抜ぬき打うち調査ちょうさ、関西かんさい、京都きょうと、中部ちゅうぶの３支社ししゃも

長時間ちょうじかん労働ろうどう、常態じょうたい化かの疑うたがい　社員しゃいんの勤務きんむ記録きろくを調査ちょうさか

　広告こうこく代理だいり店てん最大手さいおおて・電通でんつうの新入しんにゅう社員しゃいんだった高橋たかはしまつりさん（当時とうじ２４歳さい）の自殺じさつが過労かろうを原因げんいんとする労災ろうさいと認定にんていされた問題もんだいで、東京とうきょう労働ろうどう局きょくなどは１４日にち、東京とうきょう都と港みなと区くの電通でんつう本社ほんしゃに労働ろうどう基準きじゅん法ほうに基もとづく抜ぬき打うちの立たち入いり調査ちょうさ「臨検りんけん」を実施じっしした。また、同日どうじつまでに、関西かんさい（大阪おおさか市し）、京都きょうと（京都きょうと市し）、中部ちゅうぶ（名古屋なごや市し）の３支社ししゃの調査ちょうさも行おこなった。全社ぜんしゃ的てきに長時間ちょうじかん労働ろうどうが横行おうこうしている可能かのう性せいがあるとみて、社員しゃいんの勤務きんむ記録きろくや会社かいしゃの対応たいおう策さくなどを調しらべているとみられる。

　電通でんつうでは１９９１年ねんにも入社にゅうしゃ２年ねん目めの男性だんせい社員しゃいん（当時とうじ２４歳さい）が自殺じさつし、遺族いぞくが起おこした裁判さいばんで最高裁さいこうさいが会社かいしゃ側がわの責任せきにんを認定にんていした。労働ろうどう局きょくは過労かろう自殺じさつが繰くり返かえされた点てんを重視じゅうししたとみられる。労基法ろうきほう上じょう、労働ろうどう基準きじゅん監督かんとく官かんは臨検りんけんして企業きぎょう側がわに帳簿ちょうぼの提出ていしゅつを求もとめ、使用しよう者しゃを尋問じんもんできると規定きていするが、支社ししゃまでを対象たいしょうとするのは異例いれいという。