クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロスビー・スティルス・ナッシュ & ヤング
基本きほん情報じょうほう
出身しゅっしん アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく カリフォルニアしゅうロサンゼルス
ジャンル
活動かつどう期間きかん
レーベル
公式こうしきサイト
きゅうメンバー

クロスビー・スティルス・ナッシュ & ヤング英語えいご: Crosby, Stills, Nash & Young)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく出身しゅっしんロックバンド略称りゃくしょうCSNY

フォークロックさかい有名ゆうめいミュージシャンが集結しゅうけつしたスーパーグループとして結成けっせいし、おも1960年代ねんだいすえから1970年代ねんだい初頭しょとうにかけて活躍かつやくした。一旦いったん解散かいさん集合しゅうごう離散りさんながら、様々さまざま派生はせい形態けいたいをとって活動かつどうしている。

来歴らいれき[編集へんしゅう]

全盛期ぜんせいき時代じだい[編集へんしゅう]

もとバーズデヴィッド・クロスビーもとバッファロー・スプリングフィールドスティーヴン・スティルスホリーズ脱退だったい間近まぢかだったグラハム・ナッシュの3にんがグループを結成けっせいするきっかけとなった場所ばしょはキャス・エリオットのいえだったと証言しょうげんするものもいれば、ジョニ・ミッチェルいえだったと証言しょうげんするものもいる[5][6]近年きんねん刊行かんこうされた評伝ひょうでん(2019ねん邦訳ほうやくは2020ねん)では以下いか説明せつめいがなされている[7]

1968ねん2がつ14にち、ホリーズはカリフォルニアしゅうウェスト・ハリウッドウィスキー・ア・ゴーゴー出演しゅつえんした。終演しゅうえん、クロスビー、スティルス、ナッシュはくるまみ、ローレル・キャニオンにあるキャス・エリオットいえおもむいた。評伝ひょうでん著者ちょしゃピーター・ドゲットは、「かれらがこの機会きかい一緒いっしょうたわなかったとはかんがえられない。おそらく3にんこえわせ、ハーモニーをたのしみ、またやりたいとおもっただろう」と推測すいそくしている[7]。そして半年はんとしの1968ねん8がつ31にちごろ、ナッシュがロンドンから飛行機ひこうき、3にんおなじくローレル・キャニオンのジョニ・ミッチェルいえ再会さいかい。スティルスが「くことはないよ」をうたうと、クロスビーとナッシュはハーモニーでくわわり、うたわったときにグループ結成けっせいのアイデアがまれた。かれらは得意とくいになり、自分じぶんたちの「魔法まほう」をキャス・エリオットやジョン・セバスチャンらにかせた[7]

1969ねん5月29にち、3にんはデビュー・アルバム『クロスビー、スティルス&ナッシュ』を発表はっぴょう。アルバムはアコースティクなおとづくりと、3にんコーラスうつくしさですぐに人気にんきんだが、もっとロックてき要素ようそつよめたいというスティルスの希望きぼう沿ってメンバーが追加ついかされることになった。すうにんのミュージシャンに加入かにゅう打診だしんしたがことごとくことわられ、最終さいしゅうてきに、当時とうじすでにソロとして活動かつどうしていたニール・ヤングがギタリストとしてくわわることになった(同年どうねん6がつ15にちには4にんで「どうにもならないのぞ」のさい録音ろくおんおこなっている[8])。ヤングの参加さんかによりグループめいクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングとなった。

ウッドストック・フェスティバル同年どうねん8がつ)への参加さんかよく1970ねんのアルバム『デジャ・ヴ』の爆発ばくはつてきヒットなどにより、商業しょうぎょうてきにも知名度ちめいどてんでも、CSN&Yは頂点ちょうてんきわめた。1971ねん4がつ発売はつばいされたライブ・アルバム『4ウェイ・ストリート』と1974ねんのベスト・アルバム『ソー・ファー - 華麗かれいなる栄光えいこうみち』も全米ぜんべいアルバム・チャートの1記録きろくした。しかし、バッファロー・スプリングフィールド時代じだい以来いらいのスティルスとヤングの対立たいりつなどのため、結局けっきょく、ヤングがこのグループに在籍ざいせきにしたのは1ねんほどであった。

その、メンバーはそれぞれの活動かつどうをつづけながらも、4にんそろってのCSN&Yで1988ねんに『アメリカン・ドリーム』、1999ねんには『ルッキング・フォワード』の2まいのアルバムを発表はっぴょうしている。

バンドの終焉しゅうえん[編集へんしゅう]

2012ねん

近年きんねんはヤングが参加さんかせず、クロスビー、スティルス&ナッシュ名義めいぎ(CSN)の活動かつどうつづいた。 2015ねんに20ねんぶりの来日らいにち公演こうえん[9]。しかしワールドツアーをえた2016ねんに、クロスビーとナッシュ、ヤングとの不仲ふなかによってバンド活動かつどう終了しゅうりょう[10]よく2017ねんのインタビューでヤングは、CSN&Yとしての再始動さいしどう可能かのうせいふくみをのこしたが[11]2021ねんのインタビューでは相変あいかわらずクロスビーとナッシュの不仲ふなかつづいていた[12]。そして2023ねん1がつにクロスビーが死去しきょしたため、4にんさい集結しゅうけつ不可能ふかのうとなっている[13]

メンバー[編集へんしゅう]

ディスコグラフィ[編集へんしゅう]

CSN&Yでのアルバムは以下いかのとおり。

CS&Nでのアルバムは以下いかのとおり。

ボックスセットも発売はつばいされている。

  • CSN (1991ねん9月30にち)・・・4まいぐみ。CS&N、CSN&Yの楽曲がっきょくのみならず、ソロ作品さくひんなどもふくめる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Valdez, Steve (2013). “Folk rock”. Encyclopedia of Music in the 20th Century. Routledge. p. 223. ISBN 978-1-57958-079-7. https://books.google.com/books?id=m8W2AgAAQBAJ&pg=PA223 
  2. ^ Duncan, Robert (1984). The Noise: Notes from a Rock 'N' Roll Era. Ticknor and Fields. p. 217. ISBN 0-8991-9168-1. https://archive.org/details/noisenotesfromro00dunc/page/217 
  3. ^ a b Ruhlmann, William. Crosby, Stills, Nash & Young | Biography & History - オールミュージック. 2020ねん11月26にち閲覧えつらん
  4. ^ The Rolling Stone Encyclopedia of Rock & Roll (3rd ed.). Fireside. (2001). p. 224. ISBN 0-7432-9201-4. https://archive.org/details/rollingstoneency00holl 
  5. ^ Zimmer, Dave; Diltz, Henry (1984). Crosby Stills & Nash: The Authorized Biography (1st ed.). St. Martin's Press. p. 72-73. ISBN 0-312-17660-0 
  6. ^ Rogan, Johnny (1998). The Complete Guide to the Music of Crosby, Stills, Nash and Young. Omnibus Press. ISBN 0-7119-6309-6 
  7. ^ a b c CSNY 2020, pp. 142–143.
  8. ^ CSN Box Set Tracklist
  9. ^ クロスビー、スティルス&ナッシュ20ねんりの来日らいにち公演こうえんがスタート!ジャクソン・ブラウンとの共演きょうえん実現じつげんした奇跡きせき一夜いちや”. rockin'on (2016ねん3がつ8にち). 2018ねん3がつ13にち閲覧えつらん
  10. ^ グラハム・ナッシュ、クロスビーのせいで将来しょうらいてきなCSNの活動かつどうはなくなったとかた”. BARKS (2015ねん3がつ6にち). 2018ねん3がつ13にち閲覧えつらん
  11. ^ ニール・ヤング「CSNYのさい結成けっせい異議いぎなし」”. BARKS (2017ねん2がつ1にち). 2018ねん3がつ13にち閲覧えつらん
  12. ^ グラハム・ナッシュ、CSN&Yの関係かんけいに「ぼくら、デヴィッド・クロスビーとははなさない」”. BARKS (2021ねん5がつ24にち). 2022ねん6がつ29にち閲覧えつらん
  13. ^ デヴィッド・クロスビー ── 唯一ゆいいつ無比むひ才能さいのうあふれたミュージシャンの逝去せいきょぜん世界せかいしむ”. シンコーミュージック (2023ねん1がつ24にち). 2023ねん2がつ20日はつか閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • Doggett, Peter (April 2, 2019). CSNY: Crosby, Stills, Nash and Young. Simon and Schuster. ISBN 9781501183027 
    • ピーター・ドゲット ちょ川村かわむらまゆみ やく『CSNY――クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの真実しんじつDU BOOKS、2020ねん6がつ26にちISBN 9784866471044 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]