Various Artists

Various Artistsは、日本語にほんごではヴァリアス・アーティスツ、ヴァリアス・アーティスト、V.A.などとも表記ひょうきされる英語えいごの語句ごくで、「様々さまざまなアーティストたち」を意味いみする表現ひょうげん。特とくに、アルバムなど音楽おんがくソフトにおいて、多数たすうのパフォーマーの作品さくひんを収録しゅうろくしている場合ばあいなどに用もちいられる。

この表現ひょうげんは、単たんに「様々さまざまなアーティストたち」によるパフォーマンスが収録しゅうろくされていることしか意味いみしないので、収録しゅうろくされた音源おんげんの未み発表はっぴょう/既すんで発表はっぴょうといった区別くべつとは関係かんけいがない。「編集へんしゅうアルバム」という意味いみに由来ゆらいする「コンピレーション・アルバム」が、狭義きょうぎでは既すんで発表はっぴょう音源おんげんを集あつめたものと理解りかいされ、多数たすうのアーティストたちが新あらたに録音ろくおんした未み発表はっぴょう音源おんげんを集あつめたものについてはあまり用もちいられないのに対たいして、Various Artists はいずれの場合ばあいにも用もちいることがある表現ひょうげんである。

Various Artists 名義めいぎのシングル

多数たすうのアーティストたちが共同きょうどうでパフォーマンスする楽曲がっきょくの場合ばあい、その名義めいぎを列挙れっきょするような例れい（クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング、アンダーソン・ブルーフォード・ウェイクマン・ハウなど）もあれば、その企画きかくのための独自どくじの名義めいぎを設もうける例れい（「Do They Know It's Christmas?」におけるバンド・エイド、「ウィ・アー・ザ・ワールド」におけるUSAフォー・アフリカなど）もあるが、単一たんいつの楽曲がっきょく、シングルであっても Various Artists 名義めいぎが用もちいられることがある。Billboard Hot 100 のチャートでは、これまでに4曲きょくが Various Artists 名義めいぎでチャート入いりを果はたしている。

• 1995年ねんの映画えいが『パンサー』の主題歌しゅだいか「Freedom (Theme from Panther)」は、黒人こくじん女性じょせい歌手かしゅたちが多数たすう参加さんかして制作せいさくされた楽曲がっきょくである。Billboard Hot 100 では、6月3日にち付づけで最高さいこう45位いまで浮上ふじょうした。
• 1997年ねん、既存きそん楽曲がっきょく多数たすうをマッシュアップした「ESPN Presents the Jock Jam」が、Billboard Hot 100 に25週間しゅうかんとどまり、8月がつ9日にち付づけで最高さいこう31位いまで浮上ふじょうした。
• 1998年ねん、嚢胞のうほう性せい線維せんい症しょうの研究けんきゅうを支援しえんする財団ざいだん Cystic Fibrosis Foundation のチャリティとして「One Heart at a Time」が制作せいさくされ、カントリー・ミュージック系けいの多数たすうの歌手かしゅたちが参加さんかした。Billboard Hot 100 では、6月13日にち付づけで最高さいこう56位いまで浮上ふじょうした。
• 2005年ねん2月がつ13日にち、第だい47回かいグラミー賞しょうの授賞じゅしょう式しきにおいて、スティーヴィー・ワンダーら多数たすうの出演しゅつえん者しゃが、ビートルズの楽曲がっきょくである「アクロス・ザ・ユニバース」を演奏えんそうした。この音源おんげんは、前年ぜんねん末まつに発生はっせいしていたスマトラ島すまとらとう沖おき地震じしんの被害ひがい者しゃへのチャリティとしてデジタル配信はいしんされ、Billboard Hot 100 3月5日にち付づけで22位いに入はいった。

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