基底きてい

日本語にほんご

名詞めいし

基もと底そこ（きてい）

1. ある物事ものごとの大本おおもとを与あたえるもっと基礎きそ的てきな物事ものごと。
   • われわれはこの平等びょうどうということをよく了解りょうかいしておかなくてはならない。なぜなれば、自由じゆうを頂点ちょうてんとするならば、平等びょうどうは基底きていだからである。（ヴィクトル・ユーゴー「レ・ミゼラブル」）〔豊島としま与志雄よしお訳やく1927年ねん〕
   • 現実げんじつは対象たいしょうであるよりもむしろ我々われわれがそこに立たっている足場あしばであり、基底きていである。（三木みき清きよし「哲学てつがく入門にゅうもん」）〔1940年ねん〕
2. 立体りったい的てきな物体ぶったいの底面ていめん。
   • そうして、おしべはと見みるとどこへ行いったかわからない。よく見みると子房しぼうの基底きてい部ぶにまっ黒くろくひからびた虫むしの糞くそのようなものがある。（寺田てらだ寅彦とらひこ「沓掛くつかけより」）〔1933年ねん〕
   • 標識ひょうしき柱ばしらは基底きていにコンクリートの台だいがあり、金属きんぞくのパイプがそこからまっすぐ伸のびて、停留所ていりゅうじょ名めいを記しるした円盤えんばんが一番いちばん上じょうにくっついている。（梅崎うめさき春生はるお「狂くるい凧だこ」）〔1963年ねん〕
3. （数学すうがく）あるベクトル空間くうかん上うえの任意にんいのベクトルを張はることができる一いち次じ独立どくりつなベクトルの組くみ。n 次元じげんベクトル空間くうかん上じょうの一いち次じ独立どくりつな n 個このベクトルの組くみ。

類義語るいぎご

• 基本きほん、根底こんてい

翻訳ほんやく

語義ごぎ3

• 英語えいご: basis