出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
TWAIN (トウェイン)はイメージスキャナ やデジタルカメラ などからパーソナルコンピュータ に画像 がぞう を入力 にゅうりょく するための技術 ぎじゅつ 標準 ひょうじゅん の一 ひと つである。
Windows や Macintosh など、パーソナルコンピュータの代表 だいひょう 的 てき プラットフォームにおいて、画像 がぞう を取 と り込 こ む API を定 さだ めている。
TWAIN は主 おも に、画像 がぞう 処理 しょり ソフトウェア (グラフィックソフトウェア )と、スキャナやデジタルカメラとの間 あいだ のアプリケーション・プログラミング・インタフェース として使 つか われている。TWAINはMicrosoft Windows 、Linux 、Mac OS X でサポートされる[1] 。
TWAIN 標準 ひょうじゅん 仕様 しよう の初版 しょはん は1992年 ねん に発行 はっこう された。2005年 ねん 11月28日 にち にバージョン 2.0 がリリース、最新 さいしん 版 ばん は2015年 ねん にリリースされたバージョン 2.4。
TWAIN 標準 ひょうじゅん 仕様 しよう は、TWAIN ワーキンググループによって管理 かんり されている。
通常 つうじょう 、スキャナや複 ふく 合 ごう 機 き などのデバイスドライバをインストールする際 さい にTWAINドライバもインストールされる。アプリケーション側 がわ からは、インストール済 ず みのTWAINデータソース(スキャナ)を選択 せんたく すると、各 かく 機器 きき ごとのGUIが呼 よ び出 だ されるため、各種 かくしゅ の設定 せってい や操作 そうさ を行 おこな い、本 ほん スキャンを指示 しじ するとアプリケーションへ画像 がぞう データが渡 わた される。
TWAIN という名前 なまえ は、公式 こうしき には略語 りゃくご ではないにもかかわらず、"T echnology(Toolkit)W ithout A n(Any)I nteresting(Important)N ame"の略語 りゃくご として広 ひろ く知 し られている。
TWAIN という語 かたり は、キップリング の詩 し "The Ballad of East and West" (東 ひがし と西 にし の歌 うた )に由来 ゆらい する英語 えいご の成句 せいく "...and never the twain shall meet..." (この両者 りょうしゃ は決 けっ して出会 であ うことはない)から取 と られ、当時 とうじ のスキャナとパーソナルコンピュータを接続 せつぞく する困難 こんなん さを暗示 あんじ した。
ワーキンググループ黎明 れいめい 期 き の活動 かつどう の中 なか で "Technology Without An Interesting Name" というフレーズが生 う まれたが、これは TWAIN に略 りゃく される元 もと の名前 なまえ として採用 さいよう されるには至 いた らなかった[2] 。
TWAIN の欠点 けってん として、ユーザーインターフェイス が機器 きき のデバイスドライバ と一体 いったい 不可分 ふかぶん になっていることが挙 あ げられる。
アプリケーションソフトウェア が機器 きき の TWAIN ドライバを読 よ み込 こ むとき、機器 きき メーカー製 せい の GUI がどうしても付 つ きまとう。このような形態 けいたい のために、透過 とうか 的 てき なネットワークアクセスが困難 こんなん になっている。(ネットワーク接続 せつぞく のオフィス用 よう 複 ふく 合 ごう 機 き から画像 がぞう を取 と り込 こ む場合 ばあい 、複 ふく 合 あい 機内 きない に共有 きょうゆう ドライブを設定 せってい するか、特定 とくてい のクライアントやデータサーバの共有 きょうゆう ドライブにJPEG やPDF などの画像 がぞう ファイルとして書 か き込 こ みを行 おこな った後 のち でクライアントのアプリケーションから読 よ ませる形 かたち を取 と らざるを得 え ない)
ただし、そのようなドライバは TWAIN 完全 かんぜん 準拠 じゅんきょ とはいえないため、正確 せいかく に言 い えばこれは TWAIN 仕様 しよう のせいではなく、ドライバの問題 もんだい である。
TWAIN制御 せいぎょ を行 おこな う場合 ばあい は、TWAINドライバ(DLL )の先頭 せんとう にある関数 かんすう をエントリポイント として使用 しよう する。関数 かんすう 名 めい に依存 いぞん すべきではない。
前述 ぜんじゅつ の関数 かんすう に対 たい し、3つの引数 ひきすう を渡 わた して制御 せいぎょ を行 おこな うため、各 かく 制御 せいぎょ 命令 めいれい をトリプレットを発行 はっこう すると言 い う。
小 しょう 数値 すうち の取 と り扱 あつか いには注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。TWAIN内部 ないぶ では小数 しょうすう は構造 こうぞう 体 たい として扱 あつか うため、一般 いっぱん 的 てき な言語 げんご では変換 へんかん が必要 ひつよう になる。
この記事 きじ は2008年 ねん 11月1日 にち 以前 いぜん にFree On-line Dictionary of Computing から取得 しゅとく した項目 こうもく の資料 しりょう を元 もと に、GFDL バージョン1.3以降 いこう の「RELICENSING」(再 さい ライセンス) 条件 じょうけん に基 もと づいて組 く み込 こ まれている。
^ “TWAIN Specification Version 2.4 ”. TWAIN Working Group. 2 April 2020 閲覧 えつらん 。
^ What is TWAIN an acronym for?