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すずめたまごまだら

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
すずめたまごまだら(そばかす)
2人ふたりわか女性じょせいすずめたまごまだら

すずめたまごまだら(じゃくらんはん、えい: ephelis)は、皮膚ひふにできる色素しきそまだら(しみ)のひとつ。文字通もじどおスズメたまご卵殻らんかく)の模様もよういろかたちていることから名付なづけられた。一般いっぱんてきにはそばかすえい: freckle)とぶ。

日本にっぽんでは、医薬いやく部外ぶがいひん成分せいぶんとして「シミ・そばかすをふせぐ」という効能こうのう表示ひょうじ承認しょうにんされた日焼ひや美白びはく化粧けしょうひんがある[1]

症状しょうじょう

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おもかおしたにみられる。直径ちょっけい3〜5mmのこまかい茶色ちゃいろ色素しきそまだら散在さんざいかたなどにもできることがある。

時期じき

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幼児ようじより思春期ししゅんきこうはつ

原因げんいん

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つね染色せんしょくたい優性ゆうせい遺伝いでん形式けいしきをとる。白人はくじんおおいが、黄色おうしょく人種じんしゅでもられる。メラノサイト局所きょくしょてき活性かっせいし、メラニン色素しきそ多数たすう沈着ちんちゃくしてくろくなる。光線こうせん過敏かびん合併がっぺいしていることがおおい。

治療ちりょう

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紫外線しがいせん防御ぼうぎょ重要じゅうようとなる。日本にっぽん医薬いやく部外ぶがいひん成分せいぶんとして、日焼ひやには「日焼ひやけによるシミ・そばかすをふせぐ」、美白びはく化粧けしょうひんでは「メラニン生成せいせいおさえシミ・そばかすをふせぐ」という効能こうのう表示ひょうじ承認しょうにんされている[1]。もっとも、美白びはく化粧けしょうひんではかんまだらなどすでにある色素しきそ沈着ちんちゃく改善かいぜんしたかで判定はんていしている[1]すずめたまごむら日光にっこう黒子ぼくろけい69めいたいし、かお半面はんめんビタミンC誘導体ゆうどうたいのアスコルビンさんリンさんナトリウムをイオン導入どうにゅうし、3-4かげつにほぼ全員ぜんいん有効ゆうこうとされ反対はんたいがわよりもたか改善かいぜん効果こうかがあった[2]

インテンス・パルス・ライト (IPL) をおこない、4週間しゅうかんで86%のひとすずめたまごまだら半分はんぶん以上いじょうえ、IPLでは色素しきそ沈着ちんちゃく副作用ふくさようこりにくい[3]

2015ねんのガイドラインでは、Qスイッチアレキサンドライトレーザーでは76%以上いじょうすずめたまごまだらえるまでにようした回数かいすうは、65%のひとが1かいで、21%ひとが2かいであったが、レーザーでは色素しきそ沈着ちんちゃくこりやすく、また機器きき同士どうし比較ひかくした研究けんきゅうはない[3]日本人にっぽんじん対象たいしょうとし、ピコびょうアレキサンドライトレーザー (755nm) をダウンタイムなしの治療ちりょうとしてった場合ばあいには、すずめたまごむらしるこうだが(より難治なんじの)かんまだら発生はっせいするリスクがある[4]

出典しゅってん

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  1. ^ a b c 長沼ながぬま雅子まさここう粧品の有効ゆうこうせい歴史れきしてき変遷へんせん」『日本にっぽん粧品学会がっかいだい39かんだい4ごう、2015ねん、275-285ぺーじdoi:10.11469/koshohin.39.275 
  2. ^ 船坂ふなさか陽子ようし松中まつなかひろしさかき幸子さちこ、ほか「ビタミンC誘導体ゆうどうたいのイオントフォレーシスによる色素しきそむらたいする臨床りんしょう効果こうか」『皮膚ひふ科学かがくだい4かんだい3ごう、2005ねん、299-308ぺーじdoi:10.11340/skinresearch.4.3_299NAID 130005404798 
  3. ^ a b 日本にっぽん形成けいせい外科げか学会がっかい 2015, pp. 141–142.
  4. ^ 葛西かさい健一郎けんいちろうていフルエンスピコびょうアレキサンドライトレーザー治療ちりょう効果こうか問題もんだいてん」『日本にっぽんレーザー学会がっかいだい39かんだい2ごう、2018ねん、131-136ぺーじdoi:10.2530/jslsm.jslsm-39_0016 

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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かんまだら(しみ)
老人ろうじんせい色素しきそまだら日光にっこう黒子ぼくろ、しみ)