(Translated by https://www.hiragana.jp/)
MT-1 - Wikipedia コンテンツにスキップ

MT-1

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
満州まんしゅう航空こうくう MT-1「はやぶさがた
概要がいよう
用途ようと 旅客機りょかくき/輸送ゆそう
乗員じょういん 1 - 2 めい
座席ざせきすう 6 せき
はつ飛行ひこう 1937ねん4がつ
製造せいぞうしゃ 満州まんしゅう航空こうくう奉天ほうてん工廠こうしょう
日本の旗日本にっぽん国際こくさい航空こうくう工業こうぎょう
単価たんか
寸法すんぽう
全長ぜんちょう 9.4 m
全幅ぜんぷく 13.6 m
ぜんこう 3.6 m
つばさ面積めんせき 27.3 m2
重量じゅうりょう
自重じちょう 1,700 kg
全備ぜんび 2,700 kg
動力どうりょく
エンジン 1 × 中島なかじま 寿ことぶき2がたあらため1 空冷くうれいほしがた9気筒きとう
出力しゅつりょく 460 hp
性能せいのう
巡航じゅんこう速度そくど 200 km/h / 3,000 m
最大さいだい速度そくど 240 km/h / 2,000 m
航続こうぞく距離きょり 900 km
実用じつよう運用うんよう高度こうど 6,000 m

満州まんしゅう航空こうくう MT-1「はやぶさがた(まんしゅうこうくう エムティー1「はやぶさがた」)は、満州まんしゅうこくフラッグ・キャリアであった満州まんしゅう航空こうくう開発かいはつ製造せいぞうし、運用うんようおこなった旅客機りょかくきである。名称めいしょうの「M」は「満州まんしゅう航空こうくう」、「T」は"Transport=輸送ゆそう"のりゃくである。

開発かいはつ

[編集へんしゅう]

満州まんしゅう国内こくない航空こうくう輸送ゆそうになって設立せつりつされた満州まんしゅう航空こうくうであったが、奉天ほうてん現在げんざい瀋陽しんよう)にあった同社どうしゃ工廠こうしょうでは、しゃ有機ゆうき整備せいびのみならず、自社じしゃもちいるフォッカー スーパーユニバーサルライセンス生産せいさんや、大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐんからの発注はっちゅうによる航空機こうくうきやエンジンの生産せいさんおこなっていた。こうしたなか1935ねんにスーパーユニバーサルの後継こうけい自社じしゃ開発かいはつ企画きかくされた。試作しさく1937ねん4がつ奉天ほうてん飛行場ひこうじょうはつ飛行ひこうおこない、結果けっか良好りょうこうであったため、すぐに生産せいさん突入とつにゅうした。

機体きたい

[編集へんしゅう]

機体きたいかたしき単葉たんようていつばさ主翼しゅよくゆうし、フラップ引込ひきこめしきあし装備そうびなど近代きんだいてき外観がいかん装備そうびゆうしていたが、引込ひきこめしきあし手動しゅどうしき離着陸りちゃくりくのワークロードがえるという理由りゆうから、操縦そうじゅう敬遠けいえんされたため量産りょうさんがたしゅあしおおい(スパッツ)をゆうする固定こていしきとなった。また、ていつばさ単葉たんようという近代きんだいてき外観がいかん主翼しゅよくぜん木製もくせい構造こうぞう合板ごうはん羽布はぶりで、胴体どうたい鋼管こうかん溶接ようせつ構造こうぞうジュラルミン外皮がいひ羽布はぶりの混用こんようという、スーパーユニバーサルからたいしてわらない構造こうぞうられており、おなごろ開発かいはつされたDC-2中島なかじまAT-2とはおおきながあった。

エンジンもスーパーユニバーサルのライセンス生産せいさんがたおな寿ことぶき2がたあらため1を搭載とうさいしていた。操縦そうじゅう乗客じょうきゃく配置はいちおなじで、旅客りょかくせきまどには胴体どうたいのトラス構造こうぞうがむきしになっていたが、操縦そうじゅうせき風防ふうぼう開閉かいへいしきになっているのがおおきなちがいであった。

生産せいさん運用うんよう

[編集へんしゅう]

構造こうぞう性能せいのうどもにスーパーユニバーサルからたいして発展はってんしていなかったが、それでも巡航じゅんこう速度そくど200km / ときで900 kmの航続こうぞく距離きょりは、中国ちゅうごく大陸たいりくでの旅客りょかく輸送ゆそう充分じゅうぶんであった。また、旧式きゅうしき構造こうぞうがかえって満州まんしゅう航空こうくうでの生産せいさんせいたかめることになった。満州まんしゅう航空こうくうでは35製造せいぞうし、ぜん満州まんしゅう航空こうくうでの旅客りょかく輸送ゆそう従事じゅうじした。また、日本にっぽん国際こくさい航空こうくう工業こうぎょうでも20じゃく製造せいぞうされ、中華航空ちゅうかこうくうもちいられた。

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]