「ピアノ・レッスン」監督かんとくジェーン・カンピオンがマイケル・ナイマンの素顔すがおを語かたる

「ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版はん」の本編ほんぺんの一部いちぶがYouTubeで公開こうかい。あわせて監督かんとくのジェーン・カンピオンのインタビューコメントが到着とうちゃくした。

第だい46回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいで最高さいこう賞しょうパルムドールを受賞じゅしょうし、日本にっぽん公開こうかい30周年しゅうねんを迎むかえた「ピアノ・レッスン」。19世紀せいき半なかばのニュージーランドを舞台ぶたいに、入植にゅうしょく者しゃに嫁とつぐため娘むすめフロラと1台だいのピアノとともにスコットランドから渡わたってきた女性じょせいエイダの姿すがたが描えがかれる。夫おっとになるスチュアートはピアノを浜辺はまべに置おき去ざりにし、先住民せんじゅうみんとの通訳つうやくを務つとめるベインズの土地とちと交換こうかんしてしまう。しかしエイダに惹ひかれたベインズは「ピアノ1回かいのレッスンにつき鍵盤けんばんを1つ返かえす」と彼女かのじょに提案ていあんする。ホリー・ハンターがエイダ、ハーヴェイ・カイテルがべインズを演えんじ、サム・ニール、アンナ・パキンがキャストに名なを連つらねた。

壮大そうだいな海うみを背景はいけいに砂浜すなはまに佇たたずむ1台だいのピアノが映うつし出だされる本編ほんぺん映像えいぞうには、エイダやフロラに近ちかづくベインズの姿すがたが確認かくにんできる。場面ばめんを印象いんしょう付つけるのは、マイケル・ナイマンが本ほん作さくのために書かき下おろしたピアノソロ曲きょく「楽たのしみを希こいねがう心しん」。当時とうじ発売はつばいされたサウンドトラックは全ぜん世界せかいで300万まん枚まい以上いじょうの売うり上あげを記録きろくし、本日ほんじつ3月がつ27日にちより再販さいはんもされている。

カンピオンはナイマンについて「本当ほんとうに天才てんさい」と語かたり「楽たのしむことが大好だいすきで、家族かぞくのことが大好だいすき。お買かい物ものが大好だいすきで、食たべたりすることが大好だいすき。ドラマシリーズ、昼ひるメロみたいなものを観みたりすることも大好だいすきで（笑）、非常ひじょうに高尚こうしょうな趣味しゅみと、庶民しょみん的てきな趣味しゅみを両方りょうほう持もっている人ひと」と回想かいそうする。当時とうじ、彼かれに対たいしてどのように楽曲がっきょくをオーダーしたかについては「こういうものが欲ほしい、こういうものを夢見ゆめみているということは伝つたえました。マイケルは脚本きゃくほんを読よんだうえで、すでに自分じぶんの中なかにアイデアがあったようで、古ふるいスコットランドの曲きょくをもとにしてメロディを作つくりたいと言いっていました」と思おもい返かえした。

ナイマンはさまざまな曲きょくをベースにして曲きょくを制作せいさくし、カンピオンに送おくったそう。そして彼女かのじょが電話でんわで曲きょくの感想かんそうを共有きょうゆうすると、ナイマンは喜よろこんで聞きいてくれたという。カンピオンは「私わたしは音楽おんがくについてはまったく無知むちなのですが、音楽おんがくを聴きくことはできるし、自分じぶんがそれを聴きいてどんな感かんじがしたかということを語かたることはできたんですね。ただ、そういうやり取とりは、私わたしが無知むちな赤あかん坊ぼうのような存在そんざいなので、赤あかん坊ぼうと天才てんさいが話はなしをしているような感かんじでした（笑）。それでも、お互たがいが尊敬そんけいし合あって仕事しごとができたことは、とてもうれしく思おもいました」と振ふり返かえった。

「ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版ばん」は東京とうきょう・TOHOシネマズ シャンテほか全国ぜんこくで公開こうかい中ちゅう。

※「ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版ばん」はR15+指定してい作品さくひん

映画えいが「ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版ばん」本編ほんぺん映像えいぞう