菅田すげた将すすむ暉あきら「Cloud」の現場げんばは「毎日まいにち楽たのしかった！」、黒沢くろさわ清きよしは窪田くぼた正ただし孝こうの陽気ようきさに驚おどろく

映画えいが「Cloud クラウド」のジャパンプレミアが本日ほんじつ9月がつ10日とおかに東京とうきょう・TOHOシネマズ 六本木ろっぽんぎヒルズで行おこなわれ、キャストの菅田すげた将すすむ暉あきら、古川ふるかわ琴こと音おん、奥平おくだいら大だい兼けん、岡山おかやま天てん音おん、荒川あらかわ良りょう々、窪田くぼた正ただし孝こう、監督かんとくの黒沢くろさわ清きよしが登壇とうだんした。

本ほん作さくは転売てんばいで日銭ひぜにを稼かせぐ吉井よしい良介りょうすけを主人公しゅじんこうに、現代げんだい社会しゃかいに潜ひそむ憎悪ぞうおの連鎖れんさが“集団しゅうだん狂気きょうき”へとエスカレートしていくさまを描えがいたサスペンススリラー。菅田すげたが吉井よしい役やくで主演しゅえんを務つとめ、吉井よしいの謎なぞ多おおき恋人こいびと・秋子あきこに古川ふるかわ、吉井よしいに雇やとわれたバイト青年せいねん・佐野さのに奥平おくだいら、ネットカフェで生活せいかつするフリーター・三宅みやけに岡山おかやま、工場こうじょうの社長しゃちょう・滝本たきもとに荒川あらかわ、吉井よしいの転売てんばい業ぎょうの先輩せんぱい・村岡むらおかに窪田くぼたが扮ふんした。

第だい81回かいヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さいのアウト・オブ・コンペティション部門ぶもんにて、ワールドプレミア上映じょうえいが行おこなわれた本ほん作さく。現地げんちを訪おとずれた黒沢くろさわは「観客かんきゃくの皆みなさんに熱心ねっしんに観みていただけたと思おもいます。映画えいが祭さいって、つまらなかったり次つぎの鑑賞かんしょう予定よていがあったりして、途中とちゅうで出でていく人ひとも多おおいんですよ。覚悟かくごしてたんですけど、ヴェネツィアでもトロントでも誰だれも出でていかなかったです」と報告ほうこくする。菅田すげたは「さっきも監督かんとくから直接ちょくせつ聞きいてたんですけど、これを語かたってる監督かんとくがうれしそうで、僕ぼくもうれしかったです」とほほえんだ。

黒沢くろさわ組ぐみ初はつ参加さんかとなる菅田すげたは、現場げんばについて「毎日まいにち楽たのしかったです！ スタッフさんもすごくいきいきされている印象いんしょうで、助監督じょかんとくさんがエキストラの方ほうの演出えんしゅつにこだわっているのはあまり見みたことがなかったですね。皆みなさん楽たのしそうでした」と振ふり返かえる。古川ふるかわは「緊張きんちょう感かんがあったなと思おもいます。カメラワークと連動れんどうさせてお芝居しばいをするシーンが多おおかったので、キャストだけじゃなくてスタッフさんもみんなで息いきを合あわせて作つくっていきました」と述懐じゅっかい。メインキャストの中なかで最年少さいねんしょうの奥平おくだいらは「バキバキに緊張きんちょうしていた」そうで、彼かれは「物語ものがたりの最後さいごのほうのシーンを撮とっていたときは緊張きんちょうしすぎて、終おわったあとに録音ろくおん部ぶさんに『心臓しんぞうバクバクだったね』と言いわれたぐらい」と打うち明あけた。

岡山おかやまは「最初さいしょに台本だいほんを読よんだとき、めちゃくちゃ笑わらいけてきちゃうような、めちゃめちゃ怖こわいような、両りょう極端きょくたんなところを行おこなったり来きたりする印象いんしょうがあった。実際じっさいに俳優はいゆうの皆みなさんと現場げんばで再現さいげんしていくのがワクワクする現場げんばでした」と述のべる。完成かんせいした映画えいがについては、荒川あらかわが「『こういう感かんじで映うつっているんだ』と、照明しょうめいやカメラワークなど1つひとつのこだわりを感かんじました。鉄砲てっぽうの映うつし方かたとかすごいなと思おもいます」、窪田くぼたが「奥行おくゆきみたいなものが観みる側がわに委ゆだねられている。観みるときの体からだの感覚かんかくや思考しこうの状態じょうたいによっても違ちがってくると思おもうので、それが面白おもしろいと思おもいます」と魅力みりょくを伝つたえた。

撮影さつえい期間きかん、印象いんしょう的てきだったことを問とわれた黒沢くろさわは「強烈きょうれつに残のこっているのは、テレビや映画えいがではどちらかというと物静ものしずかな印象いんしょうだった窪田くぼたさんが、こんなに陽気ようきで面白おもしろくて楽たのしい人ひとなのか！と。お芝居しばいで残酷ざんこくなことをしていても、カットがかかったら本当ほんとうに楽たのしい現場げんばになる。どの現場げんばにも窪田くぼたさんがいてほしい」と窪田くぼたのムードメーカーな一いち面めんを明あかすも、窪田くぼたは「明あかるかったですか？僕ぼく。そんなにはしゃいでたっけな……」と反省はんせい気味ぎみ。菅田すげたは、“いつの間まにか狙ねらわれる”吉井よしいの役やくどころについて「僕ぼくは怖こわかったです。でも追おっている皆みなさんがすごい楽たのしそうなんですよ。監督かんとくなんて、怖こわければ怖こわいシーンほどニヤニヤするんですよ」とこぼした。

イベントの後半こうはんには、本ほん作さくの“気きがつけば標的ひょうてき”というコピーにちなみ、“気きがつけば〇〇”というお題だいでそれぞれがトークする場面ばめんも。黒沢くろさわは「最年長さいねんちょう」、窪田くぼたは「スピ（リチュアル）認定にんてい」、荒川あらかわは「一人ひとり」、岡山おかやまは「（ランニング中ちゅうの）迷子まいご」、奥平おくだいらは「耳みみかき」、古川ふるかわは「（飼かっている猫ねこの）標的ひょうてき」と回答かいとう。「緊張きんちょう」と答こたえた菅田すげたは「この映画えいがのクランクインの前日ぜんじつにピーラーで親指おやゆびをけがしたり、ごはんを食たべているときに奥歯おくばが割われたり、現場げんば中ちゅうにひげを半分はんぶん剃すってしまったり……。こんなに緊張きんちょうするんだと思おもいました」とエピソードを披露ひろうした。

「Cloud クラウド」は9月27日にちより東京とうきょう・TOHOシネマズ 日比谷ひびやほか全国ぜんこくでロードショー。

映画えいが「Cloud クラウド」ジャパンプレミア

映画えいが「Cloud クラウド」予告編よこくへん