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クロスビー&ナッシュ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロスビー&ナッシュ
Crosby & Nash
2006ねん
基本きほん情報じょうほう
出身しゅっしん カリフォルニアしゅうロスアンゼルス
ジャンル ロック, フォークロック
活動かつどう期間きかん 1970ねん (1970) – 2015ねん (2015)
レーベル アトランティック・レコード, ABCレコード, アリスタ・レコード, サンクチュアリ・レコード
共同きょうどう作業さぎょうしゃ クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング, CPR, ホリーズ, ザ・バーズ
きゅうメンバー

クロスビー&ナッシュ(Crosby & Nash)はデヴィッド・クロスビーグラハム・ナッシュによる音楽おんがくデュオ。1970年代ねんだいおよ2000年代ねんだいクロスビー・スティルス&ナッシュ(&ヤング)の活動かつどう並行へいこうするかたち活動かつどうした。

歴史れきし[編集へんしゅう]

クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのアルバム『デジャ・ヴ』の成功せいこうとそのの1970ねんなつのカルテット解散かいさんのち、4にんのメンバーは全員ぜんいんそれぞれソロアルバムをリリースした。クロスビーの『イフ・アイ・クッド・オンリー・リメンバー・マイ・ネーム』とナッシュの『ソング・フォー・ビギナーズ』は1971ねん発表はっぴょうされ、ともにRIAAからゴールドレコードとして認定にんていされた。1970ねん9がつ11にちにマンチェスターで撮影さつえいされたBBC制作せいさくのアコースティック・スペシャルでいきおいをつけた2人ふたりは、1971ねんあきにアコースティック・ツアーをおこない、好評こうひょうはくした。このツアーの一夜いちやは、27ねんに『Another Stoney Evening』としてリリースされることになる。

1972ねん2人ふたりはアルバムを録音ろくおんすることをめ、その結果けっか、『Graham Nash David Crosby』はビルボード200で4となり、スティルスとヤングのいない2人ふたり有望ゆうぼうであることを証明しょうめいした。1972ねんバーズさい結成けっせいアルバムのレコーディング・セッションにクロスビーが参加さんかしたことで、2人ふたりはさらなる活動かつどうをすることができなくなった。1973ねん二人ふたり定期ていきてきにツアーをおこなうようになり、ニール・ヤングのアルバ厶『ときりて』制作せいさくのためのツアーにも参加さんかするようになった。クロスビーは電子でんし音楽おんがくのパイオニアでありグレイトフル・デッドの仲間なかまでもあるネッド・ラギンと『シーストーンズ』(1975ねん)やその発表はっぴょう作品さくひんでコラボレーションをつづけ、ナッシュはセカンド・ソロ・アルバム『ワイルド・テイルズ』(1974ねん)を録音ろくおんしている。このあいだ、スティーヴン・スティルス(1970)、ヤングの『ハーヴェスト』(1972)、ジャクソン・ブラウンの『レイト・フォー・ザ・スカイ』(1974)、ジョニ・ミッチェルの『コート&スパーク』(1974)など、カリフォルニアのロックシーンの仲間なかまたちのアルバムに単独たんどくまたは共同きょうどうでバックヴォーカルで参加さんかしている。

Crosby and Nash in concert in 1974

1974ねん二人ふたりはクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのさい結成けっせいツアーに参加さんかし、ハワイであたらしいアルバムのレコーディングをこころみる。アルバムを完成かんせいさせることができなかったクロスビーとナッシュは、ABCレコードと契約けいやくわした。きゅうレーベルとの契約けいやくじょう、ABCのLPのカセットテープばんと8トラックテープばんはアトランティックから発売はつばいされた。レコーディング活動かつどうでは、『ウインド・オン・ザ・ウォーター』(1975ねんだい6)と『ホイッスリング・ダウン・ザ・ワイヤー』(1976ねんだい26)を発表はっぴょうし、いずれもRIAAゴールド認定にんていけた。とくに「ウインド・オン・ザ・ウォーター」は、1973ねんから1977ねんあいだにCSN&Yのメンバーがリリースしたアルバムのなかで、もっとたかいチャートを獲得かくとくした作品さくひんである。

1976ねんはる、スティーヴン・スティルスとニール・ヤングがかれらのプロジェクト『Long May You Run』のレコーディング・セッションに二人ふたり招待しょうたいし、CSNYのみじかさい結成けっせいにつながった。しかし、クロスビーとナッシュは『ホイッスリング・ダウン・ザ・ワイアー』を完成かんせいさせるための時間じかんてき制約せいやくからレコーディング・セッションからはなれることを余儀よぎなくされ、スティルスとヤングはクロスビーとナッシュのボーカルをしてスティルス・ヤング・バンドの名義めいぎでアルバムを発表はっぴょうすることになった。このことにいかりをおぼえたクロスビーとナッシュはスティルスともヤングとも二度にど仕事しごとをしないとちかったが、そのちかいは1ねんつづかず、1977ねんにクロスビー・スティルス&ナッシュのセカンド・アルバムのためにスティルスとさい集結しゅうけつすることになった。ヤングは楽曲がっきょくべつコピーを保管ほかんし、1977ねんのアルバム『Decade』でクロスビーとナッシュのヴォーカルをくわえた「Long May You Run」のヴァージョンを発表はっぴょうしている。

ABCは1979ねんにMCAコングロマリットに買収ばいしゅうされるまえに、クロスビー&ナッシュのアルバムを4まいリリースしている。前述ぜんじゅつの2まいのスタジオ・アルバムにくわえ、1977ねんにはコンサート・ドキュメント『Crosby-Nash Live』、1978ねんにはコンピレーション『The Best of Crosby & Nash』を発表はっぴょうしている。この4まいのアルバムには、クレイグ・ダーギー(キーボード)、ティム・ドラモンド(ベース、1975ねんから)、ダニー・コーチマー(リードギターと時折ときおりベース)、ラス・カンケル(ドラム)、マルチインストゥルメンタリストのデヴィッド・リンドレー(スライドギター、ペダルスティール・ギター、ビオラ、バイオリン)からなるマイティ・ジッターズがバックバンドとして参加さんかしている。『ウインド・オン・ザ・ウォーター』のレコーディングでは、セッション・ベーシストのリーランド・スカラーがドラモンドと交代こうたい参加さんかし、ダーギー、コーチマー、クンケル、スカラーのラインナップは、アトランティックからたクロスビー&ナッシュの最初さいしょのアルバムのおおくをバックアップし、セクションとしてこの時代じだいとおしてレコーディングをおこなった。メンバーの都合つごうにより、2人ふたりはエレクトリック・ベースの集合しゅうごうたいとして(1973ねん以降いこうはマイティ・ジッターズのみ)、あるいはダーギーとリンドレーとのセミアコースティック編成へんせいでツアーをおこなうことになった。1973ねんあきのエレクトリック・ツアーでは、バックバンドからコーチマーがはぶかれ、クンケルのわりにジェファーソン・スターシップのドラマー、ジョン・バルバタが参加さんかした。インフルエンザにかかったリンドレーのわりに、のイーグルスのギタリスト、ドン・フェルダーのこりの日程にってい演奏えんそう担当たんとうした。

1977ねんにCSNがほぼ永続えいぞくてきさい結成けっせいされると、ダーギーはCSNのセッションとそれにつづく1978ねんまでのツアーのためにグループにいてマイアミにき、クロスビーと「Shadow Captain」というきょく共同きょうどう作曲さっきょくした。ダーギーは1990年代ねんだい初頭しょとうまで、クロスビー&ナッシュと様々さまざまかたち定期ていきてきにコラボレーションをつづけ、ナッシュの『イノセント・アイズ』(1986ねん)やクロスビーの『オー・イエス・アイ・キャン』(1989ねん)を共同きょうどうプロデュースしている。

1978ねんにCSNのセッションが中断ちゅうだんされたのち、クロスビー&ナッシュは1ねんにキャピトル・レコードのためにあたらしいアルバムを録音ろくおんしようとしたが、クロスビーがコカインに依存いぞんするようになったため、このプロジェクトは頓挫とんざした。このセッションの音源おんげんは、最終さいしゅうてきにナッシュのソロアルバム『アース&スカイ』に収録しゅうろくされ、クロスビーのきょく収録しゅうろくされなかった。1980年代ねんだいのクロスビーの薬物やくぶつ問題もんだい服役ふくえきのため、ナッシュとの活動かつどうはほとんどなかったが、この10年間ねんかんにCSNとCSNYのアルバムに参加さんかし、クロスビーの釈放しゃくほうはデュオとして断続だんぞくてきにツアーを再開さいかいしている。1990ねんのCSNのアルバム『Live It Up』はクロスビー&ナッシュのレコードとしてスタートしたが、当初とうしょスティルス&ナッシュの作品さくひんのためのセッションだった前作ぜんさく『Daylight Again』と同様どうように、アトランティック・レコードはトリオがそろっていないプロジェクトのリリースに難色なんしょくしめした。

2004ねん、クロスビーのバンドである「CPR」のサード・アルバムのレコーディング・セッションが発展はってんするかたちとなり、クロスビー&ナッシュは、1976ねん以来いらいとなるオリジナル・スタジオ・レコード、2まいぐみアルバム『Crosby * Nash』をサンクチュアリ・レコードからリリースし、おもにCPRのツアー・メンバーによってバッキングがおこなわれた。2006ねん、CSN&YがFreedom of Speech '06ツアーを開始かいししたさいにシングルCDがリリースされた。2009ねん2がつ発売はつばいされたグラハム・ナッシュのボックスセット『Reflections』には、クロスビー&ナッシュのアルバムに使つかわれたのとおなじバンドによる2007ねん10がつ21にちのトラック「In Your Name」が、クロスビーをふくむバック・ボーカルで収録しゅうろくされている。

ナッシュは2016ねん3がつ2人ふたり関係かんけい悪化あっかしているため、クロスビーとは二度にど仕事しごとをしない可能かのうせいたかいとべている。2023ねん1がつにクロスビーが死去しきょ再度さいど活動かつどうかなわないことになった。

客演きゃくえん[編集へんしゅう]

クロスビー&ナッシュは、アルバム作品さくひんくわえて、1970年代ねんだい著名ちょめいなシンガーソングライターやアルバム志向しこうのロックパフォーマーにえらばれるハーモニーヴォーカリストでもあった。かれらのもっと有名ゆうめいなセッション作品さくひんには、1970ねんのスティーヴン・スティルスのファーストソロアルバムに収録しゅうろくされた「Love the One You're With」と「Sit Yourself Down」がある。ニール・ヤングの1972ねんのアルバム『ハーヴェスト』、1974ねんジョニ・ミッチェルしたヒットシングル「フリーマン・パリス」、1975ねんジェームス・テイラーした「メキシコ」、1976ねんにはジャクソン・ブラウンによる「The Pretender」である。また、デイヴ・メイソン、J・D・サウザーエルトン・ジョンアート・ガーファンクルゲイリー・ライトキャロル・キングジョン・メイヤーデヴィッド・ギルモアのアルバムにも参加さんかし、最近さいきんではギルモアの『Rattle That Lock』(2015)に収録しゅうろくされている。

Discography[編集へんしゅう]

See also discographies for Crosby, Stills, Nash & Young, and individually for David Crosby and Graham Nash.

Studio albums[編集へんしゅう]

Title Album details Peak chart positions Certifications
US

AUS

[1]
GER

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ITA

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NED

[4]
NOR

[5]
SWE

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UK

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CAN

[9]
4 18 4 11 14 13 6
6 28
26 17 12 17
142 98 30 35 78
"—" denotes items that did not chart or were not released in that territory.

Other releases[編集へんしゅう]

Title Album details Peak chart positions Information
US

52
Live
150
Compilation
  • Released: January 13, 1998
  • Label: Grateful Dead Records
Live
Compilation
  • Released: July 18, 2006
  • Label: Sanctuary Records
Sampler
Crosby-Nash: In Concert
Live DVD
"—" denotes items that did not chart or were not released in that territory.

Singles[編集へんしゅう]

Year Single US

BB

[11]

CA

[12]

Album
1972 "Immigration Man" 36 23 Graham Nash David Crosby
"Southbound Train" 99
1975 "Love Work Out" Wind on the Water
"Carry Me" 52 65
"Take the Money and Run" 103*
"To The Last Whale"
1976 "Out of the Darkness" 89 Whistling Down the Wire
"Spotlight" 109
2004 "Lay Me Down" Crosby & Nash
"—" denotes a recording that did not chart. US charts are Billboard unless otherwise noted. * Cashbox Singles Chart.

"Lay Me Down" reached number 8 on the Triple A Songs chart.

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Go-Set Australian charts – 22 July 1972”. www.poparchives.com.au. 2009ねん10がつ7にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん6がつ21にち閲覧えつらん
  2. ^ Suche – Offizielle Deutsche Charts”. www.offiziellecharts.de. 2020ねん12月24にち閲覧えつらん
  3. ^ Hit Parade Italia – ALBUM 1976”. www.hitparadeitalia.it. 2020ねん12月24にち閲覧えつらん
  4. ^ Dutch Albums”. dutchcharts.nl. 2016ねん7がつ22にち閲覧えつらん
  5. ^ Norwegian Albums”. norwegiancharts.com. 2016ねん7がつ22にち閲覧えつらん
  6. ^ Swedish Albums”. swedishcharts.com. 2016ねん7がつ22にち閲覧えつらん
  7. ^ HITSALLERTIJDEN”. www.hitsallertijden.nl. 2020ねん11月8にち閲覧えつらん
  8. ^ UK Albums”. officialcharts.com. 2016ねん7がつ22にち閲覧えつらん
  9. ^ Canada (2013ねん7がつ17にち). “Results: RPM Weekly”. www.bac-lac.gc.ca. 2020ねん6がつ21にち閲覧えつらん
  10. ^ a b c RIAA Gold and Platinum Archived June 26, 2007, at the Wayback Machine..
  11. ^ Whitburn, Joel (2015). The Comparison Book Billboard/Cash Box/Record World 1954–1982. Sheridan Books. p. 125. ISBN 978-0-89820-213-7 
  12. ^ Canada (2013ねん7がつ17にち). “Results: RPM Weekly”. www.bac-lac.gc.ca. 2020ねん12月24にち閲覧えつらん