ザンドラ・ヒュラーらが「関心かんしん領域りょういき」語かたる特別とくべつ映像えいぞう、監督かんとくはリアルを追求ついきゅう

ジョナサン・グレイザーが監督かんとくを務つとめた映画えいが「関心かんしん領域りょういき」の新あらたな特別とくべつ映像えいぞうがYouTubeで公開こうかいされた。

本ほん作さくでは、アウシュヴィッツ強制きょうせい収容しゅうよう所しょと壁かべ一いち枚まい隔へだてた屋敷やしきに住すむ所長しょちょうルドルフ・フランツ・フェルディナント・ヘスとその家族かぞくの暮くらしが描えがかれる。ヘスを「ヒトラー暗殺あんさつ、13分ぶんの誤算ごさん」のクリスティアン・フリーデル、ヘスの妻つまヘートヴィヒを「落下らっかの解剖かいぼう学がく」のザンドラ・ヒュラーが演えんじた。

映像えいぞうは、フリーデルやヒュラーがホロコースト加害かがい者しゃの“普通ふつうの日常にちじょう”を演えんじることの難むずかしさを語かたったもの。フリーデルはヘスを演えんじるにあたり、グレイザーから「真実しんじつを語かたる時ときは目めで嘘うそをついて、目めで真実しんじつを語かたる時ときは言葉ことばで嘘うそをつくように」と助言じょげんをもらったと明あかす。

グレイザーは、キャストが演技えんぎに集中しゅうちゅうできるよう家かや庭にわのあちこちに無人むじんカメラを設置せっちし、彼かれらがどのように動うごくかを“観察かんさつ”していたという。彼かれは「360度どどこを見渡みわたしても居住きょじゅう空間くうかんが広ひろがってる。だからリアルさが増ました。カメラの操作そうさは地下ちか室しつで行おこない、演者えんじゃが見みえるのは互たがいの姿すがただけ。そして撮影さつえいした映像えいぞうを並ならび替かえ、伝つたえたいストーリーを組くみ立たてていった」と語かたる。ヒュラーは「全員ぜんいんが常つねに同おなじ緊張きんちょう感かんを持もっていた。何なによりも信頼しんらい関係かんけいが大事だいじだったの。当時とうじ『普通ふつう』とされていた生活せいかつを描えがくためにはね」と撮影さつえいを振ふり返かえった。

「関心かんしん領域りょういき」は5月24日にちに東京とうきょう・新宿しんじゅくピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国ぜんこくで公開こうかい。第だい96回かいアカデミー賞しょうでは国際こくさい長編ちょうへん映画えいが賞しょうと音響おんきょう賞しょうを受賞じゅしょうした。

映画えいが「関心かんしん領域りょういき」特別とくべつ映像えいぞう＜俳優はいゆうが明あかす裏側うらがわ＞