ART-SCHOOL×The Novembers、たがいへのリスペクトをむねにツーマン開催かいさい カバーもした一夜いちや

3

286

この記事きじかんするナタリー公式こうしきアカウントの投稿とうこうが、SNSじょうでシェア / いいねされたかず合計ごうけいです。

  • 55 228
  • 3 シェア

ART-SCHOOLが8がつ19にち東京とうきょう・WWW XでThe Novembersをゲストにむかえてツーマンライブ「ART-SCHOOL 2 MAN LIVE『Bring 2 Life a Vision vol.2』」をおこなった。

ART-SCHOOLのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

ART-SCHOOLのライブの様子ようす。(Photo by AZUSA TAKADA)

おおきなサイズでる(ぜん21けん

「Bring 2 Life a Vision」は今年ことし4がつ始動しどうしたART-SCHOOLのツーマン企画きかくで、今回こんかいが2かい開催かいさいとなる。ART-SCHOOLとThe Novembersがたいバンライブをおこなうのは、2016ねん7がつ開催かいさいの「KINOSHITA NIGHT×くび以来いらいやく8ねんぶりのこと。おたがいの楽曲がっきょくをカバーする場面ばめんもあり、2くみにとって特別とくべつ一夜いちやとなった。

The Novembers

The Novembersのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

The Novembersのライブの様子ようす。(Photo by AZUSA TAKADA)拡大かくだい

先攻せんこうのThe Novembersはシンセポップ要素ようそつよいナンバー「Morning sun」でライブを開始かいしまばゆひかりをバックにれやかなアンサンブルを一気いっきはなち、朝焼あさやけをおもこさせるようなうつくしく幻想げんそうてき世界せかいへとオーディエンスをさそう。鮮烈せんれつなギターサウンドではじまった「Misstopia」では、小林こばやし祐介ゆうすけ(Vo, G)のあたたかみのあるまっすぐな歌声うたごえひびわたった。そしてThe Novembersはなりふりかまわず衝動しょうどう爆発ばくはつさせるように「dysphoria」「こわれる」をつづけにプレイ。ただいち無二むにひびきを絶叫ぜっきょうはげしい音像おんぞうにオーディエンスはしん高鳴たかならせた。

The Novembersのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

The Novembersのライブの様子ようす。(Photo by AZUSA TAKADA)拡大かくだい

「ウユニの恋人こいびと」でたゆたうようなメロディアスなアンサンブルつむいだThe Novembers。しんおどるようなかろやかなビートを「Seaside」でしたあと、かれらは心臓しんぞう鼓動こどうのような力強ちからづよいビートをじくに「BOY」でねつのこもったサウンドをらした。「BAD DREAM」では小林こばやしこぶしげ、たましいこすようなあついシャウトをハンドマイクでひびかせる。さらにそのいきおいを加速かそくさせるように、かれらは「Xeno」ですさまじいエネルギーをはなち、もの圧倒あっとうした。

小林祐介 (Vo, G / The Novembers)(Photo by AZUSA TAKADA)

小林こばやし祐介ゆうすけ (Vo, G / The Novembers)(Photo by AZUSA TAKADA)拡大かくだい

ここで「私事しじなんですが、今日きょうはすごく特別とくべつです。栃木とちぎ田舎いなか高校生こうこうせいだったぼくが、いまはなき宇都宮うつのみやのタワーレコードで『LOVE/HATE』というアルバムを試聴しちょうしたのがART-SCHOOLとの出会であいでした」とはなしした小林こばやし子供こどもころからロックバンドがきだったというかれは「テレビのこうでかがやかしいスターがれやかな世界せかいにいて、あこがれるわけなんだけど、いつのにかぼく自分じぶんとはちが世界せかいなんだなっておもうようになった」とはなしつづけ、「ART-SCHOOLはぼくがそれまであこがれてきたどのアーティストともどのバンドともちがって、『おまえもステージにっていいんだ』ってってくれたがしたんです。なんでかわからないけど、試聴しちょうまえなみだがあふれてまらなかったのをいまでもすごくおぼえています。あんなにくらうたなのにね(笑)。あふれちゃったんです」と当時とうじかえった。

The Novembersのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

The Novembersのライブの様子ようす。(Photo by AZUSA TAKADA)拡大かくだい

そのぼくにとってすごく特別とくべつきょくがART-SCHOOLにあるので、そのカバーをやってわりにしたいとおもいます」と小林こばやしげ、演奏えんそうはじめたのはART-SCHOOLの楽曲がっきょく「SWAN SONG」。ずっしりとしたビートにたおやかなギターの音色ねいろかさなり、小林こばやしがゆらめくような幻想げんそうてき歌声うたごえひびかせる。最後さいごには希望きぼうかんじさせるあたたかなアンサンブルを場内じょうないいっぱいにひびかせ、4にんたのしげな様子ようすでアクトをえた。

ART-SCHOOL

ART-SCHOOLのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

ART-SCHOOLのライブの様子ようす。(Photo by AZUSA TAKADA)拡大かくだい

The NovembersからバトンをったART-SCHOOLは「Moonrise Kingdom」でライブをスタート。疾走しっそうかん浮遊ふゆうかんそなえたあつみのあるシューゲイザーサウンドでフロアをたした。「BOY MEETS GIRL」では木下きのしたじゅ(Vo, G)のあついシャウトに会場かいじょうおおきくつ。さらにそのいきおいのまま、かれらは躍動やくどうかんのあるビートをじくに「FLOWERS」「real love / slow dawn」を爽快そうかいにプレイした。「The Novembers、今日きょうはありがとうございます。カッコいいなあ」と戸高とだかけん(G)がべると、木下きのしたは「やっぱりカッコいいよね。リハからてて、おれはこういうひとたちとやるんかあって」とファンのようにかがやかせる。「アマチュア感覚かんかくか(笑)」とだかにツッコまれ、木下きのしたは「アマチュア感覚かんかくだよね。カッコいいなあって」としみじみ。「ちにかないと! 今日きょう先輩せんぱいっぽいところをせなきゃいけないんです」とだか奮起ふるいおこさせられた木下きのしたは、1stフルアルバム「Requiem for Innocence」収録しゅうろくの「アイリス」「欲望よくぼうつばさ」でむねがすような透明とうめいかんのあるうつくしい歌声うたごえひびかせた。

木下理樹(Vo, G / ART-SCHOOL)(Photo by AZUSA TAKADA)

木下きのしたじゅ(Vo, G / ART-SCHOOL)(Photo by AZUSA TAKADA)拡大かくだい

ひさしぶりの披露ひろうとなる「JUNKY'S LAST KISS」でグランジ要素ようそつよいサウンドをダイナミックにらしたART-SCHOOL。ここでだかは「The Novembersをはじめていたのは、かくか『She Lab Luck』というきょくかな。荒削あらけずりなかんじなんだけど、疾走しっそうかんがあってすごくカッコいいなとおもって、ちょっと嫉妬しっとしたのをおぼえています。いまでも相変あいかわらず、ひずみ官能かんのうてきでロックで色気いろけがあってロマンティックで、もう毎回まいかいライブをると嫉妬しっとしちゃいますね」とThe Novembersの魅力みりょくかたる。木下きのしたも「インディーズデビュー当時とうじくらいからぼくはThe Novembersのファンで、ずっときで。あんなに素晴すばらしいことをってくれるとはおもってなくて、うれしいです」とART-SCHOOLとの出会であいをかたった小林こばやしのMCに感激かんげきした。

ART-SCHOOLのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

ART-SCHOOLのライブの様子ようす。(Photo by AZUSA TAKADA)拡大かくだい

「バンドをながつづけるということは簡単かんたんなことじゃない。ぼくらも来年らいねん25周年しゅうねんになるらしいんですけど、The Novembersも自分じぶんたちのスタンスやしんみたいな部分ぶぶんわらないままずっと面白おもしろいことをやりつづけてて、ずっととがってて、ずっとあたたかくて、めちゃくちゃカッコいいなとおもいます」とだかはなし、「ぼくらもカバーをやってみたいとおもいます」と演奏えんそうはじめたのはThe Novembersの楽曲がっきょく最近さいきんあなたのらしはどう」。オレンジしょくひかりをバックにつむがれるうつくしい音像おんぞうにオーディエンスはじっくりとひたっていた。

戸高賢史(G / ART-SCHOOL)(Photo by AZUSA TAKADA)

戸高とだかけん(G / ART-SCHOOL)(Photo by AZUSA TAKADA)拡大かくだい

「Novembersのメンバーがきだってってくれたきょくをやります」とだか宣言せんげんすると、5にんは「SKIRT」を演奏えんそう。さらに「サッドマシーン」「エイジ オブ イノセンス」をエネルギッシュにはなったあと、そのままなだれむように「ジェニファー'88」で疾走しっそうかんのある演奏えんそうひろげた。最後さいごにART-SCHOOLが演奏えんそうしたのは「Bug」。心地ここちのいいシューゲイザーサウンドをゆったりとつむぎ、5にんはステージをあとにした。

ART-SCHOOLのライブの様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

ART-SCHOOLのライブの様子ようす。(Photo by AZUSA TAKADA)拡大かくだい

アンコールをもとめる拍手はくしゅこたえ、ふたたびステージにあらわれた木下きのしたは「The Novembersと、てくれたおきゃくさん、どうもありがとうございました。またThe Novembersとはすぐやりたいなとおもっています」とはなし、だかも「来年らいねん結成けっせい25周年しゅうねんなので、なにかしらてくれないかなとおもっています」と期待きたいふくらませた。アンコールでART-SCHOOLがとどけたのは「刺青しせい」。メロディアスなサウンドとむねをくすぐるようなせつない歌声うたごえひびかせ、ドラマティックにツーマンライブをめくくった。

なおART-SCHOOLは12月11にち東京とうきょう・LIQUIDROOMでツーマンイベント「ART-SCHOOL 2 MAN LIVE『Bring 2 Life a Vision vol.3』」を開催かいさいする。3かいとなる「Bring 2 Life a Vision」にはAge Factoryが出演しゅつえんする。

セットリスト

「ART-SCHOOL 2 MAN LIVE『Bring 2 Life a Vision vol.2』」2024ねん8がつ19にち WWW X

The Novembers

01. Morning sun
02. Misstopia
03. dysphoria
04. こわれる
05. ウユニの恋人こいびと
06. Seaside
07. BOY
08. BAD DREAM
09. Xeno
10. SWAN SONG(ART-SCHOOL Cover)

ART-SCHOOL

01. Moonrise Kingdom
02. BOY MEETS GIRL
03. FLOWERS
04. real love / slow dawn
05. アイリス
06. 欲望よくぼうつばさ
07. BUTTERFLY KISS
08. JUNKY'S LAST KISS
09. 最近さいきんあなたのらしはどう(The Novembers Cover)
10. SKIRT
11. サッドマシーン
12. エイジ オブ イノセンス
13. ジェニファー'88
14. ロリータ キルズ ミー
15. Bug
<アンコール>
16. 刺青しせい

ライブ情報じょうほう

ART-SCHOOL 2 MAN LIVE「Bring 2 Life a Vision vol.3」

2024ねん12月11にちみず東京とうきょう LIQUIDROOM
出演しゅつえんしゃ
ART-SCHOOL / Age Factory

この記事きじ画像がぞうぜん21けん

読者どくしゃ反応はんのう

  • 3

ART-SCHOOL @ART__OFFICIAL



2024.8.19(mon)
ART-SCHOOL 2 MAN LIVE
「Bring 2 Life a Vision vol.2」
at Shibuya WWWX
ナタリーライブレポート公開こうかい‼️



The Novembersとのツーマンのライブレポが掲載けいさいされました!
AZUSA TAKADA(@AZUSA_TAKADA )さん素敵すてき写真しゃしんとともに是非ぜひらんください🙌

https://t.co/QkNjCKx3lH https://t.co/8FInQq5iym

コメントを(3けん

あなたにおすすめの記事きじ

このページは株式会社かぶしきがいしゃナターシャ音楽おんがくナタリー編集へんしゅう作成さくせい配信はいしんしています。 ART-SCHOOL / The Novembers最新さいしん情報じょうほうはリンクさきをごらんください。

音楽おんがくナタリーでは国内こくないアーティストを中心ちゅうしんとした最新さいしん音楽おんがくニュースを毎日まいにち配信はいしん!メジャーからインディーズまでリリース情報じょうほう、ライブレポート、番組ばんぐみ情報じょうほう、コラムなど幅広はばひろ情報じょうほうをおとどけします。