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デジタルカメラ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
デジタルカメラ内部ないぶのイメージ。

デジタルカメラえい: digital still camera、DSC) は、デジタル写真しゃしん撮影さつえいするカメラである。

一般いっぱんに「デジタルカメラ」といえば静止せいし撮影さつえいする「デジタルスチルカメラ」をし、動画どうが撮影さつえい録画ろくがする「デジタルカムコーダ[ちゅう 1]ふくめない。現在げんざいでは静止せいし撮影さつえい可能かのうなデジタルカムコーダや、動画どうが撮影さつえい可能かのうなデジタルスチルカメラが一般いっぱんてきになっており、双方そうほう性能せいのう向上こうじょうもあってその境界きょうかいせん徐々じょじょになくなりつつあるが、デジタルカメラはそのなかでも静止せいし撮影さつえい重点じゅうてんいたモデルをす。


略称りゃくしょうの「デジカメ」は日本にっぽん国内こくないでは三洋電機さんようでんきおよび業種ぎょうしゅ各社かくしゃ登録とうろく商標しょうひょうであったが、三洋電機さんようでんき登録とうろくした商標しょうひょうかんしては更新こうしんがされなかったため、2019ねん権利けんり消滅しょうめつした[1]

ほんこうとくことわりがないかぎり、一眼いちがんレフカメラはデジタルいちレフカメラを、コンパクトカメラはデジタルコンパクトカメラをす。

歴史れきし[編集へんしゅう]

前史ぜんし[編集へんしゅう]

静止せいしをデジタルで記録きろくする「デジタルカメラ」のまえに、アナログ記録きろくおこなう「電子でんしスチルビデオカメラ」という製品せいひんぐん存在そんざいした。これは、アナログFM記録きろくする電子でんしカメラで、ソニーが1981ねん昭和しょうわ56ねん)に試作しさく製品せいひんした「マビカ」を代表だいひょうとする。はつ販売はんばい製品せいひんとしてはキヤノンのRC-701(1986ねん昭和しょうわ61ねん発売はつばい)があり、このときに2インチのビデオフロッピーディスクを記録きろく媒体ばいたいとして記録きろくする共通きょうつう規格きかくSV規格きかく正式せいしきめられた。

これに追随ついずいして、カシオはVS-101(1987ねん昭和しょうわ62ねん)6がつ)を発売はつばいしたものの、10まんえんだいこう価格かかく(ちょうどおなごろ普及ふきゅうすすんだ8ミリビデオカメラと同額どうがく程度ていど)のため人気にんきず、大量たいりょう不良ふりょう在庫ざいこした。このSV規格きかく方式ほうしき中心ちゅうしんに、1990年代ねんだい初頭しょとういたるまでいくつかのメーカーから電子でんしスチルカメラが発売はつばいされるも、カムコーダの人気にんきまえに、まった普及ふきゅうしなかった。

なおこれらのカメラは、当時とうじはメーカーごとに様々さまざまばれており、「電子でんしスチルビデオカメラ」は、デジタルカメラ登場とうじょう以降いこうに、それと区別くべつするためにけられた名称めいしょうである。

草創そうそう[編集へんしゅう]

1960年代ねんだい、NASAジェット推進すいしん研究所けんきゅうじょユージーン・F・ラリー英語えいごばんは、モザイク感光かんこうたい使つかってデジタル画像がぞう撮影さつえいする方法ほうほうかんがえていた[2]。また、1972ねんテキサス・インスツルメンツしゃ社員しゃいんウィリス・アドコックがフィルムレスカメラの特許とっきょ米国べいこく特許とっきょ4,057,830)を取得しゅとくした[3] が、いずれも技術ぎじゅつがまだコンセプトにいついていなかった。

1975ねんはつ製品せいひんされたオールデジタルカメラとしてCromemco Cyclops登場とうじょうした。これは、『ポピュラーエレクトロニクス』1975ねん2がつごう設計せっけい掲載けいさいされたものを商品しょうひんしたものである。画像がぞう素子そしとして32×32画素がそのMOSイメージセンサを使用しようしており、これはMOS DRAMメモリチップを改造かいぞうしたものである[4]

イーストマン・コダックしゃ技術ぎじゅつしゃであるスティーブン・サッソン英語えいごばんは、1975ねんCCDイメージセンサ使用しようした自己じこ完結かんけつがた電子でんしカメラを発明はつめいし、製造せいぞうした[5][6][7]画像がぞうサイズは100×100の10,000ピクセルで、撮影さつえいした映像えいぞうをテレビにうつすこともできた[8]おなごろ富士ふじフイルムは1970年代ねんだいにCCD技術ぎじゅつ開発かいはつ着手ちゃくしゅした[9]

発展はってん[編集へんしゅう]

画像がぞうをデジタル方式ほうしき記録きろくするはじめての一般いっぱんけカメラは1988ねん昭和しょうわ63ねん)に富士写真ふじしゃしんフイルムから発表はっぴょうされた「FUJIX DS-1P」であり、当時とうじのノートパソコンでも使つかわれたSRAM-ICカードに画像がぞう記録きろくした。しかしこれは発売はつばいされることはなく、実際じっさい店頭てんとうあらわれた世界せかいはつのデジタルカメラはDycamしゃ1990ねん平成へいせい2ねん)に発売はつばいした「Dycam Model 1」である。電源でんげんがなくても記録きろく保持ほじができるフラッシュメモリはつ採用さいようしたのは1993ねん平成へいせい5ねん富士写真ふじしゃしんフイルムから発売はつばいされた「FUJIX DS-200F」である。

カシオQV-10

1994ねん平成へいせい6ねん発表はっぴょう1995ねん平成へいせい7ねん)3がつ発売はつばいカシオ計算機かしおけいさんきのデジタルカメラ「QV-10」は、デジタルカメラの存在そんざい利便りべんせいひろ一般いっぱん認知にんちさせた製品せいひんである。外部がいぶ記録きろく装置そうちなしで96まい撮影さつえいができ、本体ほんたい定価ていか6まん5,000えん実現じつげんして好評こうひょうだった。一番いちばんのメリットは、液晶えきしょうパネルを搭載とうさいし、撮影さつえい画像がぞうをその確認かくにんできることである。また当時とうじWindows 95ブームで一般いっぱん家庭かていにパソコンが普及ふきゅうはじめた時期じきであったため、パソコンに画像がぞうむことがひろ認知にんちされた。この機種きしゅNHK番組ばんぐみプロジェクトX〜挑戦ちょうせんしゃたち〜090かいおとこたちの復活ふっかつせん デジタルカメラにける」[10]において、あたかも世界せかいはつのデジタルカメラのように紹介しょうかいされた(ただし、撮影さつえい画像がぞうをその確認かくにんできる液晶えきしょうパネル搭載とうさいしたデジタルカメラとしては世界せかいはつである)。

QV-10の成功せいこう皮切かわきりにおおくの電機でんき企業きぎょう一般いっぱん消費しょうひしゃけデジタルカメラの開発かいはつ製造せいぞうはじめた。QV-10発売はつばいの2かげつにリコーから発売はつばいされたDC-1にはカメラとしてははじめての動画どうが記録きろく機能きのうがある。その記録きろく方法ほうほうとしてJPEGの連続れんぞく画像がぞうのちMotion JPEGばれる方式ほうしき)を採用さいようした。

このころ製品せいひんはまだ画質がしつ電池でんち寿命じゅみょうもそれほどくなく、存在そんざい認知にんちされたとは購入こうにゅうそうもその使つかわれかた限定げんていてきで、性能せいのうもしばらくフィルムカメラをすことはないとおもわれていた。

全盛期ぜんせいき[編集へんしゅう]

1999ねん平成へいせい11ねんまつからはじまったこう画素がそすう競争きょうそう小型こがた競争きょうそうなど、市場いちば拡大かくだいともなった熾烈しれつ競争きょうそうにより性能せいのう上昇じょうしょう価格かかくがり利便りべんせいけて、2002ねん平成へいせい14ねん)にはフィルムカメラとデジタルカメラの出荷しゅっか台数だいすう逆転ぎゃくてん[11]、フィルムカメラからデジタルカメラへと市場いちばわった。

報道ほうどう関係かんけいやプロカメラマンのあいだでもデジタルカメラは普及ふきゅうした。初期しょきには高画質こうがしつでも大型おおがた搬性のないものであったり、専用せんようのレンズぐん必要ひつよう価格かかくすうひゃくまんえんになるなど、一部いちぶ大手おおて報道ほうどう機関きかんなどが少数しょうすう保有ほゆうするだけの特別とくべつなカメラだった。1999ねん平成へいせい11ねん)にニコンが既存きそん同社どうしゃいちレフようレンズを使つかえるデジタルカメラ「D1」を定価ていか65まんえん発売はつばい各社かくしゃ完成かんせいたかてい価格かかくデジタルいちレフを相次あいついで投入とうにゅうした。以後いご速報そくほうせい重視じゅうしされる場面ばめん中心ちゅうしんひろまり、翌年よくねんのシドニーオリンピックなどを契機けいきとして報道ほうどう各社かくしゃ中心ちゅうしんにデジタルカメラの導入どうにゅうすすんだ。撮影さつえいデータをネットワーク経由けいゆ一瞬いっしゅん遠隔えんかくおくこと出来でき、フィルム現像げんぞうにかかる費用ひようがなくコストてきにもすぐれたデジタルいちレフは、フィルムカメラを駆逐くちく報道ほうどうカメラの中心ちゅうしんてき存在そんざいとなった。その高性能こうせいのうとデータ編集へんしゅう容易たやすさが支持しじされて、質感しつかん仕上しあがりなどを重視じゅうしする商用しょうよう写真しゃしん美術びじゅつ写真しゃしんにも活用かつよう範囲はんいひろまった。

2000ねん平成へいせい12ねんごろから国内こくない光学こうがく機器ききメーカーだけでなく、電気でんき機器ききメーカーが一般いっぱんけデジタルカメラ事業じぎょう参入さんにゅうし、さらには台湾たいわん中国ちゅうごく韓国かんこくひとしのメーカーがくわわった。2000年代ねんだい中頃なかごろにはデジカメ市場いちば飽和ほうわしつつあるなか、カメラづけ携帯けいたい電話でんわ高機能こうきのうくわわって、店頭てんとうでは販売はんばい合戦かっせん展開てんかいされており、また2005ねんにはきょうセラがデジカメ市場いちばから撤退てったいするなどメーカーの淘汰とうたはじまった。

スマホカメラの台頭たいとうとコンデジの衰退すいたい[編集へんしゅう]

2007ねん初代しょだいiPhoneが発売はつばいされて以降いこう高性能こうせいのうなカメラを搭載とうさいしたスマートフォン普及ふきゅうともない、デジカメの世界せかい販売はんばい台数だいすうは2010ねんの1おく2146まん3234だいをピークに[12]、また市場いちば規模きぼは2008ねんの2ちょう1,640おくえんをピークに[13] 減少げんしょうつづけている。とくに、一般いっぱん消費しょうひしゃおもなユーザーとするレンズいち体型たいけいデジカメ(コンパクトデジカメ、コンデジ)の出荷しゅっか台数だいすうは2008ねんやく1おく857まんだいをピークとして、10ねんで1/10になるなど急激きゅうげき減少げんしょうした。

一方いっぽうで、ハイアマチュア以上いじょうおもなユーザーとするレンズ交換こうかんしきデジカメの出荷しゅっか台数だいすうは2013ねんやく1713まんだいをピークとして、5ねんで1/2にしかならないなど減少げんしょうゆるやかであり、2018ねんにはレンズ交換こうかんしきデジカメ出荷しゅっか台数だいすう1075まんだいたいしてコンデジの出荷しゅっか台数だいすうが866まんだいと、レンズ交換こうかんしき出荷しゅっか台数だいすうがコンデジを上回うわまわった[14]

現在げんざい[編集へんしゅう]

デジタルカメラの世界せかいそう出荷しゅっか台数だいすうは、2018ねんやく2200まんだい市場いちば規模きぼやく7300おくえん)、2019年度ねんどは1522まんだい市場いちば規模きぼは4500おくえん)。2020年度ねんど世界せかいそう出荷しゅっか台数だいすうは888まんだい市場いちば規模きぼは4201おくえん[15])となり、ついに富士ふじフイルムしゃのフイルムカメラ「チェキ」の年間ねんかん販売はんばい台数だいすう(2018年度ねんどやく1005まんだい)を下回したまわった。

2021ねん現在げんざい、メーカーの淘汰とうたすすんでおり、世界せかいシェアはキヤノンソニーニコン富士ふじフイルムの4しゃやく9わりパナソニックくわえるとやく9わり5ふんめる。とくキヤノンは2003ねんはじめてシェア1となって以降いこう、デジカメ市場いちば不動ふどうの1として2020年度ねんどにはやく48 %の市場いちばシェアをめるが、市場いちば自体じたい急激きゅうげき右肩みぎかたがりであるため、キヤノンは2020ねん4〜6がつ史上しじょうはつ四半期しはんき赤字あかじ転落てんらくした。2018ねんにはカシオがデジタルカメラ事業じぎょうから撤退てったい、2020ねんにはオリンパスがデジタルカメラ事業じぎょう投資とうしファンドに売却ばいきゃくするなどくるしい状態じょうたいつづいている。

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

実態じったいとしてはおおむね下記かきとおりである。分類ぶんるい困難こんなん機種きしゅもある。

  • コンパクト・デジタルカメラ - レンズ交換こうかん不可能ふかのうのもの[ちゅう 2]
    • ネオいち - あかるいこう倍率ばいりつズームレンズをった、比較的ひかくてきおおきなもの。「ブリッジカメラ英語えいごばん」ともばれている。2010ねんごろまではコンパクトデジカメとしての手軽てがるさと、レンズ交換こうかんしきいちレフのような高性能こうせいのうあわてん評価ひょうかされ、旅行りょこうなどに重宝ちょうほうされた。しかし、一眼いちがんレフみのおおきさでまわしが面倒めんどううえにレンズ交換こうかん不可ふかという、その中途半端ちゅうとはんぱ位置いちによって、デジカメのジャンルのなかではもっとはや衰退すいたいした。2022ねん現在げんざいはニコン「COOLPIX P1000」(2018ねん発売はつばい)などのちょうこう倍率ばいりつ中心ちゅうしんのこっている[16]
    • 高級こうきゅうコンパクトカメラ - 比較的ひかくてきおおきな撮像さつぞう素子そし(1/1.8がた以上いじょう)をち、マニュアル操作そうさ重点じゅうてんいたもの。2010年代ねんだい前半ぜんはんよりスマホと対抗たいこうするためにコンデジの高級こうきゅうはじまり、従来じゅうらい一眼いちがんレフにしか搭載とうさいされていなかった35mmフルサイズやAPS-Cサイズの大型おおがたセンサーを搭載とうさいするコンデジが登場とうじょうはじめた。
    • 防水ぼうすい防塵ぼうじんカメラ - カメラ外装がいそう操作そうさ部材ぶざい強化きょうか密封みっぷうせいたかめ、ホコリのおお工事こうじ現場げんば雨水あまみず海水かいすいとうかる場所ばしょにも故障こしょうせずに撮影さつえい可能かのうなレベルにたいこうせいたかめたもの。一般いっぱんてきコンデジやレンズ交換こうかんしきデジタルカメラのオプションひんとして、防水ぼうすい防塵ぼうじんケースが用意よういされる場合ばあいもある。
    • 上記じょうき以外いがいの)コンパクトデジタルカメラ - 小型こがた重点じゅうてんいた一般いっぱんけの機種きしゅ。2000年代ねんだいにはフイルムカメラからの移行いこうさきとして、一般いっぱんユーザーがこのタイプのデジカメをもとめたために市場いちば急激きゅうげき拡大かくだいし、市場いちばおおくをこのタイプがめた時代じだいもあったが、この程度ていど性能せいのうならスマホのカメラで十分じゅうぶんであるため、スマホの普及ふきゅうとともに市場いちば急激きゅうげき縮退しゅくたいした。
  • レンズ交換こうかんしきカメラ - レンズ交換こうかん可能かのうなもの。2009ねんまではデジカメ市場いちばの1わりたない、ハイアマチュアからプロフェッショナルけのニッチな製品せいひんだったが、スマホの登場とうじょうにコンデジの市場いちば急激きゅうげき縮退しゅくたいしたことによって、2018ねん以降いこうはレンズ交換こうかんしきカメラがデジカメ市場いちば過半数かはんすうめるようになっている。
    • デジタル一眼いちがんレフカメラ - ペンタプリズムなどによる光学こうがくしきファインダー従来じゅうらい一眼いちがんレフカメラをデジタルした形式けいしきもっと一般いっぱんてき撮像さつぞう素子そしのサイズは、APS-Cサイズとばれる23.6 mm × 15.8 mmの撮像さつぞう素子そしだが、35 mmフィルムとどう程度ていどおおきな撮像さつぞう素子そし(36 mm × 24 mm)をつものは「フルサイズ」とばれる。そのに、「フォーサーズ」と名付なづけられた、APS-Cサイズよりひとまわちいさい(17.3 mm × 13 mm)撮像さつぞう素子そし規格きかくをオリンパスとコダックが独自どくじ策定さくていして、それぞれのデジタルいちレフとミラーレスカメラに採用さいようしている。
    • ミラーレスいちカメラ - 一眼いちがんレフカメラのデジタルなか派生はせいした形式けいしきで、レンズ交換こうかん可能かのうでありながら光学こうがくしきファインダーがはぶかれ、電子でんししきファインダーのみをつ。ミラーがいためコンパクトカメラのようにボディをうすくできるため、スマホよりこう品質ひんしつ写真しゃしんりたいけれどおおきなカメラはちたくないというそう需要じゅようがある。2000年代ねんだい後半こうはんより各社かくしゃによって開発かいはつおこなわれていたが、市場いちばでは後発こうはつだったソニーがコニカミノルタ技術ぎじゅつをベースとして2013ねん発売はつばいした世界せかいはつのフルサイズミラーレスカメラ「αあるふぁ7」のヒットによって市場いちばきゅう拡大かくだいした。このながれにキヤノンやニコンも追随ついずいしたため、2010年代ねんだい後半こうはんよりデジカメ市場いちば主戦しゅせんじょうはミラーレスいちへと移行いこうしており、初心者しょしんしゃけからプロフェッショナルけまで幅広はばひろ製品せいひん存在そんざいする。2020ねんにはデジタルいちレフカメラの販売はんばい台数だいすういた。なお、ソニーは「αあるふぁ7」のヒットにより世界せかいミラーレス市場いちば1となって、それまでキヤノンとニコンが独占どくせんしていた高級こうきゅうカメラ市場いちばむことに成功せいこうし、縮退しゅくたいするデジカメ市場いちば唯一ゆいいつ伸長しんちょうするミラーレス市場いちばにおいて販売はんばいシェアをばしたことによって、2019ねんにはニコンをいて世界せかいデジカメ市場いちば2となった。
    • ちゅうばんデジタルカメラ - 35 mmフィルムよりおおきな撮像さつぞう素子そし形式けいしきで、フィルムいちレフカメラのシステムをベースにカメラボディをデジタルした形式けいしき、フィルムいちレフカメラのオプションひんとしてデジタルバックかたち提供ていきょうされるものや、ミラーレスいちカメラとして新規しんき開発かいはつした形式けいしきもある。2023ねん現在げんざい富士ふじフイルムとハッセルブラッドからミラーレスいちカメラ、フェーズワンから業務ぎょうむようでデジタルバックや一眼いちがんレフカメラの製品せいひん発売はつばいされている。
    • ハイブリッドインスタントカメラ(チェキ) - インスタントカメラとデジタルカメラが一体化いったいかしたもの。本体ほんたいにプリンターも内蔵ないぞうしており、デジタルで撮影さつえいした画像がぞうをフィルム[17]記録きろくし、現像げんぞう・プリントまでをカメラ1だいおこなうことができる。2017ねん4がつ発売はつばいした「instax SQUARE SQ10」[18]同社どうしゃのインスタントカメラ「instax」シリーズ(通称つうしょう:チェキ)の上位じょうい機種きしゅ展開てんかいされている。商品しょうひん戦略せんりゃくじょうは「チェキ」のファミリーであるが、カメラ映像えいぞう機器きき工業こうぎょうかいにおけるフィルムカメラの統計とうけいは2008ねん廃止はいしされているため、統計とうけいじょうは「デジカメ」にカウントされている。
      • FinePixシリーズのひとつとして、以前いぜんの1999ねん11月に intax miniを使用しようして、おなじくデジカメとプリンター一体いったい構造こうぞうである「FinePix PR21プリンカム」[19]発売はつばいされたが、定価ていか99,800えんかつやく700グラムで巨大きょだいで、話題わだいとならなかった。
    • トイデジカメ - おもちゃのデジカメ。無名むめいのメーカーから様々さまざま製品せいひん販売はんばいされている。たかくてもすうせんえん程度ていどえる。2010年代ねんだい後半こうはん時点じてんでは、すうせんまん画素がそ、4K解像度かいぞうど動画どうがれるものも登場とうじょうしているが、画質がしつはあまりくない。スマホのカメラよりもてい性能せいのうだが、あじのある写真しゃしんれるので、愛好あいこう存在そんざいする。

構造こうぞう[編集へんしゅう]

デジタルカメラの構造こうぞう概略がいりゃく
2種類しゅるいのデジタルカメラの光学こうがくけい
A:コンパクト・デジタルカメラ
B:一眼いちがんレフ・デジタルカメラ
1.レンズ 2.撮像さつぞう素子そし 3.液晶えきしょう表示ひょうじ 4.ファインダー 5.ミラー 6.シャッター 7.ペンタプリズム

全体ぜんたい構造こうぞう[編集へんしゅう]

デジタルカメラの全体ぜんたいてき構成こうせいは、おおきくけて光学こうがくけい電子でんしけい、そしてそれらを保持ほじする筐体きょうたい分類ぶんるいできる[ちゅう 3]光学こうがくけいはレンズとしぼ機構きこうであり、一眼いちがんレフでは光学こうがくしきファインダーようのレフレックスミラーとプリズムがこれらにくわわる。機械きかいしきのシャッター機構きこうそなえるものもある。電子でんしけい受光じゅこう素子そしとメモリーをふく画像がぞう演算えんざん回路かいろ記録きろく装置そうち液晶えきしょう表示ひょうじ、ストロボ、操作そうさスイッチ、電池でんちなどである[ちゅう 4]

光学こうがくけい[編集へんしゅう]

撮像さつぞう
基本きほんてき光学こうがくけいぎんしおカメラとそれほどはない。おなかくおなFのレンズをつくさいに、撮像さつぞう素子そしちいさいほどみじか焦点しょうてん距離きょりのレンズ、つまりちいさいレンズで[ちゅう 5]。ほとんどのデジタルカメラの撮像さつぞう素子そしは、35 mmフィルムにくらべてちいさいため、レンズは35 mmフィルムしきのカメラのものよりもちいさい。デジタルカメラのなかでもコンパクトデジカメの撮像さつぞう素子そしとくちいさいため、こう倍率ばいりつのズームレンズが小型こがた本体ほんたい搭載とうさいできる[ちゅう 6][ちゅう 7][ちゅう 8]
コンパクトカメラのおおくが沈胴しきのレンズ[ちゅう 9]そなえることで、携帯けいたいせいたかめている。
一眼いちがんレフカメラミラーレスいちカメラではレンズ交換こうかん対応たいおうするために、カメラ本体ほんたい交換こうかんレンズとの接続せつぞくかんして規格きかくがあり、これは「レンズマウント規格きかく」とばれる。カメラの本体ほんたいがわには「レンズマウント」とばれる交換こうかんレンズの接合せつごう基部きぶもうけられ、ひかりとなるおおきな開口かいこうとその周囲しゅういえん環状かんじょう金属きんぞく部分ぶぶんから構成こうせいされる。レンズマウントには交換こうかんレンズないしぼ機構きこうやズーム機構きこうなどを駆動くどう制御せいぎょするための配線はいせんよう接点せってんもうけられており、レンズマウント規格きかくでは物理ぶつり形状けいじょうだけでなくこういった電気でんき信号しんごうるい規定きていしている。
ぎんしおカメラのシャッター機構きこう機械きかいしきのみであったが、デジタルカメラでは機械きかいしき電子でんししき電子でんしシャッター)の2種類しゅるいがある。一般いっぱん一眼いちがんタイプでは機械きかいしき、コンパクトデジカメでは電子でんししき採用さいようされる傾向けいこうがある[ちゅう 10]最近さいきん機械きかいしき電子でんししきわせたハイブリッド方式ほうしきのものもえてきている。
ファインダー
ほとんどすべてのデジタルカメラには本体ほんたい背面はいめん液晶えきしょうディスプレイによる画像がぞう表示ひょうじそなえられており、これが撮影さつえい画像がぞう情報じょうほうるファインダーとしてももちいられることがおおい。また、従来じゅうらいがたしょうあなのぞ透過とうか形式けいしきのファインダーを搭載とうさいするものや、電子でんししき表示ひょうじめんそなわっている電子でんしビューファインダー搭載とうさいするものもある。一眼いちがんレフカメラではペンタプリズムなどをもちいた光学こうがくしきレフレックスファインダー搭載とうさいされており、背面はいめん液晶えきしょうディスプレイとわせてそれぞれの役割やくわりちがいがメーカー各社かくしゃごとの特徴とくちょうである。

光学こうがく信号しんごうである画像がぞう電気でんき変換へんかんする撮像さつぞう素子そし光学こうがくセンサ)は、CCDイメージセンサCMOSイメージセンサもちいられる。このてん光化学こうかがく反応はんのうもちいるぎんしおフィルムしきのフィルムカメラとことなる。撮像さつぞう素子そし受光じゅこうめんおおきさは、通常つうじょうのフィルムカメラでもちいられる35 mmばんフィルムの1コマよりもちいさいものがだい多数たすうである[ちゅう 11]半導体はんどうたい素子そしそのものである撮像さつぞう素子そしは、そのおおきさが部品ぶひん価格かかく主要しゅよう決定けってい要素ようそであるため、比較的ひかくてき廉価れんかなコンパクトデジカメでは1/3インチから2/3インチが、上位じょうい価格かかくたいめる一眼いちがんレフタイプではよりおおきなAPS-Cサイズもちいられる。また、一部いちぶ高級こうきゅう機種きしゅ業務ぎょうむよう機種きしゅには35 mmフルサイズちゅうばんなど、ぎんしおフィルムと同等どうとうサイズの撮像さつぞう素子そし搭載とうさいする製品せいひんもある[ちゅう 12]

撮像さつぞう素子そしは2000ねんごろまでCCDが主流しゅりゅうで、画質がしつおとったCMOSは一部いちぶ安価あんか機種きしゅ搭載とうさいされるのみだった。その、CMOSイメージセンサの性能せいのう向上こうじょうしておおくの問題もんだいてん対処たいしょすすめられた。CMOSの特徴とくちょうであるてい消費しょうひ電力でんりょくせいてい価格かかくなこともあり、一眼いちがんレフを中心ちゅうしんにCMOS搭載とうさい機種きしゅえてきている[ちゅう 13][20]。CMOSによるデジタル回路かいろおなじシリコン基板きばんじょう構築こうちくしやすいので高機能こうきのう駆動くどう回路かいろをセンサがわつくるのにいており、たとえばA/D変換へんかん回路かいろ内蔵ないぞうするものがある[ちゅう 14]

一般いっぱん撮像さつぞう素子そしおおきいほどいろ再現さいげんせい感度かんどノイズダイナミックレンジなどあらゆるてん有利ゆうりである。とくにおな時代じだい設計せっけいされた撮像さつぞう素子そし同士どうし比較ひかくではサイズにより画質がしつがあり、測定そくていにもあらわれる。また、どうかくおなじFにおけるうつしかい深度しんどあさくなるため、対象たいしょうぶつだけにピントをわせて背景はいけいからがらせるボケ効果こうかられやすい。反面はんめん撮像さつぞう素子そしおおきいとボディが大型おおがたし、高価こうかになる。また画素がそすうおおいほど描写びょうしゃ精細せいさいになり、おおきなサイズでのDPE依頼いらいやフォトプリントでも精細せいさい画像がぞうられる。撮像さつぞう素子そしのサイズをえずに画素がそすうやすと、1画素がそあたりの面積めんせきちいさくなる。ダイナミックレンジせまくなる、電気でんきてきなノイズ・ゆがみがおおくなることからむしろ画質がしつそこなう場合ばあいもあるので、撮像さつぞう素子そし処理しょり回路かいろでノイズをおさえる設計せっけい必要ひつようであるため、画素がそすうやすことには限界げんかいがある[ちゅう 15]。コンパクトなボディにおおきな撮像さつぞう素子そし搭載とうさいした機種きしゅ存在そんざいする[ちゅう 16][ちゅう 17][22][ちゅう 18]

2010ねん現在げんざいもちいられている撮像さつぞう素子そしおおくが、1つの画素がそ多様たよういろ識別しきべつおこなえず、画素がそ構成こうせいするそれぞれのフォトダイオードのうえに RGB(CMY)[ちゅう 19][22]うちのいずれか1しょくのフィルターを配置はいちすることでそれぞれのいろ検出けんしゅつする[ちゅう 20]。このため、多様たよういろ検出けんしゅつできる最小さいしょう単位たんいは、すくなくとも3画素がそである。つづ画像がぞう処理しょりでは、それぞれの画素がそには本来ほんらい測光そっこうしなかったほかの2しょくぶんいろ情報じょうほう周囲しゅういいろからつくすという処理しょりおこなわれる場合ばあいがあり[ちゅう 21]、「にせいろ」とばれる、あやまったいろ情報じょうほう生成せいせいしたり不自然ふしぜんなノイズがしょうじる原因げんいんである。このようなノイズや画素がそすう実質じっしつてき減少げんしょうけて、可能かのうかぎ画素がそすうやしたいプロ仕様しよう上級じょうきゅう機種きしゅでは、入射にゅうしゃこうを3ほどのプリズムによって CMY(RGB) という波長はちょうたいべつ分離ぶんりしてから、それぞれのひかりを1まいごとの撮像さつぞう素子そし電気でんき変換へんかんする仕組しくみをそなえるものもある[ちゅう 22][23]

電子でんししきファインダーと操作そうさ[編集へんしゅう]

フィルムカメラのファインダーにはいくつかことなる方式ほうしきがあるものの、すべ光学こうがくしきだった。デジタルカメラの場合ばあい同様どうよう構造こうぞう可能かのうだが、おおくのデジタルカメラは撮像さつぞう素子そし画像がぞうデータを本体ほんたい背面はいめんなどのカラー液晶えきしょう表示ひょうじすることでファインダーとしている。また、いわゆる「ミラーレスいちカメラ」では、従来じゅうらい一眼いちがんレフカメラと同等どうとう位置いちにカラー液晶えきしょう使つかったファインダーを配置はいちしているものがおおい。この電子でんししきファインダーはプリズムやミラー、ひかり必要ひつようとする光学こうがくしきくらべて設計せっけいじょう自由じゆうたかいが、2019ねん現在げんざいでは撮影さつえい直後ちょくご表示ひょうじ一時いちじ停止ていしするモデルがおおいといった問題もんだいもある。またたん撮影さつえい画像がぞう表示ひょうじするだけでなく、電子でんし機器ききであるデジタルカメラ本体ほんたい操作そうさ画面がめんとしてや、画像がぞう編集へんしゅうといった付加ふかてき機能きのうにも利用りようされる[ちゅう 23]

背面はいめん液晶えきしょうしきカメラのおおくでは液晶えきしょう表示ひょうじ背面はいめん固定こていされているが、これを可動かどうとしたのがいわゆるバリアングル液晶えきしょうであり、撮影さつえいしゃ視点してん姿勢しせいにあまり制約せいやくされることなく、ローアングルひく位置いちからの撮影さつえい)やハイアングルたか位置いちからの撮影さつえい)などの撮影さつえい容易よういになった。

フィルムカメラでもデジタルカメラでも同様どうようであるが、実際じっさい撮影さつえいさせる画像がぞうとファインダーでえる画像がぞうとがかならおな範囲はんいであるとはかぎらない。実記じっき録画ろくがぞうが100 %としたときのファインダー画像がぞうおおきさを%でしめす「ファインダー視野しやりつ」という指標しひょうがある。デジタルカメラでは、比較的ひかくてき100 %のものがおお[23][ちゅう 24][22][ちゅう 25]

シャッターボタンをふく操作そうさようのスイッチるいは、人間にんげん工学こうがくもとづき配慮はいりょされている。一部いちぶ機種きしゅでは電子でんししきファインダーである液晶えきしょう画面がめんにタッチパネルをむことで、ファインダーの画面がめん操作そうさめんとなるものもある。

画像がぞう処理しょり[編集へんしゅう]

撮像さつぞう素子そしからのアナログ信号しんごうはアンプによって増幅ぞうふくされ、高速こうそくアナログ/デジタル変換へんかんによってデジタル信号しんごう変換へんかんされたのちDRAMのような半導体はんどうたい記憶きおく素子そし一時いちじ記憶きおくとしてたくわえられる。画像がぞう処理しょり専用せんようつくられたASICが、この一時いちじ記憶きおく領域りょういきから必要ひつようなサイズの画素がそしては演算えんざん処理しょりおこない、一時いちじ記憶きおくもどす。イメージセンサの画素がそすう増加ぞうかとそれにともなもとめられる処理しょり性能せいのう上昇じょうしょうわせて、次々つぎつぎ演算えんざん処理しょり速度そくどたかいICが開発かいはつされている[ちゅう 26][23] [ちゅう 27]

記録きろく[編集へんしゅう]

画像がぞう記録きろくするには、一般いっぱんフラッシュメモリ使用しようされる。ICチップによる内蔵ないぞう固定こていしきメモリカード内蔵ないぞう交換こうかんしきなどの記録きろく媒体ばいたいがある。

記録きろく媒体ばいたい
撮影さつえいされた画像がぞうデータの記録きろく保存ほぞんには、おもにフラッシュメモリを内蔵ないぞうしたメモリーカードが使つかわれる。かつては民生みんせいようとしてコンパクトフラッシュスマートメディアが、業務ぎょうむようとしてPCカードタイプのハードディスクやマイクロドライブ利用りようされていたが、2010ねん現在げんざいではいずれもSDメモリーカード主流しゅりゅうである。
記録きろく情報じょうほう内容ないようについて、カメラ映像えいぞう機器きき工業こうぎょうかい (CIPA) によってファイルめいなどにかんする規則きそくであるカメラファイルシステム規格きかく (DCF) が規定きていされている。メモリーカードのルートディレクトリじょう作成さくせいされる「DCIM」(Digital Camera IMagesのりゃく)ディレクトリ、そのしたのサブディレクトリの命名めいめいほうなどがメーカーあいだ統一とういつされているため、1まいのメモリーカードをことなるメーカーのデジタルカメラで使つかいまわしてもデータがざったり混乱こんらんしょうじない。また、のカメラで撮影さつえいした画像がぞう表示ひょうじさせることができる機種きしゅもある[ちゅう 28]
フラッシュメモリーは不要ふよう画像がぞうをいつでも消去しょうきょできるうえ、だい容量ようりょうてい価格かかくによってすうせんまいからすうまんまいもの画像がぞう保持ほじできるようになった[ちゅう 29][ちゅう 30]

外部がいぶ接続せつぞく[編集へんしゅう]

画像がぞうをやりりするために外部がいぶとの接続せつぞく端子たんし機種きしゅでは、USB端子たんしそなえるものがおおい。メモリーカードパソコンプリンターんで接続せつぞくしたり、DPEてんあづけたりする方法ほうほうでも画像がぞう情報じょうほう利用りようすることが可能かのうである。パソコンのすべてが適切てきせつなメモリーカードようスロットとそなえているわけではなく、おおくの機種きしゅではUSBのような汎用はんようてきインタフェースそなえることで、カメラがわにメモリーカードを装着そうちゃくしたままパソコンなどできできるようにしていることがおおい。

また、USBを経由けいゆすることで、戸外こがいおおくの撮影さつえいおこな場合ばあいでも、ノートパソコンなどよりも小型こがた軽量けいりょうのUSB対応たいおう外部がいぶ記憶きおく装置そうち画像がぞう情報じょうほう大量たいりょう保存ほぞんするような利用りようほう可能かのうである。USB経由けいゆでプリンターへの出力しゅつりょく可能かのうである。

ストロボ[編集へんしゅう]

ほとんどの機種きしゅでは夜間やかん撮影さつえいなどのためにストロボ発光はっこう機能きのうそなえている。必要ひつよう電圧でんあつまでコンデンサ充電じゅうでんすることで電気でんきエネルギーをたくわえて、シャッターボタンによる操作そうさでストロボを発光はっこうさせる。ただし、コンパクトデジカメのストロボは3 - 5 m程度ていど距離きょりしか有効ゆうこう光量ひかりりょうつくれない[24]。またコンパクトカメラでも上級じょうきゅうや、一眼いちがんレフカメラ・ミラーレスいちカメラのほとんどの機種きしゅでは筐体きょうたい上部じょうぶなどにアクセサリーシューがいており、オプションで外部がいぶストロボがけられる。

電源でんげん[編集へんしゅう]

携帯けいたい電子でんし機器ききであるデジタルカメラの電源でんげんはほとんどが、内蔵ないぞうされる充電じゅうでんしきバッテリーによる。デジタルカメラはほとんどすべての機能きのう電子でんし回路かいろによって実現じつげんされているため、フィルムカメラよりも消費しょうひ電力でんりょくおおきい。比較的ひかくてきおおくの枚数まいすう記録きろくできることもあって、だい容量ようりょうおおきくおもいバッテリーを内蔵ないぞうしていることが一般いっぱんてきである。ほかの方式ほうしきより軽量けいりょう容量ようりょうおおきい専用せんようのリチウムイオン電池でんち採用さいようする機種きしゅおおい。シャッターをったりフラッシュメモリにんだりフラッシュライトを点灯てんとうするときとくだい電流でんりゅう必要ひつようであるため、このパルス放電ほうでん対応たいおうしたバッテリーとしてニッケル水素すいそ電池でんちおおくの機種きしゅ採用さいようされた。ニッケル水素すいそ電池でんち外出がいしゅつさき消費しょうひった場合ばあいは、入手にゅうしゅせいたかいアルカリ乾電池かんでんち使用しよう可能かのうであるものがおお[20][ちゅう 31][ちゅう 32]。メーカーはカメラ本体ほんたいだけでなく、消耗しょうもうひん周辺しゅうへん機器ききふくめたトータルで利益りえきればよい。とく電池でんちはメーカー、機種きしゅごとにことなることがおおいので、予備よび電池でんち必要ひつよう場合ばあいあたらしいカメラを購入こうにゅうしたときは電池でんち購入こうにゅうする必要ひつようがある。予備よび電池でんち価格かかく比較的ひかくてきたかめにつけられている場合ばあいおおい。そのため、純正じゅんせいひん以外いがいにもおおくの互換ごかん電池でんち出回でまわっている。代表だいひょうてきなメーカーに、台湾たいわんロワなどがある。まれにではあるが純正じゅんせい以外いがい電池でんち使用しようにより異常いじょう発熱はつねつ膨張ぼうちょう機器きき破損はそん事故じこ発生はっせいしており、カメラメーカーのなかには互換ごかん電池でんち使用しようできないようにカメラ本体ほんたいがわにプロテクトをほどこしているメーカーもある。

筐体きょうたい[編集へんしゅう]

不安定ふあんてい手持てもちでの操作そうさ衝撃しょうげき塵埃じんあいおお環境かんきょうもちいられることがおおいカメラの本体ほんたい構成こうせいする筐体きょうたい(ボディ)には、内部ないぶ脆弱ぜいじゃく光学こうがく部品ぶひん電子でんし部品ぶひんささ保護ほごするために堅牢けんろうせい気密きみつせい維持いじすることがもとめられ、同時どうじ軽量けいりょうであることがもとめられる。筐体きょうたいは、アルミ合金ごうきんとう金属きんぞくせい骨格こっかくに、多数たすうエンジニアリングプラスチックなどの合成ごうせい樹脂じゅしによるフタやグリップ、緩衝かんしょうざいけられているのが一般いっぱんてきである。

動作どうさ[編集へんしゅう]

デジタルカメラの内部ないぶ処理しょりなが
撮影さつえいしろ番号ばんごう)1.シャッターボタンをす 2.受光じゅこう素子そしからのADコンバータへ画像がぞう信号しんごうおくられる 3.ADコンバータから画像がぞう処理しょりプロセッサへ画像がぞうデータがおくられる 4.画像がぞう処理しょりプロセッサが画像がぞう処理しょりおこなうあいだ、あふれたデータや処理しょりずみデータを内蔵ないぞうメモリへおくる 5.画像がぞう処理しょりわれば内蔵ないぞうメモリから処理しょりずみデータをす 6.画像がぞう処理しょりプロセッサからメモリカードへ画像がぞうデータを記録きろくする
撮影さつえいまえ番号ばんごう)1.シャッターボタンをはんしにするか、撮影さつえいモードにする 2.受光じゅこう素子そしからのADコンバータへ画像がぞう信号しんごうおくられる 3.ADコンバータから画像がぞう処理しょりプロセッサへ画像がぞうデータがおくられる 4.画像がぞう処理しょりプロセッサから液晶えきしょうドライバICへ画像がぞうデータがおくられる 5.液晶えきしょうドライバICが液晶えきしょう表示ひょうじばん駆動くどうして画像がぞう表示ひょうじする

基本きほんてき静止せいし撮影さつえい動作どうさ以下いかじゅんってしめす。

ごうこげ[編集へんしゅう]

静止せいし撮像さつぞうでは、カメラが電子でんしてきとらえた画像がぞうのコントラスト情報じょうほうもと自動的じどうてきにカメラがわでピントをわせるオートフォーカス (AF) 機能きのう使つかって撮影さつえいすることがアマチュアを中心ちゅうしん一般いっぱんてきである。撮影さつえいにシャッターボタンをはんしにするとAF機能きのう作動さどうするモードが中心ちゅうしんである。撮影さつえい可能かのう状態じょうたいにすればオートフォーカスがつねはたらき、いつでもシャッターがれるモードも選択せんたくできる機種きしゅがある。前者ぜんしゃでは電池でんち消費しょうひおさえられ、後者こうしゃではシャッターチャンスをがす可能かのうせいひくくなる。ただし、AF機能きのううごきのはや被写体ひしゃたい陰影いんえいすくない対象たいしょうにはかず、AFロックといった撮影さつえいしゃ工夫くふうやマニュアル・フォーカスなどがもとめられる。高級こうきゅうではコントラスト情報じょうほう以外いがいでもピントわせが可能かのうであったり、マニュアル・フォーカス機能きのう操作性そうさせいわるなども考慮こうりょされているものがある[20][22][ちゅう 33]

撮像さつぞう[編集へんしゅう]

露光ろこう時間じかん機械きかいしき電子でんししきのシャッターで制御せいぎょするが、上手じょうず露光ろこう時間じかんえらばないと被写体ひしゃたい明暗めいあん度合どあいによっては撮像さつぞう素子そしあかり暗部あんぶのいずれかが露光ろこう過剰かじょう露光ろこう不足ふそくによって「しろとび」や「くろつぶれ」をこす。「しろとび」「くろつぶれ」を回避かいひするために、ぎんしおカメラでは受光じゅこうするわくない測光そっこう素子そし多数たすう配置はいちしてもっとあかるいところともっとくらいところを検知けんちする。また、コンパクトデジタルカメラでは電子でんしてき撮像さつぞう素子そしそのものが測光そっこう素子そしねて、露光ろこう自動じどう調整ちょうせいする[ちゅう 34]。ただし撮像さつぞう素子そししに多少たしょう時間じかんかるので、瞬間しゅんかんてきあかるさの変化へんかする撮影さつえい対象たいしょうでは正確せいかく露光ろこう期待きたいできない。ほとんどのデジタルいちレフでは、撮像さつぞう素子そしとはべつ測光そっこう専用せんようのセンサーで露出ろしゅつめるものがおお[ちゅう 35][20][22]

フィルムカメラの上位じょうい機種きしゅでもそなえるものがあるが、オートブラケティング(Automatic Exposure Bracketing, AEB)撮影さつえいによって、露出ろしゅつえながらつづけに2-4まいほどの撮影さつえいおこなうこともできる[23]。また、オートブラケティングと同様どうよう露出ろしゅつことなるふくすうまい撮影さつえいをすばやくおこない、内部ないぶ演算えんざん処理しょりによって1まいのダイナミックレンジのひろ画像がぞうる、ハイダイナミックレンジ(HDR)処理しょりをカメラ単体たんたいおこな機種きしゅ登場とうじょうしている。

画像がぞう処理しょり[編集へんしゅう]

撮像さつぞう素子そしから出力しゅつりょくされたアナログデータはA/D変換へんかんされたのち映像えいぞうエンジン[ちゅう 36]画像がぞうエンジンなどとばれる画像がぞう処理しょり専用せんようICによって、くら電流でんりゅう補正ほせい補間ほかん演算えんざんいろ空間くうかん変換へんかんガンマ補正ほせい収差しゅうさ補正ほせいノイズリダクション画像がぞう圧縮あっしゅくなどの様々さまざま画像がぞう処理しょりおこなわれ、外部がいぶ利用りようてきした画像がぞう形式けいしき変換へんかんされる。 たとえおな撮像さつぞう素子そし使つかっていても、カメラのメーカーがことなっていれば画質がしつ傾向けいこうちがってくる。画像がぞう処理しょりアルゴリズム出力しゅつりょくされる画質がしつ左右さゆうするため、メーカーでは様々さまざま工夫くふうおこなっている[ちゅう 37]。かつてはこの処理しょり時間じかんかるのがデジタルカメラの問題もんだいてんの1つであったが、いまではデジタル演算えんざん能力のうりょく向上こうじょうによってほぼ解決かいけつされている。

記録きろく処理しょり[編集へんしゅう]

映像えいぞうエンジンで画像がぞう処理しょりほどこされたり、またはRAWデータのままの静止せいし情報じょうほうは、記録きろく媒体ばいたいまれて保存ほぞんされる。フラッシュメモリー素子そしのデータ転送てんそう速度そくど年々ねんねん高速こうそくしているが、一方いっぽう画像がぞうデータサイズの肥大ひだいもあって、一般いっぱん記録きろく動作どうさには時間じかんかる。

記録きろく形式けいしき
撮影さつえいされた画像がぞう情報じょうほう記録きろくには、一般いっぱんてきJPEGや、JPEGの拡張かくちょう規格きかくであるExif形式けいしき使用しようされている。また、一眼いちがんレフや一部いちぶ高級こうきゅうコンパクトでは、ExifにくわえてRAW形式けいしきでの記録きろく可能かのうである。
Exif
Exifフォーマットは、JPEGファイルにカメラ映像えいぞう機器きき工業こうぎょうかい (CIPA) によって規定きていされた「ヘッダー」を追加ついかしたものである[ちゅう 38]。このヘッダーには、撮影さつえい機種きしゅ、レンズめい焦点しょうてん距離きょりしぼり、シャッタースピード、ISO感度かんど露出ろしゅつモード、撮影さつえいといったメタデータふくまれている。ほとんどのデジタルカメラおよびカメラ携帯けいたい電話でんわはExifを使用しようしており、家庭かていようプリンターもExifデータを認識にんしきしてそのまま印刷いんさつできるものがおおい。ExifはRGBかくいろ8 bitのかい調ちょうしかたないうえに可逆かぎゃく圧縮あっしゅくおこなうため、もと画像がぞう情報じょうほう一部いちぶうしなわれる。また、一度いちどうしなわれた情報じょうほう再現さいげんするのは不可能ふかのうである。ほとんどのデジタルカメラでは、JPEGの圧縮あっしゅくりつ選択せんたくできる。圧縮あっしゅくりつげれば画質がしつ向上こうじょうするが、一方いっぽうでファイルサイズがおおきくなり、メディアに記録きろくできる枚数まいすうすくなくなるトレードオフ関係かんけいがある。
RAW
RAWフォーマットは、撮像さつぞう素子そしからのデジタルデータを最小限さいしょうげん処理しょりだけで記録きろくする。かい調ちょう削減さくげん圧縮あっしゅくによる画質がしつ劣化れっかがないため、プロやハイアマチュアのカメラマンにこのんでもちいられる。RAWは一般いっぱんにファイルサイズが非常ひじょうおおきくなるため、れんうつし速度そくどちたり、しばらく操作そうさ受付うけつけなくなることもある。RAWフォーマットはメーカーや、場合ばあいによっては機種きしゅごとにことなっており、互換ごかんせいはほとんどない。また、そのままではパソコンじょう表示ひょうじすることができず、メーカーなどが提供ていきょうする専用せんようみ・再生さいせいようのパソコンようソフトウェアを使つかって表示ひょうじしたり、にExifやJPEGなどの汎用はんよう形式けいしき変換へんかんしてから表示ひょうじする必要ひつようがある。この変換へんかん処理しょりを「現像げんぞう」といい[23]、それにもちいられるソフトウェアを「現像げんぞうソフト」とぶ。

上記じょうきほかにも、TIFF、DPOFなどがある。

付加ふか機能きのう[編集へんしゅう]

デジタルカメラが登場とうじょうした当初とうしょは、性能せいのうぎんしおカメラよりおとった。おも電子でんし技術ぎじゅつ急速きゅうそく発達はったつによって解像度かいぞうど感度かんどぎんしおカメラにいつくほど技術ぎじゅつ開発かいはつすすみ、ぎんしおカメラを広範囲こうはんいえた。そして、たん静止せいし撮影さつえいする基本きほん機能きのう充実じゅうじつだけでなく、デジタルしきにしかできない付加ふかてき機能きのうくわえる方向ほうこう技術ぎじゅつ開発かいはつがされている[ちゅう 39]

デジタルしきズーム[編集へんしゅう]

デジタル画像がぞう処理しょりによりズームをおこな方式ほうしき。ズームレンズをもちいた光学こうがくしきズーム同時どうじ使用しよう可能かのうである。

デジタルズーム[編集へんしゅう]

イメージセンサーの中央ちゅうおう画素がそのみを撮影さつえい使用しようし、拡大かくだいすることで画像がぞう作成さくせいするズーム方式ほうしき。ズーム倍率ばいりつおうじて使用しよう可能かのう最高さいこう画素がそすう減少げんしょうする。たとえば、1200まん画素がそで2ばいズームにすると、その場合ばあい画素がそすう縦横じゅうおうども半分はんぶんになるのでイメージセンサーの中央ちゅうおうの300まん画素がそ使用しようする。画像がぞう記録きろくするさい記録きろくフォーマットが4096×3072(1200まん画素がそぶん)であれば、不足ふそくする900まん画素がそぶん情報じょうほうが300まん画素がそからの補間ほかん処理しょりによって生成せいせいされる。 2ばい程度ていどまでのズームについては各社かくしゃ特別とくべつ補間ほかん処理しょりおこない、たんなるデジタルズームと差別さべつしている場合ばあいがある[25][26]
画質がしつ劣化れっかおさえるため、記録きろくする画素がそすうわせてデジタルズームの最大さいだい倍率ばいりつえ、とうばい以上いじょう拡大かくだいける設定せってい可能かのう機種きしゅもある。

トリミングしきズーム[編集へんしゅう]

保存ほぞんする画像がぞう画素がそすうでイメージセンサーの中央ちゅうおうをトリミングするズーム方式ほうしき。イメージセンサーの画素がそすうよりもすくない画素がそすう保存ほぞんする場合ばあい使用しようできる。デジタルズームとことなり拡大かくだい処理しょりおこなわないため拡大かくだい起因きいんする画像がぞう劣化れっかがない。
イメージセンサーの画素がそすうよりもすくない画素がそすう保存ほぞんする場合ばあい光学こうがくズームが可能かのう範囲はんいでは画像がぞう保存ほぞんするさい縮小しゅくしょう処理しょりおこなわれる。光学こうがくズームの限界げんかいえるとイメージセンサーの全面ぜんめん使用しようすることをやめ、中央ちゅうおうをトリミングして縮小しゅくしょうりつげた画像がぞう保存ほぞんする。この光学こうがくズームの限界げんかいから縮小しゅくしょう処理しょり不要ふようになるまでのズームがトリミングしきズームである[25]。トリミングしきズームの限界げんかいのちはデジタルズームを使用しようできる。
スマートズーム、EX光学こうがくズーム、ファインズーム、セーフティズームとう各社かくしゃ同様どうよう機能きのうをそれぞれ名前なまえをつけており、共通きょうつう呼称こしょうさだまっていない。

ぶれ補正ほせい[編集へんしゅう]

カメラの撮影さつえいでのぶれを、光学こうがくてき物理ぶつりてき検知けんちしてそれをすようにレンズけいひかりじく受光じゅこうめんうごかす「ぶれ補正ほせい機能きのう」をそなえる機種きしゅおお[ちゅう 40]

動画どうが撮影さつえい[編集へんしゅう]

コンパクトデジタルカメラのおおくが動画どうが撮影さつえい機能きのうそなえており、一眼いちがんタイプにおいても一般いっぱんてきになりつつある。連続れんぞく撮影さつえい時間じかんは、記録きろく解像度かいぞうど記録きろく方式ほうしき記録きろくメディアとバッテリーの容量ようりょう製品せいひん用途ようと位置付いちづけなどにより10ふんから1あいだ程度ていど制限せいげんされる。デジタルカメラの撮像さつぞう素子そし画素がそすう一般いっぱんてき動画どうが撮影さつえいするデジタルカムコーダのそれよりもおおいため、動画どうが撮影さつえいには画素がそ情報じょうほう間引まびいて情報じょうほうりょうすくなくする[22]

動画どうがフォーマットについては機種きしゅごとにさまざまである。以前いぜんAVI (Motion JPEG) やQuickTimeによる動画どうが録画ろくがWAVE(モノラル)による音声おんせい録音ろくおん主流しゅりゅうだった。MPEG-4 AVC/H.264ドルビーデジタル AC-3(ステレオ)、MPEG-2 TSをもちいたAVCHDによるハイビジョン動画どうがおよびステレオ録音ろくおん可能かのう機種きしゅえており、デジタルカムコーダ(いわゆるデジタルビデオカメラ)との境界きょうかいせんがあいまいになってきていたが、EUがヨーロッパにデジタルカムコーダーメーカーがこと理由りゆうにHD解像度かいぞうど以上いじょうで30ふん以上いじょう録画ろくができるデジタルカメラをデジタルカムコーダーとして分類ぶんるい[27]、デジタルカムコーダーと同等どうとうの30 %の関税かんぜい設定せっていした。そのため、デジタルカメラはデジタルカムコーダーとはことなり、30ふん以上いじょう連続れんぞく録画ろくができなくしてある。

衛星えいせい測位そくい[編集へんしゅう]

カメラ本体ほんたいないGPS受信じゅしん内蔵ないぞうし、撮影さつえい地点ちてん位置いち情報じょうほう画像がぞうデータととも記録きろくすることで撮影さつえい位置いち確認かくにんできる機種きしゅ販売はんばいされている。地図ちずデータを内蔵ないぞうするものでは、撮影さつえい地図ちず確認かくにんしたり、現在地げんざいち移動いどう経路けいろ表示ひょうじしてナビゲーションに利用りようすることも可能かのうである。

かお認識にんしき[編集へんしゅう]

  • 2005ねん2がつ16にち、ニコンが世界せかいはじめてかお認識にんしき自動じどう焦点しょうてんわせ機能きのう搭載とうさいしたデジタルカメラ「COOLPIX 7900」「COOLPIX 7600」「COOLPIX 5900」を発表はっぴょうした[28]発売はつばいは「COOLPIX 7900」と「COOLPIX 5900」が2005ねん3がつ18にち、「COOLPIX 7600」が2005ねん4がつ8にち
  • これ以降いこう他社たしゃのデジタルカメラにも同様どうよう機能きのう搭載とうさいされ、2007ねん10がつには8わり機種きしゅ搭載とうさいされた[29]
  • 2007ねん9がつ4にち、ソニーが笑顔えがお認識にんしき機能きのう登載とうさいしたデジタルカメラ「サイバーショット DSC-T200」「サイバーショット DSC-T70」を発表はっぴょうする[30]発売はつばいは2007ねん9がつ21にち
  • 2010ねん2がつ3にち、リコーがねこかお認識にんしき機能きのう登載とうさいしたデジタルカメラ「CX3」を発表はっぴょうする[31]発売はつばいは2010ねん2がつ19にちほん製品せいひん以降いこう、ペットのかお認識にんしき機能きのう登載とうさいしたデジタルカメラの発売はつばいつづ[32]
  • 2010ねん2がつ2にち富士ふじフイルムが世界せかいはじめていぬねこかお認識にんしき対応たいおうしたデジタルカメラ「FinePix Z700EXR」を発表はっぴょうする[33]発売はつばいは2010ねん2がつ20日はつか

無線むせん接続せつぞく[編集へんしゅう]

カメラ本体ほんたいない無線むせんLAN通信つうしん内蔵ないぞうし、撮影さつえいした画像がぞうデータとうパーソナルコンピュータスマートフォン転送てんそうしたり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス連携れんけいすることで直接ちょくせつアップロードする機能きのうゆうするものもある。転送てんそうにはWi-Fi,Bluetooth,NFCひとしもちいられるほか、SDカードスロットを利用りようして通信つうしん機能きのう追加ついかすることでTransferJet転送てんそうおこな場合ばあいもある。 また、スマートフォンタブレット (コンピュータ)液晶えきしょう画面がめんもちいたリモート操作そうさ対応たいおうする機種きしゅもある。

その[編集へんしゅう]

記録きろくメディアとデータの破損はそん[編集へんしゅう]

記録きろくメディアないのデータをパソコンへませたさい画像がぞうファイルがこわれていたり、記録きろく自体じたいされていなかったりするトラブルが発生はっせいする。このような事態じたいふせぐためには、『データ記録きろくちゅうにカードをく』『データ記録きろくちゅう電池でんちく』といった誤操作ごそうさをしないこと、『データ記録きろくちゅうのデジタルカメラ本体ほんたいへの衝撃しょうげき』をける、『メモリカードスロットようクリーナーカードとうもちいて定期ていきてき手入ていれをする』などが必要ひつようである。

また、誤操作ごそうさ画像がぞうデータを削除さくじょしてしまった場合ばあいでも、データ復旧ふっきゅうようアプリケーションをもちいるか、専門せんもん業者ぎょうしゃのデータ復旧ふっきゅうサービスを利用りようすることで一部いちぶまたはすべてのデータをもどせることがある。そのさい復旧ふっきゅう作業さぎょうわるまではその記録きろくメディアに一切いっさいみをしないことが重要じゅうようである。みをしてしまうと復旧ふっきゅう可能かのうせい低下ていかする。

のデバイスとの連携れんけい[編集へんしゅう]

パソコンへの画像がぞうデータの転送てんそうについては、記録きろくしたメモリーカードによる方法ほうほうほかおおくの機種きしゅではUSB接続せつぞくによる方法ほうほうもサポートしている。この場合ばあい付属ふぞくソフトウェアやWindowsなどのOSの機能きのうもちいてデジタルカメラから画像がぞうデータを転送てんそうするもの(PTPなど)と、カメラを外部がいぶ記憶きおく装置そうち(マスストレージ)のようにせて自由じゆう画像がぞうファイルのれが可能かのうなものがある。USB普及ふきゅう以前いぜんは、シリアルポートSCSI使用しようするものもあった。またUSBがまだ十分じゅうぶん転送てんそう速度そくどでないころは、プロけの機種きしゅなかにはIEEE 1394採用さいようするものもあった。さらに近年きんねん無線むせんLAN使用しようするものもあるが、メーカーによりまちまちの実装じっそうである。

2003ねんからは、デジタルカメラ本体ほんたい対応たいおうプリンターをUSBケーブルで直接ちょくせつ接続せつぞくして印刷いんさつできる「PictBridge」などの規格きかく制定せいていされた。

画素がそすう[編集へんしゅう]

デジタルカメラに内蔵ないぞうされている撮像さつぞう素子そしは、有効ゆうこう画素がそすう総画そうかく素数そすうちがいに留意りゅういする必要ひつようがある。総画そうかく素数そすう撮像さつぞう素子そし本来ほんらいっている画素がそ総数そうすうであるが、デジタルカメラに内蔵ないぞうする場合ばあいにレンズやしぼりといった光学こうがくけい制約せいやくによって撮像さつぞう素子そし受光じゅこう全体ぜんたい入射にゅうしゃこう厳密げんみつ均等きんとうてることはむずかしい。カメラに装着そうちゃくされた状態じょうたいひかりたる画素がそ総数そうすう有効ゆうこう画素がそすうばれて、総画そうかく素数そすうよりかず%ほどちいさい[23]。1990年代ねんだい後半こうはんから2000年代ねんだいにかけて、画素がそかず販売はんばい戦略せんりゃくじょうおおきなアピールポイントであった。一般いっぱんろんとしては、画素がそすうおおきなほうが、より詳細しょうさいまで表現ひょうげんでき高画質こうがしつであるが、画素がそすうおおきくすればそのぶんいち画素がそあたりの受光じゅこう面積めんせきり、ノイズがえることにも留意りゅういする必要ひつようがある。画素がそすうやすとともに、いかにノイズをひかえるかが素子そし開発かいはつおおきなポイントであった。2010年代ねんだいはいり、画素がそすう増加ぞうかとともにいち画素がそのサイズがレンズの光学こうがくてき解像度かいぞうど限界げんかいちかづき、画素がそすう競争きょうそう一段落いちだんらくしつつある。

撮像さつぞう素子そしおおきさ[編集へんしゅう]

CCDやCMOSの撮像さつぞう素子そしおおきさは、テレビ画面がめんあらわすのと同様どうように「かた」が使つかわれることがおおいが、撮像さつぞう素子そし受光じゅこうめん対角線たいかくせんながさのインチ単位たんいおおきさよりもおおきなになる。これはむかし真空しんくうかんしき撮像さつぞうかん時代じだいに、撮像さつぞうめんおおきさではなくかん直径ちょっけい表示ひょうじしていた名残なごりである[23]。また、面積めんせきだけでなく縦横じゅうおう撮像さつぞう素子そしによってことなり、どういちメーカーであっても機種きしゅによってちがいがある。

シャープネス[編集へんしゅう]

コンパクトデジタルカメラのおおくが、内部ないぶでの画像がぞう処理しょり輪郭りんかく強調きょうちょう処理しょりおこない、実体じったいよりもシャープにせている。こういったカメラの使用しようしゃおおくが、「シャープネス」のいた出力しゅつりょくのほうがピントのった画像がぞうだと歓迎かんげいするためである。プロが使用しようする上級じょうきゅうでは出力しゅつりょく画像がぞうはシャープネスをかせず、もしもそういった加工かこう必要ひつようならば、カメラじょうではなくパソコンなどの画像がぞう処理しょりソフトによって精密せいみつ調整ちょうせいする。画像がぞう輪郭りんかく強調きょうちょうやソフトフィルターをけるたびに劣化れっかするので、手間てましまないならばカメラのそと処理しょりするのが[22]

メーカー[編集へんしゅう]

2018ねん日本にっぽん国内こくないでのシェアは、1キヤノン、2ニコン、3ソニーの3しゃによってやく90 %をめ、富士ふじフイルム、パナソニック、オリンパス、リコーなど「その」の企業きぎょうのこりの10 %のなかにひしめいている。世界せかいのデジカメ市場いちば金額きんがくではなく台数だいすうベース)では、1キヤノン、2ソニー、3ニコンの3しゃによってやく85 %をめるが、そこに4富士ふじフイルムと5のパナソニック(それぞれすう%)をくわえるとシェアが9わりえ、つまり世界せかいデジカメ市場いちばの9わり日本にっぽん企業きぎょう占有せんゆうしている[34]。2020ねん現在げんざい市場いちば規模きぼ世界せかい全体ぜんたいやく4201おくえんであるが、毎年まいとしすうじゅうパーセントの規模きぼ縮退しゅくたいしており、先行さきゆきが不透明ふとうめいである。

デジタルカメラの販売はんばいは、2007ねんはじめて1おくだい突破とっぱし2010ねんの1.2おくだいがピークであり、2010年代ねんだいにはとくにスマートフォンの普及ふきゅうによりコンパクトデジタルカメラの販売はんばい激減げきげんしている。レンズ交換こうかんしきデジタルカメラの販売はんばい台数だいすうは2013ねんをピークとして徐々じょじょっているが、コンデジほどのおおきな変動へんどうられていない。2020ねんにはコロナウイルスによるパンデミックもあり、販売はんばい台数だいすう前年ぜんねんで40 %以上いじょう縮小しゅくしょうした結果けっか、ピークの14ぶんの1まで市場いちば縮退しゅくたいした。

デジカメはフィルムカメラにくらべると電子でんし機器ききてき要素ようそおおふくむため、2000年代ねんだいには旧来きゅうらいのカメラメーカーにくわえて、ソニーパナソニック経営けいえい統合とうごうまえ三洋電機さんようでんきふくむ)、カシオ計算機かしおけいさんきなどの家電かでん電子でんし機器ききメーカー参加さんかしてはげしいシェアあらそいをひろげていた。2002ねんごろまではオリンパスや富士ふじフイルムがシェア1あらそっていた時代じだいもあったが、キヤノンが2003ねんにデジカメ市場いちばのシェア1(コンデジ・いちレフどもに)となり、ニコンが一眼いちがんレフ市場いちば2となったのち結局けっきょくはフイルムカメラ最大手さいおおてであったキヤノンとニコンがデジカメでも最大手さいおおてでありつづけ、競合きょうごうとのシェアをはなつづける状況じょうきょうつづいていた。

競争きょうそう激化げきかともない、2005ねんきょうセラ日本にっぽん国内こくないのデジタルカメラ事業じぎょうから撤退てったい2006ねんにはコニカミノルタがカメラ事業じぎょう全般ぜんぱんから撤退てったいし、一眼いちがんレフカメラ部門ぶもんをソニーに譲渡じょうとした。また、イーストマン・コダック消費しょうひしゃけデジタルカメラの生産せいさんから撤退てったいし、デジタルカメラ製造せいぞう部門ぶもんフレクストロニクス・インターナショナル売却ばいきゃくしている(開発かいはつ設計せっけい販売はんばい継続けいぞく)。2009ねんにパナソニックに吸収きゅうしゅうされた三洋電機さんようでんきのカメラ部門ぶもんXacti継承けいしょうされた。

デジタルいちレフカメラは、コニカミノルタ一眼いちがんレフカメラ部門ぶもんいだソニーや、オリンパスと協業きょうぎょうフォーサーズシステム参入さんにゅうしたパナソニック、ペンタックスとの提携ていけいサムスン電子でんしなども参入さんにゅうした。2008ねんにパナソニックが先陣せんじんってミラーレスいちカメラを発売はつばいし、2013ねんにソニーがフルサイズのミラーレスいち開発かいはつし、以降いこう一眼いちがんレフ市場いちば方向付ほうこうづけた。技術ぎじゅつてき困難こんなんさと、交換こうかんレンズをはじめとするオプションるい販売はんばいする必要ひつようがあるため、技術ぎじゅつ蓄積ちくせきがある光学こうがく機器ききメーカー(具体ぐたいてきにはキヤノンとニコン)か、それらの事業じぎょういだメーカー(具体ぐたいてきにはソニー)がのこり、新規しんき参入さんにゅうした家電かでんメーカーなどは、ミラーレスいちへと移行いこうするか、コンパクトカメラのみに規模きぼ縮小しゅくしょうした。

旧来きゅうらいのカメラメーカーはレンズの設計せっけいいちにちちょうがあるが、電機でんきメーカーはイメージセンサ製造せいぞうけている。家電かでんメーカーの場合ばあい光学こうがくけい設計せっけいノウハウがとぼしく設備せつび新設しんせつにもコストがかかるため、のレンズメーカーから光学こうがくけい部品ぶひん供給きょうきゅうける場合ばあいがある[ちゅう 41]。さらに、光学こうがく機器ききメーカーにくらべておと知名度ちめいどおぎなうため、「ライカ」や「カール・ツァイス」といった有名ゆうめいブランドかんしたレンズを採用さいようすることもある[ちゅう 42]。メーカーによってはOEMとしてレンズの供給きょうきゅうけるのではなく、どうブランドめいかんするレンズを自社じしゃないやレンズメーカーでライセンス生産せいさんしている場合ばあいもある。

ぎゃく光学こうがく機器ききメーカーが、撮像さつぞう素子そし画像がぞうエンジンなどの電子でんし系統けいとうを、競合きょうごう家電かでんメーカーにOEM委託いたくをしていることもおおい。EMSの委託いたくさきとしては台湾たいわんのメーカーなどがある。とく撮像さつぞう素子そしは、ソニー、OmniVision、サムスンで世界せかい市場いちばの7わり以上いじょうめている。したがって、うえいたメーカーべつ販売はんばいシェアと、実際じっさい製造せいぞうメーカー(OEM製造せいぞうふくむ)におけるシェアとはおおきくことなる。2012ねん当時とうじ他社たしゃけOEMをふくめた生産せいさん台数だいすうべつのシェアを場合ばあいすべてのデジカメを自社じしゃ製造せいぞうまかなうデジカメ市場いちば1のキヤノンが生産せいさん台数だいすうでも1であったが、カメラ生産せいさん台数だいすう2のう企業きぎょう、3はなあきら科技かぎと、実際じっさい生産せいさん台数だいすうでは日本にっぽんメーカーではなく中国ちゅうごく台湾たいわんのメーカーが上位じょういめた[35]。2012ねん当時とうじデジカメ市場いちば2のニコンは、一眼いちがんレフにかんしてはすべて自社じしゃ生産せいさんだが、コンデジにはちかられておらず、コンデジにかんしてはすべ他社たしゃ製造せいぞうひんのOEMであった。また、上記じょうきのメーカー以外いがいにもセイコーエプソンR-D1など)や、ライカなどがレンジファインダーしきデジタルカメラの製造せいぞうおこなっている。2017ねん時点じてんでは、本体ほんたい・レンズ・撮像さつぞう素子そしさん要素ようそ自社じしゃせいでまかなえるのは、キヤノン、ソニー、シグマFoveon子会社こがいしゃ)の3しゃとなっている。とく撮像さつぞう素子そしは、ソニー系列けいれつソニーセミコンダクタマニュファクチャリングが、ニコン・ペンタックス・オリンパス・富士ふじフイルム・ライカなどにも画像がぞうセンサーを製造せいぞう供給きょうきゅうしている一大いちだいセンサーメーカーとなっている。

2010ねん以降いこうは、ミラーレスいちカメラ成功せいこうしたソニーがキヤノンとニコン以外いがいの「その」のメーカーのなかからあたまひとけて、デジカメ市場いちば3となった。また、コンパクトデジタルカメラの市場いちばはカメラ搭載とうさいのスマートフォンによる浸食しんしょくすすんでおり、デジカメ市場いちば上位じょうい3しゃのキヤノン・ニコン・ソニー以外いがいのメーカーにおいては撤退てったい相次あいついでいる[36][37]。こうした状況じょうきょうまえ、2013ねん当時とうじ経済けいざい産業さんぎょうしょう日本にっぽん企業きぎょう競争きょうそうりょく強化きょうかけたみをすすめようとしていたが[38]、そのもデジカメ市場いちばはスマホに侵食しんしょくされるいちぽうであり、各社かくしゃ生産せいさん体制たいせい縮小しゅくしょう撤退てったいつづいた。2015ねんには、サムスンが最後さいごとなるモデルを発表はっぴょうしたのち撤退てったい[39] したほか、2017ねんには、ニコンが中国ちゅうごく江蘇ちぁんすーしょうすず工場こうじょうおこなってきたコンパクトカメラの生産せいさん終了しゅうりょうし、タイ工場こうじょう生産せいさん拠点きょてん集約しゅうやく[40]、2021ねんには国内こくない生産せいさん終了しゅうりょうした[41]。2018ねん、オリンパスもふか工場こうじょうおこなってきたデジタルカメラや交換こうかんレンズの製造せいぞう終了しゅうりょうし、ベトナム工場こうじょう生産せいさん拠点きょてん集約しゅうやくしている[42]同年どうねんには、カシオのコンパクトデジタルカメラ事業じぎょうからの撤退てったい発表はっぴょうされている[43]。2021ねんには、オリンパスはデジカメなどの映像えいぞう事業じぎょう分社ぶんしゃ譲渡じょうとし、OMデジタルソリューションズがオリンパスのデジカメブランドをいでいる。2020ねんにははじめてミラーレス一眼いちがんレフのげを上回うわまわった[44]

こうした状況じょうきょうて、2020ねんにはキヤノンとソニーが入門にゅうもんからハイエンドまでをさえたきょう地位ちい獲得かくとくし、スマホに市場いちばうばわれてコンデジでは採算さいさんれなくなったメーカーはハイエンド専念せんねんする業界ぎょうかい構造こうぞうとなりつつある。

販売はんばい動向どうこう[編集へんしゅう]

トイデジカメ[編集へんしゅう]

機能きのう画質がしつることでてい価格かかくな「トイデジカメ」とばれる分野ぶんや存在そんざいする。玩具おもちゃ流通りゅうつうルートでられていることがおおい。 近年きんねん(2016ねん現在げんざい)では携帯けいたい電話でんわ搭載とうさいされたカメラの性能せいのう向上こうじょうによりジャンルそのものが衰退すいたいしつつある。携帯けいたい電話でんわのアプリではトイカメラ特有とくゆうゆがみ・ぼけ・色調しきちょうとう独特どくとく光学こうがく効果こうか再現さいげんしている[45][46]

どうジャンルの初期しょき流通りゅうつうしたトイデジカメのれいとしてタカラSTICK SHOTニチメンのChe-ez!などがあり、デジタルカメラが高価こうかだったころ小型こがた軽量けいりょうで1まんえん以下いかえる手軽てがるさがけてガジェットきのユーザーにひろまった。

初期しょき大半たいはん製品せいひんが10まん画素がそから35まん画素がそほどのCMOSを搭載とうさいし、増設ぞうせつできない1メガバイト程度ていど記録きろくメモリーを搭載とうさいする。パソコンと通信つうしんすることはできても、カメラだけで直接ちょくせつ記録きろくした画像がぞう確認かくにんできるようなデバイスは存在そんざいしない。画質がしつはおしなべてひくく、いろ再現さいげんせいわるい。一方いっぽう、これらのなかにはWebカメラとして使用しようできるものもあり、そのためにトイデジカメを購入こうにゅうするパソコンユーザーもいた。

現在げんざいでは日本にっぽん一流いちりゅうメーカーのデジカメがじつうれで8000えんるまでにてい価格かかくしているうえ、トイデジカメの高機能こうきのうすすみ、それらを区別くべつする意味いみもなくなってきている。このような状況じょうきょうから、現在げんざいでは「トイデジカメ」という概念がいねんが「やすい」から「アクセサリーとしてたのしむ」などの方向ほうこうわっている。れいとしてボールペンや腕時計うでどけいにカモフラージュした製品せいひん、フィルム時代じだい高級こうきゅうカメラをミニチュアした製品せいひんなどが一定いってい人気にんきたもっている。また、たんてい画質がしつ製品せいひんを「トイ」あつかいしている場合ばあいもある。

2010ねんはる現在げんざい販売はんばい継続けいぞくしているトイデジカメは、その定義ていぎを「小型こがた軽量けいりょうてい価格かかくで、手軽てがるではあるがてい性能せいのう」とする場合ばあいてはまるのはVista Questシリーズと、どうシリーズのうち1005ベースとなる「NICO DIGI」(ニコデジ)程度ていどである。

機能きのう価格かかくたいかんがえずあそびの要素ようそつよ製品せいひんとして、プラスティックむきしの質感しつかんやクセのある撮影さつえい画像がぞうなど、どうジャンルの基本きほん意識いしきし、たのしくることを目標もくひょうとした「DIGITAL HARINEZUMI」(デジタルハリネズミ)シリーズ、簡易かんい防水ぼうすい機能きのうきとしては安価あんか部類ぶるいで、わざと撮影さつえい画像がぞうのカラーバランスをくずした撮影さつえいができる「GIZMON Rainbowfish」(ギズモン レインボーフィッシュ)、ローライ本格ほんかくてきレフカメラ、ローライレフレックスの外観がいかん忠実ちゅうじつして小型こがたした「ローライレフレックスミニデジ」(Rolleiflex MiniDigi )シリーズなどがある。

一般いっぱんてきデジタルカメラ[編集へんしゅう]

2012ねんのデジタルカメラの世界せかいシェアは以下いかとおりであり、出荷しゅっか台数だいすうの1から3までを日本にっぽんメーカーがめる(数字すうじはパーセント)[ちゅう 43]

22.6 20.9 14.8 9.4 8.1 24.2
キヤノン
日本にっぽん
ニコン
日本にっぽん
ソニー
日本にっぽん
サムスン
韓国かんこく
富士ふじフイルム
日本にっぽん
その

日本にっぽん国内こくないにおけるデジタルカメラ1だいあたりの平均へいきん販売はんばい価格かかくはコンデジがやく2まん200えん一眼いちがんタイプがやく8まん5,400えんである(2009ねん12月、BCN調しらべ)。

すじのキーワードは2003ねんごろまでは画素がそすうなど、2004ねんには動画どうが撮影さつえい性能せいのう多彩たさいなシーンモードなど、2005ねんには大型おおがた液晶えきしょうこう感度かんどブレ補正ほせいなどであった。2006ねん一眼いちがんレフに「ライブビュー」が搭載とうさいされるようになり、急激きゅうげきてい価格かかくあいまって一眼いちがんレフの一般いっぱんへの浸透しんとうすすんだ。2007ねんにはかお認識にんしき登場とうじょうし、ひとかお綺麗きれいれる、笑顔えがおになるとシャッターがれる機能きのうなどが流行りゅうこうした。2008ねんくらところ撮影さつえい防水ぼうすい機能きのうなど「場所ばしょわず綺麗きれいれる」性能せいのうや、よりひろ角度かくどうつせる「広角こうかくズーム」がりとなった。

2009ねん明暗めいあんはげしいシーンでもしろびやくろつぶれが発生はっせいしにくい「ダイナミックレンジ拡張かくちょう機能きのう」、そして一度いちどロックした被写体ひしゃたいにピントや露出ろしゅつわせつづける「自動じどう追尾ついび機能きのう」などが登場とうじょうした。また、リコーGRデジタルIIIやキヤノンパワーショットG11など、あえて操作そうさ自動じどうせず画質がしつ高級こうきゅうかん優先ゆうせんさせた高級こうきゅうコンパクトカメラが独自どくじ地位ちいきずいた。家庭かていにハイビジョンテレビが普及ふきゅうしたこともあり、ハイビジョン画質がしつ動画どうが機能きのう装備そうびされたカメラが普及ふきゅうはじめた。また、2008ねんまつフォーサーズ陣営じんえいから登場とうじょうしたミラーレスいちが2009ねん5がつ以降いこうげをばしている。2010ねんにはAPS-Cサイズのミラーレスいち登場とうじょう、2013ねんに35ミリフルサイズのミラーレスいち登場とうじょうして以降いこうは、一眼いちがんレフから乗換のりかえのユーザーでミラーレスいち販売はんばいシェアを拡大かくだい、2020ねん販売はんばい台数だいすう一眼いちがんレフを逆転ぎゃくてんして以降いこうは、ミラーレスいちカメラがレンズ交換こうかんしきデジタルカメラの主流しゅりゅうとなっている。

過去かこのデジタルカメラ市場いちばはほとんど日本にっぽん企業きぎょうのブランドでめられており、日本にっぽん国外こくがいぜいコダック一部いちぶのスタジオようちゅうばん機種きしゅかぎられていた。最近さいきん2003ねん - 2004ねんにはおよそ80 %であったが、日本にっぽんメーカーが積極せっきょくてきっている生産せいさん設備せつび中国ちゅうごくへの移管いかんによる技術ぎじゅつ移転いてん韓国かんこくメーカーの高級こうきゅう参入さんにゅうくわえ、アメリカやドイツの歴史れきしあるブランドめい復活ふっかつさせた製品せいひんはじめた。

メーカーからは高性能こうせいのうのデジタルカメラが発売はつばいされる一方いっぽうで、ふるいデジタルカメラはユーザーあいだで「オールドデジカメ」「オールドコンデジ」としてこのまれて取引とりひきされておりイギリスBBCでもその傾向けいこうほうじられている[47]

出力しゅつりょく/印刷いんさつ[編集へんしゅう]

店舗てんぽでの出力しゅつりょく[編集へんしゅう]

2000ねんころから大手おおてカメラてんDPEコーナーなどでデジタルデータから印画いんがけるサービスがおこなわれている。これは、デジタル処理しょりのミニラボシステムを利用りようしたもので、フィルムスキャナによる入力にゅうりょくわりにデジタルカメラなどでられたデジタルデータ(JPEGなど)を印画いんがけるものであり、従来じゅうらい写真しゃしんどう程度ていど画質がしつ耐久たいきゅうせい期待きたいできる。

また、店頭てんとうキオスク端末たんまつかたのプリント設置せっちし、画面がめん案内あんないしたがってセルフサービスで出力しゅつりょくできるサービスもおこなわれている。このタイプは昇華しょうかがた熱転写ねつてんしゃプリンター使用しようしており、画質がしつめん若干じゃっかん見劣みおとりする。

そのほか、コンビニえきなどで、デジタルコピー機能きのう利用りようしたセルフサービスで写真しゃしん印刷いんさつおこなう機械きかい設置せっちされている。たん印画いんがへの出力しゅつりょくだけではなく、シール印刷いんさつ機能きのうのような付加ふか価値かちたせているものもある。しかし、これらも昇華しょうかがたやインクジェット方式ほうしき印刷いんさつするため、印画いんがでの出力しゅつりょくくらべて画質がしつ耐久たいきゅうせいおとり、長期間ちょうきかん保管ほかんにはかない。

また、CD-Rっていないユーザーのために、画像がぞうデータをCD-Rにくサービスもある。

インターネットじょう印刷いんさつサービス[編集へんしゅう]

出力しゅつりょくしたい画像がぞうファイルをインターネットうえ指定していサイトにアップロードし、できがったプリントを店頭てんとう郵送ゆうそうるサービスがある。一般いっぱん印画いんが出力しゅつりょくされるので、ミニラボ使つかったものと同等どうとう品質ひんしつ期待きたいできる。また、写真しゃしんしゅうのようなかたち簡易かんい製本せいほんしてわたすサービスもある。

家庭かていでの印刷いんさつ[編集へんしゅう]

個人こじん撮影さつえいした画像がぞう自宅じたくのプリンターで印刷いんさつすることが一般いっぱんてきになった。2003ねんころからは、PictBridge(カメラ機器きき工業こうぎょうかい)、USB DIRECT-PRINT(セイコーエプソン)、DIRECT PRINT(キヤノン)、BUBBLE JET DIRECT (キヤノン)などの名称めいしょうで、デジタルカメラとプリンターを直接ちょくせつ接続せつぞくする通信つうしん規格きかく登場とうじょうした。これらに対応たいおうしたカメラとプリンターを直接ちょくせつ接続せつぞくすることで、パソコンをかいさずに印刷いんさつすることが可能かのうである。 デジタルカメラで撮影さつえいした写真しゃしん印刷いんさつおこなうデジカメ専用せんようのプリンターも登場とうじょうしている[ちゅう 44]

テレビでの鑑賞かんしょう[編集へんしゅう]

ハイビジョンテレビとの接続せつぞくようとしてカメラ本体ほんたいHDMI端子たんし装備そうびされたり、テレビやレコーダーがわSDカードスロットをそなえた製品せいひんえ、リビングの大型おおがたテレビで鑑賞かんしょうすることができる。

写真しゃしん公開こうかい共有きょうゆう[編集へんしゅう]

カメラ本体ほんたい機能きのうではないが、無料むりょう利用りようできるオンラインアルバム(FlickrGoogle フォトなど)や動画どうが共有きょうゆうサービスYouTubeなど)がえており、それらをつうじて仲間なかま写真しゃしん共有きょうゆうしたり、特定とくてい多数たすうけて写真しゃしん公開こうかいすることが一般いっぱんてきになりつつある。無線むせんLAN内蔵ないぞうすることでそれらのサイトに直接ちょくせつデータを送信そうしんできるデジカメも登場とうじょうしている。

年表ねんぴょう[編集へんしゅう]

  • 1975ねん
    • イーストマン・コダック開発かいはつ担当たんとうしゃSteve Sassonが世界せかいはつのデジタルカメラを発明はつめいする。
  • 1988ねん
    • 富士写真ふじしゃしんフイルム(げん富士ふじフイルム)、世界せかいはつ市販しはんデジタルカメラ「FUJIX(フジックス) DS-1P」を発表はっぴょう重量じゅうりょう400 g、PCよう2 MB-SRAMカードに最大さいだい10まい記録きろく記録きろく保持ほじようにボタン電池でんち必要ひつよう
  • 1990ねん
    • 3月 - ニコン精細せいさい静止せいしカラーカメラHQ-1500CI/1500CFを発売はつばい報道ほうどうよう機材きざい延長えんちょうにある製品せいひんで、電子でんしスチルカメラの仲間なかま
    • 10月 - Dycam、一般いっぱん市場いちばたデジタルカメラとしては世界せかいはつとなる「Dycam Model 1」を発売はつばい同機どうきはLogitechしゃから「Fotoman」のでも発売はつばいされる。定価ていか995ドル。モノクロ9まん画素がそで32まい記録きろく
  • 1992ねん
    • 4がつ - キヤノン同社どうしゃ最後さいごのSV規格きかく電子でんしスチルカメラの高級こうきゅう「RC-570」を発売はつばい以後いごデジタルカメラ開発かいはつちからそそ
  • 1993ねん
    • 富士写真ふじしゃしんフイルム(当時とうじ)、最大さいだい16 MBフラッシュメモリ記録きろく保持ほじ電源でんげん必要ひつようとしないメモリ)が使つかえるデジタルカメラ、「FUJIX DS-200F」を発売はつばい。39まん画素がそで、定価ていか本体ほんたい22まんえん別売べつばい充電じゅうでんキット2まんえん。16 MBフラッシュメモリ定価ていか6まん5,000えん
  • 1994ねん
    • 2がつ - Apple同社どうしゃコンピューターブランド「Macintosh」シリーズの周辺しゅうへん機器ききとして「QuickTake 100」を発売はつばい内蔵ないぞう1 MBのフラッシュメモリに記録きろくする方式ほうしき、35まん画素がそ
  • 1995ねん
    • 3月 - カシオ計算機かしおけいさんき、「QV-10」を発売はつばい本体ほんたい定価ていか6まん5,000えん。25まん画素がそ
    • 6がつ - リコー、「DC-1」を首都しゅとけん先行せんこう発売はつばいよく7がつ全国ぜんこく発売はつばい)。41まん画素がそCCD採用さいよう、PCMCIA type 1規格きかくのフラッシュメモリカードに記録きろくのちMotion JPEGばれる連続れんぞくJPEG画像がぞう記録きろく方式ほうしき採用さいようし、再生さいせいアダプタ経由けいゆNTSC画像がぞうをテレビにうつせた。
    • 7がつ - キヤノン、同社どうしゃプロフェッショナルけフィルムいちレフカメラ「EOS-1N」をベースとしたキヤノンEFマウントレンズが使つかえるはつ一眼いちがんレフデジタルカメラ「EOS DCS 3」を発売はつばい開発かいはつコダック・プロフェッショナルで、同社どうしゃから供給きょうきゅうけて販売はんばいされた。本体ほんたいのみ定価ていか198まんえん総画そうかく素数そすう130まん画素がそ。(参考さんこう:EOS-1N ボディのみ定価ていか21まん5,000えん
    • 9月 - ニコン、プロフェッショナルけデジタルいちレフカメラE2/E2sを発売はつばい。E2は130まん画素がそ定価ていか110まんえん。E2sの定価ていかは140まんえん富士写真ふじしゃしんフイルム株式会社かぶしきがいしゃ当時とうじ)と共同きょうどう開発かいはつされたもので、FUJIX(フジックス)DS-505/515としても発売はつばい
    • 10月 - ミノルタ(げんコニカミノルタホールディングス)、同社どうしゃフィルムいちレフ「αあるふぁ-si」シリーズをベースとした3CCDセンサー搭載とうさいいちレフデジタルカメラ「RD-175」を発売はつばい同社どうしゃはつαあるふぁ(ミノルタA)マウントデジタルいちレフカメラで、175まん画素がそ相当そうとう本体ほんたい定価ていか68まんえん
    • 12月 - キヤノン、同社どうしゃフィルムカメラ「EOS-1N」をベースとしたEFマウント採用さいようのデジタルいちレフカメラ「EOS DCS 1」を発売はつばい開発かいはつコダック・プロフェッショナルで、同社どうしゃから供給きょうきゅうけて販売はんばいされた。当時とうじとしては異例いれい有効ゆうこう600まん画素がそCCDを搭載とうさいし、3080×2036ドットの12 bit×3しょくのフルカラー画像がぞう記録きろくにフラッシュメモリではわず、記録きろく媒体ばいたいPCMCIA Type 3のATA-HDD使つかっていた。本体ほんたいのみ360まんえん同社どうしゃ、ノートパソコンの拡張かくちょうスロット(IBM PC110-DOS/V7.0)にんで使用しようする小型こがたデジタルカメラ「CE300」を発売はつばい。27まん画素がそ定価ていか3まん9,800えん。データはパソコンの記録きろく媒体ばいたい直接ちょくせつ
    • - このとし付近ふきんから、CCDを使つかった派生はせい製品せいひんである、高性能こうせいのうなフィルムスキャナがいくつかのメーカーから発売はつばいされる
  • 1996ねん
    • 3月 - セイコーエプソン同社どうしゃはつのデジタルカメラ「カラリオPhoto CP-100」発売はつばい。35まん画素がそ定価ていか6まん9,800えん
    • 5月 - キヤノン、同社どうしゃはつのコンパクト「PowerShot(パワーショット)600」を発表はっぴょう(7がつ発売はつばい)。57まん画素がそ、12まん8,000えん
    • ソニー同社どうしゃはつとなるデジタルカメラ「サイバーショットDSC-F1」発売はつばい。35まん画素がそ
    • このとし、フィルムカメラのしん規格きかく「アドバンスドフォトシステム(APS)」を発表はっぴょう各社かくしゃから製品せいひん発売はつばい
  • 1997ねん
    • 3月 - 日本電気にほんでんき世界せかい最小さいしょう当時とうじ)の液晶えきしょう搭載とうさいがたデジタルカメラ「Picona」を発売はつばい。35まん画素がそ定価ていか6まん9,800えんたてがた親指おやゆびでシャッターを方式ほうしきたん3アルカリ乾電池かんでんち2ほん駆動くどう可能かのう
    • 5月 - ミノルタ、はつのコンパクトデジタルカメラ「DiMAGE V」を発売はつばい。35まん画素がそ定価ていか7まん9,800えん
    • ソニー、電子でんしスチルカメラ「マビカ」の後継こうけいであるデジタルスチルカメラ「マビカ MVC-FD5」を発売はつばい。デジタルカメラとしては唯一ゆいいつ記録きろく媒体ばいたいとして3.5インチフロッピーディスクを使用しよう
    • ペンタックス、はつのデジタルカメラ「EI-C90」を発売はつばい
    • ニコン、クールピクス100/どう300を発売はつばい開始かいし
    • オリンパス光学工業おりんぱすこうがくこうぎょうげんオリンパス株式会社かぶしきがいしゃ一眼いちがんレフカメラと同等どうとうのファインダーをつ3ばいズームCAMEDIA C-1400を発売はつばい
  • 1998ねん
    • ドイツのライカが Camera AG、はつのデジタルカメラ「digilux」を発売はつばい富士写真ふじしゃしんフイルム発売はつばいの「FinePix 700」がベース
    • オリンパスCAMEDIA C-1400 がカメラグランプリ記者きしゃクラブ特別とくべつしょうえらばれる。デジタルカメラがどうしょう受賞じゅしょうしたのはこれがはじめて
    • 3月 - オリンパス光学工業おりんぱすこうがくこうぎょう、コンパクトとしてはつの100まん画素がそえをした「CAMEDIA C-840L」を発売はつばい総画そうかく素数そすう131まん画素がそ。キヤノン、同社どうしゃデジタルいちレフカメラ「EOS DCS3」の後継こうけい機種きしゅとなる「EOS D2000」を発売はつばい有効ゆうこう200まん画素がそ定価ていか198まんえん
  • 1999ねん
    • 9月 - ニコン、APS-CかたCCDセンサー(同社どうしゃではDXフォーマットとぶ)を同社どうしゃはつ採用さいようのデジタルいちレフカメラD1発売はつばい価格かかく65まんえん
    • 世界せかいはつのデジタルカメラ内蔵ないぞう携帯けいたい電話でんわVP-210」がDDIポケット(げんウィルコム)より発売はつばいされる。目的もくてきテレビ電話でんわよう
    • 10月 - ミノルタ同社どうしゃAPSフィルムいちレフシリーズ「Vectis(ベクティス)S-1」のレンズぐん共用きょうようできる、同社どうしゃはつのAPS-C規格きかくレンズ交換こうかんしきデジタルカメラ「DiMAGERD3000」を発売はつばい本体ほんたいのみ定価ていか36まんえん。アダプタ経由けいゆαあるふぁ(ミノルタA)マウントを使用しよう可能かのう
    • 富士写真ふじしゃしんフイルム、画素がそ六角形ろっかっけいの「スーパーCCDハニカム」を発表はっぴょう
    • 11月 - 玩具おもちゃメーカーであるトミー(げんタカラトミー)、トイデジタルカメラの先駆さきがけとなる「Me:sia(ミーシャ)」で業界ぎょうかいはつ参入さんにゅう。25まん画素がそ定価ていか7,800えんてい価格かかく製品せいひん共々ともども話題わだいとなる。
    • 11月 - キヤノン、1995ねん発売はつばいのEOS DCS 1の後継こうけいとして、最上級さいじょうきゅうデジタルいちレフ「D6000」を発売はつばい有効ゆうこう600まん画素がそ。EFレンズが使つかえる。定価ていかは360まんえん
    • このとしあたりからこう画素がそ本格ほんかくし、情報じょうほうとうで「メガピクセル」という言葉ことば使つかわれはじめる
  • 2000ねん
    • シグマ受像じゅぞう素子そし独自どくじ技術ぎじゅつつフォビオン(Foveon Inc. )と業務ぎょうむ提携ていけい
    • 松下電器産業まつしたでんきさんぎょうげんパナソニック)、ライカとデジタルAV機器ききようレンズにかんする技術ぎじゅつ協力きょうりょく契約けいやく締結ていけつ
    • 現在げんざいのデジタルカメラ内蔵ないぞう携帯けいたい電話でんわルーツになる「J-SH04」がJ-フォンげんソフトバンク)より発売はつばいされる。
    • 5月 - キヤノン、「IXYデジタル」を発売はつばい。APSフィルム使用しようカメラ「IXY320」(1999ねん3がつ発売はつばい)とほぼ同等どうとうサイズの小型こがた達成たっせい有効ゆうこう211まん画素がそ、74,800えん
    • 8がつ - NHJ、定価ていか8,800えんてい価格かかくデジタルカメラ「Che-ez!(チーズ)」を発売はつばいどう時期じきにガス機器きき会社かいしゃ高木産業たかぎさんぎょう定価ていか5,980えんのPURPOSE(パーパス)ブランドのてい価格かかくデジタルカメラ「PDC-10」を発売はつばい。そのてい価格かかくトイデジタルカメラが次々つぎつぎ発表はっぴょう発売はつばいされる
    • オリンパス光学工業おりんぱすこうがくこうぎょうCAMEDIA C-2100ウルトラズームでキヤノンせいのレンズシフトしきぶれ補正ほせい機構きこう搭載とうさい。フィルム一部いちぶ搭載とうさいされていた技術ぎじゅつの、デジタルカメラでのはつ採用さいよう
    • 10月 - キヤノン、はつ一般いっぱんけデジタルいちレフ「EOS D30」を発売はつばい有効ゆうこう325まん画素がそ。35まん8せんえん(アクセサリーキットふくむ)
  • 2001ねん
    • 11月 - 松下電器産業まつしたでんきさんぎょうがドイツのライカとデジタルカメラ分野ぶんやにおいても提携ていけいLUMIX」ブランド1号機ごうき「DMC-F7」を発売はつばいし、以後いごデジカメ分野ぶんや本格ほんかく参入さんにゅう。ドイツの名門めいもんライカブランドのライセンス生産せいさんレンズを採用さいよう
    • ライカ、松下電器産業まつしたでんきさんぎょうとのライセンス提携ていけいもとづき、パナソニックLUMIX DMC-LC5をベースとし提携ていけいはつのデジタルカメラ「DIGILUX1」を発売はつばい
    • 12月 - キヤノン、同社どうしゃはつAPS-H受像じゅぞう素子そし一眼いちがんレフカメラ「キヤノン EOS-1D」(415まん画素がそ)を発売はつばい定価ていか75まんえん
  • 2002ねん
    • 5月 - きょうセラ、629まん画素がそCCDを搭載とうさいした世界せかいはつの35 mmフルサイズデジタルいちレフカメラ「コンタックスNデジタル」を発売はつばい
    • ミノルタが世界せかいはつ屈曲くっきょく光学こうがくけい3ばいインナーズームを搭載とうさいしたDiMAGE Xを発売はつばい当時とうじ3ばいズーム採用さいよう世界せかい最小さいしょうさい軽量けいりょう定価ていか7まん2せんえん
    • キヤノンEOS-1Dがデジタルカメラとしてはじめてカメラグランプリ受賞じゅしょう以降いこう、カメラグランプリの受賞じゅしょうはデジタルいちレフカメラがつづく。
    • 9月 - オリンパス光学工業おりんぱすこうがくこうぎょうイーストマン・コダック、デジタル一眼いちがんレフカメラ専用せんよう共通きょうつう規格きかくフォーサーズシステム提唱ていしょう
    • シグマ、世界せかいはつ採用さいようとなるFoveonX3受像じゅぞう素子そし採用さいようしたAPS-C規格きかくいちレフカメラ「SD9」を発売はつばい
    • コダック、35 mmフルサイズの1,300まん画素がそCMOSを搭載とうさいした「DCS Pro 14n」を発表はっぴょう
    • 12月 - キヤノン、同社どうしゃはつの35 mmフルサイズ受像じゅぞう素子そし一眼いちがんレフカメラ「キヤノン EOS-1Ds」を発売はつばい
    • コダック、「DCS Pro 14n」を米国べいこく発売はつばい
  • 2003ねん
    • 2がつ - きょうセラ、コンタックスブランドはつのコンパクトデジタルカメラ「コンタックスTVSデジタル」を発売はつばい
    • 5月 - コダック、「DCS Pro 14n」を日本にっぽん発売はつばい
    • 6がつ - ライカ同社どうしゃブランドのフィルムいちレフカメラライカR8のカメラバックにけられるデジタルバック「デジタルモジュールR」を発表はっぴょう
    • 9月 - ペンタックス、同社どうしゃはつのAPS-C規格きかくデジタルいちレフカメラ「ペンタックス*istD」発売はつばい。Kマウント採用さいよう純正じゅんせいM42マウントアダプタ対応たいおう。キヤノン株式会社かぶしきがいしゃ同社どうしゃはつのエントリークラスデジタルいちレフカメラ「キヤノン EOS Kiss デジタル発売はつばい自社じしゃ開発かいはつ630まん画素がそAPS-CサイズCMOSセンサー搭載とうさいじつうれ価格かかくが12まんえん前後ぜんこう標準ひょうじゅんズームレンズづけは14まんえん前後ぜんこう)とてい価格かかく実現じつげんし、デジタルいちレフカメラの普及ふきゅう促進そくしん
    • 10月 - ミノルタがAnti-Shake方式ほうしきとして、イメージセンサシフトしきしゅぶれ補正ほせい開発かいはつ。「DiMAGE A1(500まん画素がそ)」にはじめて搭載とうさい。オリンパス株式会社かぶしきがいしゃ同社どうしゃ製品せいひんとしてもフォーサーズとしてもはつとなるデジタルいちレフカメラ「E-1」を発売はつばい
  • 2004ねん
    • きょうセラ、自社じしゃのデジカメ事業じぎょう縮小しゅくしょうをし、デジタルカメラ製品せいひんすべてをコンタックスブランドに統合とうごう発表はっぴょう
    • 8がつ - セイコーエプソン、コシナが発売はつばいするフィルムカメラのフォクトレンダー・ベッサシリーズをベースとする世界せかいはつのレンジファインダーしきデジタルカメラ「R-D1」を発売はつばい
    • 11月 - コニカミノルタフォトイメージングより、イメージセンサシフトしきしゅぶれ補正ほせい機構きこう世界せかいはつ採用さいようした「αあるふぁ7 Digital」を発売はつばい。レンズシフトしきちがい、過去かこ発売はつばいされたαあるふぁレンズのほぼすべてでぶれ補正ほせい使つかえる。「カメラグランプリ2004」受賞じゅしょう
  • 2005ねん
    • 松下電器産業まつしたでんきさんぎょうがオリンパスの提唱ていしょうするフォーサーズ規格きかくでカメラ業界ぎょうかい参入さんにゅうすると発表はっぴょう松下電器産業まつしたでんきさんぎょう提携ていけい関係かんけいにあるLeica Camera AGも賛同さんどう
    • ペンタックス、韓国かんこくサムスン電子でんしグループのハンファテックウィンと、一眼いちがんレフデジカメの開発かいはつ提携ていけいすることを発表はっぴょう
    • 4がつ - きょうセラ、デジタルカメラをふくめたカメラ事業じぎょうきょうセラ、コンタックスブランドとも)からの撤退てったい発表はっぴょう
    • 8がつ - デジカメ「Che-ez!」シリーズ発売はつばいもとのNHJ、自己じこ破産はさんもうて。コニカミノルタフォトイメージングより、同社どうしゃ開発かいはつとして最後さいご一眼いちがんレフカメラであるエントリークラス製品せいひんαあるふぁ Sweet Digital」発売はつばい。このクラスとして、ボディないしゅぶれ補正ほせいづけはつ
    • 9月 - リコー、たん焦点しょうてんレンズを採用さいようした高級こうきゅうコンパクトカメラ、「GRデジタル」を発売はつばいきょうセラ株式会社かぶしきがいしゃ、カメラ製品せいひん出荷しゅっか完了かんりょう。ドイツのライカが同社どうしゃブランドフィルムいちレフカメラライカR8/R9のカメラバックにけられるデジタルバック「デジタルモジュールR」を日本にっぽん国内こくない発売はつばい
    • 11月ごろ -「コニカミノルタ、デジタルカメラ事業じぎょうでソニーと提携ていけい」とスクープされるが、数日すうじつ両者りょうしゃから否定ひていされる。
    • このとしフィルムカメラとデジタルカメラの販売はんばい台数だいすう逆転ぎゃくてんする。
  • 2006ねん
    • ペンタックス、同社どうしゃはつボディないしゅ補正ほせい機能きのう搭載とうさいのデジタルいちレフカメラ「K10D/K100D」発売はつばい
    • ニコン、デジタルカメラに生産せいさん資源しげん集中しゅうちゅうし、フィルムカメラのラインナップを2機種きしゅまで大幅おおはば削減さくげん
    • イーストマン・コダック、アマチュアけデジタルカメラの自社じしゃ生産せいさんから撤退てったい
    • 3月 - コニカミノルタホールディングス、デジタルカメラをふく一般いっぱんけカメラ・写真しゃしんフィルム・写真しゃしん関連かんれん事業じぎょう全般ぜんぱんから撤退てったい
    • 5月 - カシオ計算機かしおけいさんき、コンパクトデジタルカメラでは世界せかいはつとなる1,010まん画素がそCCDを搭載とうさいした「EXILIM ZOOM EX-Z1000」を発売はつばいじつうれ5まんえん程度ていど
    • 9月 - コニカミノルタホールディングス、自社じしゃ生産せいさんカメラの、自社じしゃによるアフターサービスを終了しゅうりょう東京とうきょう湯島ゆじまサービスセンター完全かんぜん閉鎖へいさ一部いちぶ在庫ざいこする付属ふぞくひんるい販売はんばいのぞきソニーへ委託いたく
    • 10月 - 韓国かんこくのサムスン電子でんし(SUMSUNG)、携帯けいたい電話でんわとしては世界せかいはつの1,000まん画素がそ受像じゅぞう素子そし搭載とうさいした携帯けいたい電話でんわ「SCH-B600」を韓国かんこくない発売はつばい光学こうがく3ばい、デジタル5ばいズーム、オートフォーカスやフラッシュ機能きのうそなえる
    • 12月 - ペンタックスHOYA吸収きゅうしゅう合併がっぺいについて発表はっぴょう
    • ドイツのライカ、APS-Hサイズ受像じゅぞう素子そし採用さいようした同社どうしゃはつのレンジファインダーしきデジタルカメラ「ライカM8」を発売はつばい
  • 2007ねん
    • Leica Camera AG、デジタルバック「デジタルモジュールR」の販売はんばい終了しゅうりょう
    • 6がつ - ソニー同社どうしゃはつ一眼いちがんレフカメラ「αあるふぁ100」を発売はつばい。コニカミノルタよりいだレンズラインナップ、アクセサリも発表はっぴょう
    • 10月 - 松下電器産業まつしたでんきさんぎょうから同社どうしゃはつ、フォーサーズ規格きかく一眼いちがんレフ「DMC-L10」を発売はつばい
    • 12月 - ニコン、デジタルいちレフカメラニコンD3を発売はつばい。ISO6400相当そうとうでもノイズがすくない暗部あんぶ撮影さつえい性能せいのうほこ
  • 2008ねん
    • 3月 - ペンタックス、ブランドをのこ眼鏡めがねレンズとう開発かいはつ生産せいさんするHOYA株式会社かぶしきがいしゃ完全かんぜん統合とうごう
    • シグマ、コンパクトはつとなるAPS-Cサイズ、同様どうようにFoveonX3素子そし採用さいようしたデジタルカメラ「DP1」を発売はつばい
    • 4がつ - 松下電器産業まつしたでんきさんぎょうげん:パナソニック)、世界せかいはつ「タッチ動体どうたい追尾ついびAF/AE」を搭載とうさいしたデジタルカメラ「DMC-FX500」を発売はつばい
    • 6がつ - ソニー、裏面りめん照射しょうしゃ技術ぎじゅつ採用さいようした、暗部あんぶ撮影さつえい感度かんどすぐれた裏面りめん照射しょうしゃがたCMOSセンサーを発表はっぴょう
    • 8がつ - 松下電器産業まつしたでんきさんぎょうとオリンパスが、フォーサーズ規格きかくをさらに小型こがたした「マイクロフォーサーズ規格きかく」を共同きょうどう発表はっぴょう
    • 9月 - ソニー、同社どうしゃとしてはつの35 mmフルサイズであり、同時どうじにイメージセンサーシフト方式ほうしきボディ内蔵ないぞうしゅぶれ補正ほせいをフルサイズ規格きかく世界せかいはつ採用さいようした一眼いちがんレフデジタルカメラ「αあるふぁ900」を発売はつばい。エグゼモード株式会社かぶしきがいしゃ往年おうねんめいブランド「ヤシカ」を保有ほゆうする香港ほんこんJNC Datum Tech Internationalと提携ていけいしてデジタルカメラ「ヤシカEZ F824」を同年どうねん10がつ中旬ちゅうじゅん発売はつばい発表はっぴょう
    • 10月 - 松下電器産業まつしたでんきさんぎょうげん:パナソニック)、はつマイクロフォーサーズ規格きかくとなるカメラ「DMC-G1」を発売はつばい
    • 11月 - シグマ、カリフォルニアしゅうサンノゼに本拠ほんきょくフォビオン(Foveon Inc.) を完全かんぜん子会社こがいしゃ
    • このとしになり、デジタルカメラの撮影さつえいデータを小型こがた液晶えきしょう画面がめんにスライドショー表示ひょうじする「デジタルフォトフレーム」の市場いちば規模きぼ拡大かくだい。1月から12がつまでの1年間ねんかんやく10ばい以上いじょう販売はんばい台数だいすう記録きろく
  • 2009ねん
    • 7がつ - オリンパス、同社どうしゃはつとなるマイクロフォーサーズ「E-P1」を発売はつばい
    • 8がつ - ソニー、裏面りめん照射しょうしゃがたCMOSセンサー「Exmor R」を世界せかいはつ採用さいようしたデジタルカメラ「DSC-WX1」「DSC-TX1」を発売はつばい
    • Leica Camera AG、同社どうしゃはつの35 mmフルサイズ受像じゅぞう素子そし採用さいようしたレンジファインダーしきデジタルカメラ「M9」を発売はつばい。レンジファインダーとしてもはつ
    • 9月 - ペンタックス、カメラとしては世界せかいはつの、100タイプのカラーバリエーションモデルを展開てんかいする「ペンタックスK-x」を発売はつばい
    • 11月 - ペンタックス、同社どうしゃ製品せいひん「ペンタックスK-x」のカラーバリエーションのおおさを顕著けんちょあらわした記念きねんモデル「コレジャナイロボ」モデル限定げんてい発売はつばい。ウェブページのみ受付うけつけ限定げんていすう100だいが10ふん完売かんばい
  • 2010ねん
    • 1がつ - ペンタックス、いぬ、ネコのかお認識にんしきするカメラ「Optio I-10」発売はつばい
    • 3月 - ペンタックス、PENTAXブランドではつちゅうばん(120フィルム 6×4.5 cmばん相当そうとう)デジタルカメラ、「ペンタックス645D」(4,000まん画素がそ発表はっぴょう
    • 4がつ - コニカミノルタホールディングス、自社じしゃ生産せいさんしていたカメラのアフターサービスを株式会社かぶしきがいしゃケンコー移管いかん。ソニーでの受付うけつけ終了しゅうりょう
    • 8がつ - パナソニック、メカニカルシャッターによるやく11コマ/びょう高速こうそくれんうつし世界せかいはじめて実現じつげんしたデジタルカメラ「DMC-FZ100」を発売はつばい
  • 2011ねん
    • 7がつ - HOYA、イメージング・システム事業じぎょう(デジタルカメラ・双眼鏡そうがんきょうとうひかり部門ぶもん)を分離ぶんり、ペンタックスイメージング株式会社かぶしきがいしゃ設立せつりつ
    • 8がつ - ペンタックス、レンズ交換こうかんしきデジタルカメラで世界せかい最小さいしょうさい軽量けいりょうとなるミラーレスいちカメラ「PENTAX Q発売はつばい
    • 同月どうげつ - パナソニック、メカニカルシャッターによるやく12コマ/びょう高速こうそくれんうつし世界せかいはじめて実現じつげんしたデジタルカメラ「DMC-FZ150」を発売はつばい。これにつづきソニーも10がつやく12コマびょう実現じつげんした「αあるふぁ77」を発売はつばい
    • 10月 - リコー、HOYAよりペンタックスイメージング株式会社かぶしきがいしゃ買収ばいしゅうし、完全かんぜん子会社こがいしゃとしてペンタックスリコーイメージング株式会社かぶしきがいしゃ設立せつりつ
    • 10月 - ニコン、ミラーレスいちカメラ「Nikon 1」を発売はつばい
    • 10月 - 一般いっぱんはつのライトフィールドカメラLytro発表はっぴょう
  • 2012ねん
    • 1がつ - 富士ふじフイルム、同社どうしゃはつのミラーレスいちカメラ「FUJIFILM X-Pro1」を発売はつばい
    • 3月 - オリンパス、同社どうしゃはつ電子でんしビューファインダー内蔵ないぞうミラーレスいちカメラオリンパス OM-D E-M5」を発売はつばい
    • 10月 - キヤノン、同社どうしゃはつのミラーレスいちカメラ「EOS M」を発売はつばい
    • 11月 - ソニー、35 mmフルサイズのイメージセンサーを搭載とうさいしたはつのコンパクトデジカメ「サイバーショット DSC-RX1」を発売はつばい
  • 2013ねん
    • 2がつ - パナソニック、「NFC(近距離きんきょり無線むせん通信つうしん)」を搭載とうさいしたデジタルカメラ「DMC-TZ40」「DMC-FT5」を発売はつばい。これ以降いこう発売はつばいされた同社どうしゃのミラーレスいちカメラには標準ひょうじゅん搭載とうさいされている
    • 10月 - ソニー、スマートフォンとの連携れんけい前提ぜんていとしたレンズ形状けいじょうのコンパクトデジカメ「サイバーショット DSC-QX100」「サイバーショット DSC-QX10」を発売はつばい

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ビデオカメラは、本来ほんらい撮影さつえいするのみの撮像さつぞうし、撮影さつえい録画ろくが同時どうじにできるものはカムコーダという。だが一般いっぱん家庭かていけにもひろ普及ふきゅうしたVTRを“ビデオデッキ”、またはたんに“ビデオ”とも呼称こしょうすることもおおく、また一般いっぱん製品せいひん大半たいはん撮像さつぞう録画ろくが両方りょうほう機能きのうをもつため、特許とっきょなど厳密げんみつ製品せいひん機能きのう区別くべつ必要ひつようする以外いがいは、カムコーダも“ビデオカメラ”の呼称こしょう一般いっぱんてきになってきている。
  2. ^ しばしば「コンデジ」とりゃくされる。
  3. ^ デジタルカメラの構成こうせいは、従来じゅうらいぎんしおカメラ(フィルムカメラ)と同等どうとう部分ぶぶんとそれ以外いがい部分ぶぶん大別たいべつできる。ぎんしおカメラは筐体きょうたいであるカメラボディと、ひかりあつ焦点しょうてんむすぶために必要ひつようレンズ光量ひかりりょう決定けっていするしぼめられた時間じかんかぎってフィルムにひかりてるシャッター撮影さつえい対象たいしょう確認かくにんするためのファインダーが必要ひつようである。デジタルカメラにおいてもレンズとボディは必要ひつようであり、これらはぎんしおカメラとおおきくわることはない。
  4. ^ ピントやしぼりといった光学こうがくけい制御せいぎょはモータなどをつうじて電子でんしけいおこなうので、レンズぐん構成こうせいされる部品ぶひんなか電線でんせんはいんでいるのが一般いっぱんてきである。
  5. ^ 撮像さつぞう素子そし受光じゅこうめんちいさいとレンズの焦点しょうてん距離きょりみじかくなるので、デジタルカメラのおおくの機種きしゅでは従来じゅうらいぎんしおしきカメラにくらべると背景はいけいをぼかしにくい。
  6. ^ ただし、コンパクトカメラは(一部いちぶ高級こうきゅうのぞいて)望遠ぼうえんがわ重視じゅうしした設計せっけいとなっており、広角こうかくがわは35 mm程度ていど(35 mmばん換算かんさん)である。
  7. ^ デジタルカメラのレンズでは、イメージセンサとレンズとのあいだ発生はっせいするひかり反射はんしゃ問題もんだいである。そのため、レンズ設計せっけいではこのてん考慮こうりょして設計せっけいする必要ひつようがある。
  8. ^ 3D写真しゃしん撮影さつえいようのデジタルカメラもすでに販売はんばいされており、1レフカメラのしん製品せいひんでは交換こうかんレンズ・ファミリーのなかに3D写真しゃしんよう左右さゆう2つのレンズをそなえた製品せいひん発表はっぴょうされた。
  9. ^ 電源でんげんのオンオフにより胴体どうたい内部ないぶ伸展しんてん収納しゅうのうされる多段ただんしきレンズ
  10. ^ 機械きかいしきシャッターは物理ぶつりてき受光じゅこう素子そしかくすために、電子でんししきシャッターとCCD受光じゅこう素子そし組合くみあわせできるスミアやブルーミングの問題もんだいこらない。従来じゅうらい機械きかいしきでは問題もんだいとならなかった、シャッター動作どうさのミラーによる物理ぶつりてき衝撃しょうげきによるカメラ内部ないぶの「ぶれ」が受光じゅこう素子そし解像度かいぞうど向上こうじょうともなって顕在けんざいした。
  11. ^ ライカのS2のように、標準ひょうじゅんの35 mmばんフィルム1コマだいである24 mm × 36 mmよりもおおきな30 × 45 mmのCCD受光じゅこうめんつものも存在そんざいする。
  12. ^ ニコンのD600やキヤノンのEOS6Dのように、ミドルクラスの製品せいひんでも35 mmフルサイズのイメージセンサーを搭載とうさいするものもてきている。
  13. ^ 一般いっぱんにCCDはメタル配線はいせんそうが1そうむので構造こうぞう単純たんじゅんになる。CMOSはメタル配線はいせんそうが3そう程度ていど必要ひつようになるのですこ複雑ふくざつになる。CCDはスミアやブルーミングといった問題もんだいこすことがあり、メーカーはこれらへの対策たいさくもとめられる。CCDは画素がそごとに蓄積ちくせきした電荷でんかくだりれつ単位たんい順番じゅんばんして画素がそアレーのそとのアンプで増幅ぞうふくするが、CMOSはかく画素がそごとに増幅ぞうふく回路かいろっているので画素がそごとのバラツキがおおきくなりノイズとなる。CCDとCMOSのいずれでも画素がそごとにくら電流でんりゅうによるノイズがしょうじるが、CCDではひかり照射しょうしゃしない状態じょうたいぜん画素がそくら電流でんりゅうショットノイズを記憶きおくしておいてから、実際じっさい撮影さつえいしデータからこのくら電流でんりゅうぶんくことでほとんどの画素がそごとに固有こゆう固有こゆうパターンのノイズを除去じょきょできる。これはじゅう相関そうかんサンプリングという手法しゅほうである。CMOSではCCDとことなり画素がそない電荷でんかのすべては移動いどうできず、前回ぜんかいぶん電荷でんか残留ざんりゅうするためにじゅう相関そうかんサンプリングでもあまり上手うまくノイズは除去じょきょできない。CMOSの電荷でんか残留ざんりゅうせい解決かいけつするために、CCDと同様どうようにすべての電荷でんか画素がそから回路かいろ構成こうせいとした製品せいひん存在そんざいする。CCDは蓄積ちくせき同時どうじせいばれる性質せいしつによって、ぜん画素がそ撮影さつえいデータはほぼ同時どうじ動作どうさうつるために同一どういつ瞬間しゅんかん記録きろくすることができる。CMOSは、画素がそごとに順番じゅんばん電荷でんか蓄積ちくせき動作どうさおこな構造こうぞうであるため、撮影さつえいデータは動作どうさ時間じかんだけ画素がそごとにことなる瞬間しゅんかん記録きろくしている。これによりCMOSでうご物体ぶったい撮影さつえいするといがんだりがって撮影さつえいされることがある。このようなCMOS固有こゆう蓄積ちくせき同時どうじせい解決かいけつ電子でんしてき改善かいぜんよりも、単純たんじゅん機械きかいしきのシャッターをCMOSの撮像さつぞう素子そしじょうけることで対応たいおうするのが主流しゅりゅうである
  14. ^ 2010ねん9がつ現在げんざいでは民生みんせいようカメラようイメージセンサの世界せかい最高さいこう解像度かいぞうどは、やく1おく2,000まん画素がそのCMOSセンサーである[21]
  15. ^ APS-Cサイズの一眼いちがんレフに35 mmようのレンズをけると望遠ぼうえんりにうつる。ぎゃくに、35 mmフルサイズの一眼いちがんレフにAPS-C専用せんようのレンズをけることはできない。これはいわゆるケラレ発生はっせいするためである。
  16. ^ コンパクトなボディにおおきな撮像さつぞう素子そし搭載とうさいした機種きしゅれいとして、フォーサーズ規格きかくのミラーレスいちや、シグマのDPシリーズ、リコーGXRなどがそれにあたり、画質がしつ重視じゅうししつつも携帯けいたいせいもとめる一部いちぶ消費しょうひしゃ支持しじあつめている。
  17. ^ 撮像さつぞう素子そし表面ひょうめんには受光じゅこう素子そしごとに微小びしょうなレンズが形成けいせいされており、入射にゅうしゃこうをできるだけ受光じゅこう素子そし開口かいこうみちびくようにしている。このマイクロレンズは撮像さつぞう素子そし垂直すいちょく方向ほうこうからのひかり効果こうかてきしゅうひかりするように設計せっけいされており、焦点しょうてん距離きょりたいしておおきな撮像さつぞう素子そしもちいると、受光じゅこうめん周辺しゅうへんではひかりななめに入射にゅうしゃするためにしゅうこう効率こうりつがそこだけちて、くらくなる「ケラレ」がしょうじる。
  18. ^ 受光じゅこう素子そし半導体はんどうたい基板きばんじょうにあるフォトダイオードは、受光じゅこうめんからもっとおく位置いちしており、とくにCMOSでは縦横じゅうおうはし配線はいせんそうによってつくられる井戸いどそこにフォトダイオードが位置いちするために、垂直すいちょく方向ほうこう以外いがいからの入射にゅうしゃこうには感度かんどひくい。これによってしょうじる「ケラレ」をけるために裏面りめん照射しょうしゃ技術ぎじゅつ開発かいはつされている。
  19. ^ "RGB"と表記ひょうきされる、Red, Green, Blueの三原色さんげんしょく組合くみあわせを採用さいようする撮像さつぞう素子そしと、この三原色さんげんしょくとは補色ほしょく関係かんけいにある3つのいろ、Cyan, Magenta, Yellowによる"CMY"の組合くみあわせをもちいるものがある。CMYは最終さいしゅうてきにはRGB形式けいしき変換へんかんするが、補色ほしょくもちいることで感度かんどが2ばいになる。これはたとえば"Blue"の出力しゅつりょくだけをかんがえれば、"RGB"の入力にゅうりょくでは"B"だけが最大さいだい100 %でそのまま出力しゅつりょくもちいられるが、"CMY"の入力にゅうりょくで"B"の出力しゅつりょくもとめるには"C"のCyanと"M"のMagentaが合算がっさんできるためである。また、"RGB"の三原色さんげんしょく変換へんかんする指標しひょうとしてもちいるために、"CMY"の組合くみあわせに"G"のGreenをくわえて"CMYG"という4しょくのフィルターを採用さいようする機種きしゅもある。
  20. ^ あらたな撮像さつぞう素子そしなかにはモノクロだけの測光そっこうやカラーフィルターによる RGB(CMY) のうちの1しょくだけを測光そっこうするのではなく、受光じゅこう素子そしアレイを3そうじゅうせきすることで RGB(CMY) の3しょくすべてを測光そっこうできるものがある。
  21. ^ 画素がそごとでは RGB(CMY) のうちの1しょくぶんのセンサーしかたない撮像さつぞう素子そしからの画像がぞう情報じょうほうもとに、のこる2しょくぶんいろ情報じょうほう周囲しゅういのセンサーのいろ情報じょうほうからつくす。
  22. ^ 一般いっぱん半導体はんどうたいもちいた撮像さつぞう素子そしはイメージセンサとしてすぐれた特性とくせいゆうするが、画素がそ微細びさいすることでダイナミックレンジはぎんしおしきフィルムの感光かんこうざいおと傾向けいこうがある。ラティチュードぎんしおしき感光かんこうざいよりもせまい。
  23. ^ 高機能こうきのう電子でんししきファインダーのれいとして1997ねん2がつ発売はつばいされたミノルタDimage Vげられる。これは、レンズ部分ぶぶんがカメラ本体ほんたいから着脱ちゃくだつ可能かのうで、たがいにケーブルでつなぐというものである。また、カメラ本体ほんたいとレンズ部分ぶぶん関節かんせつのようにつながり、たがいに回転かいてんする「スイバル」機構きこう搭載とうさいしたニコンCOOLPIX 900シリーズなども発売はつばいされた。これらは一部いちぶのユーザーには好評こうひょうであったが、いずれも従来じゅうらいのカメラとことなる形状けいじょうで、あつかいづらかったためか次第しだい姿すがたした。
  24. ^ レンズ交換こうかんしきのカメラは、戸外こがいなどでレンズを交換こうかんする場合ばあいなどにほこり光学こうがくけいないはいむことがある。フィルムカメラではフィルムめんやその周囲しゅうい付着ふちゃくするほかに、ひかりさえぎ場合ばあいでも可動かどうしきのミラーには比較的ひかくてき付着ふちゃくしにくくファインダーへとつながるフォーカシング・スクリーンに付着ふちゃくすることがおおい。フォーカシング・スクリーンへのゴミやホコリの付着ふちゃくはファインダーにくろかげつくるが撮影さつえいされる映像えいぞうには支障ししょうしょうじない。それにたいしてデジタルカメラでほこり光学こうがくけいないはいむと、フィルムめん相当そうとうするCMOSやCCDのような微細びさい電子でんししき撮像さつぞうめん付着ふちゃくすることがあり、ミラーをたない機種きしゅではファインダーと撮影さつえい画像がぞうのいずれにも影響えいきょうする。また、一般いっぱん電子でんししき撮像さつぞう素子そし受光じゅこうめん画素がそぎんしおしきフィルムの画素がそよりもちいさいために、ゴミやホコリの影響えいきょうおおきくなり、電子でんししき撮像さつぞう素子そし自身じしん発熱はつねつするために付着ふちゃくぶついて簡単かんたんにはれないこともある。
  25. ^ 撮像さつぞう素子そしなどは不用意ふよういれると故障こしょうするため、クリーニングをおこなうメーカーがある。また、撮像さつぞう素子そしやその保護ほごまくを、ぶれ補正ほせい機構きこう応用おうようした仕組しくみで高速こうそく振動しんどうさせてゴミをるいとす「ほこり除去じょきょ機構きこう」をそなえる機種きしゅもある。
  26. ^ 画像がぞう処理しょりようASICの演算えんざん速度そくど不十分ふじゅうぶんなまま、こう解像度かいぞうどでの複雑ふくざつ圧縮あっしゅく処理しょりなどをおこなおうとすると、つぎ写真しゃしん撮影さつえい可能かのうになるまで使用しようしゃたされる。これでは利便りべんせいそこねるので、処理しょり時間じかん短縮たんしゅくはメーカーにとってさい重要じゅうよう課題かだいの1つであり、演算えんざんようICの性能せいのう向上こうじょうつとめている。
  27. ^ 画像がぞう処理しょりよう半導体はんどうたいメモリー素子そし安価あんかとなりだい容量ようりょうこう集積しゅうせきされるのにしたがって、ふくすうまい画像がぞう処理しょり可能かのう記憶きおく容量ようりょうのメモリを内蔵ないぞうする機種きしゅもある。従来じゅうらいなら連続れんぞく撮影さつえいすう秒間びょうかんのインターバルが必要ひつようだったのを瞬時しゅんじおこなえ、設定せっていすれば連続れんぞく撮影さつえい可能かのうである機種きしゅ一般いっぱんてきになってきた。このような機種きしゅのうち、複数ふくすう撮影さつえい画像がぞうもとにカメラ本体ほんたいだけでパノラマ合成ごうせいHDR合成ごうせいおこなうものもある。
  28. ^ 最近さいきん家庭かていようプリンターには、メモリーカードスロットを装備そうびしているものがあり、メモリーカードを挿入そうにゅうするだけでディレクトリ構造こうぞうやExifデータを認識にんしきし、パソコンかいさずに印刷いんさつすることが可能かのうである。
  29. ^ フラッシュメモリーによりだい容量ようりょうてい価格かかくになるにしたがい、撮影さつえい形態けいたいもフィルムカメラ時代じだいからおおきく変化へんかしてきている。一般人いっぱんじんでも「大量たいりょう撮影さつえいしてそのなかからうつりのいものをえらす」ことでプロみの写真しゃしんれるチャンスがてきた反面はんめん、「いちうつし入魂じっこん」のような真剣しんけん撮影さつえい意識いしきうすれ、カメラの趣味しゅみせい低下ていかしたとの指摘してきもある。
  30. ^ かつてはメモリーカードが低速ていそくであったためみに時間じかんがかかり、こう画素がそでデータりょうおおきくなるにつれてさらに顕著けんちょになっていったが、そのSDHCカードのように記録きろくメディアの高速こうそくや、本体ほんたいでも一時いちじ記憶きおくようメモリーの容量ようりょうやすなどして対応たいおうしている。だい容量ようりょう一時いちじ記憶きおくようメモリーは、演算えんざん処理しょりみの画像がぞう情報じょうほう最終さいしゅうてき記録きろく保存ほぞんするための記録きろく媒体ばいたいすまでの順番じゅんばんちに使用しようされる。これとはべつ撮像さつぞう素子そしからAD変換へんかんされただけのなま情報じょうほう演算えんざん処理しょりするまえ一時いちじてきたくわえる用途ようともちいることで、ぎんしおカメラでは不可能ふかのう高速度こうそくど撮影さつえい可能かのうにしている機種きしゅおおい。
  31. ^ ニッカド電池でんちとニッケル水素すいそ電池でんちにはメモリー効果こうかがある。
  32. ^ 1990年代ねんだい、フィルムカメラにたいしてデジタルカメラの最大さいだい弱点じゃくてんは、消費しょうひ電力でんりょくおおきく電池でんち電力でんりょく消耗しょうもうはげしいことだった。とくにバックライトを液晶えきしょうディスプレイ消費しょうひ電力でんりょくおおきく、ディスプレイをオフにすることで電池でんち寿命じゅみょうばす、といった工夫くふうがメーカーおよびユーザーによってされていた。初期しょきのデジタルカメラは、コンパクトデジカメでも光学こうがくファインダーをそなえていた。その、デジタルカメラ内部ないぶ電子でんし回路かいろてい電圧でんあつ動作どうさによるてい消費しょうひ電力でんりょくアルカリ電池でんち性能せいのう向上こうじょうリチウムいち電池でんち普及ふきゅう、さらにはこう電圧でんあつ安定あんてい供給きょうきゅうできるリチウムイオン電池でんち採用さいようによって、2006ねんごろには電池でんち寿命じゅみょうはほぼ問題もんだいにならなくなった。2010ねん現在げんざい、コストだかであり小型こがた制約せいやくにもなっていた光学こうがくファインダーは大半たいはんのコンパクトカメラで省略しょうりゃくされている。デジタルカメラの電池でんち寿命じゅみょう撮影さつえい可能かのう枚数まいすうとしてカタログなどに表記ひょうきされるが、メーカーあいだ条件じょうけん統一とういつするため、CIPAによってじつ使用しようじょうきょうをシミュレートした測定そくていシーケンスが策定さくていされている。
  33. ^ 連続れんぞく撮影さつえい機能きのうそなえる上級じょうきゅう機種きしゅおおくがごうこげ状態じょうたい維持いじするように出来できているが、一眼いちがんレフでもレフレックスミラーがシャッター動作どうさわせて可動かどうする機種きしゅおおくがそのあいだはピントわせのセンサーが機能きのうしないのでごうこげ追従ついしょうせいおとる。
  34. ^ デジタルカメラで撮像さつぞう素子そしひかりセンサーとなって細部さいぶまで測光そっこうする方式ほうしきは「デジタルESP測光そっこう」とばれる。
  35. ^ デジタルいちレフ測光そっこうセンサーのために、シャッター遮光しゃこうまくぜんまくくろではなく灰色はいいろにしておいて、その一瞬いっしゅん反射はんしゃこう測光そっこうする方法ほうほうや、レフレックスミラーからすこしだけひかり透過とうかさせてべつかがみ露光ろこうセンサーにみちびいて測光そっこうする方法ほうほうなどがられる。
  36. ^ 映像えいぞうエンジン」は、日本にっぽん国内こくないではキヤノン株式会社かぶしきがいしゃ登録とうろく商標しょうひょう保有ほゆうしている。
  37. ^ 2010ねん現在げんざい、コンパクトデジカメのほとんどは1/2.5-1/1.8インチ程度ていどちいさな撮像さつぞう素子そし使つかっているため、これによる画質がしつ低下ていかおぎなうために各社かくしゃとも画像がぞうエンジン改良かいりょうちかられている。このため、内部ないぶ処理しょりのチップに名前なまえをつけてブランドしているメーカーもおおい。
  38. ^ "Exif"が1まい1まい写真しゃしん記録きろく形式けいしきさだめたものであるのにたいして、このExifをたばねてあつかえるようにディレクトリ構造こうぞうさだめた業界ぎょうかい標準ひょうじゅん規格きかくが"DCF"である。
  39. ^ 水中すいちゅうカメラとしてもちいるための専用せんようカメラケースを用意よういするほかにも、生活せいかつ防水ぼうすい程度ていどから完全かんぜん防水ぼうすいまでのたい水性すいせいそなえるカメラもえている。
  40. ^ デジタルいちレフカメラで「ぶれ補正ほせい機能きのう」をそなえる機種きしゅでは、ソニーやペンタックスのようにカメラ本体ほんたい内蔵ないぞうするものと、キヤノンやニコンのように交換こうかんレンズがわつものとにかれる。
  41. ^ 実例じつれいではキヤノンやペンタックスのレンズをんだカシオ製品せいひんなどのれいがある
  42. ^ パナソニック、ソニーなど
  43. ^ 東京農工大学とうきょうのうこうだいがく科学かがく博物館はくぶつかん監修かんしゅう『ビジュアル・日本にっぽん製品せいひんシェア図鑑ずかん』(2014)pp.6-7
  44. ^ デジカメ専用せんようのプリンターでは、メモリーカードをむと液晶えきしょう画面がめん撮影さつえいした画像がぞう表示ひょうじされ、印刷いんさつしたい画像がぞうえらんで印刷いんさつボタンをすことでLばん程度ていど写真しゃしん出力しゅつりょくされるものである。さらに、富士ふじフイルムの「Pivi」やポラロイド「PoGo」など、外出がいしゅつさきでもプリントできる電池でんち駆動くどうしきちょう小型こがたプリンターもある。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

ファイル規格きかく[編集へんしゅう]

イメージセンサー[編集へんしゅう]

記録きろく媒体ばいたい[編集へんしゅう]

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