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Leptospira interrogans は、レプトスピラ属 ぞく に属 ぞく する細菌 さいきん の1種 しゅ である。
Leptospira interrogans の顕微鏡 けんびきょう 写真 しゃしん 。スピロヘータの特徴 とくちょう である螺旋 らせん 状 じょう の菌 きん 体 たい の両 りょう 端 はし 付近 ふきん が、フック状 じょう に曲 ま がっている様子 ようす が見 み て取 と れる。この形態 けいたい を命名 めいめい 者 しゃ は「?」マークに喩 たと えた。
その学名 がくめい に「interrog」つまり「interrogation mark」すなわち「? 」と付 つ く理由 りゆう は、その菌 きん 体 たい を顕微鏡 けんびきょう で見 み ると、まるで「?」の記号 きごう のように見 み えたため、そのように命名 めいめい された結果 けっか である。
レプトスピラ属 ぞく に共通 きょうつう する特徴 とくちょう [ 編集 へんしゅう ]
レプトスピラ属 ぞく はスピロヘータ 、つまり、細長 ほそなが い螺旋 らせん 状 じょう の形態 けいたい をしたグラム陰性 いんせい 細菌 さいきん の1群 ぐん に属 ぞく する属 ぞく の細菌 さいきん 群 ぐん の1つである。したがって、その菌 きん 体 たい には一般 いっぱん 的 てき な鞭 むち 毛 げ とは異 こと なり、菌 きん 体 たい の外 そと には露出 ろしゅつ していない鞭 むち 毛 げ であるペリプラズム鞭 むち 毛 げ を有 ゆう する。菌 きん 体 たい の両 りょう 端 はし を結 むす ぶペリプラズム鞭 むち 毛 げ が、螺旋 らせん 状 じょう の形態 けいたい を作 つく り、そして、このペリプラズム鞭 むち 毛 げ を駆動 くどう させて、回転 かいてん 運動 うんどう を行 おこな って移動 いどう をする[注釈 ちゅうしゃく 1] 。なおレプトスピラ属 ぞく は好 こう 気性 きしょう 細菌 さいきん であり、人畜 じんちく 共通 きょうつう 感染 かんせん 症 しょう の1つであるレプトスピラ症 しょう を引 ひ き起 お こす細菌 さいきん 群 ぐん として知 し られる。
Leptospira interrogans の感染 かんせん 経路 けいろ と感染 かんせん 後 ご の経過 けいか [ 編集 へんしゅう ]
レプトスピラ属 ぞく には複数 ふくすう の種 たね が知 し られており、Leptospira interrogans もレプトスピラ症 しょう の原因 げんいん 菌 きん の1種 しゅ である。レプトスピラ症 しょう は人畜 じんちく 共通 きょうつう 感染 かんせん 症 しょう として知 し られており、Leptospira interrogans の場合 ばあい も、ヒトも含 ふく めて、野生 やせい 動物 どうぶつ ・飼育 しいく 動物 どうぶつ の様々 さまざま な種 たね に伝染 でんせん してゆく病原 びょうげん 体 たい である。Leptospira interrogans は、pHが中性 ちゅうせい から弱 じゃく 塩基 えんき 性 せい の水中 すいちゅう であれば、3ヶ月 かげつ 間 あいだ 以上 いじょう にわたって生存 せいぞん していられる[1] [2] 。ヒトへの感染 かんせん 経路 けいろ は、この細菌 さいきん に感染 かんせん した動物 どうぶつ の尿 にょう に直接 ちょくせつ 曝露 ばくろ された場合 ばあい や、その尿 にょう によって汚染 おせん された水 みず に曝露 ばくろ された場合 ばあい が一般 いっぱん 的 てき である。したがって、そのような汚染 おせん 水 すい に接触 せっしょく する機会 きかい の有 あ る者 もの 、例 たと えば、下水道 げすいどう での作業 さぎょう や、畜産 ちくさん 業 ぎょう や、さらには尿 にょう で汚染 おせん された水辺 みずべ で遊 あそ んだ場合 ばあい などでも、Leptospira interrogans に感染 かんせん するリスクが有 あ る事 こと を意味 いみ する。いずれにしても、この細菌 さいきん に汚染 おせん された水 みず が、傷 きず の有 あ る皮膚 ひふ のような防御 ぼうぎょ の甘 あま い箇所 かしょ に付着 ふちゃく すると、その中 なか で生存 せいぞん していたLeptospira interrogans が体内 たいない へと侵入 しんにゅう し、肝臓 かんぞう や腎臓 じんぞう などで増殖 ぞうしょく を開始 かいし する。Leptospira interrogans に感染 かんせん しても、それほど重症 じゅうしょう 化 か しない事 こと もある一方 いっぽう で、肝臓 かんぞう や腎臓 じんぞう が深刻 しんこく な打撃 だげき を受 う けた最悪 さいあく の転帰 てんき を辿 たど った場合 ばあい には死亡 しぼう に至 いた り得 え る[1] 。
Leptospira interrogans は人工 じんこう 培養 ばいよう が難 むずか しく、一般 いっぱん 的 てき な細菌 さいきん の培養 ばいよう のために用 もち いる培地 ばいち などではなく、特殊 とくしゅ な条件 じょうけん で培養 ばいよう を試 こころ みなければ上手 うま くゆかない[1] 。
^ ペリプラズム鞭 むち 毛 げ が存在 そんざい する、菌 きん 体 たい の本体 ほんたい と、その外側 そとがわ の被覆 ひふく との間 あいだ の空間 くうかん を、ペリプラズム間隙 かんげき と呼 よ ぶ。
^ a b c Black, Jacquelyn G. (2005). Microbiology: Principles & Explorations (6th ed.) . Hoboken, NJ: John Wiley & Sons. pp. 583–584 . ISBN 0-471-42084-0 . https://archive.org/details/microbiology00jacq/page/583
^ “Unique physiological and pathogenic features of Leptospira interrogans revealed by whole-genome sequencing”. Nature 422 (6934): 888–93. (April 2003). doi :10.1038/nature01597 . PMID 12712204 .