System N2

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System N2 Arcade Platform(システムエヌツー・アーケードプラットフォーム)は、NVIDIA開発かいはつしたnForce2ベースのマザーボードに、AMDプロセッサGeForceグラフィックスカードLinuxオペレーティングシステムOpenGLグラフィックスAPIわせた構成こうせいバンダイナムコゲームスアーケードゲーム基板きばん

性能せいのう[編集へんしゅう]

  • マザーボード: MSI K7N2GM-IL (NVIDIA nForce2 チップセット, Custom BIOS) (日本にっぽん仕様しよう/アジア仕様しよう) / ASUS M2N-MX (輸出ゆしゅつ仕様しよう, Standard BIOS)
  • CPU: AMD K7 Mobile Athlon XP 2800+ at 2.13GHz (ソケット A/462) [1] (日本にっぽん仕様しよう/アジア仕様しよう) / AMD Athlon 64 3500+ at 2.2GHz (ソケット 939) (輸出ゆしゅつ仕様しよう)
  • RAM: 1×1GB / 2×1GB DDR 400 MHz 3200 MB/s
  • GPU: NVIDIA GeForce 4 シリーズ / GeForce 7600 GS AGP with 256/512MB GDDR2 メモリ
  • 出力しゅつりょく: DVI端子たんし×1, 1 VGA端子たんし×1, S-Video端子たんし×1
  • 容量ようりょう: Seagate 80GB (日本にっぽん仕様しよう/アジア仕様しよう) / WD 80GB PATA IDE HDD (アメリカ・ヨーロッパ仕様しよう)
  • OS: Linux 32-bit (Debian 2.6 ベース)
  • サウンド: 5.1チャンネル サウンドカード
  • プロテクト: HASP HL Max/RTC USBドングル (v0.06)

概要がいよう[編集へんしゅう]

PCアーキテクチャとほぼおなじハードウェアを使つかっており、既存きそんのライブラリ や知識ちしきなどを利用りようでき開発かいはつ迅速じんそくかつ容易よういくだりなえるようになる特徴とくちょうがある。これは System N2 にかぎらず、この業界ぎょうかい全体ぜんたい傾向けいこうである。

一方いっぽう性能せいのう とりわけ描画びょうがかんする機能きのう速度そくどかんし、ハードウェアが本来ほんらいつであろうそれをせているといえる見栄みばえあるタイトルが、同業どうぎょう他社たしゃものくらべて見当みあたらなかった。 それは ハードウェアや製品せいひんアプリケーションの技術ぎじゅつりょく問題もんだいというより、OS の選択せんたくおおきな問題もんだいがあったことがかんがえられる。

クライアントOSとしてのシェアがほとんどない(つまり、ハードウェアメーカーが収益しゅうえきがたい)Linuxを採用さいようしたことで、アプリケーション開発かいはつしゃ一般いっぱんせない領域りょういきであるドライバ・ライブラリの性能せいのう向上こうじょう積極せっきょくてきおこなわれにくい環境かんきょうだったことが、表現ひょうげんりょく向上こうじょうおおきな足枷あしかせになった。

さらに、OpenGLより進化しんかいちじるしく、ドライバメーカーが積極せっきょくてき投資とうし基準きじゅんとしている DirectX/Direct3D使つかえなかったことも理由りゆうひとつである。

このことは、アーケードゲーム基板きばんのOSの採用さいよう影響えいきょうあたえた。

  • サードパーティをおおつタイトーが、当初とうしょからWindows使つかつづけている。
  • セガが、LinuxからWindowsに変更へんこうした。
  • バンダイナムコエンターテインメント自身じしんも、LinuxからWindowsに変更へんこうした。

おもなタイトル[編集へんしゅう]

発売はつばいされたタイトル[編集へんしゅう]

開発かいはつちゅうのタイトル[編集へんしゅう]

開発かいはつ中止ちゅうしとなったタイトル[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

  • LINDBERGH - 同様どうようにLinuxオペレーティングシステムを採用さいようしたセガのアーケードゲーム基板きばん
  • Type X - 同様どうようにPCベースのタイトーのアーケードゲーム基板きばん(OSはWindows)