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TASF

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
TASF
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 59218-87-0
特性とくせい
化学かがくしき C9H27F2N3SSi
モル質量しつりょう 275.48
外観がいかん 無色むしょく固体こたい
融点ゆうてん

98-101℃

特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。

ジフルオロトリメチルケイさんトリス(ジメチルアミノ)スルホニウム(tris(dimethylamino)sulfonium difluorotrimethylsilicate)またはTASF試薬しやく(TASF reagent)は、構造こうぞうしきが [((CH3)2N)3S]+[F2Si(CH3)3]-あらわされる有機ゆうき合成ごうせいためしざいである。TASF試薬しやく無水むすいフッ化物ばけものイオンみなもととして、とくみずきら基質きしつたいしてシリルエーテル保護ほごもと除去じょきょもちいられる。

フッ化物ばけものイオンを供給きょうきゅうする試薬しやくとしては、無機むきフッ化物ばけものしおフッテトラブチルアンモニウム (TBAF) などおおくの化合かごうぶつられているが、「はだかの」F -並外なみはずれた塩基えんきせいのため、厳密げんみつに「無水むすい」であるものはほとんどない。TASFでは、フッ化物ばけものイオンはじゃくルイスさんのトリメチルシリルフルオリド (FSi(CH3)3) に付加ふかしており、もとめかくせいおさえられている。

スルホニウムカチオン ((CH3)2N)3S+ は、3のジメチルアミノもと (CH3)2N- の電子でんし供与きょうよせいのため、もとめ電子でんしせいはとてもちいさい。

合成ごうせい

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TASFはよんフッ硫黄いおうから合成ごうせいされる。

上記じょうき反応はんのうエーテル溶媒ようばいとしておこなわれ、無色むしょく沈殿ちんでんとして TASF がられる。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • W. J. Middleton (1986). "Tris(dimethylamino)sulfonium difluorotrimethylsilicate". Organic Syntheses (英語えいご). 64: 221.; Collective Volume, vol. 7, p. 528