鳥肌とりはだが止とまらなかった…磯村いそむら勇いさむ斗と、大友おおとも啓史ひろし、藤井ふじい道人みちひとら「ペルシャン・レッスン」を絶賛ぜっさん

「ペルシャン・レッスン 戦場せんじょうの教室きょうしつ」より、磯村いそむら勇いさむ斗と、大友おおとも啓史ひろし、藤井ふじい道人みちひとらが寄よせたコメントが到着とうちゃくした。

第だい2次じ世界せかい大戦たいせん下か、ナチス・ドイツによる強制きょうせい収容しゅうよう所しょを舞台ぶたいに据すえた本ほん作さく。処刑しょけいを逃のがれるためペルシャ人じんになりすましたユダヤ人じん青年せいねんが、ペルシャ語ごを学まなびたいというナチス将校しょうこうに偽にせの語学ごがくレッスンを始はじめるさまが描えがかれる。でたらめなペルシャ語ごを創造そうぞうしていくユダヤ人じん青年せいねんジル役やくでナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、テヘランで料理りょうり店てんを開ひらく夢ゆめを持もつ将校しょうこうコッホ役やくでラース・アイディンガーが出演しゅつえんした。

磯村いそむらは「どこで生うまれて、どんな家庭かていで育そだったのか分わからない。でも一人ひとりの青年せいねんによって、ユダヤ人じんの生いきた証あかしが、『言語げんご』となって時ときに刻きざまれる。僕ぼくは鳥肌とりはだが止とまらなかった」、大友おおともは「ユダヤ人じん青年せいねんとナチス将校しょうこうの奇妙きみょうな関係かんけいを描えがいたこの映画えいがは、人間にんげんの尊厳そんげんと同時どうじに“創造そうぞう”の本質ほんしつをスリリングに炙あぶり出だす」とつづる。また藤井ふじいは「主人公しゅじんこうジルに次々つぎつぎと降おりかかる受難じゅなんと、彼かれの生なまに対たいする執着しゅうちゃくが編あみ物もののように入いり組くんでいき、最後さいごはそう来きたか！と感嘆かんたんした」と述のべた。そのほか到着とうちゃくしたコメントは下部かぶに記載きさいしている。

「ペルシャン・レッスン 戦場せんじょうの教室きょうしつ」は11月11日にちより神奈川かながわ・kino cinema横浜よこはまみなとみらいほか全国ぜんこくで順次じゅんじ公開こうかい。「砂すなと霧きりの家いえ」のヴァディム・パールマンが監督かんとくを務つとめた。

※kino cinemaのeはアクサンテギュ付つきが正式せいしき表記ひょうき

磯村いそむら勇いさむ斗と（俳優はいゆう）コメント

どこで生うまれて、どんな家庭かていで育そだったのか分わからない。でも一人ひとりの青年せいねんによって、ユダヤ人じんの生いきた証あかしが、「言語げんご」となって時ときに刻きざまれる。僕ぼくは鳥肌とりはだが止とまらなかった。どこか滑稽こっけいで、こんなハラハラするレッスンは見みたことがない。

宇垣うがき美里みさと（フリーアナウンサー）コメント

命いのちをかけた出鱈目でたらめのペルシャ語ごレッスン。
コメディのような設定せっていなのに、迫せまり来くる緊張きんちょう感かんは呼吸こきゅうを忘わすれてしまうほど。
ラストに知しる、彼かれの創つくり出だした言葉ことばたちに込こめられた意味いみ。
生いき残のこってしまった者ものの痛いたみが、背負しょわざるをえなかったモノの重おもみが、
悲かなしいほどに突つき刺ささる。

宇野うの維正（映画えいがジャーナリスト）コメント

過去かこに数多あまたある強制きょうせい収容しゅうよう所しょを題材だいざいにした作品さくひんの中なかでも、
すべてが引ひっくり返かえるラストの鮮あざやかさは出色しゅっしょく。
「ショーシャンクの空そらに」を思おもい出だすようなカタルシスだ。

大友おおとも啓史ひろし（映画えいが監督かんとく）コメント

極限きょくげん下かにおいて捻ねじりだしたでたらめなペルシャ語ごと、
それを覚おぼえる記憶きおく力りょくのみが一瞬いっしゅん一瞬いっしゅんの生命せいめいを繋つなぎ止とめる。
諸刃もろはの剣けんのような“即興そっきょう”と“想像そうぞう”、そして命懸いのちがけの“フェイク”。
ユダヤ人じん青年せいねんとナチス将校しょうこうの奇妙きみょうな関係かんけいを描えがいたこの映画えいがは、
人間にんげんの尊厳そんげんと同時どうじに“創造そうぞう”の本質ほんしつをスリリングに炙あぶり出だす。

川上かわかみ洋平ようへい（[Alexandros] / ミュージシャン）コメント

129分間ふんかん、ずっと細ほそい糸いとの上うえを歩あるかされているようだった。物語ものがたりが終おわりを告つげ、その糸いとから降おりた時とき、込こみ上あげる虚むなしさにただただ座すわり尽つくしてしまった。これほどまで切せつない緊張きんちょう感かんを私わたしは味あじわったことがない。

佐々木ささき俊しゅん尚なお（作家さっか・ジャーナリスト）コメント

「いたたまれない映画えいが」というランキングがあったら、史上しじょう最高さいこうのベスト1になりそう。それなのにラストには「いたたまれなさ」を乗のり越こえて、大おおいなる感動かんどうまでが待まっている。

SYO（物書ものかき）コメント

ペルシャ人じんになりすまし、即席そくせきの言語げんごをナチス将校しょうこうに教おしえる大だい博打ばくち。
バレた瞬間しゅんかん、処刑しょけい。脳のうと心しんが悲鳴ひめいを上あげる試練しれんはいつまで続つづくのか。
全編ぜんぺん、胃いが痛いたくなりそうな緊迫きんぱく感かん。だが、物語ものがたりはそこで終おわらない。
幾いく千せんもの創作そうさく言語げんごの“原典げんてん”を知しるとき、心しんに哀あいの炎ほのおが立たち上のぼる。

橘たちばな玲れい（作家さっか）コメント

極限きょくげん状況じょうきょうを生いき延のびるために、いちから言語げんごをつくりあげるという奇想きそう。それはまた、死しんでいった者ものたちを記憶きおくする作業さぎょうでもあった。近年きんねん、ホロコーストをテーマにした作品さくひんが次々つぎつぎとつくられているが、そのなかでも強つよい印象いんしょうを残のこす映画えいがだった。

田原たはら総一朗そういちろう（ジャーナリスト）コメント

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅうに、ナチス・ドイツの強制きょうせい収容しゅうよう所しょに入いれられたユダヤ人じんの男おとこが懸命けんめいに嘘八百うそはっぴゃくを並なべて生いき残のこる、という奇抜きばつなストーリーがものすごくリアルに描えがかれている。
収容しゅうよう所しょの責任せきにん者しゃの1人ひとりであるドイツの大尉たいいとこのユダヤ人じんの男おとことの間あいだに、奇妙きみょうな信頼しんらい関係かんけいが生うまれる過程かていも、どの観客かんきゃくにも納得なっとくできるはずだ。
多おおくの映画えいが祭さいで賞しょうをとったのも当然とうぜんだと思おもえる。

DIZ（映画えいがアクティビスト）コメント

このラストは永遠えいえんに忘わすれられない。
緊張きんちょう感かんが途切とぎれず、一瞬いっしゅんも目めが離はなせないまま
エンドロールが終おわっても立たち上あがれなくなるほど、胸むねが締しめつけられる映画えいがだ。

ニシダ（ラランド / 芸人げいにん）コメント

生いき残のこるための心理しんり戦せんかと思おもって見み始はじめました。
そんな既存きそんの枠わくの中なかにはとどまる作品さくひんではありませんでした。
戦時せんじ中ちゅうの収容しゅうよう所しょという苛烈かれつな環境かんきょう下かでの人間にんげんの心しんの揺ゆれ動うごきを目めの前まえで見みせられました。

人間にんげん食たべ食たべカエル（人ひと喰くいツイッタラー）コメント

設定せっていだけ聞きいたら「コメディかな？」と思おもったけど、
その中身なかみがまさかこんなヒリヒリする命いのちのやり取とりだとは……。
出自しゅつじは嘘うそ。教おしえる言葉ことばも全すべて嘘うそ。バレれば殺ころせられる。
でも築きずかれた関係かんけいには本物ほんものが宿やどった。
嘘うそ言語げんごがもたらすラストがずっと忘わすれられない。

ビニールタッキー（映画えいが宣伝せんでんウォッチャー）コメント

ナチスの収容しゅうよう所しょでペルシャ人じんに扮ふんしてデタラメな言語げんごを教おしえるユダヤ人じん青年せいねんと熱心ねっしんに習得しゅうとくするナチス将校しょうこう。二人ふたりの奇妙きみょうな関係かんけいが緊張きんちょうと苦笑くしょうを呼よび、心しんを引ひき裂さき、戦争せんそうの虚むなしさを伝つたえ、そして震ふるえるほどの感動かんどうを湧わき起おこす。

藤井ふじい道人みちひと（映画えいが監督かんとく）コメント

これほど2時じ間あいだという時間じかんをあっという間まに感かんじた映画えいがは久ひさしぶりだった。
主人公しゅじんこうジルに次々つぎつぎと降おりかかる受難じゅなんと、彼かれの生なまに対たいする執着しゅうちゃくが編あみ物もののように入いり組くんでいき、最後さいごはそう来きたか！と感嘆かんたんした。トリッキーな設定せっていを剛力ごうりきで王道おうどうに昇華しょうかさせた力作りきさく。