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ジョー・コッカー

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ジョー・コッカー
OBE
ジョー・コッカー（2013年ねん8月がつ）
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょう名めい ジョン・ロバート・コッカー
生誕せいたん (1944-05-20) 1944年ねん5月がつ20日はつか
出身しゅっしん地ち イングランドの旗 イングランド サウス・ヨークシャー州しゅうシェフィールド
死没しぼつ
ジャンル
職業しょくぎょう 歌手かしゅ
担当たんとう楽器がっき
活動かつどう期間きかん 1961年ねん - 2014年ねん
レーベル
共同きょうどう作業さぎょう者しゃ グリース・バンド
公式こうしきサイト ジョー・コッカー 公式こうしきサイト
ジョー・コッカー（1969年ねん）

ジョン・ロバート・コッカー（John Robert Cocker OBE、1944年ねん5月がつ20日はつか - 2014年ねん12月22日にち）は、イングランドの歌手かしゅ。

「ローリング・ストーンの選えらぶ歴史れきし上じょう最もっとも偉大いだいな100人にんのシンガー」において第だい97位い[2]。

略歴りゃくれき[編集へんしゅう]

サウス・ヨークシャー州しゅうシェフィールド出身しゅっしん。公務員こうむいんの息子むすことして生うまれ育そだち、学校がっこうを辞やめガスの配管はいかん工こうとして働はたらきながら15歳さい頃ごろからパブで音楽おんがく活動かつどうを始はじめる。当初とうしょはヴァンス・アーノルドという芸名げいめいで活動かつどうしていた。

1964年ねん、デッカ・レコードからビートルズのカバー曲きょく「ぼくが泣なく」でデビューするが不発ふはつに終おわり、シェフィールドでグリース・バンドと共ともにライブ活動かつどうを行おこなった。R&Bに影響えいきょうを受うけた唱法やライブ・パフォーマンスが評判ひょうばんを呼よび、1968年ねんにクリス・ステイントンとの共とも作さく「マジョリーン」でA&Mレコードから再さいデビュー。同どうシングルは全ぜん英えいシングルチャート入いりを果はたして48位いまで上昇じょうしょうした[3]。同年どうねんにビートルズのカヴァー「心しんの友とも」が全ぜん英えいチャート1位いの大だいヒット[3]、イギリスのみならずFM放送ほうそう局きょくを通つうじてアメリカ、オランダ、ベネズエラなどの国くにで脚光きゃっこうを浴あびる。

1969年ねん、ウッドストック・フェスティバルに出演しゅつえん[4]。「心しんの友とも」のパワフルな歌唱かしょうとエア・ギター・パフォーマンス[5]は映画えいが『ウッドストック/愛あいと平和へいわと音楽おんがくの三さん日間にちかん』[6]を通つうじて世界せかいの聴衆ちょうしゅうにも強つよい印象いんしょうを与あたえ、彼かれの人気にんきを決定けっていづけた。同年どうねん発表はっぴょうしたレオン・ラッセル制作せいさくのシングル「デルタ・レディ」も全ぜん英えい10位いを記録きろくする[3]。

1970年ねん、再ふたたびビートルズの「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー」やトラフィックの「フィーリン・オールライト」のカバーでアメリカのチャートにも食くい込こんだ。ラッセルが仕掛しかけ人じんになった同年どうねんのアメリカ・ツアーでは、メディスン・ショウの一座いちざの様ような大所たいしょ帯たいのバック・バンドが話題わだいとなった。この『マッド・ドッグス&イングリッシュメン・ツアー』は商業しょうぎょう的てきには成功せいこうに至いたらなかったが、フィルモア・イーストでのコンサートの模様もようを収録しゅうろくしたライブ・アルバム『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』（1970年ねん）はヒットした。コーラスを担当たんとうしたリタ・クーリッジがソロで歌うたったデラニー&ボニー・アンド・フレンズの「スーパースター」は、ベット・ミドラーやカーペンターズに歌うたい継つがれた。だがツアーの負債ふさいは彼かれ一人ひとりが負おうことになってしまう。

やがて彼かれはラッセルにも相棒あいぼうのステイントンにも去さられ、ツアーに疲つかれ金銭きんせん的てきにも恵めぐまれなくなった、1972年ねん10月がつ14日にち、ツアーの滞在たいざい先さきだったオーストラリアで大麻たいま所持しょじの容疑ようぎで逮捕たいほされてしまう[7]。現地げんちの連邦れんぽう警察けいさつ当局とうきょくは彼かれに48時間じかん以内いないの出国しゅっこくを命めいじ、これに対たいして多おおくのファンが抗議こうぎ活動かつどうを行おこない、大麻たいまの合法ごうほう化かの討論とうろんにまで発展はってんした。

1974年ねん、ようやくアルバム『ユー・アー・ソー・ビューティフル』を制作せいさく。1975年ねんには同どうアルバムからシングルカットされたビリー・プレストンのカヴァー「ユー・アー・ソー・ビューティフル」がビルボードのヒット・チャートで5位いになり、彼かれのキャリアを高たかめた。アルバム『ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル』、そして翌よく1976年ねんにはジャマイカでスタッフとピーター・トッシュ、エリック・クラプトンらと録音ろくおんしたアルバムを発表はっぴょうする一方いっぽう、長年ながねんの薬物やくぶつ中毒ちゅうどくとアルコール依存いぞんの脱却だっきゃくをはかった。

1981年ねん、前年ぜんねんにゲスト・ボーカルで参加さんかしたザ・クルセイダーズの『スタンディング・トール』がグラミー賞しょう候補こうほになった。1982年ねん、ジェニファー・ウォーンズとデュエットした映画えいが『愛あいと青春せいしゅんの旅たびだち』の主題歌しゅだいか「愛あいと青春せいしゅんの旅たびだち (Up Where We Belong)」が全米ぜんべい1位いのヒットを記録きろくした。こうして彼かれは大衆たいしゅう的てきな歌手かしゅとしてアルバムをコンスタントに発表はっぴょうできるキャリアを確立かくりつした。

1994年ねん、ウッドストック25周年しゅうねん記念きねんコンサートに出演しゅつえんして「心しんの友とも」を披露ひろう。

2007年ねん12月、功績こうせきをたたえられてエリザベス女王じょおうよりOBEを授与じゅよされた[8]。

2014年ねん12月22日にち、コロラド州しゅうクロフォードで肺はいがんのため死去しきょ[9]。70歳さい没ぼつ。

ディスコグラフィ[編集へんしゅう]

スタジオ・アルバム[編集へんしゅう]

  • 『心しんの友とも』 - With a Little Help from My Friends (1969年ねん)
  • 『ジョー・コッカー&レオン・ラッセル』 - Joe Cocker! (1969年ねん)
  • Joe Cocker (1972年ねん) ※『サムシング・トゥ・セイ』 - Something To Sayとして再発さいはつあり
  • 『ユー・アー・ソー・ビューティフル』 - I Can Stand a Little Rain (1974年ねん) ※旧きゅう邦題ほうだい『ア・リトル・レイン』
  • 『ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル』 - Jamaica Say You Will (1975年ねん)
  • 『スティングレイ』 - Stingray (1976年ねん)
  • 『青あおい影かげ』 - Luxury You Can Afford (1978年ねん)
  • 『シェフィールド・スティール』 - Sheffield Steel (1982年ねん)
  • 『街まちの孤独こどく』 - Civilized Man (1984年ねん)
  • 『コッカー』 - Cocker (1986年ねん)
  • 『アンチェイン・マイ・ハート』 - Unchain My Heart (1987年ねん)
  • 『ワン・ナイト・オブ・シン』 - One Night of Sin (1989年ねん)
  • 『ナイト・コールズ』 - Night Calls (1991年ねん)
  • 『ハヴ・ア・リトル・フェイス』 - Have a Little Faith (1994年ねん)
  • 『オーガニック』 - Organic (1996年ねん)
  • 『アクロス・フロム・ミッドナイト』 - Across from Midnight (1997年ねん)
  • 『ノー・オーディナリー・ワールド』 - No Ordinary World (1999年ねん)
  • Respect Yourself (2002年ねん)
  • Heart & Soul (2004年ねん)
  • Hymn for My Soul (2007年ねん)
  • Hard Knocks (2010年ねん)
  • Fire It Up (2012年ねん)

ライブ・アルバム[編集へんしゅう]

  • 『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』 - Mad Dogs & Englishmen (1970年ねん)
  • 『ライヴ・イン・L.A.』 - Live in LA (1976年ねん)
  • Space Captain(1976年ねん)
  • 『不死鳥ふしちょうの如しく』 - Live in New York (1981年ねん)
  • 『ライヴ・ベスト!』 - Joe Cocker Live (1990年ねん)
  • 『オン・エアー』 - On Air 1968/1969 (1998年ねん)
  • Standing Here - Live in Colorado (2001年ねん)
  • Mad Dogs & Englishmen: The Complete Fillmore East Concerts (2006年ねん)
  • Live at Woodstock (2009年ねん)
  • Fire It Up - Live (2013年ねん)

コンピレーション・アルバム[編集へんしゅう]

  • Cocker Happy (1971年ねん)
  • Joe Cocker's Greatest Hits (1977年ねん)
  • 『ザ・グレイテスト・ヒッツ・オブ・ジョー・コッカー』 - The Best of Joe Cocker (1992年ねん)
  • 『ロング・ヴォヤージ・ホーム - ジョー・コッカー・ボックス』 - The Long Voyage Home (1995年ねん)
  • Greatest Hits (1998年ねん)
  • The Anthology (1999年ねん)
  • Greatest Love Songs (2003年ねん)
  • The Ultimate Collection 1968-2003 (2003年ねん)
  • Ultimate Collection (2004年ねん)
  • Gold (2006年ねん)
  • Classic Cocker (2007年ねん)
  • Icon (2011年ねん)
  • 20th Century Masters The Millennium Collection (2015年ねん)
  • The Life of a Man: The Ultimate Hits 1968–2013 (2015年ねん)
  • The Album Recordings 1984–2007 (box set) (2016年ねん)

注釈ちゅうしゃく・出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e Koda, Cub. Joe Cocker | Biography & History - オールミュージック. 2021年ねん5月がつ9日にち閲覧えつらん。
  2. ^ Rolling Stone. “100 Greatest Singers: Joe Cocker”. 2013年ねん5月がつ26日にち閲覧えつらん。
  3. ^ a b c JOE COCKER | full Official Chart History | Official Charts Company
  4. ^ http://liveforlivemusic.com/.../relive-joe-cocker-woodstock-1...
  5. ^ 彼かれはギターが弾はじける。
  6. ^ https://www.imdb.com/title/tt0066580/
  7. ^ True, Everett (2014年ねん12月23日にち). “Joe Cocker on being deported from Australia: we were used as guinea pigs”. The Guardian. Guardian News and Media. 2022年ねん3月がつ4日にち閲覧えつらん。
  8. ^ “Joe Cocker receives royal honor”. CNN (2007年ねん12月13日にち). 2019年ねん6月がつ19日にち閲覧えつらん。
  9. ^ ジョー・コッカー氏し死去しきょ＝英えい出身しゅっしんの歌手かしゅ 時事通信じじつうしん 2014年ねん12月23日にち閲覧えつらん。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

  • Joe Cocker（英語えいご） - 公式こうしきサイト
ウッドストック・フェスティバル - 1969年ねん8月がつ
主催しゅさい者しゃ： マイケル・ラング | ジョン・P・ロバーツ | ジョエル・ローズマン | アーティー・コーンフェルド
15日にち
16日にち - 17日にち
17日にち - 18日にち
関連かんれん事項じこう
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