モチーフは乱歩の美意識、倉持裕の新作「お勢、断行」に倉科カナ・上白石萌歌ら
2019年7月31日 12:00
1 ステージナタリー編集部
「お勢、断行」が2020年2月から3月にかけて、東京・世田谷パブリックシアターで上演される。
「お勢、断行」は、小説家・江戸川乱歩の美意識や乱歩作品の登場人物をモチーフに、作・演出を務める倉持裕が独自の視点で立ち上げる新作。出演者には倉科カナ、上白石萌歌をはじめ、江口のりこ、柳下大、池谷のぶえ、粕谷吉洋、千葉雅子、大空ゆうひ、正名僕蔵、梶原善が名を連ね、音楽を斎藤ネコが手がける。
倉持は本作を上演するきっかけについて、「2017年にシアタートラムで、江戸川乱歩の複数の短編を絡み合わせた芝居『お勢登場』を上演したことで、その主人公である悪女・お勢の魅力に取りつかれ、再び彼女が暗躍する物語を紡ぎたい、と思った」と明かし、「乱歩作品の時代背景、禍々しい世界観を拝借して、やむにやまれぬ悪行と、暴走する善行を、並走させて描きたいと思っています」とコメント。お勢役を演じる倉科は「出来る限りの事をして舞台に、役に誠実に向き合い、頑張ります」と意気込みを述べ、以前から倉持の作品が好きだったと言う上白石は「いつかご一緒したいと密かに願った夢がこんなにも早く叶って嬉しいです。正義とは何なのか懸命に問い、魅力的な大先輩方からできるだけ多くのものを吸収し、成長できれば」と抱負を述べた。
なお本作は、愛知、島根、兵庫、香川、長野を巡演する予定だ。
倉持裕 コメント
2017年にシアタートラムで、江戸川乱歩の複数の短編を絡み合わせた芝居「お勢登場」を上演したことで、その主人公である悪女・お勢の魅力に取りつかれ、再び彼女が暗躍する物語を紡ぎたい、と思ったのが今回の企画の始まりです。乱歩作品の時代背景、禍々しい世界観を拝借して、やむにやまれぬ悪行と、暴走する善行を、並走させて描きたいと思っています。
倉科カナ コメント
タイトルロールの“お勢”役の出演依頼をいただいたとき、私自身、舞台が大好きですし、率直な感想は、、慄きました。こんなプレッシャーは朝ドラの合格発表を聞いた時以来です。お勢は「悪女」ですね……少女のような無垢な怖さと色気のあるキャラクター女性の満ち足り無さ、、、与えられても足りない、その虚無感。倉持さんがどう作られるのか楽しみです。出来る限りの事をして舞台に、役に誠実に向き合い、頑張ります。
上白石萌歌 コメント
以前から倉持さんの作品が好きでした。奇妙な冷たさのようなものの中に熱を感じたり、巧妙な笑いがあったり。どの作品にも倉持さん特有の言葉の魔法のようなものを感じます。いつかご一緒したいと密かに願った夢がこんなにも早く叶って嬉しいです。正義とは何なのか懸命に問い、魅力的な大先輩方からできるだけ多くのものを吸収し、成長できればと思います。今からとても楽しみです。
ステージナタリー @stage_natalie
モチーフは乱歩 の美意識 、倉持 裕 の新作 「お勢 、断行 」に倉科 カナ・上 白石 萌 歌 ら(コメントあり)
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