国難こくなん

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国くに 難なん（こくなん）

国家こっかの災難さいなん。
- 名な編へん壯士そうし籍せき不ふ得とく中ちゅう顧私捐軀赴國難こくなん 視し死し忽ゆるがせ如歸（曹植「白馬はくば篇へん」（『文選ぶんせん』巻まき27所収しょしゅう））
  名なをば壮士そうしの籍せきに編へんせらる中なか（うち）に私わたしを顧かえりみるを得とくず躯むくろ（み）を捐（す）てて国難こくなんに赴おもむく死しを視みること忽ゆるがせ（たちま）ち帰きするが如ごとし
  我わが名なを勇士ゆうしの名簿めいぼに連つらねているからには、心しんの内うちに私わたし心こころを差さし挟はさむことなどできない。この身みを捨すてて国難こくなんに赴おもむく私わたしにとって、死しを見みることは、我わが家やに帰かえるような心地ここちのすることである。
- 近代きんだいは国難こくなん内外ないがいに起おこりて、志士しし東西とうざいに奔走ほんそうすといへども、国本くにもと培養ばいように心しんを注そそぐの士し、極きわめて乏とぼしきは慨すべく歎ずべし。（中里なかさと介山かいざん『大菩薩峠だいぼさつとうげ』）

こ↗くなん、こ↗く↘なん