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炭層(タンソウ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

炭層たんそうみ)タンソウ

デジタル大辞泉だいじせん炭層たんそう」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

たん‐そう【炭層たんそう

地層ちそうちゅう石炭せきたんそう石炭せきたんそう
[類語るいご]地層ちそう油層ゆそうどろ炭層たんそう砂礫されきそう鉱床こうしょう鉱脈こうみゃく金脈きんみゃく岩盤がんばんせいかいちゅうせいかい新生しんせいかいだいさんそうだいさんけいひろし積層せきそうおき積層せきそう断層だんそうかつ断層だんそう露頭ろとう

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精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん炭層たんそう」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

たん‐そう【炭層たんそう

  1. 名詞めいし 石炭せきたん地層ちそう石炭せきたんそうすみゆか
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「石炭せきたんまた場内じょうないよりる、炭層たんそうあついち『メートル』」(出典しゅってんべいおう回覧かいらん実記じっき(1877)〈久米くめ邦武くにたけさん)

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改訂かいてい新版しんぱん 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん炭層たんそう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

炭層たんそう (たんそう)
coal bed
coal seam

いわそうあいだ層状そうじょう存在そんざいしている石炭せきたんそう炭層たんそうふく地質ちしつがくてき一連いちれん地層ちそう夾炭そうといい,そのなかにふつうすうまい炭層たんそうふくまれている。炭層たんそうはしばしばうすいわそうふくんでいるが,これをはさ(はさみ)といっている。したがって石炭せきたん部分ぶぶん炭層たんそうちょんあつしよりもすくないのが普通ふつうであり,炭層たんそうちょんあつしやまたけ(やまたけ),そのなか石炭せきたん部分ぶぶんそうあつたんたけ(すみたけ)という。はさみのはい具合ぐあいあつさ,石炭せきたん炭質たんしつ変化へんかあつとう構成こうせいぞくかざりという)は炭層たんそうごとでもちろん相違そういするが,おな炭層たんそうでも地域ちいきによって変化へんかする。炭層たんそう古代こだい植物しょくぶつ沈積ちんせきして形成けいせいされたもので,根源こんげん植物しょくぶつ繁茂はんもしていたその場所ばしょ沈積ちんせきしてできたものと,べつ場所ばしょながされて沈積ちんせきしたものとがかんがえられている。一般いっぱんてきには,だい規模きぼ炭層たんそう構成こうせいあつさの安定あんていしているものは前者ぜんしゃである。炭層たんそう生成せいせい当時とうじはほぼ水平すいへいであるが,その褶曲しゅうきょく断層だんそうとう地殻ちかく変動へんどうけて,いろいろな角度かくど傾斜けいしゃしている。日本にっぽんでは0~20未満みまんなる傾斜けいしゃ,20~35未満みまんちゅう傾斜けいしゃ,35~55未満みまんきゅう傾斜けいしゃ,55以上いじょうたて傾斜けいしゃんでいる。
執筆しっぴつしゃ

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日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)炭層たんそう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

炭層たんそう
たんそう
coal seam

石炭せきたんでできている堆積たいせき(たいせき)いわをいう。かずせんまんねんあるいはそれ以上いじょうふる時代じだい地球ちきゅうじょう繁茂はんもしていた樹木じゅもく遺骸いがい(いがい)が堆積たいせきして土砂どしゃをかぶり、その土砂どしゃとともに岩石がんせきになったものが炭層たんそうである。樹木じゅもく有機物ゆうきぶつであり、酸素さんそ水素すいそ炭素たんそ硫黄いおう(いおう)、リン、窒素ちっそ等々とうとう元素げんそ化合かごうぶつであるが、炭層たんそうはほとんど炭素たんそぶんのみで形成けいせいされている。また、各種かくしゅ地質ちしつ変動へんどうけ、炭層たんそうないにも断層だんそう褶曲しゅうきょく(しゅうきょく)とうがつねに介在かいざいしている。一方いっぽうおな時代じだいなんかい繁茂はんも堆積たいせきかえしていたらしく、堆積たいせきそうちゅうにはすうまいじゅうすうまい以上いじょう炭層たんそうふくむことがおおい。そこで、この堆積岩たいせきがんそうを「夾炭そう(きょうたんそう)」という。

 世界せかいの夾炭そうはほとんど、地質ちしつ時代じだいでいえば古生代こせいだい石炭せきたん前後ぜんこう裸子植物らししょくぶつるい炭層たんそうふくんでいる。しかし、日本にっぽんのほか世界せかい各地かくち(たとえば中国ちゅうごくなでじゅん(ぶじゅん)炭鉱たんこう)にも新生代しんせいだいだいさん松柏しょうはく(しょうはく)るい石炭せきたんしたものもある。年代ねんだいてきにはあたらしいので、瀝青れきせい(あれきせい)すみ亜炭あたんそうおおいが、日本にっぽんずみおよびなでじゅんずみのように良質りょうしつ瀝青炭れきせいたんそうすくなくない。

磯部いそべ俊郎としお

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ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん しょう項目こうもく事典じてん炭層たんそう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

炭層たんそう
たんそう
coal seam

地層ちそうちゅう層状そうじょうをなして存在そんざいしている石炭せきたんたんそう通常つうじょうはさ partingという石炭せきたん以外いがい岩石がんせきぶん,または灰分かいぶんおお燃料ねんりょう価値かちひく粗悪そあくずみそう介在かいざいしている。あつさはすう cmのものから 100m以上いじょうおよぶものまであり,またひとつの地層ちそうちゅうに1~2まいから 20まい以上いじょうおよ場合ばあいもある。このようなものをるいそうといい,石炭せきたんそうをはさむるいそうを夾炭そうという。植物しょくぶつ長期間ちょうきかん引続ひきつづいて水中すいちゅう堆積たいせきしてあつそうとなり,そのうえすなどろ堆積たいせきし,すうひゃくまんねんないし2~3おくねん上部じょうぶすなどろ圧力あつりょくけ,下部かぶからは地熱じねつ作用さようけて,炭化たんか作用さようによって生成せいせいしたものである。樹木じゅもく石炭せきたんになると容積ようせきやく 10ぶんの1に収縮しゅうしゅくするといわれ,あつさ 1mの炭層たんそうやく 10mの樹木じゅもく堆積たいせきから生成せいせいしたものである。欧米おうべいでは古生代こせいだい石炭せきたん形成けいせいされたものがおおい。日本にっぽんのものは比較的ひかくてきあたらしく新生代しんせいだいふるだいさん形成けいせいされたものであるが,地殻ちかく変動へんどう火山かざん活動かつどう活発かっぱつであったため,地中ちちゅうねつ圧力あつりょくによる炭化たんか作用さよう促進そくしんされた結果けっか比較的ひかくてき年代ねんだいあたらしいわり炭化たんかすすんでいる。

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百科ひゃっか事典じてんマイペディア炭層たんそう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

炭層たんそう【たんそう】

地層ちそうちゅう層状そうじょうそんましま石炭せきたんそう炭層たんそうふく地質ちしつがくてき一連いちれん地層ちそうを夾(きょう)炭層たんそうという。炭層たんそうには根源こんげん植物しょくぶつ繁茂はんもしたその場所ばしょ生成せいせいされた現地げんち炭層たんそうと,ながされ堆積たいせきしてしょうじたりゅうせき炭層たんそうがあり,一般いっぱん前者ぜんしゃのほうが規模きぼおおきい。炭層たんそうあつさを炭鉱たんこうではたんたけ(すみたけ)としょうし,100m以上いじょうあついものもあるが,稼行(かこう)対象たいしょうとならない1cm以下いかうすそうもある。
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