I am ICHIHASHI 逮捕たいほされるまで

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I am ICHIHASHI 逮捕たいほされるまで
監督かんとく ディーン・フジオカ
脚本きゃくほん 湯浅ゆあさ弘章ひろあき
Team D
原作げんさく 市橋いちはし達也たつや『逮捕たいほされるまで 空白くうはくの2年ねん7カ月かげつの記録きろく』
製作せいさく 古賀こが俊輔しゅんすけ
湊谷みなとや恭きょう史し
製作せいさく総そう指揮しき 厨子ずし健介けんすけ
谷澤たにさわ伸幸のぶゆき
出演しゅつえん者しゃ ディーン・フジオカ
音楽おんがく 原田はらだ智英ともひで
主題歌しゅだいか DEAN FUJIOKA「My Dimension」
撮影さつえい 鍋島なべしま淳あつし裕ひろし
編集へんしゅう 西尾にしお光男みつお
製作せいさく会社かいしゃ セディックインターナショナル
電通でんつう
配給はいきゅう セディックインターナショナル
電通でんつう
公開こうかい 日本の旗 2013年ねん11月9日にち
上映じょうえい時間じかん 83分ふん
製作せいさく国こく 日本の旗 日本にっぽん
言語げんご 日本語にほんご
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『I am ICHIHASHI 逮捕たいほされるまで』（アイ・アム・イチハシ たいほされるまで）は、2013年ねんの日本にっぽんの犯罪はんざいサスペンス映画えいがである[1]。監督かんとくと主演しゅえん、主題歌しゅだいかをディーン・フジオカが手てがけている[2]。リンゼイ・アン・ホーカー殺害さつがい事件じけんの犯人はんにんの逃亡とうぼう生活せいかつが描えがかれている[3]。

あらすじ[編集へんしゅう]

千葉ちば県けん市川いちかわ市しにて、英会話えいかいわ講師こうしの英国えいこく人じん女性じょせいが殺害さつがいされる。警察官けいさつかんは市橋いちはし達也たつやの家いえを訪おとずれるが、彼かれは警察官けいさつかんを振ふり切きって逃走とうそうする。市橋いちはしは、青森あおもり県けん、四国しこく地方ちほう、沖縄おきなわ県けん、大阪おおさか府ふと、全国ぜんこく各地かくちを転々てんてんとする。その間あいだ、彼かれは住すみ込こみや日雇ひやといで働はたらき、金銭きんせんを得える。彼かれがイヤフォンで聞きくラジオからは、事件じけんの捜査そうさ状じょう況きょうや被害ひがい者しゃ遺族いぞくの広報こうほう活動かつどうの様子ようすが流ながれている。

潜伏せんぷく先さきで自みずから顔がおを刃物はもので切きり、顔貌かおかたちを変かえた市橋いちはしは、その後ご、病院びょういんで整形せいけい手術しゅじゅつを受うける。しかし、手術しゅじゅつ前まえに撮とった写真しゃしんがきっかけとなり、病院びょういんは警察けいさつへ通報つうほうする。市し橋きょうに優やさしく接せっしていた職場しょくばの同僚どうりょうも、指名しめい手配てはいのポスターを見みたことから、警察けいさつへ通報つうほうする。追おい詰つめられた市橋いちはしは恐怖きょうふにとらわれながら逃にげてゆく。しだいに現在げんざいと過去かこ、現実げんじつと幻まぼろしが交錯こうさくする。

市橋いちはしは、逃亡とうぼう生活せいかつを続つづけた果はてに、フェリー乗のり場ばで警察官けいさつかんに声こえをかけられる。車くるまの後部こうぶ座席ざせきに乗のった市橋いちはしは、曇くもった窓まどガラスに指ゆびで文字もじを書かく。そこには、「ウエシマ」「ウエダ」「イノウエ」と、彼かれが過去かこに名乗なのってきた偽名ぎめいが記しるされている。市橋いちはしは最後さいごに「Ich」と自みずからの本名ほんみょうを書かきかけるが、窓まどガラスを手てのひらで拭ぬぐい、それら全すべてを消けすのであった。

キャスト[編集へんしゅう]

製作せいさく[編集へんしゅう]

ディーン・フジオカは、市川いちかわ市し福栄ふくえにおける英国えいこく人じん女性じょせい殺人さつじん・死体したい遺棄いき事件じけん発生はっせい当時とうじには海外かいがいで活動かつどうしており、事件じけんのことは本ほん作さくの出演しゅつえんのオファーが来きたときに初はじめて知しった[4]。彼かれは、実在じつざいの殺人さつじん犯はんを演えんじることが今後こんごの仕事しごとに悪影響あくえいきょうを及およぼすのではないかと周囲しゅういから忠告ちゅうこくを数多かずおおく受うけたが、そのリスクを理解りかいした上うえで引ひき受うけた[5][6]。「台湾たいわんや香港ほんこんでは俳優はいゆうとして『いい人じん』の役やくが多おおかった中なか、挑戦ちょうせんしたい」と思おもったのだという[4]。当初とうしょ、フジオカ以外いがいの人物じんぶつが監督かんとくを務つとめる予定よていであったが、俳優はいゆうとして約やく半年はんとし間あいだの準備じゅんびを重かさねていたフジオカは、ある日ひ、監督かんとくのオファーを受うけた[4]。彼かれは、以前いぜんから映画えいが監督かんとく業ぎょうに興味きょうみを抱だいていたが、「こんなに早はやく監督かんとくデビューするとは思おもわなかった」と述のべている[7]。

フジオカは撮影さつえいに入はいる前まえ、市橋いちはし達也たつやの担当たんとう弁護士べんごしに会あって話はなしを聞きいたほか、市橋いちはしが訪おとずれた青森あおもり県けんや沖縄おきなわ県けん、大阪おおさか府ふに足あしを運はこんだ[8]。脚本きゃくほんの執筆しっぴつに際さいしては、市橋いちはしの生おい立たち、事件じけんまでの経緯けいい、裁判さいばん記録きろくを調しらべた上うえで、「これを映画えいが化かする意味いみは何なになのかという原点げんてんに立たち返かえって」最終さいしゅう稿こうが出来上できあがった[8]。

撮影さつえい3日にち目め、廊下ろうかで警察官けいさつかんから逃にげる場面ばめんを演えんじていた際さい、フジオカは撮影さつえい機材きざいでアキレス腱あきれすけんを切きってしまう[8]。彼かれは救急きゅうきゅう病院びょういんに運はこばれて、6針はり縫ぬう手術しゅじゅつを受うけた[8]。医師いしからは、1か月げつ間あいだは安静あんせい状態じょうたいで2週間しゅうかんは歩あるいてはいけない、と言いわれたが、撮影さつえいを中断ちゅうだんするほどの予算よさん的てきな余裕よゆうはなかったため、フジオカは車椅子くるまいすに乗のって撮影さつえいを続行ぞっこうし、自身じしんが出演しゅつえんする時ときのみ立たち上あがるという方法ほうほうをとることによって、本ほん作さくの撮影さつえいを終おえた[8]。

本ほん作さくの主題歌しゅだいかには、プロデューサーやスタッフからの推薦すいせんを受うけて、フジオカの「My Dimension」が選えらばれた[9]。この曲きょくはフジオカにとって「僕ぼくの自己じこ紹介しょうかいみたいなもの」だという[10]。

上映じょうえい[編集へんしゅう]

本ほん作さくは、新作しんさく映画えいがを劇場げきじょうとインターネット配信はいしんで同どう時期じきに公開こうかいする企画きかく「1000taku」（センタク）の対象たいしょう作品さくひんの1つである[11]。劇場げきじょうでの鑑賞かんしょう料金りょうきんは一律いちりつ1,000円えんで、配信はいしんはサービスにより一部いちぶ料金りょうきんが異ことなる[11]。また、対象たいしょう作品さくひんの予告編よこくへんをFacebookでシェア、もしくはTwitterでリツイートし、それを劇場げきじょうの窓口まどぐちで提示ていじすることにより、鑑賞かんしょう料金りょうきんが500円えんに割引わりびきされる[11]。

2013年ねん11月6日にちにインターネットで先行せんこう配信はいしんされ[12]、11月9日にちに劇場げきじょう公開こうかいされた[13]。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ “ハサミで整形せいけい…市橋いちはし達也たつや被告ひこくの手記しゅきを映画えいが化かした新作しんさく予告よこくで描えがく壮絶そうぜつな逃亡とうぼう劇げき”. 映画えいが.com (2013年ねん10月がつ9日にち). 2016年ねん9月がつ12日にち閲覧えつらん。
  2. ^ “「I am ICHIHASHI」監督かんとく&主演しゅえんDEAN FUJIOKA主題歌しゅだいか配信はいしん”. 音楽おんがくナタリー (2013年ねん11月6日にち). 2016年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。
  3. ^ “ホリエモン、殺人さつじん犯はん・市橋いちはし達也たつやを獄中ごくちゅう体験たいけんから分析ぶんせき”. シネマトゥデイ (2013年ねん11月8日にち). 2016年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。
  4. ^ a b c “市橋いちはし受刑じゅけい者しゃの手記しゅきを映画えいが化か ディーン・フジオカ監督かんとくインタビュー 上じょう”. 千葉ちば日報にっぽう (2013年ねん12月13日にち). 2016年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。
  5. ^ “監督かんとく・主演しゅえんのディーン・フジオカが語かたる「市橋いちはし達也たつや」映画えいが完成かんせいまでの葛藤かっとう (1/2)”. 日刊にっかんゲンダイ (2013年ねん11月7日にち). 2016年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “監督かんとく・主演しゅえんのディーン・フジオカが語かたる「市橋いちはし達也たつや」映画えいが完成かんせいまでの葛藤かっとう (2/2)”. 日刊にっかんゲンダイ (2013年ねん11月7日にち). 2016年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。
  7. ^ “人生じんせいをサバイブする旅人たびびとの方法ほうほう論ろん DEAN FUJIOKAインタビュー (1/3)”. CINRA.NET (2013年ねん11月6日にち). 2016年ねん10月がつ11日にち閲覧えつらん。
  8. ^ a b c d e “市橋いちはし受刑じゅけい者しゃの手記しゅきを映画えいが化か ディーン・フジオカ監督かんとくインタビュー 下か”. 千葉ちば日報にっぽう (2013年ねん12月13日にち). 2016年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。
  9. ^ “映画えいが『I am ICHIHASHI 逮捕たいほされるまで』初日しょにち舞台ぶたい挨拶あいさつ”. CINEMA TOPICS ONLINE (2013年ねん11月15日にち). 2016年ねん10月がつ11日にち閲覧えつらん。
  10. ^ “人生じんせいをサバイブする旅人たびびとの方法ほうほう論ろん DEAN FUJIOKAインタビュー (2/3)”. CINRA.NET (2013年ねん11月6日にち). 2016年ねん10月がつ11日にち閲覧えつらん。
  11. ^ a b c “話題わだいの新作しんさく4本ほんが劇場げきじょう公開こうかいと同時どうじにネット配信はいしん&鑑賞かんしょう料金りょうきん1000円えんに”. 映画えいが.com (2013年ねん9月がつ20日はつか). 2016年ねん10月がつ11日にち閲覧えつらん。
  12. ^ “ホリエモン、市橋いちはし達也たつや被告ひこくの逃亡とうぼうを描えがく作品さくひんに「リアリティある」”. 映画えいが.com (2013年ねん11月9日にち). 2016年ねん9月がつ12日にち閲覧えつらん。
  13. ^ “市橋いちはし被告ひこくの逃亡とうぼう劇げき描えがく映画えいがが公開こうかい 監督かんとく&主演しゅえんのフジオカ「彼かれをヒーローにする気きも美化びかする気きもない」”. 映画えいが.com (2013年ねん11月9日にち). 2016年ねん8月がつ19日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

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