劇団げきだんた組くみの新作しんさく「ぽに」上演じょうえん中ちゅう、松本まつもと穂香ほにおい「自由じゆうに想像そうぞうしながら楽たのしんで」

劇団げきだんた組くみ「ぽに」が、10月28日にちに神奈川かながわ・KAAT神奈川かながわ芸術げいじゅつ劇場げきじょう 大だいスタジオで開幕かいまくした。

劇団げきだんた組くみの新作しんさく「ぽに」は、“仕事しごととお金かねの責任せきにんの範囲はんい”をテーマにした作品さくひん。加藤かとう拓也たくやが作さく・演出えんしゅつを担にない、出演しゅつえん者しゃには、松本まつもと穂香ほにおい、藤原ふじわら季き節ぶし、平原ひらはらテツ、津村つむら知とも与あずか支ささえ、豊田とよだエリー、金子かねこ岳たけし憲けん、秋元あきもと龍りゅう太朗たろう、安川やすかわまりが名なを連つらねた。

劇げき中ちゅうでは、やりたいことが見みつからない23歳さいの円まどか佳けい（松本まつもと）の物語ものがたりが展開てんかい。円まどか佳けいは、意中いちゅうの人ひとである誠まこと也（藤原ふじわら）の家いえで頻繁ひんぱんに寝泊ねとまりしながら、時給じきゅう1000円えんで子供こどもを預あずかるアルバイトをしていた。その日ひ、生意気なまいきな5歳さいの男児だんじ・れん（平原へいげん）を預あずかっていた円まどか佳けいは、業務ぎょうむ中ちゅうに起おきた災害さいがいでれんと避難ひなんすることに。満員まんいんの避難ひなん所しょに入いれず、さまよう2人ふたりだったが、いつも通とおり横暴おうぼうなれんに円まどか佳けいは限界げんかいに達たっし、彼かれを置おき去ざりにしてしまう。翌朝よくあさ、43歳さいの姿すがたになったれんが、“ぽに”になって円まどか佳けいのもとを訪たずねてきて…。

本ほん作さくについて、加藤かとうは「公園こうえんに埋うまっている子供こどもたちの神話しんわから鬼おにごっこに変化へんかしたというのがこの演劇えんげきのベースでして、それが稽古けいこを経へておままごとみたいになったんじゃないかなと思おもってます。おままごとしている我々われわれとお客きゃくさんとどんな関係かんけいになるのか、楽たのしみながらやっています」とコメント。松本まつもとは「『ぽに』無事ぶじ初日しょにちが開あけました。『ぽに』というふわふわした存在そんざいがありつつ、自分じぶんの過去かこを思おもい起おこさせるようなリアルさもある。ふわふわしつつ、しっかり地ちに足あしがついている。そんな舞台ぶたいになっているんじゃないかなぁと思おもいます。自由じゆうに想像そうぞうしながら楽たのしんでもらえたら嬉うれしいです。ぜひ、劇場げきじょうでお待まちしております」と思おもいを述のべた。

また藤原ふじわらは「稽古けいこ場じょうでは面白おもしろくて楽たのしい作品さくひんだなあと、ワクワクしながら稽古けいこしていましたが、いざ劇場げきじょうに入はいって物語ものがたりが浮うかび上あがってくると、ちゃんと問題もんだい作さくじゃないかと衝撃しょうげきでした。ですがそれを踏ふまえた上うえでやっぱり『ぽに』の世界せかいは楽たのしくてかわいいです。松本まつもと穂香ほにおいさんと平原ひらはらテツさんがとにかくすごいので是非ぜひ劇場げきじょうでご覧らんください！」と来場らいじょうを呼よびかけ、平原へいげんは「ついに『ぽに』の幕まくがあきました。稽古けいこ中ちゅうから皆みんなでワイワイつくりあげて、面白おもしろい作品さくひんになりましたので是非ぜひ観かんに来きてください。『ぽにって何なに？』が解決かいけつしますよ～!!」とメッセージを送おくった。

上演じょうえん時間じかんは約やく2時じ間あいだで、公演こうえんは11月7日にちまで。なおすべての回かいで当日とうじつ券けんが販売はんばいされる予定よていだ。