QIX

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QIX
ジャンル 陣取じんとりゲーム
対応たいおう機種きしゅ アーケード
開発元かいはつもと タイトーアメリカ[1]
発売はつばいもと タイトー[1]
デザイナー ランディ・ファイファー
サンディ・ファイファー
人数にんずう 1 - 2人ふたり交互こうごプレイ)
メディア 業務ぎょうむよう基板きばん
(32.00キロバイト
稼働かどう時期じき アメリカ合衆国の旗 1981ねん 10がつ
対象たいしょう年齢ねんれい CEROAぜん年齢ねんれい対象たいしょう
デバイス 4方向ほうこうレバー[1]
2ボタン[1]
CPU MC6809 (@ 1.25 MHz) x2
サウンド MC6802 (@ 921.6 kHzきろへるつ)
ディスクリート
ディスプレイ ラスタースキャン
たてモニター
240×256ピクセル
パレット1024しょく
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QIX』(クイックス)は、タイトー1981ねん業務ぎょうむようゲームとして発売はつばいした陣取じんとりゲームである。 タイトーアメリカが開発かいはつしたほんさく現地げんち人気にんきはくしたことから、急遽きゅうきょ日本にっぽんでも導入どうにゅうまった[1]。「全米ぜんべい人気にんきNo.1」というみで設置せっちやし、日本にっぽんでもヒットさくとなった[2]

タイトルの『QIX』とは、開発かいはつしゃであるランディ・ファイファーのくるまのナンバープレートが「JUS4QIX」[ちゅう 1]であったことから名付なづけられている。また、英語えいごてき本来ほんらいかたは「キックス」となっている。

エリアをつくった部分ぶぶん背景はいけいえるようにした続編ぞくへんつくられたのち金子かねこ製作所せいさくしょの『ギャルズパニック』などこれを利用りようした脱衣だついけいゲームのジャンルのひとつとしても定着ていちゃくした[2]

また、QIXは領域りょういき外側そとがわうごいていくものにたいし、フィールドの中心ちゅうしんからはじめて領域りょういき内部ないぶ自由じゆううごくことができるタイプがあらわれた一方いっぽう接触せっしょくしてはならないものがえた。

ゲーム内容ないよう[編集へんしゅう]

システム[編集へんしゅう]

プレイヤーは四角よつかど構成こうせいされたフィールドないにあるマーカー()をうごかし、QIXとばれるせんじょう物体ぶったい生物せいぶつ)にれないようにしながらフィールドの領域りょういきないにラインをいてめん(エリア)をつく[3][4]。エリアのそう面積めんせきかくステージで要求ようきゅうしている占有せんゆうりつたっするとQIXが消滅しょうめつしてクリアとなりのステージへとうつ[4]。なお最初さいしょのステージで要求ようきゅうする占有せんゆうりつは75%(設定せっていによる)である[4][2]。QIX自体じたいおおきさは、QIXがうごけるフィールドのおおきさによって縮小しゅくしょうし、エリア形成けいせいによってさらにせまいフィールドにむことができる。

得点とくてんは、1かいのエリア作成さくせいでの面積めんせき規定きていされた占有せんゆうりつちょう過分かぶん獲得かくとくできる[4]。QIXが2ひきいるときにそれぞれを分断ぶんだんするようなラインをくと、そのステージはクリアとなって、つぎのラウンドから獲得かくとくてんすうばいりつが(成功せいこう回数かいすう+1)ばいがる。最大さいだいで9ばいまで上昇じょうしょうするが、1でもミスをすれば倍率ばいりつは1ばいもどる。

なお、規定きてい時間じかん経過けいかごとにフィールドの外周がいしゅう移動いどうするてき「スパークス」が出現しゅつげんする。通常つうじょう「スパークス」はエリアの境界きょうかいせんわって確定かくていしたラインと外周がいしゅう)しかとおらないが、そのもクリアせずにスパークスの上限じょうげんすうまで出現しゅつげんした場合ばあい、(マーカーがいている最中さいちゅうの)ラインにもはいんでってくるようになる[2]

さらに、ラインきの動作どうさ中断ちゅうだんして制止せいしして一定いってい時間じかん経過けいかすると、ラインの根元ねもとから「ヒューズ」が出現しゅつげんし、まわす。ヒューズはラインをいているあいだはそのにとどまるが、がラインきを再度さいど制止せいしするとそのたびにかっていく。一度いちどヒューズが出現しゅつげんするともどしができなくなるが、エリア作成さくせいをすると消滅しょうめつする。

ラインとエリア[編集へんしゅう]

マーカーは、ラインボタンをしながらフィールドの領域りょういきないかってレバーをたおすと、領域りょういきないにラインをことができる。ラインをフィールドの領域りょういきがいむすことで、フィールド領域りょういきないにエリアをつくことができる。エリアは、QIXがいない部分ぶぶんにできる。

ラインボタンは「高速こうそく」と「低速ていそく」の2種類しゅるいがあり、それがそのままマーカーがラインを速度そくどにつながっている。エリアが完成かんせいすると、高速こうそく青色あおいろ低速ていそくでは赤色あかいろまる。高速こうそくくらべて低速ていそくかこんだほうがラインの面積めんせき得点とくてんたかいため、要所ようしょ使つかけることがこう得点とくてんへのカギとなる。なお、ラインきの中途ちゅうとにおける低速ていそくから高速こうそく、もしくはぎゃく速度そくどえは可能かのうだが、どちらも最終さいしゅうてき高速こうそくかこんだと判定はんていされる。

基本きほんてき生成せいせいしたエリアない通過つうかすることはできないが、エリアの頂点ちょうてん部分ぶぶん起点きてんにラインをきその頂点ちょうてん誤差ごさなく接続せつぞくすることで、ラインの分岐ぶんきつくることが可能かのう

ミスの条件じょうけん[編集へんしゅう]

  • ラインをいている最中さいちゅうに、QIXがそのラインやマーカー自身じしんれる。
  • 「スパークス」とばれる物体ぶったいにマーカーがれる。
  • 「ヒューズ」にいつかれる。

バグなど[編集へんしゅう]

  • ほんのすこしだけめん確保かくほした瞬間しゅんかんにQIXがラインにれると、確保かくほしためんぎゃくがわ判定はんてい(QIXがいるほう)されてしまい、その確保かくほしためんつぶされず、同時どうじにそれ以外いがいつぶされ99パーセントでのクリアとなる。
  • ラインをかえしながら、それと直角ちょっかくに1ドットずつ前進ぜんしんするようにジグザグにいていくと、スパークスが迷子まいごになってってこられなくなる。ヒューズはこのかぎりではない。またこの現象げんしょうはエリアを完成かんせいさせると解消かいしょうされる。
  • 特定とくてい領域りょういき形成けいせいし、そこにヒューズをおおうように領域りょういき形成けいせいすると、ヒューズがそのなかからてこれなくなるテクニックがある。

機種きしゅばんおよび移植いしょくばん[編集へんしゅう]

アーケードばんたて画面がめんであったが、家庭かていようではよこ画面がめんけに画面がめん構成こうせいさい構成こうせいされている(イーグレットツー ミニばんのぞく)。

No. タイトル 発売はつばい 対応たいおう機種きしゅ 開発元かいはつもと 発売はつばいもと メディア 型式けいしき 売上うりあげ本数ほんすう 備考びこう
1 QIX アメリカ合衆国 1982ねん
Atari 5200
Atari 8ビット・コンピュータ
Designer Software アタリ ロムカセット CX5212 -
2 QIX 日本 1983ねん
FM-7 フェニックス(タカラ) フェニックス(タカラ) カセットテープ - -
3 QIX アメリカ合衆国 1989ねん
Amiga
Apple II
PC/AT互換ごかん
コモドール64
コモドール128
Alien Technology Group タイトー フロッピーディスク - -
4 QIX 日本 1990ねん
Apple IIGS Alien Technology Group タイトー フロッピーディスク - -
5 QIX 日本 199004131990ねん4がつ13にち
アメリカ合衆国 199005241990ねん5がつ24にち
ヨーロッパ 199009281990ねん9がつ28にち
ゲームボーイ 水口みずぐちエンジニアリング 任天堂にんてんどう 512キロビットロムカセット[5] DMG-QXA 世界 115まんほん[6] GB専用せんよう通信つうしんケーブル対応たいおう
6 QIX アメリカ合衆国 1991ねん1がつ
NES Novotrade タイトーアメリカ ロムカセット NES-QX -
7 QIX アメリカ合衆国 1991ねん
Atari Lynx ナイト・テクノロジーズ(Knight Technologies) Telegames ロムカセット LX102 -
8 クイックス2000 日本 200010262000ねん10がつ26にち
PlayStation サクセス サクセス CD-ROM SLPM 86659 - SuperLite 1500シリーズ
9 タイトーメモリーズ 下巻げかん 日本 200508252005ねん8がつ25にち
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM 66092 - アーケードばん移植いしょく
通常つうじょうばんのみかくしタイトルあつかい。
10 タイトーメモリーズ ポケット 日本 200601052006ねん1がつ5にち
PlayStation Portable タイトー タイトー UMD - - 概要がいよう = アーケードばん移植いしょく
11 QIX 日本 201106152011ねん6がつ15にち
[7]
欧米おうべい:2015ねん7がつ7にち[8][9]
ニンテンドー3DS
バーチャルコンソール
水口みずぐちエンジニアリング 任天堂にんてんどう ダウンロード CTR-RAEJ-JAN - ゲームボーイばん移植いしょく
12 タイトーマイルストーン 日本 202202242022ねん2がつ24にち
Nintendo Switch ハムスター タイトー Nintendo Switchようゲームカード
ダウンロード
- - アーケードばん移植いしょく
13 クイックス 日本 202203022022ねん3がつ2にち
イーグレットツー ミニ 移植いしょく担当たんとう企業きぎょう発表はっぴょう タイトー プリインストール - アーケードばん移植いしょく
たて画面がめんプレイ対応たいおう
14 クイックス 日本 2022ねん3がつ10日とおか[10][11][12][13]
PlayStation 4
Nintendo Switch
タイトー ハムスター ダウンロード
(アーケードアーカイブス)
- - アーケードばん移植いしょく
ゲームボーイばん
ゲームオーバーの得点とくてんおうじて色々いろいろマリオのパフォーマンス(500000てん以上いじょうだとルイージピーチひめキノピオ登場とうじょうする)が登場とうじょうする[2][14] 。なお、ゲームボーイばんのパフォーマンスにおけるマリオの衣装いしょうは、『スーパーマリオ オデッセイ』にて登場とうじょうする衣装いしょうている[15][16]。2プレイヤーゲームでは1Pがマリオ、2Pがルイージとなる。
TVCM
ゲームボーイばん発売はつばいさいにオンエアされたテレビCMは、落語らくごタレントかつら小枝さえ起用きよう製作せいさくされた。これは、ゲームちゅうてきキャラのクイックスがせんじょう物体ぶったいですだれにていることから、伝統でんとうげい南京玉なんきんだますだれ精通せいつうしているかつら小枝さえ起用きようというながれで、浜辺はまべのビーチで四角しかくいシートをいてくつろぐ美女びじょをエリアに見立みたてて、そのなか南京玉なんきんだますだれをえんじるかつら小枝さえ邪魔じゃまをするといった内容ないようでゲーム内容ないようとも上手うまくリンクさせており、「わたしはお邪魔じゃまなクイックス♪」というユーモラスなフレーズが好評こうひょうだった。
イーグレットツー ミニばん
タイトーがなんらかのかたちかかわったアーケードゲームを多数たすう収録しゅうろくしてみずから2022ねん3がつ2にち発売はつばいする「復刻ふっこくけいゲーム」。これにプリインストールされた40作品さくひんひとつとして収録しゅうろく#作品さくひんへの影響えいきょうにも記載きさいした関連かんれん作品さくひん『ヴォルフィード』も同時どうじ収録しゅうろくしている。
当機とうき一体化いったいかしている液晶えきしょうディスプレイでプレイする場合ばあい、このディスプレイを物理ぶつりてき回転かいてんしてたて固定こていすることで、アーケードばんおなたて画面がめん状態じょうたいのプレイが可能かのうとなる。
基盤きばん発色はっしょく個体こたいやモニターのいろ調整ちょうせい再現さいげん一環いっかんとして、アーケードアーカイブスばん(タイトーマイルストーンばん)と比較ひかくして、こちらはタイトーメモリーズ収録しゅうろくばん参考さんこうくらめの発色はっしょく調整ちょうせいされている(前者ぜんしゃはアーケードばんフライヤーを参考さんこうあかるめに調整ちょうせい)。
FM-7はん
アーケードばん筐体きょうたいにあった2種類しゅるいのラインボタンが廃止はいしされ、境界きょうかいせんからフィールドにけて移動いどうさせると自動じどうでラインがかれる仕組しくみに変更へんこうされた[17]
イメージストーリー
西暦せいれき198Xとしなつのある某国ぼうこく開発かいはつされていた細菌さいきん兵器へいき「QIX」があつさによって異常いじょう発育はついくげる。くわえて、火花ひばならしながらかべまわ生物せいぶつまで出現しゅつげんした。研究けんきゅういんはカーソルとばれる有線ゆうせんしき作業さぎょうようロボットにかべうえはしらせて、安全あんぜんなところからすこしずつあお薬品やくひん散布さんぷさせ、これらの生物せいぶつたちのうごきをめることにした[17]

スタッフ[編集へんしゅう]

ゲームボーイばん
  • 長田ながたいたる
  • わだひろし
  • ひがしやあき

評価ひょうか[編集へんしゅう]

評価ひょうか
レビュー結果けっか
媒体ばいたい結果けっか
オールゲーム4/5stars (AC)[18]
ファミ通ふぁみつう25/40てん (GB)[19]
22/40てん (PS)[20]
Nintendo Power2.8/5てん (NES)[21]
EFCG4/4てん (A52)[22]
ファミリーコンピュータMagazine17.92/30てん (GB)[5]
Total!83/100てん (GB)[23]
Raze85/100てん (GB)[23]
アーケードばん
ゲイムマンというペンネームで活動かつどうするライターのもとあきらITmediaせた記事きじなかで、アーケードばんがアメリカでれられた理由りゆうについて、アーケードばん画面がめん構成こうせい直線ちょくせん中心ちゅうしんとしており、ラスタースキャンでありながらも当時とうじ同国どうこく流行りゅうこうしていたベクタースキャンにちかかったためではないかと推測すいそくしている[24]
ゲームボーイばん
ゲームファミコン通信つうしん』の「クロスレビュー」では合計ごうけい25てんまん40てん[19]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者どくしゃ投票とうひょうによる「ゲーム通信つうしん簿」での評価ひょうか以下いかとおりとなっており、17.92てんまん30てん)となっている[5]。また、どう雑誌ざっし1991ねん5がつ24にちごう特別とくべつ付録ふろくの「ゲームボーイ オールカタログ」では「シンプルだが、意外いがい戦略せんりゃくてき要素ようそたかく、あたま使つかうゲームだ」と紹介しょうかいされている[5]
項目こうもく キャラクタ 音楽おんがく 操作性そうさせいわる 熱中ねっちゅう かい得度とくど オリジナリティ 総合そうごう
得点とくてん 2.44 2.49 3.16 3.36 3.10 3.37 17.92
もとあきらはITmediaにせた記事きじなかで、ゲームボーイばん難易なんいひくく、初心者しょしんしゃにおすすめできるとべている[25]もと難易なんいげられたとおもわれる理由りゆうについて、アーケードばん発売はつばいから9ねん経過けいかしているてんや、最初さいしょのゲームボーイの画面がめんちいさいことをげている[25]
FM-7はん
Akiba PC Hotline!の佐々木ささき じゅんは、FM-7はんについて、移動いどう速度そくどがアーケードばんちかいため、さくさくとラインがけるのが気持きもちよかったと評価ひょうかしている[17]。その一方いっぽう佐々木ささきはラインボタンが省略しょうりゃくされたことにより、ちょっとしたはずみで境界きょうかいせんえてクイックスにたりやすくなったてんや、FMシリーズ特有とくゆうのキー入力にゅうりょく問題もんだいにより、ミス復活ふっかつしても直前ちょくぜんしていたキーの方向ほうこう自動じどううごいてしまうため、最初さいしょのうちは連続れんぞくして失敗しっぱいしやすいてん指摘してきしている[17]。また、佐々木ささきは、すうめんごとにスパークがえてクイックスのうごきがだんだんかしこくなる以外いがいにゲーム内容ないよう変化へんかがないため、ある程度ていど腕前うでまえがあるときてしまうともべている[17]
PlayStationばん
ゲームファミ通ふぁみつう』の「クロスレビュー」では合計ごうけい22てんまん40てん[20]となっている。
PlayStation 2はん
もとは、PlayStation 2はんにおけるクイックスとスパークスの移動いどう速度そくどはやさについてれており、アーケードばん以上いじょう難易なんいであるとべている[24]

作品さくひんへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

1982ねんには、ほんさく続編ぞくへんとなる『Qix II - Tournament』が発売はつばいされた[26]ほか、1987ねんには『スーパークイックス』が発売はつばいされた。さらに、1989ねんにはパワーアップアイテムなどを採用さいようした続編ぞくへんヴォルフィード』が発売はつばいされた。

1995ねん5がつには、タイトーからアーケードゲーム『ついんくいっくす』が発売はつばいされる予定よていだったが、正式せいしき稼働かどうにはいたらなかった[27]。この作品さくひんのルールは4方向ほうこうレバー、1ボタン(ライン)でマーカーを操作そうさし、かくラウンドごとにめられたノルマ(ラウンド1では70パーセント、以降いこうラウンドの進行しんこうにより上昇じょうしょうしていく)以上いじょう領域りょういき占領せんりょうすればステージクリアというものだった。どうさくはシリーズはつとなる2人ふたり対戦たいせんプレイが採用さいようされる予定よていであり、対戦たいせんプレイにおいては、ざん制限せいげんさきに95パーセントの領域りょういき占領せんりょうしたほうのプレイヤーがちとなり、3ほん勝負しょうぶにより最終さいしゅうてき勝敗しょうはいめられる予定よていだった。また、国内こくないばんには竹本たけもといずみえがいた女性じょせいキャラクターのグラフィックがもちいられる予定よていだったほか、ロケテストでは女性じょせいキャラクターが脱衣だついするバージョンも存在そんざいした[27]一方いっぽうで、海外かいがいばんのロケテストでは遺跡いせきほしじんをモチーフとしたグラフィックが採用さいようされた。なお、どうさく海外かいがいばんは2002ねんメディアカイトからサービスが開始かいしされる予定よていであった『ネットげーせん』の対応たいおう作品さくひんとして配信はいしんされる予定よていであったが[28]、『ネットげーせん』のMAMEソース流用りゅうよう問題もんだいによる無期むき延期えんきのちにメディアカイト倒産とうさんにより頓挫とんざ)の影響えいきょうふたたびおぞうりになっている。

1999ねんには、ゲームボーイカラーようソフト『クイックスアドベンチャー英語えいごばん』が発売はつばいされた。こちらは通常つうじょうばんのQIXのほか、クエストクリアがたのモードが実装じっそうされており、こちらでは特定とくてい条件じょうけん発見はっけんできる宝物ほうもつ収集しゅうしゅう要素ようそつ。

2002ねん10がつ24にちには、サクセスよりSuperLite 1500シリーズの一環いっかんとしてPlayStationようソフト『バトルクイックス』が発売はつばいされた。2003ねんには、『スペースインベーダー』25周年しゅうねん記念きねんとして2in1筐体きょうたい『スペースインベーダー QIX』が登場とうじょうした。この作品さくひん筐体きょうたい左右さゆうりょうゲームオリジナルのデザインがほどこされている。

2009ねん12月9にちには、タイトーより『QIX++』が Xbox Live Arcade/PlayStation Portableようソフトとして発売はつばいされた。この作品さくひんはタイトー最後さいごPlayStationシリーズようのゲームタイトルであった。

他社たしゃからもほんさくのルールをベースとしたゲームが発売はつばい稼働かどうしており、ルールの変更へんこう追加ついかおこなわれたこともあった。たとえばカネコの『ギャルズパニック』やナムコの『ダンシングアイ』はいずれも脱衣だつい要素ようそゆうしていることでられている。

1992ねんには、データムポリスターよりスーパーファミコンようソフト『カコマ☆ナイト』が発売はつばいされた。

1995ねん稼働かどう予定よていされていながらも中止ちゅうしとなったバンプレストのアーケードゲーム作品さくひんタイムボカン[29]では、独自どくじルールとして、ジャンプボタンによってがフィールドを移動いどうできるルールが存在そんざいした。

2007ねんには、アトラスの『ペルソナ3』を題材だいざいとした携帯けいたい電話でんわようアプリ『女神めがみ転生てんせいQIX ペルソナ3』が配信はいしんされた。

上記じょうきのほか、作中さくちゅうさくとして収録しゅうろくされたケースとしては『ぼくのなつやすみ4 瀬戸内せとうち少年しょうねん探偵たんていだん「ボクと秘密ひみつ地図ちず』があり、作中さくちゅう登場とうじょうする吉田よしだ商店しょうてんの50えんゲームでほんさくをプレイできた。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 「JUS4QIX」というナンバープレートは"just for kicks"(スリルをもとめて)という意味いみにちなんでいる。アメリカでは任意にんい文字もじれつ自動車じどうしゃナンバーに設定せっていできる(詳細しょうさい北米ほくべいのナンバープレート参照さんしょう)ため、なんらかの意味いみたせた文字もじれつにするオーナーがおおい。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e 「タイトー米国べいこく開発かいはつ『QIX』を発表はっぴょう」, 『ゲームマシン 178ごう』, p.3.
  2. ^ a b c d e M.B.MOOK『なつかしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、67ページ
  3. ^ コアムックシリーズNO.682『電子でんしゲーム なつかしブック』p.123.
  4. ^ a b c d 頭脳ずのうめるじんとりゲーム タイトーしんゲーム『QIX』」, 『ゲームマシン 178ごう』, p.19.
  5. ^ a b c d 「5がつ24にちごう特別とくべつ付録ふろく ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazineだい7かんだい10ごう徳間書店とくましょてん、1991ねん5がつ24にち、136ぺーじ 
  6. ^ 2021CESAゲーム白書はくしょ (2021 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会きょうかい. (2021). ISBN 978-4-902346-43-5 
  7. ^ Bivens, Danny (2011ねん6がつ15にち). “Japan eShop Round-Up (06/15/2011)”. Nintendo World Report. 2017ねん11月7にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2016ねん3がつ1にち閲覧えつらん
  8. ^ Langley, Ryan (2011ねん7がつ7にち). “NA Nintendo Update - Fortified Zone, QIX, Roller Angels And More”. GameSetWatch. UBM plc. 2011ねん7がつ13にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2016ねん3がつ1にち閲覧えつらん
  9. ^ Langley, Ryan (2011ねん7がつ7にち). “EU Nintendo Update - QIX, Fortified Zone, ANIMA: Ark of Sinners And More”. GameSetWatch. UBM plc. 2017ねん11月7にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2016ねん3がつ1にち閲覧えつらん
  10. ^ Switch・PS4『アケアカ クイックス』が3がつ10日とおか配信はいしん決定けってい。マーカーでせんき、ステージないうごまわてきをかわしながらエリアを占領せんりょうする陣取じんとりゲーム” (日本語にほんご). ファミ通ふぁみつう.com. KADOKAWA (2022ねん3がつ9にち). 2022ねん3がつ10日とおか閲覧えつらん
  11. ^ ito (2022ねん3がつ9にち). “PS4/Switch「アーケードアーカイブス クイックス」が2022ねん3がつ10日とおか配信はいしん。タイトーアメリカが開発かいはつした陣取じんとりゲーム” (日本語にほんご). 4Gamer.net. Aetas. 2022ねん3がつ10日とおか閲覧えつらん
  12. ^ 長岡ながおか よりゆき (2022ねん3がつ9にち). “「アーケードアーカイブス クイックス」3がつ10日とおか配信はいしん決定けってい タイトーアメリカで開発かいはつされ日本にっぽんへとぎゃく輸入ゆにゅうされた陣取じんとりゲーム” (日本語にほんご). GAME Watch. インプレス. 2022ねん3がつ10日とおか閲覧えつらん
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  17. ^ a b c d e 佐々木ささき じゅん (2019ねん2がつ26にち). “ゲーセンで流行はやった陣取じんとりゲームがパソコンでもあそべる!「QIX(クイックス)」”. Akiba PC Hotline!. インプレス. 2019ねん3がつ9にち閲覧えつらん
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  23. ^ a b QIX for Game Boy (1990) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2018ねん3がつ31にち閲覧えつらん
  24. ^ a b ゲイムマン (2011ねん7がつ29にち). “ゲイムマンの「レトロゲームが大好だいすきだ」:ゲイムマンもたまにはガジェットっぽいはなしをしないと。「クイックス」 (1/2)”. ねとらぼ. ITmedia. 2019ねん3がつ9にち閲覧えつらん
  25. ^ a b ゲイムマン (2011ねん7がつ29にち). “ゲイムマンの「レトロゲームが大好だいすきだ」:ゲイムマンもたまにはガジェットっぽいはなしをしないと。「クイックス」 (2/2)”. ねとらぼ. ITmedia. 2019ねん3がつ9にち閲覧えつらん
  26. ^ Qix II Tournament arcade video game”. Gaming History. 2019ねん4がつ30にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん9がつ29にち閲覧えつらん
  27. ^ a b コアマガジンかん ゲームウララだい1ごう 東京とうきょうロケテストレポートより
  28. ^ メディアカイト、ネットじょうでゲームセンターを運営うんえい。タイトー、日本にっぽん物産ぶっさん、サンソフト、データイーストなどが参入さんにゅう”. Game Watch. インプレス (2002ねん8がつ27にち). 2019ねん9がつ29にち閲覧えつらん
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • ゲームマシン 178ごう”. アミューズメントプレス (1981ねん12月1にち). 2020ねん4がつ11にち閲覧えつらん
    • 「タイトー米国べいこく開発かいはつ『QIX』を発表はっぴょう」、3ページ
    • 頭脳ずのうめるじんとりゲーム タイトーしんゲーム『QIX』」、19ページ

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

下記かき非公式ひこうしきのゲームデータベースサイトにおけるほんさく情報じょうほうページ。