奉加(ホウガ)とは？意味や使い方

デジタル大辞泉だいじせん「奉加ほうが」の意味いみ・読よみ・例文れいぶん・類語るいご

［名な］(スル)
１神仏しんぶつに金品きんぴんを寄進きしんすること。また、その金品きんぴん。「本堂ほんどう修復しゅうふくの瓦かわら代だいを奉加ほうがする」
２金品きんぴんを与あたえること。また、その金品きんぴん。寄付きふ。
[類語るいご]寄付きふ・贈おくる・贈与ぞうよ・寄贈きぞう・贈答ぞうとう・恵贈けいぞう・寄進きしん・勧進かんじん・奉納ほうのう・喜捨きしゃ・献金けんきん・献納けんのう・献本けんぽん・募金ぼきん・カンパ

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〘名詞めいし〙
① ( 神仏しんぶつへの寄進きしんの金品きんぴんに、自分じぶんのものを加くわえ奉たてまつるの意い ) 勧進かんじん(かんじん)によって神仏しんぶつに金品きんぴんを寄進きしんすること。また、その金品きんぴん。知識ちしき。
1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「此、皆みな、寺僧じそうの営いとなみ、檀越だんおち(だんをつ)の奉加ほうが也」(出典しゅってん：今昔こんじゃく物語ものがたり集しゅう（1120頃ころか）一いち二に)
② 転てんじて、一般いっぱんに、金品きんぴんを与あたえること、またはもらうこと。また、その金品きんぴん。寄付きふ。
1. [初出しょしゅつの実例じつれい]「福島ふくしまの西にし悦えつ坊ぼうが仏壇ぶつだん買かいふたほうが、銀ぎん一いち枚まい回向えこうしやれ」(出典しゅってん：浄瑠璃じょうるり・心中しんちゅうの天てんの網島あみじま（1720）下した)
③ 「ほうがちょう（奉加帳ほうがちょう）」の略りゃく。

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神仏しんぶつへ財物ざいぶつを寄進きしんし、堂舎どうしゃの造営ぞうえい、補修ほしゅう、仏像ぶつぞうの造立ぞうりゅうなどを助成じょせいすること。事業じぎょうに自分じぶんの財物ざいぶつを加くわえ奉たてまつる意いで、知識ちしきともいわれた。奉加ほうがの趣旨しゅしを記しるしたものを奉加ほうが状じょう、財物ざいぶつの目録もくろくや寄進きしん者しゃの氏名しめいなどを記しるした帳簿ちょうぼや目録もくろくを奉加帳ほうがちょう、奉加ほうが簿ぼという。転てんじて、一般いっぱんに財物ざいぶつ（金品きんぴん）を与あたえたりもらったりすること、またはその金品きんぴん、寄付きふをもいう。

［佐々木ささき章あきら格かく］

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