Poison (ALI PROJECTのアルバム)

『Poison』
ALI PROJECT の スタジオ・アルバム
リリース	2009年ねん8月がつ26日にち
録音ろくおん	2009年ねん 日本にっぽん
ジャンル	J-POP
時間じかん	47分ふん07秒びょう
レーベル	徳間とくまジャパンコミュニケーションズ（TKCU-77133）
チャート最高さいこう順位じゅんい
週間しゅうかん18位い（オリコン） 登場とうじょう回数かいすう6回かい（オリコン）
ALI PROJECT アルバム 年表ねんぴょう
禁書きんしょ （2008年ねん） Poison （2009年ねん） 汎ひろし新しん日本にっぽん主義しゅぎ （2010年ねん）

『Poison』（プワゾン）は、宝たから野のアリカと片倉かたくら三さん起おこり也による日本にっぽんの音楽おんがくユニット・ALI PROJECTの通算つうさん11枚まい目めのオリジナルアルバム。2009年ねん8月がつ26日にちに徳間とくまジャパンコミュニケーションズから発売はつばいされた。なお当とう項目こうもくでは、ALI PROJECTの2009年ねんにおけるライブツアー『Poison 〜毒どくを食くらわば皿さらまで〜』についても扱あつかう。

概要がいよう

オリジナルアルバムとしては『禁書きんしょ』から約やく1年ねんぶりの発売はつばい。『禁書きんしょ』『Psychedelic Insanity』『Dilettante』と同様どうように10曲きょく収録しゅうろくされ、最終さいしゅうトラックがインストゥルメンタルとなる。浪漫ろうまん主義しゅぎ的てき白しろアリから目め眩まぶしく疾走しっそう感かんの黒くろアリまで、枠わくに嵌はまらない様々さまざまな音楽おんがく形態けいたい、独特どくとくのヴィジュ アルパフォーマンスで、聴きく者もの観みる者ものを異い世界せかいへと引ひきずり込こむ。アルバム・コンセプトは危険きけんで妖艶ようえん、美うつくしくロマンティックな音楽おんがく毒どく。

キャッチコピー

さあ　言葉ことばに毒どくを盛もろう　ひとおもいに　その世界せかいを殺ころしてあげる　君きみの代かわりに

収録しゅうろく曲きょく

1. Poisoner [4:39]
   • ポイズナーと読よみ、「毒殺どくさつ者しゃ」などの意味いみがある。フランス語ふらんすごなどに良よい言葉ことばがなかったので英語えいごを用もちいた。
2. 処女しょじょ懐胎かいたい、あるいは白骨はっこつ塔とうより少女しょうじょ達たちは飛翔ひしょうする [4:53]
   • エレクトリックギターに「純文学じゅんぶんがく的てき」歌詞かしを重かさねる。
   • イントロ、間奏かんそうにカロル・シマノフスキの『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい1番ばん 第だい3楽章がくしょう』が引用いんようされている。また、同どう作曲さっきょく家かの『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい2番ばん 第だい2楽章がくしょう』もイントロに引用いんようされている。
   • アウトロにバーナード・ハーマンの『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそうのための「エコー」』が引用いんようされている。
   • イントロ、AメロにSAMPLE MAGICのサンプル音源おんげん『BREAKBUSTERS』より「breaks_bassloop_135_boldbass_A」が利用りようされている。その他た、Aメロに「breaks_scratch_125_sexyvoxstab」「breaks_synthloop_135_elvospritelee」が、サビ前まえに「breaks_drloop_130_noisychops」が利用りようされている。
   • イントロにヴィトルト・ルトスワフスキの『交響こうきょう曲きょく第だい1番ばん 第だい4楽章がくしょう』が引用いんようされている。
   • 間奏かんそうにジェファーソン・フリードマンの『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい2番ばん』より第だい1楽章がくしょう、第だい2楽章がくしょうが引用いんようされている。また、サビに第だい2楽章がくしょうが引用いんようされている。
   • 間奏かんそうに間奏かんそうにジョン・コリリアーノの『黒くろい11月の七面鳥しちめんちょう』が引用いんようされている。
   • ジェファーソン・フリードマン、ジョン・コリリアーノの引用いんよう楽曲がっきょくはすべて「コリリアーノ：弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい1番ばん、第だい2番ばん／ブラック・ノーヴェンバー・ターキー（コリリアーノ四よん重奏じゅうそう団だん）」というアルバムに収録しゅうろくされている。
3. お毒見どくみLADY [4:53]
   • 「テクノポップ」風ふうの楽曲がっきょく。
   • イントロ、2番ばん~3番ばんの間奏かんそうにBIG FISH AUDIOのサンプル音源おんげん『SYMPHONIC MANOEUVRES』より「One Chance」が利用りようされている。
4. 阿おもね芙蓉ふよう寝台しんだい [4:28]
   • 「あへんしんだい」と読よむ。宝たから野の曰いわく「スプラッター」の歌詞かしらしい。
5. 極きょく色しょく一いち代だい女おんな [4:35]
   • いわゆるスカビートである。ALI PROJECTの楽曲がっきょくには珍めずらしく、生せいのジャズバンドが演奏えんそうしている。
   • EGO-WRAPPIN'の『くちばしにチェリー』との類似るいじが指摘してきされている。
6. Animals on the Earth [4:48]
   • 片倉かたくらは「大和やまとソング」路線ろせんで作曲さっきょくしたという。もしも大和やまとソングならばＭ１にする予定よていだったとのこと。
   • サビにロベルト・シューマンの『ダヴィッド同盟どうめい舞曲ぶきょく集しゅう 第だい11曲きょく Senplice ニ長調ちょうちょう E』が引用いんようされている。
7. 上海しゃんはい繚乱りょうらんロマンチカ [4:38]
   • 『Poison』で最初さいしょに完成かんせいした楽曲がっきょく。「毒どくと美よし」をテーマに中国ちゅうごく風ふうに仕上しあげている。
   • Aメロ、Cメロにラルフ・エヴァンズの『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい1番ばん 第だい1楽章がくしょう』が引用いんようされている。
   • サビにジョージ・アンタイルの『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい3番ばん 第だい1楽章がくしょう』『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい3番ばん 第だい3楽章がくしょう』が引用いんようされている。
   • イントロ、1番ばん~2番ばんの間奏かんそうにフィリップ・グラスの『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい2番ばん カンパニー 第だい3楽章がくしょう』が引用いんようされている。また、2番ばん~3番ばんの間奏かんそうに同どう楽曲がっきょくより第だい4楽章がくしょうが引用いんようされている。
   • 上記じょうき引用いんよう楽曲がっきょくはすべて「4つのアメリカの弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく」というアルバムに収録しゅうろくされている。
   • イントロにジェファーソン・フリードマンの『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく 第だい2番ばん』より第だい1楽章がくしょうが引用いんようされている。
   • イントロにジョン・コリリアーノの『弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく 第だい1番ばん』より第だい4楽章がくしょうが引用いんようされている。
   • 処女しょじょ懐胎かいたい、あるいは白骨はっこつ塔とうより少女しょうじょ達たちは飛翔ひしょうする同様どうよう、ジェファーソン・フリードマン、ジョン・コリリアーノの引用いんよう楽曲がっきょくはすべて「コリリアーノ：弦楽げんがく四よん重奏じゅうそう曲きょく第だい1番ばん、第だい2番ばん／ブラック・ノーヴェンバー・ターキー（コリリアーノ四よん重奏じゅうそう団だん）」というアルバムに収録しゅうろくされている。
8. 世紀せいき末まつゲネシス [4:46]
   • 宝たから野のの「合唱がっしょうの入はいった曲きょくを」との要望ようぼうにより作曲さっきょく。
   • AメロにBIG FISH AUDIOのサンプル音源おんげん『HIP HOP EXOTICA 2』より「02」「32」が利用りようされている。
9. この國くにの向むこうに [4:58]
   • ストリングスを駆使くししたバラード曲きょく。
10. discipline ［instrumental］ [3:45]
    • 『この國くにの向むこうに』のインストゥルメンタル。チェンバロは生音なまおとである。

参加さんかミュージシャン

• 作詞さくし：宝たから野のアリカ
• 作曲さっきょく：片倉かたくら三さん起おこり也
• 編曲へんきょく：片倉かたくら三さん起おこり也(M1，M2，M3，M4，M6，M7，M8)、平野ひらの義久よしひさ(M9，M10)、斉藤さいとう聡さとし(M5)
• ストリングスアレンジ：渡辺わたなべ剛つよし(M1，M3，M4，M6)
• コーラスアレンジ：平野ひらの義久よしひさ(M4，M8)

• Strings：渡辺わたなべ剛つよしストリングス[M3, M4, M5, M6]、RUSH by 加藤かとう高志たかし[M9, M10]
• Cembalo：Masako Hosoda(細田ほそだ真子しんじ)[M10(instrumental)]
• Chorus：Tokyo Philharmonic Chorus[M3, M8]
• Drum：Soul Toul(そうる透とおる)[M7]
• Wood Bass：Shigeru Matsumoto(松本まつもと茂しげる)[M7]
• Guitar：Hiroki Ito(伊藤いとう浩ひろし紀き)[M7]
• Trumpet：Eric Miyashiro[M7]
• Trombone：Eijiro Nakagawa(中川なかがわ英二郎えいじろう)[M7]
• T.Sax：Akio Miyazaki(宮崎みやざき明生あきお)[M7]
• B.Sax：Robert Zung[M7]
• Flute：Masami Nakagawa(中川なかがわ昌三しょうぞう)[M7]

クレジット

Performed by ALI PROJECT
Engineered by	Jiro Takita
Mastering Engineered by	YOICHI AIKAWA(相川あいかわ洋一よういち)（Rolling Sound）
music coodination	Emari Mamiya(間宮まみやえまり)（Genuine）
recorded & mixed at	FLAMINGO SOUND
	studio GREENBIRD
	SOUND INN STUDIO
	Zazou Music Shed
Art Direction & Design	Maiko Yoshino(吉野よしの磨衣子まいこ)
Photography	Hironobu Onodera(小野寺おのでら廣信ひろのぶ)
Photography Assistant	Yu Nemoto(根本ねもと由ゆかり)
Hair & Make-up	Fusae Tachibana(橘たちばな房ぼう図ず)
Hair & Make-up Assistant	Komaki
Stylist	Miki Aizawa(相澤あいざわ樹いつき)
Stylist Assistant	Zucchan
Men's Model	J'zK（茶漬ちゃづけ）
location	ROBBIN'S CLUB
Artist Management	Boris Vian Inc.
A&R	Tomoko Okada(岡田おかだ知子ともこ)（Tokuma Japan Communications）
Sales Promotion	Hideo Tanaka(田中たなか英雄ひでお)（Tokuma Japan Communications）
Special Thanks to	Makoto Sugimoto(杉本すぎもと真しん)、Makoto Okuda(奥田おくだ誠まこと)、Naho Ohyama（Backstage Project）
	Yukyoukai(勇いさむ侠会) / Cherry / Abechan

ライブツアー

福岡ふくおか会場かいじょう・Zepp Fukuoka

ALI PROJECTの2009年ねんのツアー『Poison 〜毒どくを食くらわば皿さらまで〜』は、2009年ねん9月がつ下旬げじゅんから10月がつ上旬じょうじゅんにかけて日本にっぽん国内こくないの4か所しょで開催かいさいされた。2008年ねんの「禁書きんしょ発禁はっきん」ツアーと同様どうように、パンフレットには『Poison』の解説かいせつが掲載けいさいされている。

リストは日時にちじ、地名ちめい、会場かいじょうの順じゅん。

• 2009年ねん9月がつ23日にち - なんばHatch
• 2009年ねん9月がつ24日にち - Zepp Nagoya
• 2009年ねん9月がつ29日にち - Zepp Fukuoka
• 2009年ねん10月がつ4日にち - パシフィコ横浜ぱしふぃこよこはま

ツアーには渡辺わたなべ剛つよし、杉野すぎの裕ひろし（ヴァイオリン）、Olive、INGA、Cyantama、Ringo（ダンサー）が参加さんかした。

参考さんこう文献ぶんけん

• ALI PROJECT、BACKSTAGE PROJECT、勇いさむ侠会・編へん『ALI PROJECT TOUR 2009 Poison 〜毒どくを食くらわば皿さらまで〜』 2009年ねん。
  • 現地げんち販売はんばいのパンフレット。「勇いさむ侠会」はALI PROJECTのオフィシャルファンクラブ。

外部がいぶリンク

• 徳間とくまジャパンコミュニケーションズによる紹介しょうかいページ