デジタル大辞泉だいじせん 「通風つうふう」の意味いみ・読よみ・例文れいぶん・類語るいご つう‐ふう【通風つうふう】 [名な](スル)風かぜを通とおすこと。空気くうきの流通りゅうつうをよくして新鮮しんせんな空気くうきを通かよわせること。かぜとおし。「通風つうふうのよい部屋へや」「通風つうふう口くち」[類語るいご]風通かぜとおし・通気つうき・換気かんき 出典しゅってん 小学館しょうがくかんデジタル大辞泉だいじせんについて 情報じょうほう | 凡例はんれい
精選せいせん版ばん 日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん 「通風つうふう」の意味いみ・読よみ・例文れいぶん・類語るいご つう‐ふう【通風つうふう】 〘 名詞めいし 〙① 風かぜを通とおすこと。空気くうきの流通りゅうつうの悪わるい所ところへ新鮮しんせんな空気くうきを通かよわせること。風通かぜとおし。[初出しょしゅつの実例じつれい]「之これを近世きんせい公園こうえん学がくの見地けんちたる建造けんぞう物ぶつの配置はいち〈略りゃく〉通風つうふう(ツウフウ)の善悪ぜんあく、四季しき植物しょくぶつの配合はいごうなど」(出典しゅってん:江戸えどから東京とうきょうへ(1921)〈矢田挿雲やだそううん〉六ろく上じょう)「この二に階かいは、わりと通風つうふうが悪わるく」(出典しゅってん:自由じゆう学校がっこう(1950)〈獅子しし文六ぶんろく〉触手しょくしゅ)② 全体ぜんたいに共通きょうつうしてみられる風潮ふうちょう。[初出しょしゅつの実例じつれい]「喫煙きつえん飲酒いんしゅの戒は、西洋せいようの通風つうふうなれども」(出典しゅってん:米べい欧おう回覧かいらん実記じっき(1877)〈久米くめ邦武くにたけ〉一いち) とおり‐かぜとほり‥【通風つうふう】 〘 名詞めいし 〙 さっと吹ふき過すぎる風かぜ。[初出しょしゅつの実例じつれい]「もののすがたぞきえて失しつにき 舞まい灯籠どうろうたまりもあへぬ通とおり風ふう」(出典しゅってん:俳諧はいかい・信徳しんとく十じゅう百ひゃく韻いん(1675)) 出典しゅってん 精選せいせん版ばん 日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん精選せいせん版ばん 日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてんについて 情報じょうほう | 凡例はんれい
日本にっぽん大だい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ) 「通風つうふう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ 通風つうふうつうふうcross ventilation 窓まどのような比較的ひかくてき大おおきな開口かいこうを開放かいほうして室内しつない風速ふうそくを大おおきくし、大量たいりょうの自然しぜん換気かんきを行おこなうこと。夏季かきに風力ふうりょくを利用りようして室内しつないに可か感かん気流きりゅうを生しょうじさせ、人体じんたいからの熱ねつ放散ほうさんを盛さかんにして温ゆたか感かんを下さげることが通風つうふうの目的もくてきである。 温ゆたか感かんに与あたえる熱ねつ環境かんきょうの要素ようそは温度おんど、湿度しつど、風速ふうそく、放射ほうしゃ熱ねつで、このうちの一ひとつの要素ようそだけでも変化へんかが生しょうじれば温ゆたか感かんは変動へんどうする。風速ふうそく以外いがいの三さん要素ようそが変化へんかしないときに風速ふうそくが大おおきくなれば、人体じんたいの熱あつおよび表面ひょうめんの水分すいぶん蒸発じょうはつが促進そくしんされ、有効ゆうこう温度おんどは下さがり、人体じんたいは涼すずしく感かんじる。夏季かきの通風つうふう換気かんきにおける室内しつない風速ふうそくは50センチメートル毎秒まいびょう以上いじょうが必要ひつようとされる。 通風つうふうをよくするには通風つうふう経路けいろ、窓まどの開口かいこう面積めんせき、窓まどの開ひらき方かたなど十じゅう分ふん考慮こうりょしなければならない。一般いっぱん的てきな引びき違ちがい窓まどの場合ばあい、風上かざかみ側がわ窓まど前まえに障害しょうがい物ぶつがなく、通風つうふう経路けいろが室しつ全体ぜんたいにわたるように、風上かざかみ側がわの窓まどをできるだけ大おおきく、主しゅ風向ふうこうに対たいして垂直すいちょくに設もうけるとともに、風下かざしも側がわの窓まども十分じゅうぶん大おおきくとることが必要ひつようである。通風つうふう量りょうは室内しつない風速ふうそくに比例ひれいし、室内しつない風速ふうそくは外部がいぶ風速ふうそくに比例ひれいするから、外部がいぶ風速ふうそくが大おおきければ通風つうふう量りょうも大おおきい。外部がいぶ風速ふうそくに対たいする室内しつない風速ふうそくの比ひを通風つうふう比ひまたは通風つうふう率りつといい、これができるだけ一いちに近ちかく、かつ室内しつない一いち様ようになることが望のぞましい。わが国くにの夏季かきのような高温こうおん多湿たしつ地域ちいきでは、住宅じゅうたく設計せっけいに際さいして通風つうふう計画けいかくに考慮こうりょを払はらうことが肝要かんようである。[水みず畑はた雅行まさゆき][参照さんしょう項目こうもく] | 換気かんき 出典しゅってん 小学館しょうがくかん 日本にっぽん大だい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)日本にっぽん大だい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)について 情報じょうほう | 凡例はんれい
ブリタニカ国際こくさい大だい百科ひゃっか事典じてん 小しょう項目こうもく事典じてん 「通風つうふう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ 通風つうふうつうふうdraft; draught (1) 燃料ねんりょうの燃焼ねんしょうに必要ひつような空気くうきを炉ろやボイラに送おくること。煙突えんとつによる自然しぜん通風つうふうと送風そうふう機きなどによる人工じんこう通風つうふうとがある。さらに人工じんこう通風つうふうには送風そうふう機きを炉ろの前まえに据付すえつけて大気たいき圧あつ以上いじょうの空気くうきを強制きょうせい的てきに押込おしこむ方式ほうしき (押込おしごめ通風つうふう) ,煙けむり道どうの終端しゅうたんに通風つうふうファンを設もうけて煙けむり道どうガスを吸出すいだす方式ほうしき (吸出すいだし通風つうふう) ,およびこの両者りょうしゃを併用へいようした方式ほうしき (平衡へいこう通風つうふう) とがある。 (2) 換気かんき装置そうちにおいて空気くうきの吸込すいこみ口くちまたは吹出ふきだし口くち付近ふきんに感かんじる空気くうきの流ながれをいう。 出典しゅってん ブリタニカ国際こくさい大だい百科ひゃっか事典じてん 小しょう項目こうもく事典じてんブリタニカ国際こくさい大だい百科ひゃっか事典じてん 小しょう項目こうもく事典じてんについて 情報じょうほう
家いえとインテリアの用語ようごがわかる辞典じてん 「通風つうふう」の解説かいせつ つうふう【通風つうふう】 室内しつないの空気くうきを流通りゅうつうさせること。窓まどなどの開口かいこう部ぶを開放かいほうするなどして自然しぜん換気かんきを行おこなうこと。◇「風通かぜとおし」ともいう。 出典しゅってん 講談社こうだんしゃ家いえとインテリアの用語ようごがわかる辞典じてんについて 情報じょうほう
内科ないか学がく 第だい10版はん 「通風つうふう」の解説かいせつ 通風つうふう(その他たの代謝たいしゃ異常いじょう) 【⇨10-17】[武田たけだ英二えいじ・山本やまもと浩ひろし範はん] 出典しゅってん 内科ないか学がく 第だい10版はん内科ないか学がく 第だい10版はんについて 情報じょうほう
世界せかい大だい百科ひゃっか事典じてん(旧版きゅうばん)内うちの通風つうふうの言及げんきゅう 【換気かんき】より …給きゅう排気はいきともに機械きかい力りょくによる方法ほうほう,給きゅう気きのみ機械きかい力りょくによる押込おしこみ法ほう,排気はいきのみ機械きかい力りょくによる吸出すいだし法ほうとに分類ぶんるいされ,厨房ちゅうぼう,便所べんじょ,浴室よくしつなどでは,機械きかい換気かんきを用もちいる場合ばあいは,吸出すいだし法ほうによって室内しつない圧あつを負まけにして汚染おせん空気くうきが他たの室しつへ漏もれないようにする。自然しぜん換気かんきのうち,風力ふうりょく換気かんきは風上かざかみと風下かざしもの圧力あつりょく差さによって換気かんきを行おこなうもので通風つうふうともいう。換気かんき量りょうは風速ふうそくに比例ひれいし開口かいこう面積めんせきとともに多おおくなる。… ※「通風つうふう」について言及げんきゅうしている用語ようご解説かいせつの一部いちぶを掲載けいさいしています。 出典しゅってん|株式会社かぶしきがいしゃ平凡社へいぼんしゃ「世界せかい大だい百科ひゃっか事典じてん(旧版きゅうばん)」