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全国初の「石川モデル」仮設住宅 既存の「概念」打ち破る挑戦 | 毎日新聞

特集とくしゅう

能登半島のとはんとう地震じしん

2024ねん1がつ1にち石川いしかわけん能登のと地方ちほう最大さいだい震度しんど7を観測かんそくする地震じしんがありました。どう地方ちほうでは、23ねん5がつ最大さいだい震度しんど6きょう地震じしん発生はっせいしています。

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全国ぜんこくはつの「石川いしかわモデル」仮設かせつ住宅じゅうたく 既存きそんの「概念がいねんやぶ挑戦ちょうせん

能登半島地震で被災した住民のために建設された「石川モデル」の仮設住宅=石川県穴水町下唐川地区で2024年6月26日午後3時44分、鶴見泰寿撮影
能登半島のとはんとう地震じしん被災ひさいした住民じゅうみんのために建設けんせつされた「石川いしかわモデル」の仮設かせつ住宅じゅうたく石川いしかわけん穴水あなみずまち下唐川しもからかわ地区ちくで2024ねん6がつ26にち午後ごご344ふん鶴見つるみやすし寿ことぶき撮影さつえい

 やまあいにひろがる水田すいでんは、初夏しょかえられたなえ成長せいちょうして青々あおあおとしていた。その一角いっかくにははたけもあったが、7がつ中旬ちゅうじゅんにはそこに木造もくぞう平屋ひらや住宅じゅうたく6完成かんせいした。間取まどりは2DKでひろさはやく30平方へいほうメートルだ。

 「『石川いしかわモデル』とばれるあたらしいタイプの仮設かせつ住宅じゅうたくですよ」

 はたけ提供ていきょうしたひだり(さぶ)淳一じゅんいちさん(77)が、そうおしえてくれた。防災ぼうさい業務ぎょうむにな内閣ないかくによると、石川いしかわモデルは全国ぜんこくはつみという。

 住宅じゅうたくてられたのは、能登半島のとはんとう中央ちゅうおう位置いちする石川いしかわけん穴水あなみずまちまち役場やくばからくるまで15ふんほどの下唐川しもからかわ(しもからかわ)地区ちく集落しゅうらくだ。あのから半年はんとしがたっても、くずれかけたままの石垣いしがき倒壊とうかいした家屋かおく目立めだった。

 まちなどによると、集落しゅうらくには31世帯せたいらしていた。元日がんじつには震度しんど6きょうれにおそわれ、23世帯せたい住宅じゅうたく全壊ぜんかい、またはだい規模きぼ半壊はんかい判定はんていされた。ひだりさんの2かいての自宅じたくだい規模きぼ半壊はんかいだった。

 地震じしん直後ちょくご断水だんすい停電ていでんつづいたが、町内ちょうないふく能登半島のとはんとうでは空室くうしつとなっている民間みんかん集合しゅうごう住宅じゅうたくがほとんどないという特殊とくしゅ事情じじょうがあった。まちは、100キロほどはなれた金沢かなざわなどの民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくげて「みなし仮設かせつ住宅じゅうたく」を確保かくほし、そこにうつった被災ひさいしゃおおかった。

 集落しゅうらくには、土砂どしゃ災害さいがい危険きけんがある区域くいきもある。このため、20世帯せたいほどは住宅じゅうたく解体かいたいする見通みとおしで、えを予定よていしているのは5世帯せたいにもたない。

 高齢こうれい人口じんこう減少げんしょうのうえこうした状況じょうきょうにさらされて、集落しゅうらく存続そんぞくあやぶまれていた。そのなかで、まち要望ようぼうけてけん建設けんせつすすめた仮設かせつ住宅じゅうたくは、これまでの「概念がいねん」をやぶるものだった。

仮設かせつはプレハブ長屋ながやづくり、原則げんそく2ねん

 仮設かせつ住宅じゅうたくはプレハブの長屋ながやづくりで、入居にゅうきょ期間きかん原則げんそく2ねんとなっている。仮設かせつ住宅じゅうたくから仮設かせつ住宅じゅうたくうつることは原則げんそくみとめていなかった。

 そこで、まちあらたな挑戦ちょうせんをすることにした。まず…

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