レディヘのジョニー・グリーンウッドが手てがけた「ビューティフル・デイ」サントラ発売はつばい

「少年しょうねんは残酷ざんこくな弓ゆみを射いる」のリン・ラムジーが監督かんとくを務つとめた「ビューティフル・デイ」のサウンドトラックが、6月15日にちに発売はつばいされる。

本ほん作さくは、元もと軍人ぐんじんで行方ゆくえ不明ふめい者しゃ捜索そうさくのスペシャリストであるジョーと、あらゆる感情かんじょうが欠落けつらくした少女しょうじょニーナの物語ものがたり。第だい70回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいにて、ジョーを演えんじたホアキン・フェニックスは男優だんゆう賞しょうを受賞じゅしょうし、ラムジーは脚本きゃくほん賞しょうを獲得かくとくした。

音楽おんがくを担当たんとうしたのは、レディオヘッドのメンバーとして知しられ、「少年しょうねんは残酷ざんこくな弓ゆみを射いる」やポール・トーマス・アンダーソンの作品さくひんで劇げき伴ともを手てがけてきたジョニー・グリーンウッド。サウンドトラックには、ロンドンコンテンポラリーオーケストラ、チェリストのオリヴァー・コーツとともに、グリーンウッドがシンセサイザーやドラムマシンを駆使くしして制作せいさくした14曲きょくが収録しゅうろくされている。

またこのたび、本ほん作さくに対たいする著名ちょめい人じんからのコメントも到着とうちゃく。「ケンとカズ」で知しられる映画えいが監督かんとくの小路しょうじ紘ひろし史しは「余計よけいな説明せつめいの一切いっさいない語かたり口くち、ジョニー・グリーンウッドの音楽おんがくは心しんをかき乱みだされ、ホアキン・フェニックスは観みているだけで引ひき込こまれる」と述のべ、チャットモンチーの福岡ふくおか晃子あきこは「切せつなく悲かなしい物語ものがたりだけれど、人間にんげんの強つよさと儚はかなさが交互こうごに身体しんたいを流ながれるような感覚かんかくを体験たいけんしました」と称賛しょうさんしている。

「ビューティフル・デイ」は6月がつ1日にちより新宿しんじゅくバルト9ほか全国ぜんこくでロードショー。

いしわたり淳じゅん治ち コメント

緊張きんちょうの糸いとが張はり詰つめている。自分じぶんの存在そんざい意義いぎを見失みうしなった者ものは次つぎの瞬間しゅんかん何なにを仕出しでかすか想像そうぞうがつかない。そして、その張はり詰つめた糸いとは誰だれかが激はげしくはじくと簡単かんたんに切きれてしまうが、やさしく撫なでるとものすごく美うつくしい音おとを奏かなでる。

菅野かんの祐ゆう悟さとる コメント

作曲さっきょく家かとして絶対ぜったいに見逃みのがせないのがジョニー・グリーンウッドの音楽おんがくだ。熱狂ねっきょう、恍惚こうこつ、圧倒あっとう──それはレディオヘッドのライブを彷彿ほうふつとさせる。
かつてここまで耳みみを翻弄ほんろうするサウンドトラックがあっただろうか？

小路しょうじ紘ひろし史し コメント

余計よけいな説明せつめいの一切いっさいない語かたり口くち、ジョニー・グリーンウッドの音楽おんがくは心しんをかき乱みだされ、ホアキン・フェニックスは観みているだけで引ひき込こまれる。このリン・ラムジー監督かんとくのノワール映画えいがは本当ほんとうにビューティフルだった！

ハマ・オカモト（OKAMOTO'S）コメント

悲かなしく、そして美うつくしい90分間ふんかんでした。

福岡ふくおか晃子あきこ（チャットモンチー）コメント

ジョーの感情かんじょうが移うつり変かわるスピードや鼓動こどうの速はやさが伝つたわってくる生々なまなましさがありました。
ソリッドな音楽おんがくが場面ばめんを切きり拓ひらく鍵かぎとなっていて、観みる側がわの心しんを惹ひきつけます。
切せつなく悲かなしい物語ものがたりだけれど、人間にんげんの強つよさと儚はかなさが交互こうごに身体しんたいを流ながれるような感覚かんかくを体験たいけんしました。

モーリー・ロバートソン コメント

人間にんげんの孤独こどくと脆弱ぜいじゃくさを
これほどに息苦いきぐるしく、美うつくしく、
突つきつけてくる作品さくひんに出逢であったことがない。
ホアキン・フェニックスの代表だいひょう作さくとなること間違まちがいないだろう。

小島こじま秀夫ひでお コメント

全すべてが頬擦ほおずりしたくなる程ほど、素晴すばらしい！ 演出えんしゅつ、カメラ、編集へんしゅう、音楽おんがく、そしてホアキンの存在そんざい感かん。リン・ラムジー監督かんとくは、女性じょせいならではのセンスで、ハードボイルドの新あたらしい美学びがくとノワール・ヒーローを産うみ出だした！ さらに本ほん作さくはジャンル映画えいがに収おさまらない！ 痛いたみを伴ともなう虚無きょむ感かんによる視点してんで現実げんじつ世界せかいを描えがく、現代げんだい版ばん“タクシー・ドライバー”である。間違まちがいなく後世こうせいに伝つたえられる傑作けっさくだ。