劇場げきじょう版ばん「SHIROBAKO」進捗しんちょく報告ほうこくからクイズ大会たいかいまで、京きょうまふで“公開こうかい製作せいさく委員いいん会かい”

「劇場げきじょう版ばん『SHIROBAKO』」のステージイベント「劇場げきじょう版ばん『SHIROBAKO』公開こうかい製作せいさく委員いいん会かい」が、京都きょうとで開催かいさい中ちゅうの「京都きょうと国際こくさいマンガ・アニメフェア2019」にて、本日ほんじつ9月がつ21日にちに行おこなわれた。イベントには安原やすはら絵麻えま役やくの佳けい村むらはるか、坂木さかきしずか役やくの千せん菅かん春香はるか、今井いまいみどり役やくの大和田おおわだ仁美ひとみ、矢野やのエリカ役やくの山岡やまおかゆり、久乃木くのぎ愛あい役やくの井澤いざわ詩織しおり、P.A.WORKSの堀川ほりかわ憲司けんじプロデューサー、インフィニットの永谷ながたに敬之たかゆきプロデューサーが登壇とうだんした。

MCを務つとめた山岡やまおかはまず「どうして劇場げきじょう版ばんの制作せいさくが、5年ねん経たった今いまなのか」と質問しつもん。堀川ほりかわは「続編ぞくへんを希望きぼうする声こえも多おおく、僕ぼくも作つくりたい話はなしがいっぱいあったんですが、とにかく監督かんとくが大人気だいにんきの方ほうなので……」と水島みずしま努つとむ監督かんとくの多忙たぼうさが理由りゆうの1つであることを明あかす。もちろん理由りゆうはそれだけではなく、永谷ながたにプロデューサーは「当然とうぜん制作せいさく自体じたいはもっと前まえからやっているので、5年ねんかかったわけではないですよ」と補足ほそくしつつ、「『SHIROBAKO』には“これを描えがくべきだ”というテーマが付帯ふたいするべきだと思おもっていて、その“描えがくべきもの”が監督かんとくをはじめとするメインスタッフの皆みなさんに降おりて来きた瞬間しゅんかんがあったんだと思おもいます」と力強ちからづよく語かたった。また久ひさしぶりの「SHIROBAKO」のアフレコについて、佳けい村むらは「作中さくちゅうでも時間じかんが経たっているから、みんな性格せいかくがちょっとずつ変かわっていて、『この間あいだに何なにがあったんだろう？』と思おもうようなキャラクターもいて。自分じぶんの役やくじゃなくても『この子こに何なにがあったんですか？』と聞ききに行いく人じんがいたりしました」と振ふり返かえった。

続つづいて「恒例こうれいの制作せいさく状じょう況きょうの進捗しんちょく報告ほうこくを……」と山岡やまおかが切きり出だすと、堀川ほりかわプロデューサーは「制作せいさく順調じゅんちょうだったことのほうが珍めずらしいので、平常へいじょう運転うんてんです」と苦笑にがわらい。「アフレコのときは、思おもったよりできてました！」と言いう佳けい村むらは、「TVシリーズであおいが『（アフレコが）色付いろづき（の絵え）じゃなくてすいません』って言いうシーンがあって。（宮森みやもりあおい役やくの木村きむら）珠たま莉ちゃんが水島みずしま監督かんとくに、『わりと日常にちじょう的てきに起おこっていることなんですけど、そんなに“すいません”って言いったほうがいいですか？』って尋たずねたら、水島みずしまさんが『いえ、色いろを付つけるのが当あたり前まえなんです』って。そうなんだ！って思おもいました（笑）」と当時とうじのエピソードを明あかした。さらに永谷ながたにプロデューサーが「『true tears』の頃ころは、P.A.WORKSさんは『アフレコ全ぜん話はなしオールカラーを目指めざす』ってスタイルだったはずなんですけど……」とツッコむと、堀川ほりかわプロデューサーは「本数ほんすうがそのころとは全まったく違ちがうので追おい付つかなくなっていますが、徐々じょじょにそこに向むけて変かわりつつあります。それに声優せいゆうさんの芝居しばいを聞きいて絵えを描えがいたほうがマッチする場合ばあいもあるので、余裕よゆうがあってケースバイケースで合あわせていくのが理想りそうですね」と語かたった。

さらに山岡やまおかは「間まに合あわなくて『DVDで直なおします』ってことはないですか？」と鋭するどく切きり込こんでいく。すると永谷ながたにプロデューサーは「それは僕ぼくが許ゆるさない」と断言だんげん。「やっていること、求もとめられていることのハードルが高たかいので、若干じゃっかん押おしてはいます。でもむしろどこまで粘ねばってやりきるか、最後さいごにみんなでふんばれるかです」と続つづけた。

ここで劇場げきじょう版ばんの新しんキャラクター・宮井みやいのフルネームが“宮井みやい楓かえで”であること、そして宮井みやい役やくを佐倉さくら綾あや音おんが務つとめることが山岡やまおかより発表はっぴょうされると、会場かいじょうからは「おおー！」という驚おどろきの声こえと拍手はくしゅが起おこる。佐倉さくらと一緒いっしょにアフレコを行おこなった大和田おおわだと千せん菅すがは「女子じょしトークで盛もり上あがったよね」と話はなし、一方いっぽうで井澤いざわはタイミングが合あわず、まだ聞きけていない宮井みやいの声こえを楽たのしみにしているという。佳けい村むらは「宮井みやいがどんなキャラクターか想像そうぞうできなかったけど、アフレコで綾あや音おんちゃんが言葉ことばを発はっした瞬間しゅんかんに『これが宮井みやいなんだ…！』って思おもいました」と感慨かんがい深ふかげに振ふり返かえった。

イベント後半こうはんでは「SHIROBAKO」の作中さくちゅうから出題しゅつだいされるクイズコーナーが展開てんかいされた。「賞品しょうひんはないです」と山岡やまおかが残念ざんねんそうに説明せつめいすると、永谷ながたにプロデューサーが「やっぱり賞品しょうひんを出だしましょう」と突如とつじょ宣言せんげん。キャスト陣じんには賞品しょうひんとして肉にくまんをおごると言いい、さらに「全問ぜんもん正解せいかいしたお客きゃくさんにも賞品しょうひんをあげましょう！」と続つづけて会場かいじょうを盛もり上あげた。問題もんだいは、「第だい23話わで野の亀かめ先生せんせいと監督かんとくの打うち合あわせは何なん階かいで行おこなわれたでしょう？」など難問なんもん揃ぞろいだったが、キャスト陣じんの正答せいとう率りつは上々じょうじょう。全問ぜんもん正解せいかいしたファンも多おおく、さらにジャンケン大会たいかいを勝かち抜ぬいた4人にんの観客かんきゃくに賞品しょうひんが贈おくられることとなった。

締しめの挨拶あいさつで、堀川ほりかわプロデューサーは「えー……今年ことしの冬ふゆが長ながくて、なかなか春はるが来こないといいなあと思おもいます」と切きり出だして会場かいじょうを笑わらわせつつ、「業界ぎょうかいの今いまがここにあるということで、『こんなことないよ、嘘うそだ！』って思おもうようなことが本当ほんとうにあるんです、ということを、作品さくひんを観みてびっくりしていただければ。楽たのしみにしていてください」と呼よびかけた。そして最後さいごは会場かいじょうの全員ぜんいんで「どんどんドーナツ！ どーんといこう！」とおなじみのフレーズを合唱がっしょうし、イベントの幕まくを下おろした。