NORがたフラッシュメモリ

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NORがたフラッシュメモリ
NORがたフラッシュメモリの等価とうか回路かいろ構造こうぞう
すべての記憶きおくセルがビットせんとGNDに接続せつぞくされている

NORがたフラッシュメモリ(ノアがたフラッシュメモリ)は、フラッシュメモリ一種いっしゅである。

NANDがたフラッシュメモリとはことなり、データのしにおいて、RAM同様どうようにアドレス指定していによるアクセスができ、コードをRAMにコピーすることなく直接ちょくせつ実行じっこうすること(execute in place)が可能かのう

データのみについては、一度いちどブロック単位たんい消去しょうきょしたのちむという手順てじゅんむ。この手順てじゅんについてはIntelけいコマンドやAMDけいコマンドなどがあるが、チップの特性とくせい情報じょうほうすコマンドは共通きょうつうフラッシュメモリインターフェース(Common Flash memory Interface) として標準ひょうじゅんされている。用途ようととして、マイコンをはじめ、たか信頼しんらいせいもとめられるルータープリンターデジタルカメラGPS車載しゃさい機器きき携帯けいたい電話でんわPDAなど、どれもハードディスクが使用しようできない環境かんきょうファームウェア格納かくのうとう使つかわれる。

従来じゅうらいはデータの信頼しんらいせいにもすぐれ、NANDがたフラッシュメモリで必要ひつようエラー訂正ていせい(ECC)が不要ふようであるとされていたが、半導体はんどうたいプロセスの微細びさいによってソフトエラー英語えいごばん[1]ひとし無視むしできないレベルにたっしたため、現在げんざいではNORフラッシュでもECCの利用りよう必要ひつようである。

速度そくどランダムアクセス高速こうそく一方いっぽう、NANDがたくらべ、集積しゅうせきおとる、みがおそいなどの欠点けってんげられる。

NANDがたくらべ、たか信頼しんらいせい特長とくちょうとするNORがたは、従来じゅうらいROMわりにファームウェアを格納かくのうするメモリとして基板きばん直接ちょくせつ実装じっそうされるかたち利用りようされていることがおおい。また、近年きんねん[いつ?]マルチビットによりだい容量ようりょうすすみ、1チップで1Gビットの製品せいひん発表はっぴょうされ[2]、NANDがた対抗たいこうできる製品せいひんてくるようになった。これらの製品せいひんでは、高速こうそくおよび消費しょうひ電力でんりょく改善かいぜん集積しゅうせき向上こうじょうなどがはかられている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ http://www.hitachi.co.jp/rd/portal/contents/story/softerr/index.html
  2. ^ http://www.micron.com/products/datasheets/18b2cc63-9a5b-4cab-bcca-c1296342aeae

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]