCでもIPS液晶えきしょう普及ふきゅうはじまった。2010ねん発売はつばいiPhone 4でIPS液晶えきしょうはつ採用さいようされ、アップルはこれを「Retinaディスプレイ」と銘打めいうって販売はんばいした。iPhone 4にはシャープとLGと東芝とうしばモバイルディスプレイがIPS液晶えきしょう供給きょうきゅうした。2012ねん発売はつばいだい3世代せだいiPadにも「Retinaディスプレイ」が搭載とうさいされ、シャープとLG一部いちぶサムスンがIPS液晶えきしょう供給きょうきゅうした。タブレットPCけの中型ちゅうがた液晶えきしょう生産せいさん拡大かくだいのため、2010ねん日立ひたちディスプレイズは台湾たいわんChimei Innolux(げんInnolux)にIPS液晶えきしょう技術ぎじゅつ供与きょうよし、生産せいさん委託いたくおこなった。

中小ちゅうしょうがたけではまだシェアがあった日本にっぽん液晶えきしょう産業さんぎょうすくうため、東芝とうしば日立ひたち・ソニーの液晶えきしょう部門ぶもんを2012ねん集約しゅうやくして設立せつりつされた国策こくさく会社かいしゃジャパンディスプレイしゃ(JDI)は、東芝とうしば松下まつしたディスプレイテクノロジーがアップルによる資金しきん提供ていきょうけて建設けんせつちゅう石川いしかわ工場こうじょうぎ、iPhoneけのLTPSのIPS液晶えきしょう製造せいぞうした。さらに、大型おおがたIPS液晶えきしょう製造せいぞう能力のうりょくつパナソニック液晶えきしょうディスプレイ茂原もはら工場こうじょうを2012ねん買収ばいしゅうしたのち、G4.5のV3ラインだけだった茂原もはらで、きゅうIPSアルファのG6アモルファスラインをLTPSにラインに改造かいぞうし、それ以降いこうIPS液晶えきしょうをiPhoneなどのスマホよう供給きょうきゅうしている。

2010年代ねんだいにおいては、アップルしゃがIPS方式ほうしき改良かいりょうおよび普及ふきゅうおおきな役割やくわりたした。2014ねんからは日立ひたち日産にっさん化学かがく長期ちょうき開発かいはつしていたひかり配向はいこうまく技術ぎじゅつと、VAで使つかわれていたネガの誘電ゆうでんりつあやかたせい液晶えきしょう利用りようして、あらたな液晶えきしょうパネルをおもにメルク、シャープ、アップルで共同きょうどう開発かいはつ。アップルのサプライヤーであるシャープ、JDI、LGDでほぼ同様どうよう仕様しようとなるあらたなひかり配向はいこうまくとUB-FFSによるこうコントラスト、こう精細せいさいこう透過とうかりつ液晶えきしょうパネルが開発かいはつされ、iPhone 6より採用さいようされた[4]。これは2022ねん現在げんざいまでスマホよう液晶えきしょうパネルのデファクトスタンダードの仕様しようとなっている。そののメーカーでも、アップルしゃにディスプレイを納入のうにゅうしている各社かくしゃは、アップルしゃから特許とっきょけん供与きょうよけ、IPS相当そうとうのディスプレイを製造せいぞうするようになった。

JDIは2017ねん3がつ発売はつばい初期しょきばんNintendo SwitchにもIPS液晶えきしょう供給きょうきゅうしたが、そのすぐにJDI茂原もはら工場こうじょうのSwitchようラインを閉鎖へいさしてiPhoneにったため、任天堂にんてんどうはJDIをり、SwitchはInnoluxAUO中心ちゅうしんとする他社たしゃべつ方式ほうしき液晶えきしょうわった。そのためSwitchは初期しょきがたとそれ以降いこう画面がめんいろちがう。

このような経緯けいいで、元々もともとのIPSグループにぞくしたメーカーとしては、スマホよう小型こがたパネルの大手おおてであるジャパンディスプレイと、テレビ・モニタ・タブレットよう大型おおがたパネルの大手おおてであるLGディスプレイが存続そんぞくし、「IPS方式ほうしき」の名称めいしょうでディスプレイを製造せいぞうしているほか、かつてVAグループだった企業きぎょうも2010年代ねんだい以降いこうにはIPS相当そうとうのパネルを製造せいぞうするようになった。たとえば、中国ちゅうごくBOE、中国ちゅうごくCEC-PANDA、台湾たいわんAUO、台湾たいわんInnoluxなどもIPS相当そうとうのパネル生産せいさんしている大手おおてである。また、シャープ亀山かめやまだい工場こうじょうのG8のIGZOラインでも、継続けいぞくしてiPadようのIPS/FFSパネルを生産せいさんしている(ディスプレイの方式ほうしきは「IGZO」と公表こうひょうされているが、シャープはLGなどとともにiPadにディスプレイを供給きょうきゅうしていることから、これはLGのIPS方式ほうしき同等どうとうのパネルであるとかんがえられる)。

2000年代ねんだい当時とうじはVA方式ほうしきとIPS方式ほうしきのどちらかがTN液晶えきしょうえるとみられていたが、りょう陣営じんえいとも改良かいりょう改良かいりょう結果けっか、どちらにもさがあって結局けっきょく併存へいそんし、またTN液晶えきしょうさも見直みなおされ、3方式ほうしき併存へいそんしたまま2020年代ねんだいいたる。(なお、VA方式ほうしきもメルクしゃによってPSVA方式ほうしき、SA-VA方式ほうしき次第しだい改良かいりょうされており、台湾たいわんAUO、中国ちゅうごくCSOT、中国ちゅうごくHKC、韓国かんこくSamsungなどが製造せいぞうしている。)

2010年代ねんだい後半こうはんより中国ちゅうごくぜい生産せいさん拡大かくだいいちじるしい。FFS方式ほうしき開発かいはつしたHydis(もと韓国かんこく現代げんだいグループ)を買収ばいしゅうし、IPS方式ほうしきおよびFFS方式ほうしき技術ぎじゅつ導入どうにゅうした中国ちゅうごくのBOEは、このIPS・FFSよこ電解でんかい技術ぎじゅつで2010年代ねんだい後半こうはん複数ふくすうのFABで世界せかい最大さいだいのG10.5ラインを構築こうちくして液晶えきしょうテレビようパネルを量産りょうさんし、2022ねんには生産せいさんりょう出荷しゅっかりょうでともに世界せかい最大さいだい液晶えきしょうパネルメーカーとなった。

技術ぎじゅつ開発かいはつ[編集へんしゅう]

日立ひたち IPS方式ほうしき [5][6]
名前なまえ 愛称あいしょう 開発かいはつねん 性能せいのう 透過とうかりつ/
コントラスト
脚注きゃくちゅう
Super TFT IPS 1996 こう視野しやかく 100/100
Base level
おおくのパネルがTrueColourをサポート。応答おうとう時間じかん犠牲ぎせいにした。 また、非常ひじょう高価こうかであった。
Super-IPS S-IPS 1998 Colour shift free 100/137 ピクセルリフレッシュタイミングを改良かいりょう
Advanced Super-IPS AS-IPS 2002 こう透過とうかりつ 130/250 従来じゅうらいのS-IPSパネルのコントラスト大幅おおはば改善かいぜん
IPS-Provectus IPS-Pro 2004 こうコントラスト 137/313 よりひろいろいきこうコントラスト
IPS alpha IPS-Pro 2008 こうコントラスト 次世代じせだいの IPS-Pro。
IPS alpha next gen IPS-Pro 2010 こうコントラスト
Light leakage improved IPS IPS-NEO 2014 しょうエネルギー
LGエレクトロニクス IPS方式ほうしき
名前なまえ 愛称あいしょう 開発かいはつねん 脚注きゃくちゅう
Horizontal IPS H-IPS 2007 電極でんきょく位置いちをずらすことによってコントラスト向上こうじょうした。また、しろ表現ひょうげん向上こうじょうするため、NECのへんこうフィルムを使用しようしたモデルもあった。
Enhanced IPS E-IPS 2009 てい消費しょうひ電力でんりょくたいかく視野しやかく向上こうじょう、さらには5msへ応答おうとう時間じかん短縮たんしゅく
Professional IPS P-IPS 2010 1070000000しょく(30ビットのいろ深度しんど)をサポート。
Advanced High Performance IPS AH-IPS 2011 てい消費しょうひ電力でんりょくのための改良かいりょう解像度かいぞうど向上こうじょうとPPI、およびよりおおきいひかり透過とうかりつ厳密げんみつうと後述こうじゅつのAFFS方式ほうしきでありIPSではない

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

TN液晶えきしょうくらべて視野しやかくひろうえいろ変移へんい色調しきちょう変化へんかすくないが、製造せいぞうコストがたかかったため、開発かいはつ初期しょきから2000年代ねんだい中頃なかごろまでは、高級こうきゅうテレビモニタDTPようのモニタにしか採用さいようされていなかった。

2009ねんにはLG電子でんしによりTN方式ほうしきみに製造せいぞうコストをおさえた「e-IPS」パネルが開発かいはつされ、同年どうねんにはDELLから22がた(1680×1050ドット)で3まんえんげきやすモニタが発売はつばいされるなど普及ふきゅうすすみ、2010年代ねんだい以降いこうには廉価れんかたいテレビモニタにも採用さいようされるようになった。

2016ねん現在げんざいでは、8K画素がそ(水平すいへい7,680×垂直すいちょく4,320)程度ていどのものまで開発かいはつされている。

液晶えきしょう構成こうせいする素材そざい関係かんけいでTN方式ほうしき配列はいれつちがうため、若干じゃっかんいろ温度おんどひくくなる(いろっぽくなる)傾向けいこうがある。このため、専用せんよう回路かいろでこれを補正ほせいすることがおこなわれている。

駆動くどう電圧でんあつ駆動くどう方式ほうしきにくらべておおきい。

水平すいへい回転かいてんのため応答おうとう速度そくどたかくしづらいが、応答おうとう速度そくどのばらつきはちいさい。また、改良かいりょうすすみ、2020ねん現在げんざいはオーバードライブ回路かいろ搭載とうさいによって公称こうしょう0.5msとする製品せいひん存在そんざいする。

開口かいこうりつひくいためこう輝度きどむずかしかったが、改良かいりょうにより、開口かいこうりつ向上こうじょうした製品せいひん登場とうじょうした。

ぜん遮断しゃだんでもバックライトこう透過とうかりつたかく、こうコントラストむずかしい。

表示ひょうじムラができないようにするためと必要ひつよう電圧でんあつひくおさえるために、通常つうじょう画素がそ電極でんきょくくしじょう形成けいせいされている。

TFTアクティブマトリックス液晶えきしょう表示ひょうじ装置そうちにおいて使つかわれる主要しゅような3つの方式ほうしき(TN方式ほうしき、VA方式ほうしき、IPS方式ほうしき)のひとつである。

バリエーション[編集へんしゅう]

LGとジャパンディスプレイ以外いがいのメーカーは「IPS」の名称めいしょう使用しようできないので、かくパネルメーカーにおいては「IPS方式ほうしきのバリエーション」として様々さまざま名称めいしょう採用さいようされている。ぎゃくうと、液晶えきしょう駆動くどう方式ほうしき名称めいしょうからパネルの供給きょうきゅうもとかる。

FFS方式ほうしき (Advanced Fringe Field Switching)[編集へんしゅう]

Hydis(もと現代げんだい電子でんし産業さんぎょうLCD部門ぶもん)が1998ねん特許とっきょ取得しゅとくした液晶えきしょうディスプレイの形式けいしき[7]めんじょう共通きょうつう電極でんきょく絶縁ぜつえんそうをはさんだ画素がそ電極でんきょくの2そう構造こうぞうることが特徴とくちょうで、画素がそ電極でんきょくはばせばめることが可能かのうとなり、フリンジじょう発生はっせい画素がそ電極でんきょくじょう液晶えきしょう駆動くどうできるため、画素がそないのブラックマトリクスをなくすことができる。透過とうかりつたかく、ひろ視野しやかくこうコントラストてい消費しょうひ電力でんりょく特徴とくちょう

厳密げんみつにはIPS方式ほうしきとはことなる方式ほうしきである。基板きばんたいして平行へいこう配向はいこうさせた液晶えきしょう分子ぶんしたいして、IPS方式ほうしきではよこ電界でんかいでスイッチングするが、FFS方式ほうしきではフリンジ電界でんかいでスイッチングするてんことなる。ただし、スイッチング動作どうさという観点かんてんから場合ばあい両者りょうしゃでほぼおな動作どうさであるため、おおくのメーカーにおいて、FFS方式ほうしきはIPS方式ほうしき同種どうしゅ方式ほうしき、あるいはIPSのバリエーションのひとつとみなされている。

Hydisしゃ韓国かんこく拠点きょてん小規模しょうきぼなメーカーで、製造せいぞうしたディスプレイはおもにノートPCやタブレットなどのモバイル機器きき採用さいようされているが、基本きほんてきにはFFS方式ほうしき特許とっきょ他社たしゃにライセンス供与きょうよするビジネスモデルでのこっている。2004ねん日立ひたちディスプレイズ[8]、2006ねん三洋さんようエプソンイメージングデバイスなど複数ふくすう企業きぎょうにライセンスされており、日立ひたちげんジャパンディスプレイ)のIPS-PROやLGのAH-IPS、サムスンのPLS(Plane to Line Switching)、AUOのAHVA(Advanced Hyper-Viewing Angle)、BOEのSDSディスプレイなどはこの技術ぎじゅつ利用りようしているとかんがえられるが、メーカーがわからはとくにFFS方式ほうしきであるとは明言めいげんされていない。

HydisしゃはBOEの傘下さんかて、2008ねんより電子でんしペーパー大手おおて台湾たいわんE-ink傘下さんかとなっている。2003ねんにはAFFS (fringe field switching) 、2007ねんにはHFFS(High aperture ratio Fringe Field Switching 、こう開口かいこうFFS)とFFS方式ほうしき改良かいりょうがたをリリース。Hydisしゃは2015ねんにディスプレイの自社じしゃ生産せいさんから撤退てったいした。

AHVA方式ほうしき (Advanced Hyper-Viewing Angle)[編集へんしゅう]

AUOが2012ねん開発かいはつしたIPS方式ほうしきのバリエーション。AUOの親会社おやがいしゃであるBenQのディスプレイなどで採用さいようされている。

AUOは2012ねんにHydisとクロスライセンスをむすび、2012ねん発売はつばいiPad miniにLGとともにサプライヤーとしてAHVAパネルを供給きょうきゅうしており、アップルの要請ようせいでLGのIPSパネルと同等どうとう製品せいひん開発かいはつしたとかんがえられている。

SFT方式ほうしき (Super-Fine-TFT)[編集へんしゅう]

NEC液晶えきしょうテクノロジー(げんTianma Japan)が開発かいはつした技術ぎじゅつ。2000年代ねんだい中頃なかごろにはIPSけいとしては日立ひたち本家ほんけ「IPS」ブランドとともに、マスターモニタよう医療いりょうようなどプロフェッショナルけの高画質こうがしつディスプレイのブランドとして認知にんちされており、当時とうじはA-SFT (Advanced-SFT)、SA-SFT (Super Advanced-SFT、2002ねんリリース)、UA-SFT (Ultra Advanced-SFT、2003ねんリリース) と世代せだいごとに性能せいのう向上こうじょうさせていることをアピールしていた。また、NECはテレビようよりも計測けいそく機器ききやFA機器ききなどの産業さんぎょうようつよみをっていたので、開発かいはつ当初とうしょからこう精細せいさいこう解像度かいぞうど表示ひょうじちかられていた。

しかし当時とうじからNECの液晶えきしょう部門ぶもん経営けいえいくるしく、とくに2004ねん操業そうぎょう開始かいしした上海しゃんはいひろでん当時とうじ中国ちゅうごく大手おおて電機でんきメーカー)との合弁ごうべん会社かいしゃである上海しゃんはいひろでんNECの工場こうじょうおおきな赤字あかじし、上海しゃんはいひろでんは2008ねん倒産とうさん。2009ねんには鹿児島かごしま工場こうじょうきゅう鹿児島日本電気かごしまにほんでんき)も閉鎖へいさし、NECの液晶えきしょう部門ぶもん秋田あきた工場こうじょうきゅう秋田あきた日本電気にほんでんき)に集約しゅうやくされた。ひろでん再建さいけん中国ちゅうごく航空こうくう技術ぎじゅつ国際こくさいグループが参加さんかしたことがきっかけとなり、2011ねんちゅうこうグループ傘下さんかのディスプレイメーカーである天馬てんまほろ電子でんし(Tianma)の傘下さんかとなった。

2018ねん現在げんざい、Tianma Japan秋田あきた工場こうじょうのSFT方式ほうしきのラインは天馬てんまほろ電子でんし中国ちゅうごく液晶えきしょう大手おおて中小ちゅうしょうがたパネルで世界せかいシェア2)の産業さんぎょうよう機器ききけラインとして使つかわれている。天馬てんまほろ電子でんし厦門あもいなど中国ちゅうごく国内こくないにスマホけの巨大きょだいなLTPS工場こうじょうをいくつもつが、産業さんぎょう機器ききけはよわく、それを補完ほかんするかたち存続そんぞくしている。

PLS方式ほうしき (Plane to Line Switching)[編集へんしゅう]

サムスンが開発かいはつしたIPS方式ほうしきのバリエーション。サムスンはこの方式ほうしきで1997ねん特許とっきょ取得しゅとくしたと主張しゅちょうしているが、サムスンは2000年代ねんだい当時とうじはVAグループにぞくしていたためVA方式ほうしきのパネルしかリリースせず、2010ねんよりPLS方式ほうしき製品せいひんをリリースしはじめた。AFFS方式ほうしき採用さいようしているらしく、AFFS方式ほうしき採用さいようしているLGのIPSパネルを2012ねん特許とっきょ侵害しんがいうったえたことがある。他社たしゃのIPS方式ほうしきはほとんどおなじだが、PLS方式ほうしきほう透過とうかりつたかいため、おなあかるさだとはぶけ電力でんりょくになる。サムスンは有機ゆうきELパネルにちかられるため、2010年代ねんだい後半こうはんには液晶えきしょう事業じぎょう展開てんかい消極しょうきょくてきになり、2020ねんには大型おおがた液晶えきしょうパネルの製造せいぞうから撤退てったいしたいとの声明せいめいしていたが、おりしもコロナによるごもり特需とくじゅ液晶えきしょう事業じぎょう絶好調ぜっこうちょうとなったため、2021ねん現在げんざいでも液晶えきしょう事業じぎょう継続けいぞくしている。

AAS方式ほうしき (Azimuthal Anchoring Switch)[編集へんしゅう]

Chimei Innolux(電子でんし)が2012ねん開発かいはつしたIPS方式ほうしきのバリエーション。電子でんしは2010ねん日立ひたちディスプレイズからiPadようパネルの生産せいさん拡大かくだいのためにIPSの技術ぎじゅつ供与きょうよされており、そのバリエーションだとかんがえられている。ノートパソコンやタブレットけの中型ちゅうがたパネルがメインである。Innolux(ぐんそうひかりでん)は2010ねんにChimei(電子でんし)を買収ばいしゅうしたさい、Chimei Innolux(電子でんし)に社名しゃめい変更へんこうしたが、2012ねん社名しゃめいをInnolux(ぐんそうひかりでん)にもどした。

ADS方式ほうしき (Advanced super Dimension Switch)[編集へんしゅう]

BOEが開発かいはつしたIPS方式ほうしきのバリエーション。「AD-SDS」または「IPS-ADS」などと表記ひょうきされることもある。

BOEはFFS方式ほうしき開発かいはつしたHydisを一時期いちじき傘下さんかいており、ADSパネルはFFS方式ほうしき特徴とくちょうをそのままいでいる。

参照さんしょう[編集へんしゅう]

  1. ^ News:“付加ふか価値かち”の国内こくないメーカー vs “おおきさ/やすさ”の韓国かんこくぜい――LCD市場いちばの“いま”がえる「EDEX2003」 itmedia
  2. ^ 東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい日立ひたちディスプレイズの茂原しげはら事業じぎょうしょがフル稼働かどう生産せいさんへ、台湾たいわんCMIしゃへの生産せいさん委託いたく拡大かくだい - 日経にっけいクロステック(xTECH)
  3. ^ パナソニックが液晶えきしょうパネル終息しゅうそく。「日本にっぽんのディスプレイ産業さんぎょう」をかえる【西田にしだそう千佳ちかのイマトミライ】 - Impress Watch
  4. ^ iPhone 6も採用さいようしたひかり配向はいこう技術ぎじゅつ 日経にっけいクロステック(xTECH)
  5. ^ IPS-Pro (Evolving IPS technology)
  6. ^ http://www.barco.be/barcoview/downloads/IPS-Pro_LCD_technology.pdf
  7. ^ http://www.hydis.com/eng/04_rnd/rnd_03.asp
  8. ^ http://techon.nikkeibp.co.jp/members/NEWS/20041206/106740/

関連かんれん文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 小野おの久雄ひさお液晶えきしょうテレビようIPSパネル技術ぎじゅつ進化しんか」『日本にっぽん画像がぞう学会がっかいだい47かんだい5ごう日本にっぽん画像がぞう学会がっかい、2008ねん、433-438ぺーじdoi:10.11370/isj.47.433 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

  • ジャパンディスプレイ - IPS方式ほうしき開発かいはつした日立製作所ひたちせいさくしょのディスプレイ部門ぶもん継承けいしょうした会社かいしゃ。IPS方式ほうしき権利けんりつ。
  • パナソニック液晶えきしょうディスプレイ - 日立ひたちディスプレイズの子会社こがいしゃとして設立せつりつされ、2005ねんより「IPSアルファテクノロジ」の社名しゃめいで、きゅう日立製作所ひたちせいさくしょ茂原もはら工場こうじょうにてIPS方式ほうしき開発かいはつおこなっていた。2010ねんにパナソニックに買収ばいしゅうされたのち基幹きかん工場こうじょうである茂原しげはら工場こうじょうを2012ねんにジャパンディスプレイに売却ばいきゃく。その姫路ひめじ工場こうじょうにてパナソニック社内しゃないけに使つか車載しゃさいよう液晶えきしょうディスプレイを製作せいさくしていたが、2021ねん液晶えきしょう生産せいさんから撤退てったい

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]