三島みしま由紀夫ゆきおと東大とうだい全共闘ぜんきょうとうの討論とうろんが映画えいがに、ナビゲーターは東出ひがしで昌あきら大だい

ドキュメンタリー「三島みしま由紀夫ゆきおvs東大とうだい全共闘ぜんきょうとう 50年ねん目めの真実しんじつ」が、3月がつ20日はつかより全国ぜんこくで公開こうかいされる。

1969年ねん5月がつ13日にちに東京とうきょう・東京大学とうきょうだいがく駒場こまんばキャンパス900番ばん教室きょうしつで行おこなわれた、三島みしま由紀夫ゆきおと東大とうだい全共闘ぜんきょうとうの討論とうろん会かい。1000人にんを超こえる学生がくせいが集あつまった討論とうろん会かいに、三島みしまは警視庁けいしちょうからの警護けいごの申もうし出でを断ことわり単身たんしんで赴おもむいた。本ほん作さくでは、この討論とうろん会かいを記録きろくしたフィルムを高こう精細せいさい映像えいぞうにリストア。当時とうじの関係かんけい者しゃ、現代げんだいの文学ぶんがく者しゃやジャーナリストなどの証言しょうげんを集あつめ、その全貌ぜんぼうを明あきらかにする。豊島としま圭介けいすけが監督かんとく、東出ひがしで昌あきら大だいがナビゲーターを務つとめた。YouTubeでは特報とくほうが公開こうかい中ちゅうだ。

三島みしまを「不世出ふせいしゅつの天才てんさい」と語かたる東出ひがしでは「『討論とうろん 三島みしま由紀夫ゆきおvs東大とうだい全共闘ぜんきょうとう』は以前いぜん拝読はいどくしましたが、映像えいぞう作品さくひん化かされる事ことによってよりスムーズに、この時代じだい、日本人にっぽんじん、現代げんだいを再考さいこうし、発見はっけんが生うまれる機会きかいが得えられる事ことを期待きたいしております」とコメント。豊島としまは「映画えいが館かんを出でたとき、たぶん日本にっぽんはこれまでと違ちがって見みえる。そんな映画えいがです」と本ほん作さくを説明せつめいしている。

東出ひがしで昌あきら大だい コメント

三島みしまと同窓どうそうの豊島としま監督かんとくが、どのような視点してんで映像えいぞう作品さくひんにされるのか、大変たいへん興味きょうみがありました。「討論とうろん 三島みしま由紀夫ゆきおvs東大とうだい全共闘ぜんきょうとう」は以前いぜん拝読はいどくしましたが、映像えいぞう作品さくひん化かされる事ことによってよりスムーズに、この時代じだい、日本人にっぽんじん、現代げんだいを再考さいこうし、発見はっけんが生うまれる機会きかいが得えられる事ことを期待きたいしております。

豊島としま圭介けいすけ コメント

とにかく濃こい。映うつっている人間にんげんたちがべらぼうに濃こい。文豪ぶんごうでありながら身体しんたいを鍛きたえ上あげ民兵みんぺい組織そしき「楯だての会かい」を作つくるような奇妙きみょうなスーパースター三島みしま由紀夫ゆきおは、千せん人にんの敵てきをまとめてなぎ倒たおすつもりで討論とうろんに来きている。特とく濃こである。迎むかえ撃うつ東大とうだい全共闘ぜんきょうとうも、挑発ちょうはつしたり、恫喝どうかつしたり、内輪うちわもめしたり、こちらもかなりの濃度のうどで三島みしまに挑いどむ。とにかく全員ぜんいんが、火傷かしょうしそうに熱あつい。50年ねん経たった今いまの姿すがたも登場とうじょうするが、よく見みてほしい。「なんだ昔むかしより熱あついじゃないか」とたまげるはずだ。映画えいが館かんを出でたとき、たぶん日本にっぽんはこれまでと違ちがって見みえる。そんな映画えいがです。

平野ひらの隆たかし（企画きかくプロデュース）コメント

「議論ぎろんする」なんてダサイ。「熱あつくなる」なんてカッコ悪わるい。
そんな風潮ふうちょうが蔓延まんえんしている昨今さっこん、この映画えいがはドンキホーテの如ごとく何なにかに向むかって疾走しっそうしています。
文化ぶんか、芸術げいじゅつ、政治せいじに於おいて60年代ねんだいは日本にっぽん、そして世界せかいが最もっとも輝かがやいていた時代じだいであると憧憬どうけいしておりましたが、その締しめくくりに過激かげきなほど熱あつい男おとこ達たちのドラマが繰くり広ひろげられていたのです。
今回こんかい、緑山みどりやまスタジオで新あらたに発見はっけんされたフィルムによって皆様みなさまにこの熱狂ねっきょうのドキュメンタリー映画えいがをお届とどけする事ことが出来できることとなりました。
日本にっぽんが生うんだ最強さいきょうの作家さっか・三島みしま由紀夫ゆきおと知ちの巨人きょじん達たちとの論戦ろんせんはまるでアクション映画えいがを観みているようにスリリングで手てに汗あせ握にぎります。大おおきなスクリーンで観みたい、観みて頂いただきたいという思おもいから映画えいが化かの道みちがひらけました。
この天才てんさいたちの饗宴きょうえんは天才てんさいVS天才てんさいであるが故ゆえに時ときに難解なんかいではありますが、理解りかいするのではなく“体感たいかん”して頂いただければ、最後さいごに極上ごくじょうの感慨かんがいに浸ひたることも出来できるかと思おもわれます。
製作せいさく者しゃとしては勿論もちろん若わかい人達ひとたちにも観みては欲ほしいのですが、こんな“特別とくべつなもの”はオッサン達たちだけで熱狂ねっきょうするのも悪わるくはないと思おもいます。