ъ

文字もじ[編集へんしゅう]

フリー百科ひゃっか事典じてんウィキペディアに「Ъ」の記事きじがあります。

キリル文字もじ[編集へんしゅう]

キリル文字もじ小文字こもんじ、大文字おおもじはЪ。
- ьと同どう源みなもとでグラゴル文字もじⰠ（jerъ jer 音おん価か/ɯ/、おそらくⰑ（onъ on）を改変かいへんしたもの）より。
- ロシア語ごの第だい28字母じぼ、твёрдый знакまたは、ер/еръ。
  - 独立どくりつした音おとは持もたず、硬かた音符おんぷと呼よばれ、直前ちょくぜんの子音しいんと直後ちょくごの母音ぼいんを分わけて発音はつおんさせ、直前ちょくぜんの音おとが軟子音おん(口蓋こうがい子音しいん)ならば硬かた子音しいん(非ひ口蓋こうがい子音しいん)化かする働はたらきを持もつ（cf.ь）。
  - 語頭ごとうに立たたないため、元来がんらい大文字おおもじはない。
  - 旧きゅう正書法せいしょほう(1918年ねんまで)では、硬かた子音しいんで終おわる単語たんごの語末ごまつにつけていたが、独立どくりつした音おとを持もたなくなったため語末ごまつのЪは廃止はいしされる。
  - ウクライナ語ごでは、直前ちょくぜんの子音しいんと直後ちょくごの母音ぼいんを分わけて発音はつおんさせる場合ばあい、この字じを使用しようせず、代かわりにアポストロフィー(’)を用もちいる。
- ブルガリア語ごの第だい27字母じぼ、ер голя́м。
  - 音おと価かは、曖昧あいまい母音ぼいん/ə/。