押井おしい守まもる、阪本さかもと順治じゅんじ、樋口ひぐち真しん嗣ら37人にんが「ようこそ映画えいが音響おんきょうの世界せかいへ」に賛辞さんじ贈おくる

ドキュメンタリー「ようこそ映画えいが音響おんきょうの世界せかいへ」を鑑賞かんしょうした37人にんの著名ちょめい人じんのコメントが到着とうちゃくした。

本ほん作さくは登場とうじょう人物じんぶつの声こえはもちろん、環境かんきょう音おんや効果こうか音おん、音楽おんがくなど、映画えいがにおける“音おと”のすべてを指さす映画えいが音響おんきょうにフォーカスした作品さくひん。数々かずかずの名作めいさくを引用いんようしながら、知しられざる映画えいが音響おんきょうの歴史れきしを紹介しょうかいし、音おとが映画えいがにもたらす効果こうかや重要じゅうよう性せいに迫せまる。

樋口ひぐち真しん嗣は「とてつもなく嬉うれしいことばかりで彩いろどられている素晴すばらしい映画えいがだ」とコメント。押井おしい守まもるは「セルジオ・レオーネの傍かたわらにエンニオ・モリコーネがいたように、不肖ふしょうこの私わたしにも川井かわい憲次けんじと若林わかばやし和弘かずひろがいましたし、いまも一緒いっしょに仕事しごとをしています。なぜかと言いえば『映画えいがの半分はんぶんは音響おんきょう』だからなのです」と語かたり、「彼かれらの存在そんざいなくして映画えいがを語かたることはできません。彼かれらの存在そんざいなくして映画えいが監督かんとくの仕事しごとも成立せいりつしません。その当あたり前まえの事実じじつを、この映画えいがはたいへん面白おもしろく伝つたえています。映画えいがの正体しょうたいに興味きょうみのある人ひとには、お薦すすめの一本いっぽんです」とつづった。

そして阪本さかもと順治じゅんじは「『ようこそ映画えいが音響おんきょうの世界せかいへ』を観みれば、音響おんきょうのマジックを知しることとなる。地道じみちすぎる作業さぎょうと、その種明たねあかしにもびっくりだろう」「本ほん作さくを観みた後のちと前まえでは、映画えいがの楽たのしみ方かたが変かわるに違ちがいない。映画えいがを愛あいするひとは、もうひとつの愛いとし方かたを見みつけてくれるだろう」と述のべている。

ミッジ・コスティンの監督かんとく作さく「ようこそ映画えいが音響おんきょうの世界せかいへ」は、8月がつ28日にちより東京とうきょう・新宿しんじゅくシネマカリテほか全国ぜんこくで順次じゅんじロードショー。

LiLiCo コメント

萌もえたぁ！ 職人しょくにんの気持きもちに感動かんどうしっぱなし！
彼かれらの頑張がんばりを体感たいかんしたらあなたも映画えいがをもっと愛あいしてしまう！
これは観みなきゃ損そん！

樋口ひぐち真しん嗣 コメント

視覚しかくと違ちがって聴覚ちょうかくは任意にんいに遮断しゃだんする方法ほうほうがないので、目めを閉とじても耳みみから映画えいがはとめどなく入はいってくる。
だから映画えいがにとって耳みみから入はいる情報じょうほうは、映像えいぞう以上いじょうに作つくり手しゅの意図いとを挿さし入いれることができる。
現実げんじつにない映像えいぞうの説得せっとく力りょくは、その映像えいぞうのクオリティよりも音響おんきょうによって決きまるのだ。
歴史れきしの節目ふしめにあらわれる革命かくめいの数々かずかず──
そこに関かかわる関係かんけい者しゃの言葉ことばは音響おんきょうに対たいする自信じしんと愛情あいじょうと信頼しんらいが溢あふれている。
とてつもなく嬉うれしいことばかりで彩いろどられている素晴すばらしい映画えいがだ。

押井おしい守まもる コメント

セルジオ・レオーネの傍かたわらにエンニオ・モリコーネがいたように、不肖ふしょうこの私わたしにも川井かわい憲次けんじと若林わかばやし和弘かずひろがいましたし、いまも一緒いっしょに仕事しごとをしています。なぜかと言いえば「映画えいがの半分はんぶんは音響おんきょう」だからなのです。
彼かれらの存在そんざいなくして映画えいがを語かたることはできません。彼かれらの存在そんざいなくして映画えいが監督かんとくの仕事しごとも成立せいりつしません。
その当あたり前まえの事実じじつを、この映画えいがはたいへん面白おもしろく伝つたえています。映画えいがの正体しょうたいに興味きょうみのある人ひとには、お薦すすめの一本いっぽんです。
それにしても、苦悩くのうするカントクに較くらべて音響おんきょうスタッフたちの楽たのしそうなこと！ あれが「映画えいがに魂たましいを吹ふき込こむ」人間にんげんたちの顔かおなのです。

阪本さかもと順治じゅんじ コメント

映像えいぞうと音響おんきょう、このふたつが“同等どうとう”に相あいまって映画えいがはできている。が、鑑賞かんしょう時じ、聴覚ちょうかくにあまり意識いしきが行いかぬことも。
「ようこそ映画えいが音響おんきょうの世界せかいへ」を観みれば、音響おんきょうのマジックを知しることとなる。地道じみちすぎる作業さぎょうと、その種明たねあかしにもびっくりだろう。
耳みみを澄すませれば、銀幕ぎんまくには違ちがう世界せかいが広ひろがる。そんなことをこの作品さくひんは教おしえてくれる。本ほん作さくを観みた後のちと前まえでは、映画えいがの楽たのしみ方かたが変かわるに違ちがいない。映画えいがを愛あいするひとは、もうひとつの愛いとし方かたを見みつけてくれるだろう。是非ぜひ、劇場げきじょうへ！

鶴田つるた法男のりお コメント

「トップガン」の戦闘せんとう機きの爆音ばくおんはライオンや猿さるの声こえで迫力はくりょく増量ぞうりょう。「スパルタカス」の兵士へいしの鎧よろいの音おとは車くるまのキーの束たばの音おと。
デジタル全盛ぜんせいの時代じだいに、いまだ創意そういと工夫くふうのアナログ魂たましいが息いきづいているのが映画えいが音響おんきょうの現場げんば。本ほん作さくを見み終おわったとき、あなたは耳みみでも映画えいがを観みることが出来できるようになり、あなたの好すきな映画えいががもっともっと愛あいおしくなる。必見ひっけん!!

宇野うの維正（映画えいが・音楽おんがくジャーナリスト）コメント

映画えいが館かんで映画えいがを観みる最大さいだいの理由りゆうは、音響おんきょうにある。本ほん作さくを観みれば、それがどうしてかがわかるだろう。
「映画えいがの音おとは錯覚さっかくのアートだ」という言葉ことばに込こめられた映画えいがの本質ほんしつ。そのいかがわしさに魅みせられた、すべての人ひとへ。

春日かすが太一たいち（映画えいが史し・時代じだい劇げき研究けんきゅう家か）コメント

本ほん作さくには、名作めいさく映画えいがにたずさわってきた音響おんきょうスタッフたちが登場とうじょうします。
彼かれらの語かたる創意そうい工夫くふうの数々かずかずを聞きいていると、映画えいがは監督かんとくだけが作つくっているものではないこと、映画えいがは映像えいぞうだけではなく音おとも重要じゅうようなファクターであること……がよく理解りかいできます。
映画えいがの奥深おくふかさに触ふれることができ、既すでに観みた映画えいがもまた改あらためて見みたくなる。そんな作品さくひんです。

荻野おぎの洋一よういち（番組ばんぐみ等とう映像えいぞう演出えんしゅつ / 映画えいが評論ひょうろん家か）コメント

レストランで食事しょくじをする時とき、一いち皿さら一いち皿さらの伝統でんとう、食材しょくざい、産地さんちなど心得こころえていると、いっそう食事しょくじの楽たのしみが深ふかまる。
映画えいがの楽たのしみ方かたもまだまだ未み開拓かいたく。そのことを「ようこそ映画えいが音響おんきょうの世界せかいへ」は雄弁ゆうべんに教おしえてくれる。

樋口ひぐち泰やすし人じん（映画えいが・音楽おんがく評論ひょうろん家か）コメント

今後こんご映画えいがを観みるときにほんのちょっとだけ耳みみを澄すましてみるといい。
たったそれだけのことでわれわれの視界しかいは鮮明せんめいになりどこまでも広ひろがっていくはずだ。
そしてわれわれはいくつもの新あたらしい人生じんせいを生いきることになる。出会であいと驚おどろきは映画えいがの中なかで無限むげんに生うまれ続つづけているのである。

小沼おぬま純一じゅんいち（音楽おんがく・文芸ぶんげい批評ひひょう家か）コメント

歴史れきし的てきな軸じく、個別こべつの切きり口くち（声こえ・環境かんきょう音おん・効果こうか音おん・音楽おんがく、等ひとしなど）で語かたられる「映画えいが音響おんきょうの世界せかい」を体験たいけんすると、映画えいがにむかったときのあなたの耳みみは、以前いぜんとはべつのものになっている。
映画えいが音響おんきょうの歴史れきしはさほど長ながくないから、生いき証人しょうにんの声こえがきこえるのもうれしい。

泉いずみ哲也てつや（オーディオビジュアル総合そうごうサイト StereoSound ONLINE）コメント

映画えいがの感動かんどうの半分はんぶんは音おとにあった！ そんな単純たんじゅんだけど大切たいせつなことに、改あらためて気きづかせてくれる必見ひっけん作さく。
映画えいが音響おんきょうスタッフの努力どりょくを知しってからお気きに入いりの作品さくひんを見返みかえしたら、これまで以上いじょうの感動かんどうに出会であえること間違まちがいなし。

長門ながと洋平ようへい（映画えいが音響おんきょう研究けんきゅう）コメント

聞きこえているけど聴きいてはいない「映画えいが音響おんきょうの世界せかい」への最良さいりょうのガイド。
映画えいがの音おとというものがどれだけ「不自然ふしぜん」なのかということがよく分わかる。
この作品さくひんをとおして映画えいがの聴きき方かた、というか見方みかたがまた変かわりました。

吉田よしだ俊太郎しゅんたろう（翻訳ほんやく家か）コメント

真しんに人ひとを虜とりこにしてきた映画えいが作品さくひんのほとんどが音響おんきょうを単たんなる付属ふぞく物ぶつとして扱あつかわずに芸術げいじゅつの核かくとして中心ちゅうしんに据すえていたんだなぁと改あらためて実感じっかん。音響おんきょうデザイナーたちのそれぞれ独創どくそう的てきでイマジネーション豊ゆたかな創作そうさく過程かていを垣間見かいまみれるのもとても楽たのしい。
映画えいが制作せいさくの舞台裏ぶたいうらに興味きょうみのある方ほうにはもちろん、クリエイティブな日常にちじょうを過すごしたい万まん人にんに勧すすめたくなる、創作そうさく脳のうがビリビリ刺激しげきされる映画えいがでした。

賀来かくタクト（映画えいが・映画えいが音楽おんがく関連かんれん文筆ぶんぴつ家か）コメント

ウォルター・マーチがいなければ「地獄じごくの黙示録もくしろく」のヘリも飛とぶことはなかった。
ベン・バートがいなければ「スター・ウォーズ」も嘘うそくさい親子おやこチャンバラだった。
ゲイリー・ライドストロームがいなければ「トイ・ストーリー」もただのおもちゃごっこだった。
音おとで映画えいがを本物ほんものにした音響おんきょう三さん銃じゅう士しの活躍かつやくがここに！

岩代いわしろ太郎たろう（作曲さっきょく家か）コメント

父ちちの命いのちが終おわりを告つげようとした時とき、主治医しゅじいが私わたしに「聴力ちょうりょくは最後さいごまで残のこっていますから話はなしかけて下ください」と囁ささやいた。
人生じんせいは「音おと」に始はじまり「音おと」に終おわる。映画えいがも又また、同様どうようだと気きづかせてくれる貴重きちょうな作品さくひんだと思おもう。

川井かわい憲次けんじ（作曲さっきょく家か）コメント

当あたり前まえですが、映画えいがは映像えいぞうと音おとでできています。
音おととは、セリフ、効果こうか音おん、音楽おんがくですが、それらを丁寧ていねいに説明せつめいしてくれるこの作品さくひんは素晴すばらしかったです。
映画えいがを支ささえるサウンドチームはそれぞれ役割やくわりが異ことなるものの、それらが一ひとつのサウンドトラックになっていく課程かていは、今いままであまり紹介しょうかいされていなかったと思おもいます。
特とくにフォーリーと呼よばれる現実げんじつ音おんでも、実際じっさいにはない音おとを工夫くふうして効果こうか的てきに作つくられていたりして、実じつに興味深きょうみぶかかったです。
実際じっさいにない音おとを入いれるのは音楽おんがくも同おなじで、実じつは正解せいかいがありません。ただ監督かんとくやプロデューサー、そして作曲さっきょく家かの好このみや勘かんで作つくられているんです。私わたしは作つくるたび、これでいいのかなあ…と毎回まいかい超ちょう不安ふあんになりますが、きっとこの映画えいがに出でてくる人ひともみんなそんな気持きもちで作つくっているのかも…と自分じぶんにい聞いきかせることにしました。

菅野かんの祐ゆう悟さとる（作曲さっきょく家か）コメント

この映画えいがを観みると、これから映画えいがを観みる時ときの楽たのしみ方かたに、新あたらしい視点してんが一ひとつ加くわわるのではないかと思おもいます。
僕ぼくはこれから映画えいが音響おんきょうチームの一員いちいんとして、より一層いっそう、映画えいが音楽おんがくの作曲さっきょくに真剣しんけんに向むき合あい、味あじわい尽つくしたいと思おもいます。
そう思おもわせてくれる映画えいがでした。

世よ武たけ裕子ゆうこ（映画えいが音楽おんがく作曲さっきょく家か）コメント

大事だいじなこと全部ぜんぶ詰つまってる！
映画館えいがかん行いったことない人ひとにも、映画えいがを愛あいする人ひとにも等ひとしくワクワクさせてくれるドキュメンタリー映画えいが。
普段ふだんは映画えいがの音楽おんがくだけを作つくっていますが、映画えいがの「音おと」の秘密ひみつは実じつはもっと深ふかくて壮大そうだい◎

岩浪いわなみ美和みわ（音響おんきょう監督かんとく）コメント

音おとを知しれば映画えいがはもっと楽たのしくなる！ 映画えいが音響おんきょうをめぐる冒険ぼうけん者しゃたちの挑戦ちょうせんが数々かずかずの名作めいさくと共ともに語かたられます。
この偉大いだいなる冒険ぼうけん譚たんをぜひ劇場げきじょうの音響おんきょうで体験たいけんしてください！

えびなやすのり（音響おんきょう監督かんとく）コメント

まず僕ぼくたちがいる業界ぎょうかいに入はいってきた人ひとに見みてほしい。
あなた達たちがこれからどんな仕事しごとをするのか、今いまやっている事ことがどんな意味いみを持もっているのかわかる事ことでしょう。
次つぎにこの業界ぎょうかいに携たずさわる音響おんきょう以外いがいの関係かんけい者しゃに見みてほしい。
音おとを革新かくしん的てきに良よくすることは音響おんきょうの情熱じょうねつだけでは如何いかともしがたいことに気きづいて欲ほしい。
「音おと？ モノでいいじゃん」この台詞せりふを何なん度ど言いわれたことだろう。
是非ぜひ良よい音響おんきょうの映画えいが館かんで見みて欲ほしい。サラウンドの何なんたるかが分わかるでしょう。

鶴岡つるおか陽よう太ふとし（音響おんきょう監督かんとく）コメント

80年代ねんだいから私わたしのアイドルであったゲイリー・ライドストロームに触ふれられて、感無量かんむりょうでした。
とは言いえ、如何いかにして今いまに至いたるかを知しる恰好かっこうの教材きょうざいとして、若わかい方ほうにこそ、是非ぜひ見みていただきたい映画えいがだと思おもいます。

山田やまだ陽よう（音響おんきょう監督かんとく / 音響おんきょう技術ぎじゅつ）コメント

日本にっぽんとハリウッド。音響おんきょう制作せいさくの現場げんばには大おおきな違ちがいがあり、細こまかく役割やくわりを分わけて制作せいさくできる環境かんきょうは正直しょうじきうらやましい。
ただ、音響おんきょう技術ぎじゅつ者しゃたちの“音おと”に対たいするこだわり、想おもいは国くにや環境かんきょうなど関係かんけいないものだと分わかり嬉うれしかった。
ベン・バートも私わたしと同おなじで機械きかいいじりが好すきな少年しょうねんだったのだ。“音おと”は観客かんきゃくが意識いしきすることなく、自然しぜんに聞きこえるようにするのが理想りそう。
一方いっぽうで映画えいがの盛もり上あがりに“音おと”は欠かかすことができない。
映画えいがを影かげで支ささえる音響おんきょう技術ぎじゅつ者しゃたちの活躍かつやくを知しることができる素晴すばらしい作品さくひんだ。

赤澤あかざわ勇二ゆうじ（音響おんきょう効果こうか）コメント

多おおくの方ほうに見みて欲ほしい映画えいがだと思おもいました。映画えいがの見方みかたに新あたらしい視点してんが加くわわり、より楽たのしめるようになると思おもいます。
改あらためて音おとの可能かのう性せいを感かんじました。

勝亦かつまたさくら（音響おんきょう効果こうか）コメント

映画えいがの中なかの音おとが目めに見みえないけれど観みる人ひとの感情かんじょうを如何様いかさまにも動うごかすものだということを改あらためて思おもいました。
映画えいがが好すきな人ひと、映画えいがづくりに携たずさわる人ひと、映画えいがづくりを目指めざす人ひと、色いろんな人ひとが楽たのしめる映画えいがだと思おもいます。

松浦まつうら大樹だいき（音響おんきょう効果こうか）コメント

邦題ほうだいのとおり、観客かんきゃくにとっては映画えいがの音おとがどのように作つくられているのかを知しることができる貴重きちょうな作品さくひん。沢山だくさんの驚おどろきと発見はっけんがあります。
また映画えいが制作せいさくに従事じゅうじしている者ものにとっては、映画えいが音響おんきょう史しを学まなぶに最良さいりょうの教材きょうざい。沢山だくさんのアイデアとヒントであふれています。
この映画えいがは、私わたしたち映画えいが技術ぎじゅつ者しゃに初心しょしんに返かえるきっかけを与あたえてくれる作品さくひんです。日本にっぽん映画えいがの実際じっさいはともかく、この映画えいがで描えがかれているような仕事しごとがしたい。少すくなくとも自分じぶんは、いつもそう思おもっています。そして、ウォルター・マーチ最高さいこう。

井上いのうえ奈津子なつこ（音響おんきょう効果こうか / フォーリーアーティスト）コメント

本当ほんとうに胸むねがいっぱいになってしまった。効果こうか音おんは爆発ばくはつや銃声じゅうせい、魔法まほうやアクションなど派手はでなものが注目ちゅうもくされがちだが、
「プライベート・ライアン」のゲイリー・ライドストロームが「画面がめんの外そとの音おとが大切たいせつだ」と言いったことに凄すごく共感きょうかんした。
目めに見みえなく尚なお且かつ画面がめんの外そとにある空間くうかんを演出えんしゅつすることでその世界せかいに匂においや質感しつかんを与あたえることができるのではないかと思おもう。
台詞せりふにしてもガヤにしても、一いち音おと一いち音おとにその音おとを扱あつかう人ひとの意思いしや演出えんしゅつがあり、それを監督かんとくが演出えんしゅつしていく、それをこの作品さくひんでは丁寧ていねいに描えがいていて感動かんどうした。
日本にっぽんにいるとハリウッドや世界せかいの映像えいぞう音響おんきょうとの技術ぎじゅつの隔へだたりを感かんじて悔くやしく思おもうこともたくさんある。
ですが、この作品さくひんに登場とうじょうする全すべての技術ぎじゅつ者しゃは私わたしたちとあまり変かわらない音おとの変態へんたいなのだと、劣等れっとう感かんを勝手かってに感かんじていないでもっと楽たのしめよと言いわれている気きがした。

北田きただ雅也まさや（効果こうか音おん / フォーリーアーティスト）コメント

雲くもをつかむような…という慣用かんよう表現ひょうげんがあるのだけれど、音おとの仕事しごとというのは再現さいげん性せいの少すくなさや音おとの受うけ取とりかたが個人こじんの体験たいけんに依存いぞんすること、空気くうきの振動しんどうが消きえた瞬間しゅんかんに存在そんざいそのものが消きえることなど確固かっこたるものが何なにもない雲くもをつかむような職業しょくぎょうと言いえると思おもう。
雲くもをつかむことに夢中むちゅうになった人ひとと雲くもをつかんで映像えいぞうに魔法まほうの息吹いぶきを吹ふき込こみたい演出えんしゅつ家かの物語ものがたりでもあるし、人々ひとびとが雲くもをつかめるようになった歴史れきしの話はなしでもある。映像えいぞうに対たいする音響おんきょうの作つくり方かたを体系たいけい的てきに理解りかいすることもできる。

小山こやま吾郎ごろう（フォーリーアーティスト）コメント

ピューピュー、パタパタ、びゅっ、ドカーン、カキン！、ザバーッ、ぶぉん、ちゅんちゅん、ジャジャーン、パカパカ、ガオーッ！、てくてく。
ワクワク、ドキドキ、素晴すばらしき音おといっぱいの、音おとの映画えいが！（拍手はくしゅ）

笠松かさまつ広司こうじ（sound designer / re-recording mixer）コメント

映画えいがは総合そうごう芸術げいじゅつという事ことを再さい認識にんしき。“ある瞬間しゅんかん”の為ために、やってダメな事こともないし、やらなきゃイケない事こともない。
作つくる側がわの音響おんきょう技術ぎじゅつ者しゃにも、観みる側がわの映画えいが好すきなオーディエンスにもきっと刺激しげきになる。
“その瞬間しゅんかん”「ハマった時ときの爽快そうかい感かんは病やみつきになる」

柴崎しばざき憲治けんじ（音響おんきょう効果こうか / サウンドデザイナー）コメント

コレから音響おんきょうの世界せかいを目指めざす人ひとたちにとって、教科書きょうかしょの様ような映画えいがです。
fleyは人ひとの動うごきや物音ものおとを表現ひょうげんして人間にんげんたちの存在そんざい感かんを増まして、fxは画がに奥行おくゆきを与あたえて、立体りったい感かんを作つくる。
backgroundは、flameの、内うち・外そとの映画えいがの世界せかい観かんを作つくる、それによりどうゆう場所ばしょなのか、どういう空間くうかんなのかを説明せつめいする。
画がに対たいする柔軟じゅうなんな創造そうぞう・想像そうぞう力りょく・アイデアが、音響おんきょう技師ぎし達たちの感性かんせいとセンスによって画がを引ひきたせ、当あたり前まえの様ようにそんな音おとがするんじゃ無ないかと、錯覚さっかくさせる世界せかい観かんを創つくり出だす遊あそび心ごころと情熱じょうねつと創意そうい工夫くふうが描えがかれています。
とても魅力みりょく的てきな映画えいがです。

高木たかぎ創はじめ（録音ろくおん / 整せい音おん / 音響おんきょうデザイン）コメント

映像えいぞう作品さくひんの半分はんぶんは音響おんきょうで成立せいりつしている。この映画えいがではそれが国境こっきょうを越こえた共通きょうつう認識にんしきである事ことを示しめしている。
そして各かく時代じだいの同どう時期じきに映画えいが音響おんきょう制作せいさくをしている日本にっぽんの大だい先輩せんぱい達たちにも想おもいを馳はせた。
この映画えいがに登場とうじょうする敬愛けいあいするレジェンドな先輩せんぱい方かたの証言しょうげんをスクリーンで目まの当あたりにしながら「なんてこった」とつい呟つぶやく。
スピリットは国くには変かわれど何なんら変かわらなかったのだ。
素晴すばらしい映画えいがでは音響おんきょうは寧むしろ意識いしきされない。只ただ々ワクワク感かんが掻かき立たてられるが、そのワクワク感かんを紐解ひもといてゆくと「音響おんきょう」そのものだったという「ようこそ映画えいが音響おんきょうの世界せかいへ」。とても良よい映画えいがだ。

山本やまもとタカアキ（録音ろくおん技師ぎし / サウンドデザイナー）コメント

映画えいが業界ぎょうかいにおいて音おとの分野ぶんやはコストであったりスケジュールであったり色々いろいろと冷遇れいぐうされていると日頃ひごろから思おもっているのですが、優すぐれた監督かんとくたちの音おと表現ひょうげんへの信頼しんらいの言葉ことばやこだわり続つづけて映画えいが音響おんきょうの歴史れきしを作つくってきた先駆せんく者しゃの姿すがたを見みて勇気ゆうきをもらいました。個人こじん的てきには作品さくひん作づくりで心しんが折おれそうになった時とき、行いき詰づまった時ときに見返みかえしたい作品さくひんになりました。
それとやはり！ 映画えいがを志こころざす人ひとたちには是非ぜひ見みてもらいたいです。たくさんの名作めいさくを通つうじて映画えいが音響おんきょうのあれこれがわかります。
映画えいが音響おんきょうを志こころざす人ひとは勿論もちろんですが、監督かんとく、プロデューサーを目指めざす人ひとたちにも見みて欲ほしい！
音おとの表現ひょうげん力りょくを知しっている映画えいが人じんが増ふえて日本にっぽん映画えいががステップアップすることを望のぞみます!!

浦田うらた和治かずはる（映画えいが録音ろくおん技師ぎし）コメント

映像えいぞうと音おとという二ふたつのものが、同化どうかしたり、異化いかしたり、対立たいりつしたりして映画えいがは出来上できあがっていくのでしょうね。

木原きはら広ひろ滋しげる（録音ろくおん技師ぎし）コメント

監督かんとくやプロデューサー等とう、プリプロダクション（撮影さつえいの前ぜん段階だんかい）から映像えいぞう制作せいさくに関かかわる方々かたがたに是非ぜひ観みていただきたいです。
作つくろうとしている映像えいぞうに本当ほんとうに必要ひつような音おとは、もしかすると「同どう録ろく」ではなく「アフレコ」の音おとかも知しれないですし、はたまた「効果こうか音おん」だけで殆ほとんど表現ひょうげんできてしまうのかも知しれません。
そういった事ことを再さい認識にんしきできる作品さくひんだと思おもいました。
またそれによって、新あたらしい撮影さつえいのやり方かたや、新あたらしいバジェットの使つかい方かたが見みえてくる。そんな可能かのう性せいも感かんじます。

根本ねもと飛鳥あすか（録音ろくおん技師ぎし）コメント

まだ見みぬ風景ふうけいを思おもい描えがき、あるかも分わからないその景色けしきを見みるため、そこに眠ねむる財宝ざいほうを探さがして旅たびをする、映画えいが音響おんきょうの仕事しごととはまるで開拓かいたく時代じだいの冒険ぼうけん者しゃの様ようだ。このドキュメンタリーに登場とうじょうする人物じんぶつ達たちは超ちょう一流いちりゅうの冒険ぼうけん者しゃであり、探求たんきゅう者しゃである。
「その音おと」にたどり着ついた彼等かれらの眼差まなざしの慎つつましく美うつくしいことよ。たかが空気くうきの振動しんどうとあなどるなかれ。
冒険ぼうけん者しゃ達たちが掴つかんだ「その音おと」は私わたしたちの心しんまで震ふるわせてくるのだから。

弥栄やさか裕樹ゆうき（サウンドデザイナー / 録音ろくおん技師ぎし）コメント

正直しょうじきこんなに感情かんじょうが動うごかされるとは思おもってなかったです。声こえ・感情かんじょう・空間くうかん・夢ゆめ・時間じかん・ソング…。
鑑賞かんしょう中ちゅうはユリイカと焦燥しょうそう感かんの連続れんぞくでした。映画えいが音響おんきょうは重要じゅうよう性せいとは裏腹うらはらに、あまり表ひょうに出でてこない世界せかい。
そこがクールだけども、もったいないとも思おもってました。時代じだいを作つくってきた人ひとたちの言葉ことばやスタンスが、この映画えいがを通つうじていろんな人ひとに伝つたわれば、もっと豊ゆたかな作品さくひんが増ふえると信しんじています。この映画えいがに関かかわるすべての人ひとに感謝かんしゃです！

佐藤さとう敦あつし紀きの（予告編よこくへん演出えんしゅつ / 編集へんしゅう / VFXスーパーバイザー） コメント

1970年代ねんだい以降いこう、音響おんきょう技術ぎじゅつの世界せかいで革新かくしんを成なし遂とげたウォルター・マーチ、ベン・バート、ゲイリー・ライドストロームらレジェンドの姿すがたに胸むねアツ。そしてラストのベン・バートの言葉ことばに深ふかく感動かんどう。