-n

アイヌ語ご

カナ表記ひょうき ㇴ／ン

接尾せつび辞じ

-n (母音ぼいん接続せつぞく, 子音しいん接続せつぞく -iw) 名詞めいし法ほう語尾ごび　数詞すうし・疑問ぎもん代名詞だいめいし・動詞どうし・形容詞けいようしにつく

1. ……人ひと。（まれに擬人ぎじん化かして）魚さかななど。

用法ようほう

母音ぼいんで終おわる音節おんせつに続つづく形かたち。

前まえの音節おんせつが子音しいんで終おわるときは -iw をつける。-iw を見みよ。

• 典型てんけい的てきには人数にんずうを数かぞえる名詞めいしに現あらわれる。

派生はせい語ご

アイヌ語ごの数詞すうし（人数にんずう形がた）

1	sinen	シネㇴ
2	tun	ト゚ㇴ
3	ren	レㇴ
4	inen	イネㇴ
5	asiknen	アシㇰネㇴ
6	iwaniw	イワニゥ
7	arwaniw	アㇻワニゥ
8	tupesaniw	ト゚ペサニゥ
9	sinepesaniw	シネペサニゥ
10	waniw	ワニゥ

11	sinen ikasma waniw	シネㇴ　イカㇱマ　ワニゥ
20	hotnen	ホッネㇴ
30	waniw e-tu hotnen	ワニゥ　エト゚　ホッネㇴ
40	tu hotnen	ト゚　ホッネㇴ
50	waniw e-re hotnen	ワニゥ　エレ　ホッネㇴ
60	re hotnen	レ　ホッネㇴ
70	waniw e-ine hotnen	ワニゥ　エイネ　ホッネㇴ
80	ine hotnen	イネ　ホッネㇴ
90	wanniw e-asikne hotnen	ワンニゥ　エアシㇰネ　ホッネㇴ
100	asikne hotnen	アシㇰネ　ホッネㇴ

• 11～19, 21～29, ……は、ドイツ語ごの ein und zwanzig などとよく似にたい方いかたをする。
• 40, 60, 80, 100 は、フランス語ふらんすごの vingt を用もちいた20の倍数ばいすう法ほうとよく似にたい方いかたをする。
• 30, 50, 70, 90 は、それぞれに１０を足たすと40, 60, 80, 100 になるというい方いかた。
  • 例れい waniw(10人にん) + e-(～で) + tu(２ふたつの) + hotnen(20人にん)

関連かんれん語ご

• 他たの名詞めいし法ほう語尾ごび: -p/-pe, -i/-hi, -ike/-hike, -kur, -n/-iw

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エスペラント

品詞ひんし語尾ごび

-n

1. 名詞めいしや代名詞だいめいし、形容詞けいようしの対格たいかく接尾せつび辞じ。
   • Mi amas vin.

     私わたしはあなたを愛あいしています。

   • Ni iris en lian domon.

     私わたし達たちは彼かれの家いえの中なかへ行いった。

2. 副詞ふくしに付ついてその場所ばしょへ向むかうことを表あらわす。
   • sude(南みなみで、南みなみに) → suden(南みなみへ)

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ハンガリー語ご

発音はつおん

• IPA(?): /n/

語源ごげん1

語源ごげん不明ふめい

接尾せつび辞じ

-n (上うえ格かく接尾せつび辞じ)

1. ​ 特定とくていの空間くうかんの表面ひょうめんに接せっしていることを示しめす。

   hajó「船ふね」 + -n → hajón「船上せんじょうで」

用法ようほう

• (上うえ格かく接尾せつび辞じ) 母音ぼいん調和ちょうわ等とうによる別べつ形がた:

  -n: 語末ごまつが母音ぼいんの語かたりに付つく。語末ごまつの -a は -á- に、-e は -é-　に変かわる。

  -on: 語末ごまつが子音しいんの後のち舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。

  -en: 語末ごまつが子音しいんの非ひ円えん唇くちびる前ぜん舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。

  -ön: 語末ごまつが子音しいんの円えん唇くちびる前ぜん舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。

参照さんしょう

• ハンガリー語ご 名詞めいし 定形ていけい

語源ごげん2

語源ごげん不明ふめい

接尾せつび辞じ

-n

1. ​ (副詞ふくし形成けいせい接尾せつび辞じ) 形容詞けいようしから副詞ふくしを形成けいせいする。

   ritka「まれな」 + -n → ritkán「まれに」

2. ​ (副詞ふくし形成けいせい接尾せつび辞じ) 数詞すうしや代名詞だいめいしから副詞ふくしを形成けいせいする。

   mindnyája (廃語はいご)「私わたしたち/君くんたち/彼かれらのすべて」 + -n → mindnyájan「私わたしたち/君くんたち/彼かれらのすべてで」

用法ようほう

• (形容詞けいようしの副詞ふくし形成けいせい接尾せつび辞じ) 母音ぼいん調和ちょうわ等とうによる別べつ形がた:

  -n: 語末ごまつが母音ぼいんの語かたりに付つく。語末ごまつの -a は -á- に、-e は -é- に変かわる。

  -an: 大だい部分ぶぶんの語末ごまつが子音しいんの後のち舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。

  -on: 一部いちぶの語末ごまつが子音しいんの後のち舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。

  -en: 語末ごまつが子音しいんの前ぜん舌した母音ぼいんの語かたりおよび一部いちぶの母音ぼいんで終おわる前ぜん舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。母音ぼいんで終おわる場合ばあいは語末ごまつの母音ぼいんが脱落だつらくする (例れい: könnyű) もしくは子音しいんを追加ついかする (例れい: bő, hű)。

• (数詞すうし・代名詞だいめいしの副詞ふくし形成けいせい接尾せつび辞じ) 母音ぼいん調和ちょうわ等とうによる別べつ形がた:

  -n: 一部いちぶの語末ごまつが母音ぼいんの語かたりに付つく。語末ごまつの -a は -á- に、-e は -é- に変かわる。

  -an: 語末ごまつが子音しいんの後のち舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。

  -en: 語末ごまつが子音しいんの前ぜん舌した母音ぼいんの語かたりおよび一部いちぶの母音ぼいんで終おわる前ぜん舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。母音ぼいんで終おわる場合ばあいは語末ごまつの母音ぼいんが脱落だつらくする (例れい: kettő)。

語源ごげん3

接尾せつび辞じ

-n

1. ​ (人称にんしょう接尾せつび辞じ, 主おもに方言ほうげんまたは古こ用法ようほう) 命令めいれい法ほう不定ふてい活用かつよう3人称にんしょう単数たんすう形がたを形成けいせい(現在げんざいの命令めいれい法ほうの接尾せつび辞じ -jen にあたる、以前いぜんは直ちょく説法せっぽうでも現あらわれていた)。

   jön「彼かれ/彼女かのじょ/それが来くる」

   lőn (古こ用法ようほう)「彼かれ/彼女かのじょ/それが存在そんざいするように」

用法ようほう

• (古ふるい人称にんしょう接尾せつび辞じ) 母音ぼいん調和ちょうわ等とうによる別べつ形がた:

  -n: 特定とくていの不規則ふきそくな語かたりに付つく。

  -on: 後こう舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。

  -en: 非ひ円えん唇くちびる前ぜん舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。

  -ön: 円えん唇くちびる前ぜん舌した母音ぼいんの語かたりに付つく。

参照さんしょう

• 付録ふろく:ハンガリー語ごの接尾せつび辞じ