化学かがく物質ぶっしつ毒性どくせいデータ総覧そうらん

化学かがく物質ぶっしつ毒性どくせいデータ総覧そうらん（かがくぶっしつどくせいデータそうらん、Registry of Toxic Effects of Chemical Substances、RTECS）はオープンな科学かがく文献ぶんけんから集あつめられた、化学かがく物質ぶっしつの毒性どくせい情報じょうほうのデータベースである。報告ほうこくされている研究けんきゅうの妥当だとう性せいや有用ゆうよう性せいについては言及げんきゅうされない。2001年ねんまではアメリカ国立こくりつ労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい研究所けんきゅうじょ (National Institute for Occupational Safety and Health, NIOSH) によって維持いじ・管理かんりされており、無料むりょうの冊子さっし体たいとして利用りようできた。現在げんざいは民間みんかん企業きぎょうであるSymyx Technologiesによって運営うんえいされており、有償ゆうしょうの購読こうどくが必要ひつようである。

内容ないよう

6種類しゅるいの毒性どくせいデータが含ふくまれている：

1. 目めや皮膚ひふに対たいする刺激しげき性せい - Primary irritation
2. 変異へんい原ばら性せい - Mutagenic effects
3. 生殖せいしょくへの影響えいきょう - Reproductive effects
4. 催腫瘍しゅよう性せい - Tumorigenic effects
5. 急性きゅうせい毒性どくせい - Acute toxicity
6. その他たの様々さまざまな用量ようりょうでの毒性どくせい - Other multiple dose toxicity

急性きゅうせい毒性どくせいに関かんする数値すうちである半数はんすう致死ちし量りょうLD50やLC50、TDLo、TCLoなどについては、実験じっけんに使用しようした種たね（マウス、ラットなど）や投与とうよ経路けいろ（経口けいこう、静せい注ちゅうなど）と共ともに記載きさいされている。また全すべての情報じょうほうについての引用いんよう元もとが記しるされている。データの信頼しんらい性せいについては追試ついしなどは全まったく行おこなわれない。

歴史れきし

RTECSは1970年ねんのアメリカ労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい法ほう第だい20条じょう(a)(6) (PL 91-596) に基もとづき、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく議会ぎかいからの命令めいれいで活動かつどうしていた。原版げんばんは "Toxic Substances List" の題だいで、1971年ねん6月がつ28日にちに出版しゅっぱんされ、約やく5000種類しゅるいの化学かがく物質ぶっしつに関かんする毒性どくせい情報じょうほうが掲載けいさいされていた。後のちに現在げんざいの "Registry of Toxic Effects of Chemical Substances" に名称めいしょうが変更へんこうされた。2001年ねん1月がつには、データベースに含ふくまれる化学かがく物質ぶっしつは152,970種類しゅるいとなった。2001年ねん12月にRTECSはアメリカ国立こくりつ労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい研究所けんきゅうじょから民間みんかん企業きぎょうのElsevier MDLに移管いかんされた。その後ご2007年ねんにSymyxがElsevierよりMDLをRTECSと共ともに取得しゅとくした。現在げんざいデータベースから情報じょうほうを得えるには、年間ねんかん購読こうどく料りょうを支払しはらう必要ひつようがある。

RTECSの英語えいご、フランス語ふらんすご、スペイン語ご版ばんがカナダ労働ろうどう衛生えいせい安全あんぜんセンターから提供ていきょうされている。データベース購読こうどくはウェブ、CD-ROM、あるいはイントラネット形式けいしきで提供ていきょうされている。またデータベースはオンライン形式けいしきでNISC (National Information Services Corporation) およびExPub (Expert Publishing, LLC) から提供ていきょうされている。

外部がいぶリンク

• Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)（英語えいご） - CDC