とよ田 た みのる、小学館 しょうがくかん 漫画 まんが 賞 しょう の受賞 じゅしょう は「たまたまだった」と語 かた る その心境 しんきょう は
2025年 ねん 3月 がつ 6日 にち 18:57
10 コミックナタリー編集 へんしゅう 部 ぶ
第 だい 70回 かい 小学館 しょうがくかん 漫画 まんが 賞 しょう の贈呈 ぞうてい 式 しき が、去 さ る3月3日 にち に都内 とない にて催 もよお された。式 しき には受賞 じゅしょう 者 しゃ である、「これ描 えが いて死 し ね」のとよ田 た みのる 、「灼熱 しゃくねつ カバディ」の武蔵野 むさしの 創 そう 、「夏目 なつめ アラタの結婚 けっこん 」の乃木 のぎ 坂 さか 太郎 たろう 、「ぷにるはかわいいスライム」のまえだくん が出席 しゅっせき 。審査 しんさ 員 いん を務 つと めた川村 かわむら 元気 げんき 、島本 しまもと 和彦 かずひこ 、曽山 そやま 一寿 かずとし 、高瀬 たかせ 志帆 しほ 、竜山 たつやま さゆり 、ブルボン小林 こばやし 、松本 まつもと 大洋 たいよう も登壇 とうだん した。
目次 もくじ
とにかく圧勝 あっしょう でした
受賞 じゅしょう 者 しゃ たちに賞 しょう の贈呈 ぞうてい が行 おこな われた後 のち 、壇上 だんじょう では審査 しんさ 員 いん の講評 こうひょう と、受賞 じゅしょう 者 しゃ による挨拶 あいさつ が行 おこな われる。ゲッサン(小学館 しょうがくかん )で連載 れんさい 中 ちゅう の「これ描 えが いて死 し ね」について、松本 まつもと は「この作品 さくひん はすべての審査 しんさ 員 いん が大好 だいす きで、大 だい 絶賛 ぜっさん 。(審査 しんさ 員 いん が)とよ田 た さんの優 やさ しい筆致 ひっち に影響 えいきょう を受 う けて、優 やさ しい雰囲気 ふんいき で語 かた っていたことが印象 いんしょう 的 てき でした」と振 ふ り返 かえ る。また作中 さくちゅう で主人公 しゅじんこう の憧 あこが れのマンガ家 か が、実 じつ は自分 じぶん の学校 がっこう の教師 きょうし だったという設定 せってい に言及 げんきゅう しながら「美 うつく しい島 しま の中 なか で繰 く り広 ひろ げられるおとぎ話 ばなし 」のようだと評 ひょう する。そのうえで、「マンガを制作 せいさく する中 なか で、それまで(自身 じしん を)助 たす けてくれていたマンガが、自分 じぶん を苦 くる しめる状態 じょうたい に陥 おちい ってしまうときがある。その部分 ぶぶん もきちっと描 えが いておられていて、それが刺 さ さるんですよね。その両面 りょうめん が1つのマンガになっていて、これだけの高 たか い評価 ひょうか になったんだと思 おも います。とにかく圧勝 あっしょう でした」とコメントした。
慢心 まんしん しないため、戒 いまし めのため、『たまたまだったな』と思 おも うことにします
初 はじ めて描 えが いたマンガを少年 しょうねん サンデー編集 へんしゅう 部 ぶ に持 も ち込 こ んだ際 さい 、編集 へんしゅう 者 しゃ に開口一番 かいこういちばん 、「松本 まつもと 大洋 たいよう 先生 せんせい 、好 す き?」と聞 き かれるほど、松本 まつもと に影響 えいきょう を受 う けていたというとよ田 た は、松本 まつもと の講評 こうひょう に「光栄 こうえい で胸 むね が詰 つ まってしまいました」と笑 え みを浮 う かべる。またマンガ家 か たちの職場 しょくば に遊 あそ びに行 い った際 さい 、彼 かれ らの作品 さくひん の数々 かずかず がメディア化 か されていることについて称賛 しょうさん すると、「たまたまですよ」「運 うん だよ!」と反応 はんのう が返 かえ ってきたと語 かた るとよ田 た 。「そのときは『そんなわけないですよね(笑)』と言 い ったんですが、自分 じぶん がこんな立派 りっぱ な賞 しょう の贈呈 ぞうてい 式 しき の壇上 だんじょう に立 た っていることを考 かんが えると、本当 ほんとう に“たまたまだな”と思 おも うんです」と述懐 じゅっかい し、「著名 ちょめい な先生 せんせい 方 かた が『たまたまだよ』『運 うん だよ』と言 い ったのは、自分 じぶん が慢心 まんしん しないために、戒 いまし めのために言 い っているところもあると思 おも う。自分 じぶん も今回 こんかい の賞 しょう は“たまたまだったな”と思 おも うことにします」と言葉 ことば にした。また「僕 ぼく 、今 こん マンガのマンガを描 えが いていて。この小学 しょうがく 館 かん 漫画 まんが 賞 しょう を獲 え ったときに、『あ、これネタになる!』と思 おも ったんですね。なので、取材 しゅざい として写真 しゃしん を撮 と らせてください。この景色 けしき 、絶対 ぜったい 描 えが きますから!」と壇上 だんじょう からの景色 けしき を数 すう 枚 まい 、写真 しゃしん に収 おさ めていった。
熱 あつ い熱 あつ い、まさに“灼熱 しゃくねつ ”というマンガ
昨年 さくねん 7月 がつ に完結 かんけつ した「灼熱 しゃくねつ カバディ」を講評 こうひょう するのは高瀬 たかせ 。「審査 しんさ の対象 たいしょう が30巻 かん までだったので(『灼熱 しゃくねつ カバディ』は全 ぜん 31巻 かん で完結 かんけつ )、読 よ み切 き りたい気持 きも ちを抑 おさ えて我慢 がまん して30巻 かん まで読 よ んだときに、この作品 さくひん について言語 げんご 化 か ができなくて。文章 ぶんしょう にするときに『面白 おもしろ くてびっくり!』『家族 かぞく にも読 よ んでって言 い った!』『アクスタも欲 ほ しい!』というただのファンみたいなことばかり書 か いてしまって……(笑)」と作品 さくひん への愛 あい を滲 にじ ませる。また「『灼熱 しゃくねつ カバディ』は不思議 ふしぎ なマンガで、カバディというマイナースポーツを扱 あつか っているけど、“カバディマンガ”という、ただのスポーツマンガではなかったんです。いろんな場所 ばしょ でがんばっている人 ひと たちが倒 たお れたときにどう立 た ち上 あ がるかのか、ということが描 えが かれている」と説明 せつめい 。続 つづ けて「高校生 こうこうせい のみんなががんばっている部活 ぶかつ マンガというだけでもなく、周 まわ りを取 と り巻 ま いている大人 おとな たちが若者 わかもの を支 ささ えるというところが群像 ぐんぞう 劇 げき としても隅々 すみずみ まで熱 あつ く、熱 あつ く描 えが かれていて、本当 ほんとう に感動 かんどう しました」と述 の べる。さらに「31巻 かん は審査 しんさ の対象 たいしょう ではなかったので、審査 しんさ が終 お わった後 のち に読 よ んだのですが、『ここまで読 よ んでよかった!』と心 しん から思 おも える最終 さいしゅう 回 かい で、涙 なみだ が出 で ました。すべての感情 かんじょう を胸 むな ぐらを引 ひ っ張 ぱ られて揺 ゆ さぶられるような、熱 あつ い熱 あつ い、まさに“灼熱 しゃくねつ ”というマンガで、本当 ほんとう に感動 かんどう しました」と熱 ねつ のこもった言葉 ことば を残 のこ した。
僕 ぼく の描 えが いているカバディのマンガは、王道 おうどう のスポーツマンガ武蔵野 むさしの は「灼熱 しゃくねつ カバディ」を描 えが き始 はじ めたきっかけとして「『カバディ、カバディ』とネタのようにされるけど、実際 じっさい 何 なに をするのかはあまり知 し られていない。物珍 ものめずら しくていいじゃないか、という単純 たんじゅん な理由 りゆう で連載 れんさい は始 はじ まりました」と思 おも い返 かえ し、「選手 せんしゅ や関係 かんけい 者 しゃ の方々 かたがた に出会 であ って、真剣 しんけん に取 と り組 く んでいる人 ひと たちと関 かか わることによって、僕 ぼく の目線 めせん はキャラクターと一緒 いっしょ に『もっと評価 ひょうか されていいスポーツなんじゃないか』と思 おも うようになりました。真剣 しんけん に競技 きょうぎ に取 と り組 く む選手 せんしゅ の方 ほう たち、カバディを好 す きな人 ひと たちに失礼 しつれい のないように、真剣 しんけん に取 と り組 く んでまいりました」と語 かた る。また4年 ねん 前 まえ にも「灼熱 しゃくねつ カバディ」で小学館 しょうがくかん 漫画 まんが 賞 しょう にノミネートされていた武蔵野 むさしの は、その当時 とうじ について「周 まわ りの家族 かぞく や友人 ゆうじん 、スタッフさんに『小学館 しょうがくかん 漫画 まんが 賞 しょう 、獲 え ります』と言 い いました。僕 ぼく の描 えが いているカバディのマンガは、王道 おうどう のスポーツマンガで、真剣 しんけん に描 えが かれているほかのメジャースポーツのマンガと遜色 そんしょく ないという気持 きも ちで、言 い いました。結果 けっか は獲 え れませんでした」と話 はな す。「そして今回 こんかい 、またチャンスが巡 めぐ ってまいりまして、僕 ぼく は今回 こんかい も言 い いました。『僕 ぼく のカバディのマンガは、スポーツマンガ。小学館 しょうがくかん 漫画 まんが 賞 しょう を、絶対 ぜったい に獲 え ります』と。今度 こんど は嘘 うそ じゃないです。そして、賞 しょう を獲 え れたことを実力 じつりょく だとは思 おも わないように、『運 うん がよかった』と思 おも って、僕 ぼく はまたそれを超 こ えていきたいと思 おも います。これからも不撓 ふとう 不屈 ふくつ の精神 せいしん で精進 しょうじん してまいります」と今後 こんご の決意 けつい を示 しめ した。
島本 しまもと 和彦 かずひこ 「ああ……!! ああ……!! ひっくり返 かえ った……!!」第 だい 64回 かい から審査 しんさ 員 いん を務 つと めている島本 しまもと は「ノミネートされた作品 さくひん がどれもこれも素晴 すば らしくて、審査 しんさ 員 いん としてこれを審査 しんさ していいのかと考 かんが えるくらい、皆 みな さん素晴 すば らしい作品 さくひん だった。(今回 こんかい から『でんぢゃらすじーさん』シリーズの)曽山 そやま 先生 せんせい が審査 しんさ 員 いん に加 くわ わったことで、児童 じどう マンガの解像度 かいぞうど もすごく上 あ がって、いい審査 しんさ ができたなと思 おも います」とコメント。また「灼熱 しゃくねつ カバディ」が2度 ど のノミネートの末 すえ に小学館 しょうがくかん 漫画 まんが 賞 しょう を受賞 じゅしょう したことについて、「あの熱 あつ いマンガを、熱 あつ さを維持 いじ することがどれだけ大変 たいへん なことかというのはね、熱 あつ いマンガを描 えが いてるもの同士 どうし だからわかるんですけども、続 つづ かないんですよ、なかなか!! よくあの熱 あつ さを続 つづ けてこられたなと、感心 かんしん する内容 ないよう でございます」と称賛 しょうさん 。さらに「これ描 えが いて死 し ね」のとよ田 た についても「私 わたし もマンガ家 か マンガを描 えが いていますけど、『エウレカ……!!』と……! 『やられた……!!』と感 かん じました。私 わたし は自分 じぶん のマンガでエウレカを感 かん じさせたことがあるのだろうか?と非常 ひじょう に反省 はんせい させられます」と評 ひょう した。
また「夏目 なつめ アラタの結婚 けっこん 」については「ミステリーとしての難易 なんい 度 ど が高 たか すぎる! その難易 なんい 度 ど の高 たか いところをきれいに、見事 みごと に着地 ちゃくち させて、感動 かんどう に結 むす び付 つ けていて、何 なん 回 かい 読 よ んでも面白 おもしろ い!!」と講評 こうひょう 。そして作中 さくちゅう のエピソードに言及 げんきゅう し、「夏目 なつめ アラタがある重要 じゅうよう なものを掘 ほ り返 かえ すんですが、埋 う めた本人 ほんにん の気持 きも ちに寄 よ り添 そ いながら、横 よこ たわって、もう(山 やま を)降 お りてどこかに泊 と まる余力 よりょく も時間 じかん もないから『俺 おれ は今日 きょう 、ここにするぜ』と野宿 のじゅく をするんです。単 たん なる野宿 のじゅく を『俺 おれ は今日 きょう 、ここにするぜ』って……それがすごい美 うつく しくて。読 よ んでいる者 もの も“そこにしたい”んですよ!! そういったロマンチックな場面 ばめん に昇華 しょうか させる、乃木坂 のぎざか 先生 せんせい の演出 えんしゅつ 力 りょく と画面 がめん の美 うつく しさが素晴 すば らしい」と称 たた える。そして「それだけでも受賞 じゅしょう するに値 あたい すると思 おも っているのに、最後 さいご の最後 さいご 、『1巻 かん 、2巻 かん の読者 どくしゃ の気持 きも ちを全部 ぜんぶ ひっくり返 かえ すんじゃねえかこいつは!?』と思 おも ってドキドキしながら最後 さいご にいくわけですよ! そして『ああ……!! ああ……!! ひっくり返 かえ った……!!』」と声 こえ を振 ふ り絞 しぼ り、「ミステリー好 す きとしては、小説 しょうせつ では味 あじ わえない、マンガ独自 どくじ の最後 さいご のどんでん返 がえ しを味 あじ わうことができて、とっても素晴 すば らしい見事 みごと な作品 さくひん でした!! 打 う ちのめされました!!」と熱弁 ねつべん した。
「夏目 なつめ アラタ」の連載 れんさい は、細 ほそ くて高 たか い鉄塔 てっとう を登 のぼ るイメージ 乃木坂 のぎざか は「(『医 い 龍 りゅう -Team Medical Dragon-』で)20年 ねん 前 まえ にもこの賞 しょう をいただいているんですが、そのときに同 おな じ壇上 だんじょう にいた曽山 そやま 先生 せんせい が審査 しんさ 員 いん 席 せき にいらっしゃって、20年 ねん の重 おも さと、賞 しょう をいただいた喜 よろこ びを同時 どうじ に噛 か み締 し めている次第 しだい でございます」と思 おも いを口 くち にする。「過去 かこ の連載 れんさい は大 おお きな山 やま を登 のぼ るイメージがありまして、山 やま のてっぺんにたどり着 つ くときが最終 さいしゅう 回 かい 。そういうイメージでやってきたんですけど、今回 こんかい の連載 れんさい は、細 ほそ くて高 たか い鉄塔 てっとう を、手 て をすべらせたら落 お ちてしまう、そういうギリギリのプレッシャーの中 なか でずっと描 えが いていたような気 き がします。今回 こんかい 、受賞 じゅしょう に至 いた って、なんとか塔 とう のてっぺんにタッチして、戻 もど ってこれたのかなという実感 じっかん があります」と言葉 ことば にした。また「この連載 れんさい が終 お わる少 すこ し前 まえ に、能登 のと で大 おお きな地震 じしん がありました。そこは僕 ぼく の故郷 こきょう でもあり、『夏目 なつめ アラタ』でも一部 いちぶ 舞台 ぶたい を使 つか っています」と触 ふ れる。「まだ復興 ふっこう があまり進 すす んでいなくて、同級生 どうきゅうせい が仮設 かせつ 住宅 じゅうたく で暮 く らしているという話 はなし も聞 き いています。今回 こんかい の賞金 しょうきん は寄付 きふ させていただくことにしました。こういったいいタイミングを与 あた えてくれた小学館 しょうがくかん さんに心 しん から感謝 かんしゃ します」と感謝 かんしゃ を述 の べた。
ぷにるは、オバQやラムちゃんに続 つづ く、マンガの主人公 しゅじんこう の風格 ふうかく を感 かん じる
現 げん 審査 しんさ 員 いん の中 なか で、審査 しんさ 員 いん 歴 れき が最 もっと も長 なが いブルボン小林 こばやし は「今年 ことし は特 とく に4作 さく とも、マンガならではの魅力 みりょく がある作品 さくひん だったという気 き がします。マンガのよさを活 い かした顔 かお の力 ちから 、コマ割 わ りや吹 ふ き出 だ しというものの面白 おもしろ さが、ものすごく活 い かされた4作 さく だった」と言 い う。Webサイトの週刊 しゅうかん コロコロコミックで連載 れんさい 中 ちゅう の「ぷにるはかわいいスライム」については「1巻 かん の表紙 ひょうし を見 み たときに、コロコロと言 い っているけど、正直 しょうじき 、大 おお きいお兄 にい さん向 む けの萌 も えマンガじゃないの?と、つい穿 ほじく った気持 きも ちになってしまったんです」と明 あ かしながらも、「萌 も えマンガのようであるし、もしかしたらそれも叶 かな えているかもしれないけれども、ものすごく純粋 じゅんすい に正 まさ しく“コロコロ”である。子供 こども 向 む けであるということに徹 てっ している」と感嘆 かんたん 。また「7歳 さい の子供 こども に『ぷにる』を読 よ ませたら、かじりつくように読 よ んでいて。ぷにるに影響 えいきょう を受 う けて、(口調 くちょう が)ですます調 ちょう になってしまいました(笑)」と語 かた った。
さらに「小学館 しょうがくかん 漫画 まんが 賞 しょう の選考 せんこう を10数 すう 年 ねん やっていると、小学館 しょうがくかん のマンガのテイストというか、イズムを感 かん じるわけです。小学館 しょうがくかん のマンガのクールさや、のんきさみたいなものの根 ね っこのところにあるのは『オバケのQ太郎 たろう 』だと思 おも っています。イマジナリーフレンドみたいなものがいつもいてくれて、愉快 ゆかい だったり馬鹿 ばか だったりしていて、だけど下品 げひん になりきれないクールさっていうのも『オバQ』なのかなと。『うる星 せい やつら』もそうですが、クールで何 なに か変 へん なやつがいてくれる。そういうマンガの現在 げんざい 進行 しんこう 系 けい が、ぷにるという、ヒロインなのかヒーローなのかわからないというのが……まさに“今 いま ”ですよね。僕 ぼく は、ぷにるは大 おお げさでなく、オバQやラムちゃんに続 つづ く、マンガの主人公 しゅじんこう の風格 ふうかく のようなものを感 かん じています」と講評 こうひょう した。
好 す きなものだけを描 えが いて、表彰 ひょうしょう されるのが一番 いちばん うれしいデビューしてからコロコロコミックでマンガを描 えが き続 つづ けてきたまえだくんは、「コロコロコミックは、読者 どくしゃ が数 すう 年 ねん 単位 たんい で変 か わっていく雑誌 ざっし 」であると説明 せつめい し、「大人 おとな からすると『子供 こども 向 む けですよね』という、自分 じぶん とは違 ちが う立 た ち位置 いち にあるように語 かた られるのが児童 じどう 向 む けマンガ。マンガ好 す きにとっては“かつての場所 ばしょ ”という、故郷 こきょう の立 た ち位置 いち だという感 かん じがしていました」と率直 そっちょく な思 おも いを述 の べる。「週刊 しゅうかん コロコロはWebの雑誌 ざっし ということで、かつてのコロコロが好 す きだった人 ひと たちの目 め にも留 と まる場所 ばしょ だというのを聞 き いたときに、私 わたし みたいに大人 おとな になっても子供 こども 向 む けしか好 す きじゃない、異端 いたん な人 ひと たちに向 む けた雑誌 ざっし なんだと、『やっと居場所 いばしょ ができたんだ!』とすごく喜 よろこ びました」と振 ふ り返 かえ り、「先人 せんじん たちが積 つ み重 かさ ねてきた“コロコロ”というブランドに乗 の っているだけの人間 にんげん なので、それを落 お とすようなことはしたくないと常 つね 日頃 ひごろ 思 おも っていたんですが、週刊 しゅうかん コロコロという場所 ばしょ を広 ひろ めるきっかけに、自分 じぶん の作品 さくひん が貢献 こうけん できたことがとてもうれしかったです」と先人 せんじん への敬意 けいい を示 しめ した。
さらに「大人 おとな 向 む けに描 えが いてみようかと、一回 いっかい だけ別 べつ の出版 しゅっぱん 社 しゃ に持 も ち込 こ んだときに、そのときに一番 いちばん 描 えが きたかったラブコメを描 えが いたんですが、『何 なに を伝 つた えたいのかわからない』『“癖 くせ ”がない」と言 い われまして。ほかの場所 ばしょ に行 い ってもメジャーなものを描 えが けないと売 う れないんだと、じゃあどこにも描 えが けるところはないんだと思 おも ったときに、週 しゅう コロが始 はじ まって。前例 ぜんれい がないので、描 えが きたいものを描 えが いたらそれがスタンダードになった。私 わたし も『運 うん がよかったな』と。やってきてよかったなと思 おも いました」と笑顔 えがお を見 み せる。最後 さいご に「自分 じぶん はみんなと違 ちが うことを恥 は じたことは一 いち 回 かい もない。このたび皆 みな さんからこうやって賞 しょう をいただいたり、『このマンガを好 す きだ』って言 い ってもらえるたびに、間違 まちが ってなかったんだなって、肯定 こうてい された気 き になりました。好 す きなものだけを描 えが いて、表彰 ひょうしょう されるのが一番 いちばん うれしいです。ありがとうございます」と晴 は れ晴 ば れとした表情 ひょうじょう でスピーチした。
geek@akibablog @akibablog
とよ田 みのる、小学館 漫画 賞 の受賞 は「たまたまだった」と語 る その心境 は
https://t.co/msvHHwcvB0